白百合 |
ってあれ?
オープニング、私からですか!? |
GM |
はい、白百合からです。
またこのシーンは白百合の回想なので、他のメンバーは出演不可ってことで宜しく。
特にそこのどこにでも居る高校生男児。 |
神居 |
いや〜釘刺さなくても良いと思うんだけどね?
ま、了解。 |
GM |
シチュエーションは春日部恭二郎が白百合姉妹が護っていたM市支部を襲撃する場面です。
あ、でもシーンが始まる前におさらい代わり出しときましょうか。 |
|
GM |
よし。
んじゃオープニングシーン参りましょうか。 |
Scene is start...
|
それは、とても恐ろしい光景であった。
君は、君たちは、UGN・M市支部の名実ともに切り札だった。
UGNはその≪切り札≫を確かに切ったのだ。
奇襲を受けたほんの数分後には包囲分断され――
|
(伊弉) |
「そんな、奴は化け物か!?」 |
ガッ――ドーン!
……ザザッ…………
|
GM |
こんな状況が展開されているわけです。 |
しぶちょ |
これは酷いにゃー。 |
伊弉 |
敗色濃厚……。 |
GM |
奇跡的にというか流石エースというかな?
凄惨たる状況の中、ほのかの姉:白百合まいは何とか前線を立て直しました。
支部その殆どが壊滅し劣勢を極める状況の中、逆転の為の目として白百合姉妹の部隊そこだけは僅かに残っています。
かろうじてFHエージェントたちを押し返し五分五分の戦況まで押し込んだ頃、一人の男が戦場に現れるわけです。 |
(神居) |
「ば、バカな、あいつは――っ!」 |
GM |
白いスーツを身に纏い神経質そうな顔に眼鏡をかけ
少々長い髪をオールバックに纏めましたその男。
“悪魔/Teuffel”の異名に相応しきその者の名は――春日部恭二郎。 |
(しぶちょ) |
「け、警戒を怠るな!
奴は伝説の“トイフェル”だ」 |
(白百合) |
「何が“トイフェル”だ、そんな伝説なんざ嘘っぱちに決まってんだよ!
俺がやってやる、やっつけてやる!!
うぉおおおぉぉぉお――……っ」 |
――パーン。
|
(白百合) |
「ぎィやあああぁ!」 |
(神居) |
「バカな、彼も我が支部が誇る精鋭だぞ?!
それが……一瞬で殺られただとっ……!」 |
括弧の中を見れば一目瞭然ですが、ここまでプレイヤー陣営が全て完全即興でお送りしております。
ノリノリだなこいつら。
いや、まさにそんな環境だから助かるんだけどさ1!
|
GM |
異形と化した春日部の鉤爪が抵抗するUGNエージェント達を薙ぎ払う。
必死の反撃は片手で軽くいなし、受け、全て弾かれる。 |
しぶちょ |
“トイフェル”春日部、恐ろしいにゃ。 |
GM |
恐ろしい環境でございます。
そして、春日部恭二郎の攻撃がとうとう白百合姉妹のところまで…… |
白百合 |
「き、来たっ――」
あ、この辺り描写しても構いませんか? |
GM |
全然OKです、むしろ場を盛り上げてください。 |
白百合 |
姉のまいも私と同じくピュアブリード・エンジェルハイロウ。
上空から光の翼を6枚展開させ、さながら戦闘機の様にアタックを仕掛けます。
光のレーザーが間断なく降り注ぐ様はまさに光の雨、レーザースコール。 |
GM |
春日部はそれに対して顔を上げてはすっと手を翳す。
……と、その総ての攻撃が雲散霧消。
彼の頬には衝撃波で小さな傷がピッと入るものの、「む」という表情を浮かべるだけ。 |
まい |
「ま、まさかっ!
私の攻撃が効かないなんてっ……!」 |
ExtraA |
「さ、さすが“トイフェル”だ……クソッ、続け続け! エージェント前に続くんだ!!
少しでも相手の隙を造ってまいを援護しろっ!!!」 |
ExtraB |
「うぁあああああああ!」 |
白百合 |
残ったエージェント戦力たちにも特攻指令が下る。
ほんの少しでも春日部恭二郎の隙を作るべく命を削り四方八方から応戦する。 |
GM |
春日部は彼らにキッ、とひとにらみをいれたまま鉤爪をばっと薙ぎ払う。
その一振りで屈強なUGNエージェント達がまるで紙の如く吹き飛び散らされていく。 |
ExtraC |
「ぎゃああああああああっ……」 |
白百合 |
「あ、危ない!」
吹き飛ばされそうになる皆の中に割って入ろうとして、一からげに吹き飛ばされます。
「きゃあああっ!」 |
しぶちょ |
ま、まとめてかにゃ……。 |
GM |
UGN勢の殆どの戦力が薙ぎ倒され、やむなくまいも“賢者の石”の力を用い、必死の抵抗を試みます。
ですがそれすらも春日部には無力、先程と同様にしかめつらを1つ浮かべるだけ。
総て弾かれ、もしくは受け流してしまいます。 |
ExtraE |
「なっ……っ
“賢者の石”の力を以てしても歯が立たないというのか?!」 |
白百合 |
適合者の命を身を心を、全てを削って奇跡を起こす“賢者の石”
その“賢者の石”を使っての攻撃すら雲散霧消し効かなかった処を目の当たりにする。
すると姉の今まで長かった黒髪がまるで燃え尽きたかのように白くなり……膝をガクリ、おとす。 |
まい |
「はあ……はあ……」 |
白百合 |
肩で息をする彼女のその目は虚ろげで、もはや希望もなく疲労と諦観の色が濃い。 |
GM |
まいを追いつめた春日部は、その禍々しい鍵爪を振り上げ―― |
「チェックメイトだ」
――ザン。
悪魔の鉤爪が容赦なくM市支部エースを、ほのかの姉を、白百合まいを貫く。
貫いた勢いが、レネゲイドの力が衝撃波となってバッ――と広がる。
それは凶行から姉を助けようと駆け付けていた妹:ほのかに牙を剥き、容赦なく切り刻み蹂躙する。
「ほのか……」
「おねえちゃんっ……」
切り刻まれたほのか。
致命傷を受けたまい。
姉妹はお互いに手を伸ばすもののその手は届くことはなく、画面は白くなっていき――
|
GM |
ほんとーは、ここから白百合に演出投げようと思ってたんだけどね。 |
ここまでの一連のメイン演出はPC4:白百合ほのかのプレイヤーさんでお送りしました。
GMじゃないんだよ!?
|
GM |
悪夢でも良いですし白日夢でもよいですしシーンアウトでもいいです。 |
白百合 |
では続けますね。 |
「お姉ちゃんっ――!」
ガバッ――
支部に宛がわれている自分の部屋で寝ていたほのか。
ベットから、まるで飛び起きる様に起き上がる。
ぜいぜいと肩で息をしながら、その身体は汗でぐっしゃりと濡れている。
「夢……」
涙がボロボロと毀れているのを拭きながら「でも、まだ、私……」とブツブツと呟く。
そうしていると不意に、胸のところに痛みが走る。
何かと確認する為に乱暴にパジャマのボタンを外すと、そこにあるのはえぐれたような大きな傷。
胸の処にあるその古傷から、じゅわりと血が滲み出している……。
「なんで、今頃……」
|
白百合 |
こんなところで宜しいでしょうか? |
GM |
はい、組み取ってくれてありがとうございます。
シーン終了です。 |
...Scene is end.
Scene is start...
お昼休みの購買部。
そこでは多数の飢えた高校生達が我先にと押し合いへし合い目当てのものを奪いあう。
文字通りの戦争、それがさして広くもない場所で展開されている。
|
伊弉 |
既にもう人だかりでいっぱい、か……良し。
「とりあえず、行って来い」
そうひとこと言えば神居の足元の空間を歪ませ、購買部戦争の真っただ中に放り込もうとします。
宣言的にはイージーエフェクトの≪ディメンジョンゲート≫ |
GM |
おい待てえええええっ?!
日常の世界でエフェクト使うなああああ!! |
しぶちょ |
しかも≪ディメンジョンゲート≫っていわゆるどこでもドアやテレポートにゃよー!? |
神居 |
「お前……だからここで使うなっていってんだろ。
……もう、買ってあっから」
ヒトミの言葉と力の動きを感じて制止するその手には、購入済みの紙袋(昼食2人分) |
伊弉 |
「なんだそうか、じゃあ良いな」
発動をキャンセル、歪みと力を収束させます。 |
GM |
ふぅ、危ない。 |
伊弉 |
「では場所は……」と言いながらきょろきょろ。
≪ディメンジョンゲート≫で…… |
しぶちょ |
また使おうとしてるにゃ!? |
神居 |
「だから使うなって」
突っ込む、 ぱーん。 |
伊弉 |
「っ……!?」 |
神居 |
「とりあえず、屋上辺りだったら誰もいないんじゃねえの? 」
そう言うとヒトミを連れて屋上へ向かいます。 |
階段を駆け上がっては屋上へ。
2人が行ったそこは、偶然か必然か――。
|
伊弉 |
「……あ、誰もいない」 |
神居 |
「な?」
さて、適当に座ってランチタイムと行こうか。 |
GM |
一応、イージーエフェクトって何か? の説明だけは置いておくよ。 |
「あ、俺の焼きそばパーン!」
「ザンネンだねもう売切れだよ!」
今だ熾烈を極める購買部戦争、その声は風に乗って屋上まで届く。
|
神居 |
……というのを屋上から見ながら聞きながら、焼きそばパンを頬張っている。 |
伊弉 |
その隣で座っては、普通にもそもそと食べてます。 |
白百合 |
勝者の余裕……。 |
伊弉 |
その最中、怪訝そうに「使うなって言われてもな、よく判らないな」と、ぽつり。 |
神居 |
「ん? 使うなって言うのは……」 |
GM |
エフェクトの事だよな、きっとエフェクトの事だよなさっきの。
神居さっき使うの制止したものな、それしかないよな? |
神居 |
「って判らないって……。
そりゃ、使わなきゃいいだけだよ」 |
伊弉 |
「使えるものは使うものじゃない?」 |
神居 |
「んーっと、な。
周りは使えねえし、一応ね、知られるとマズい力らしいの、ね?」 |
レネゲイドに感染・覚醒したものは、シンドロームに区分される超常的な力:エフェクトを行使する。
その存在のことを≪超常者≫、オーヴァードと呼称します。
ですがこの力・この存在、“超常”の言葉が比喩する通り一般的な日常とはかけ離れたまさに化け物の力、穏やかな日常世界に受け入れられているわけがありません。
世界各国では徹底的なまでにレネゲイド関連の情報は一般には秘匿されています。
もちろん、今回の舞台Y市でも例外なく秘匿されてます。
ココ大事。
|
伊弉 |
「ン……聞いたような、聞いてなかったような……」 |
神居 |
「いや、いや、いや、いや。
それはお前、UGNとして聞いてろよ」 |
人を、日常を軽く凌駕する力が手に入るというのは凄く魅力的に聞こえます。
ではなんで秘匿されているのでしょうか?
それはひとえにレネゲイドが齎すのは、良いことばかりではないからです。
感染したものは何らかの衝撃を引き金として発症し、宿主のDNAを根本から書き変える。
発症には宿主に多大な負荷が掛かり、多くの者はその激痛と衝撃でジャームとなる。
耐えられずジャームと化す確率は実に5割を超える程。
また耐えきりオーヴァードとなった後も、レネゲイドは宿主に特定の衝動を引き起こす。
力を使えばレネゲイドは活性化し宿主を蝕み喰らい、衝動赴くままの存在へと変えようとする。
喰らいつくされ耐えきれなかったものもまた、ジャームへと変貌する。
|
伊弉 |
だから常はイージーエフェクトしか使おうとしない。 |
GM |
そうじゃなくって! |
白百合 |
レネゲイド感染者は全人口の8割を優に超えているんですよぅ。 |
しぶちょ |
でも 一般人にはレネゲイド関連のことは秘匿されてるから、レネゲイドの事は日常世界では全く知られてないのにゃー。 |
神居 |
なのでエフェクト使ったりするのは日常じゃご法度、人の目につく力はマジでご法度。
まず奇異の目・恐怖の目で見られるし、化け物呼ばわりされたりもすれば下手すれば追い立てられたりするんだよ。 |
GM |
今神居が説明した程度だったら自業自得で済む分まだマシ!
もっと言っちゃえばそんな超常の力、知らない方にはどれだけのショックになりえるか!!
ヘタすればエフェクトを見ただけで一般の人はショックを受けて、それを引き金にして発症・覚醒する危険すらあるってこと!!! |
白百合 |
発症したら5割以上の人がジャームになってしまうんですよーっ! |
しぶちょ |
なぁんでかみやんみたいなオーヴァードになって1年かどうかのふつ〜のエージェントが、生まれた時から叩きこまれて来た筈の純粋培養のUGNチルドレンのイサナちゃんにこの事を説明しているのか判らないにゃー。 |
GM |
伊弉まさか聞いてなかったわけじゃないよなこの辺の話とUGNの方針!!
お前間違えてFHチルドレンとか言わないよな?! |
伊弉 |
まさか。
私は生まれながらのオーヴァード。日常はUGN施設の内、高校の様な外界は非日常。
周りは全てオーヴァードだしエフェクトが飛び交う中訓練するのが常日頃。
エフェクトを操るのは日常茶飯事。 |
GM |
ぇ……。 |
超常の力、エフェクトは目につくものが多いです。
日常の世界では目につくことを起こしてしまえば、最低でも奇異の目で見られます。
ここ大事だよ、テストに出るよーっ。
|
伊弉 |
「……ま、確かに」
端的に返せば、そのままもそもそとパンを食べ続けます。 |
神居 |
そうすると今度はいちごミルクの紙パックの奴にストローをぷすっ。 |
「俺のいちごミルクがあーっ!」
「俺のいちごミルク返せ―」「やーだよっ」
|
伊弉 |
響いてくる喧噪を聞いて、その方角を見下ろす。
「戦争だね……」
しみじみ感を漂わせて、ぽつり。 |
神居 |
「お前、なあ……」 |
しぶちょ |
GM実は、PC1のかみやんよりPC2のイサナちゃんのが厄介とか思ってないかにゃ? |
GM |
プラン通りです、えく。 |
神居 |
食べ終わって暫くで、おもむろに屋上で横になる。
暫くすると寝息が聞こえ始めます。 |
伊弉 |
何時も通りの癖だな。
隣で座って、屋上の風に当たってぼうっとしていよう。 |
しぶちょ |
平和だにゃー。 |
お昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り響きます。
キーン、コーン、カーン、コーン……。
|
神居 |
Zzz,Zzz……。 |
GM |
おーい。
チャイムなってるんだぞ、起きないのかー? |
神居 |
Zzz,Zzz……。 |
伊弉 |
とりあえず蹴りかまして起こすか。 |
しぶちょ |
け、蹴りかにゃ!? |
伊弉 |
けんけんけん。
「カムイ、起きろ、起きろ! 時間、時間」 |
神居 |
「うーん……わーったよ、うっせえなあ」
頭を掻きながら起きては、授業の方へと向かいますか。 |
...Scene is end.
Scene is start...
時刻は昼間、場所はY市支部のビル3階支部長室。
座布団の上でお昼寝タイムのしぶちょーのところに、緊急通信が入ります。
|
しぶちょ |
通信のアラームを聞いて、「後5分……」て感じで暫く寝てるにゃ。 |
GM |
ちょまっ?!
起きろよ緊急通信だってばよ!? |
しぶちょ |
むう〜。
寝てるんだけどど〜もコールが長いにゃ。 |
GM |
だから緊急通信だってばよ!? |
しぶちょ |
しかたないにゃあ。
寝たままでぐーっと伸びをして、ゆっくり起き上がってから通信ボタンをパシン! |
ピッ――ザッ――
|
霧谷 |
「――あっ、ようやく繋がりました。
やあ……ああ、支部長しかしあなたはいつ見ても……和みます……ねぇ……」 |
しぶちょ |
む?
コイツ霧の字か、本当に霧の字かにゃ!? |
神居 |
パチモンかも知れない。
霧哉勇吾、とか…… |
GM |
そこまで言うか!? |
|
霧谷 |
「――っとと、そうではない!!
そういう冗談を言っている場合ではないのです」 |
しぶちょ |
普段と調子が狂っていそ〜な感じの霧の字の様子を見て、寝ようとします。
眠いんだって。 |
霧谷 |
「すすす済みません支部長支部長、ことは緊急を要します」 |
しぶちょ |
「にゃにぃ……しごとにゃのぉ……?」
改めて起き上がってから、座布団の上でお座り。 |
霧谷 |
「(ああ、かわいいなあ……)」 |
伊弉 |
霧谷さん、顔。 |
霧谷 |
ほんわか顔をしてましたがはっとして、仕事の顔に切り替わります。
「とうとう、ファルスハーツが本格的に彼を――神居獅貴君を奪いに来ました。
動きだしたエージェントの名は“トイフェル”、春日部恭二郎です」 |
しぶちょ |
“トイフェル”にゃー?
それは数年前、白百合ちゃんを襲った相手だにゃー。 |
GM |
襲われてたこと事態は周知の事実、白百合は全滅したM市支部の生き残りです。 |
しぶちょ |
「ンー……
それうちの支部で対応できると思ってるのかにゃあ……?」
不機嫌げに尻尾をふりふり。 |
霧谷 |
「申し訳ないです。
しかしそれと同時に春日部恭二郎は離れた地区にて部下を使い、散発的に様々な行動を行っております」 |
しぶちょ |
「それはどう考えても陽動作戦じゃないのかにゃ〜?」 |
霧谷 |
「恐らくは。
ですが我々は、たとえそれが陽動であったとしても見過ごすことはできません。
その為、結果として貴方の処に援軍を送ることは出来ないという状況に陥っております」 |
しぶちょ |
「都築程じゃないにしても周到な連中だにゃー」 |
|
しぶちょ |
少し考えてから「かみやんを余所に護送することはできないのかにゃ?」 |
霧谷 |
「それが……
この一連のFHの動きと糸を引く春日部恭二郎の名等の情報を掴んだのはつい先ほどでして……
既にもう近隣地区では幾人ものFHエージェントが目撃され
神居君の奪取の為にY市支部へと向かっているという情報も入ってきております」 |
神居 |
かんっぜんに囲まれてるな。 |
白百合 |
既に、手遅れ…… |
しぶちょ |
「今から移送するのは危ないということでよろしいかにゃ?」 |
霧谷 |
「そうですね……この周到さからすると、移送先にも……。
どころか移送中の彼を奪取するだけの部隊も伏兵も用意している可能性すらあります」 |
しぶちょ |
「うちらだけで対応するにはだぁいぶ難が要りそうだけどにゃー。
増援は無し、ということで宜しいのかしら?」 |
霧谷 |
「増援は向かわせてはおりますが、間に合うかどうかは……春日部恭二郎次第です」 |
しぶちょ |
「まあ無理だろうにゃ。
判ったにゃ、何とか対応だけはするけどね? 神居ちゃんだって自分で戦えない訳じゃにゃいし〜」 |
霧谷 |
「そうですね、申し訳ありませんが彼の戦闘能力に期待をすることになってしまうと思います」 |
神居 |
支部長は戦わないのかよ。 |
しぶちょ |
ネコは、力のあるエキストラだという事をよくご理解くださいにゃーっ。
「で、他に何か対抗策になるような情報はないのかにゃ?」 |
霧谷 |
「これと言って……特には……」
申し訳ありませんが、彼はなんといってもかの有名な“トイフェル”。
我々にも、打てる手はさ程……」 |
しぶちょ |
「りょーかーい。
ま、なにかあったらまた連絡するから、その時はよろしくぅ〜」
そういって問答無用で通信を切ります、 プチ! |
霧谷 |
「貴方には迷惑をk」 |
プチン。
――ザァ……
|
しぶちょ |
暫く不機嫌げにしっぽを振って、くぁ〜っと欠伸。
「全く。神居チャン様も面倒ばっかり引きこんでくれてるにゃー」
そう言うとどこかに向かって歩き出して、シーン終了にゃ。 |
...Scene is end.
Scene is start...
放課後。
程良く神居との距離を置いてついてきている伊弉の元に、すっと益須寅造が現れます。
|
益須 |
「おい伊弉、聞いているか。
とうとうFHが、神居獅貴を奪取しに本気を出して来たらしい。
襲撃のリーダー格は“トイフェル”――春日部恭二郎だ」 |
伊弉 |
「……」 |
益須 |
「奴の実力は本物だ、我が支部……」 |
最精鋭なのかなあこの人!?
攻撃力0ダメージ0、一人だと何にも出来ないんですけど。
|
白百合 |
最精鋭で良いと思います♪ |
GM |
最精鋭だね(キラッ)
「我が支部最精鋭の1人である君の力を以てしても、奴を撃退するのは困難だ。
だがそれでも我々は、神居君を奴に渡すわけにはいかないんだ」 |
伊弉 |
「……」 |
益須 |
「援軍は期待できない。
それでも……何とか護りとおしてくれないか? 君達にしか頼れないんだ」 |
伊弉 |
何か色々思うところはありますが、ひとこと「判りました」 |
GM |
何も話さないんですか。 |
伊弉 |
何か話すところなんでしょうか?
無茶振りも良いところな上に、そもそもここで何を言っても何が変わる訳でも無く。 |
GM |
状況は変わらないね♪ |
護るだけ、とか、移動するだけなら伊弉は出来るのだけど、直接対峙が難しい。
護送すら無理な状況じゃ、そりゃ無茶振りか。
|
GM |
「我々も全力でサポートする」
そんな具合で、彼を護るために動き出してくれたらシーン終了とか書いてあります。 |
白百合 |
GMがいっちゃった?! |
しぶちょ |
GMちょっと周りに振られ過ぎだにゃー。 |
伊弉 |
もともとそういう意識ですからね……。
日常は日常、演技は演技、意識がちょこっと変わるだけ。
神居に対する関係が“友人”から“護衛対象”に変わるだけ。 |
...Scene is end.