Scene is start...
翌日のお昼前・Y市支部。
本日は学校がお休みのため、朝から支部に一同が会している。
春日部恭二郎の情報を調べても行き詰っているところ、またもや勝手に単独行動しようとエントランスへと向かう神居。
そんなトコロに、とんでもなくハイテンションの益須寅蔵が現れる。
|
益須 |
「よぉよぉ“WIRD CARD”」 |
しぶちょ |
おや〜ん、この状況でコイツがテンション高くなるのかにゃ?
……ってあ、GMが悪い顔してるにゃ? |
GM |
まあまあそれはそれとしてね♪
しぶちょー・伊弉・白百合、それぞれどうしてる? |
神居 |
俺は何事もなかったかのように外に出ようとしてる。 |
伊弉 |
それならば「ちょっと待て」と止めようとする、なのでカムイのすぐ後ろ。 |
GM |
つまり伊弉は神居と一緒にそこにいるのな?
「お、伊弉さん。ちょっとコイツ連れてさ、会議室行こうよ会議室♪」 |
伊弉 |
「ああ丁度良いですね。
とりあえずそっち、反対の腕を持ってもらえますか?」 |
益須 |
「モチロンモチロン〜♪」
ガシッと神居の片腕をロックして持とうか。 |
伊弉 |
こちらもガシっ。
益須さんと結託してカムイを引きづって連衡しましょうか、ズルズルズル。 |
神居 |
「オイオイオイオイこの光景、アメリカの写真で見たってっ。ちょっとやめようぜそれー?!」 |
益須 |
「まあまあまあイイからイイから、ハッハッハ」 |
ずるずるずる。
|
しぶちょ |
ボクは屋上に上って見渡していたののにゃ。
その3人が中に入って行く光景を見ると、ゆっくりと部屋に戻って行くにゃ。 |
白百合 |
わ、私はこの光景を離れたところからぽかんと見てました。
益須寅蔵さんのテンションが普段以上に高いことに首をかしげながらも、着いていきます。 |
GM |
では全員が会議室に入ったころ―― |
しぶちょ |
あ、GM。
ボクは会議室の近くには行くけれど、皆には見えないところにいるにゃー? |
GM |
ん? あ、了解。
では3人が会議室に入ったころ、益須寅蔵とその部下たちが何故か勢ぞろいしている。 |
神居 |
「よお揃いで」 |
益須 |
「君達、“トイフェル”の強さの秘訣とか見つかったかい?」 |
神居 |
「いや〜流石に昨日の今日じゃね?
……とりあえずさ、離してくんね?」 |
伊弉 |
誰が離すか単独行動バカ。 |
GM |
益須も当然離さない。
「正直、俺も判らん! だが居場所は掴めた」 |
神居 |
「ほお」 |
益須 |
「でだ、このまま待っててもどうかと思うんだ」 |
神居 |
「そうだな」 |
益須 |
「俺たちが手を貸すぜ!」 |
ザッ――
益須のそのひとことを合図に、彼の周りに部下たちが完全装備の状態で集う。
|
益須 |
「奴は誰かが倒さなきゃなんねえ、お前たちならきっと出来ると信じてる。
奴の弱点――俺達が、体当たりで、探ってやるぜ!」 |
神居 |
「ストーップ、却下。
体当たりで捜すくらいなら、俺探すわ」 |
益須 |
「お前は、万全でいろ」 |
しぶちょ |
GMGM、この時益須寅蔵さん達は昏倒させてもイイ人達ですかにゃ? |
GM |
ダ〜メ♪
彼らはエキストラじゃないよ、ゲストだよ。 |
白百合 |
な、名前と違うっ……?! |
GM |
名前の所為でスポットが当たらないのが目下の悩みなだけだよ益須。
きちんとしたオーヴァードのゲストだよ、ていうか益須寅蔵NPC紹介にもあっただろ?
前に神居のブラフに掛かったのはエキストラだからじゃなくて、白百合が引っ掛かったのと同様そっちのが自然だったってだけだよ。 |
しぶちょ |
あちゃー。
じゃ、じゃあ話を続けてくださいにゃー……。 |
神居 |
「ヤなんだよね、おr――」 |
伊弉 |
カムイの言葉を遮って敢えて言う。
「場所が判ってるのですよね、じゃあ――お願いできますか?」 |
益須 |
「もちろんだ。
お前たちなら……お前たちなら突破口さえ見つかれば倒してくれると信じてる。
Y市支部の精鋭である俺達の全力なら、きっと奴の弱点を探ることくらいは出来るに違いないさ」 |
伊弉 |
「ええ……そう、ですよね……お願いします。
ただ、無駄に捨て駒にはならないでくださいね?」 |
益須 |
「そうなるかどうかはアンタら次第だけどな」 |
伊弉 |
「ま、その通りですよね」 |
益須 |
「だから頼むぜぇ。
チャンス、決して見逃さないでくれよ」 |
そう言いながら、益須は潜伏場所を指定し教えてくれる。
春日部の居場所を見つけ出してくれたんだね、彼らは。
|
益須 |
「タイミングは12時きっかり、そこで俺達は戦闘をしかける。
アンタらはそれを見える場所で、巧いとこ気づかれずにヤツの弱点を探ってくれ」 |
GM |
そう言うと益須寅蔵と部下一同は一糸乱れぬ様相で、ざっざっざっと…… |
神居 |
その様子をみると「お前達が行くならそれでいいわ、俺がおまえらの先手を打つ」 |
益須 |
「お前、それで勝ったのか?」 |
神居 |
「……」 |
益須 |
「お前が消耗して、勝てるのか?」 |
伊弉 |
「どっかの漫画の話じゃないんだ。
一度見たなら、必ず勝てるわけじゃないんだ」 |
神居 |
「必ず勝てるわけじゃないけどさ」 |
益須 |
「だ〜いじょうぶだ、言ったろ?
俺達は逃げる事と、無茶ぶりされるのには慣れてンだよ」
イイ笑顔と、本来ありえない位のハイテンションで言いのける。 |
伊弉 |
「ポーンとクイーンの使い方、間違えちゃいけないの。
……アンタは、ちゃんと見てろ」 |
GM |
ひゅ〜♪恰好イイね。 |
神居 |
そう言ってくれるのはありがたい、 ありがたいんだけど俺が止まるわけがない。 |
しぶちょ |
かみやんだからにゃー。 |
神居 |
「判った判った判った、うん。とりあえずヒトミの言ってる事は判った。
とりあえず『判ったよ』て言うけど、だけど、さ?
……うん、何だろうなあ……何て言えばいいのかなあ……
例えばここでさ、『お前に死ぬなよ』って言ってさ、『馬鹿、死ぬわけないだろ?』って帰って来たらどう見ても死亡フラグだろ?」 |
GM |
益須は豪快に笑ってるよ。
「なあに、何度も言ってるだろ、死ぬわきゃねーだろ俺達が。
お前達がちゃんとやってのけてくれりゃ、そうすりゃ何かあっても俺達は無駄死ににゃならねえからな。頼むぜ!」 |
白百合 |
益須さん、今の言葉の中に本音がちらっと……。 |
しぶちょ |
死にに行く気満々だにゃー。 |
GM |
話を聞く気? ありません。
益須達は男の背中・男の表情で去っていくよ。 |
神居 |
俺の話を聞く気がないならこちらも聞かない、ガン無視してエントランスから行こうとする。 |
GM |
そー来ると、今の話を聞いていた他の部署の面々が総員かつ全力で立ち塞がる。
「頼む、頼むからお前は行くな! お前は、お前は――俺達の切り札なんだ!
先に切っちまうもんじゃねえ、頼むからあいつらの決意を無駄にしないでくれ!」 |
神居 |
「俺さ、勝ちに行く奴を止める気はないんだ。
だけど死にに行く奴をみすみすほっとくワケにはいかないんだよね」 |
伊弉 |
「それはそっくりそのままアンタに返すよ」 |
神居 |
「……ん?」 |
伊弉 |
「それはそのままアンタに返す、1人で戦ってどうなったか判っているでしょう?」 |
神居 |
「ああ」 |
伊弉 |
「いきなり切り札切りに行かないの。
その猪突猛進の性格も大概だけどさ、それじゃあ本当に名前の通りになるよ。
そんなに死にに行きたいの?」 |
神居 |
そこは肩をすくめる。
「いや、死ぬ気はないけどね」 |
伊弉 |
「名前の通り“死期(シキ)”になるよ――もう少し考えて」 |
神居 |
「……ああ……」 |
GM |
伊弉が神居を名前じゃ呼ばなかったのはこの所為か。 |
しぶちょ |
シキってイイ言葉だよ? 色々使えるからにぇ♪ |
神居 |
「うーん……1回負けた手前確かにそうはそうなんだけど、ね」 |
GM |
「奴らも言ってるじゃないか、“死ぬ気はない”って。
大丈夫だ、奴らはお前たちを除けば最精鋭だ。何べんもこういう状況から生還してきている。
それにアイツらの部隊、あの時のFHからの襲撃からちゃんと全員生還してるんだぜ? あの状況で」 |
しぶちょ |
よーしここで飛び込むにゃん、上からぽろっと落ちてくる。
「行かせてやれよかみやん、ここでいくら言っても堂々巡りだぜぃ」
会議室の支部長用の席へ着地して、ちょこんとお座りするのにゃ。 |
神居 |
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべで床をコツコツコツ……。
凄い納得がいってない顔をしている。 |
しぶちょ |
「しょーじきね? 今色んな意味で時間がないんだ。
お前狙ってきてる奴がすぐそこに居るかも知れないってのに、今こんなことで時間使うわけにはいかないんだっ」 |
神居 |
「そうしたら俺が行くのが一番早いだろ?」 |
しぶちょ |
「そこはね、今ね、イサナちゃんが言ってくれたと思うんだけどぉ〜。
……それでもやっぱりわからない?」 |
神居 |
「頭では理解している、が、納得する気はない!」 |
しぶちょ |
「OK、それでイイ。
それで良いけど今は黙っとけっ」
そう言うと顎で奥の益須たちに『早く行け』と示すのにゃ。 |
GM |
益須たちは既に居ません。 |
しぶちょ |
おっけっ、時間稼ぎはできたにゃ〜ん♪ |
益須達は既に出立しており、他のUGN支部の面々が神居が追いかけないよう彼らの意を汲んで身体を張って止めてるのが現状況。
ここでもし、神居独りが益須達の意を潰して突入すると、総てが無になって勝てるかどうかわからなくなるのだよね。
|
しぶちょ |
「まっ♪納得いってないのは判るんだけど、これも組織ってモンだからさ〜ぁ?」
そう言い放つと、どこを伝ってるか判らないカンジで壁をよじ登って去って行くのにゃ。 |
神居 |
(不満と憤懣を露わにした表情と空気を纏っている) |
伊弉 |
白百合さん、居ますか? |
白百合 |
え?! あ、はい、この場にはいます。
居ますけれど行ってしまった益須さん達の方を見てはボロボロ泣いています。
この状況、ど、どうすることもできない……ですよ……。 |
伊弉 |
では白百合さんの後ろに回って背中を叩き、耳打ちします。
「カムイをどうにかして足止めして」 |
白百合 |
「……えっ?!」 |
伊弉 |
「人間的に、足止めして」 |
白百合 |
「……」
こくり、無言で頷きます。 |
神居 |
良し決めた、俺UGNを離反する。
「じゃあ、良いわ。組織に居るからって言うなら、俺抜けるわ」 |
GM |
だとしたらUGNの支部総員が、神居を拘束をしようと戦闘を開始するよ? |
伊弉 |
私も拘束を目的とし、エフェクトも使ってカムイを止めに掛かる。 |
GM |
割とマジなスペックとデータで準備してあるからね。
ここがクライマックスか級の面々と人数が襲いかかるぞ、本当にやるのか神居? |
神居 |
構わない。
俺がここで引っ込む理由は1つも無い! |
伊弉 |
コイツは……。 |
しぶちょ |
気絶でもさせない限りは止まらないにゃー。 |
白百合 |
一触即発の雰囲気の中、意を決し神居君の方に駆け寄ります。
「ちょっと、来て?」 |
神居 |
「えっ?」
白百合さんから来るのは予想外……。 |
白百合 |
神居君の腕を引っ張って、連れて行きます。 |
パタパタパタ――
支部の一室、人気がないその部屋へと。
|
白百合 |
泣き腫らした目を擦って顔を上げ、言います。
「神居君……判っているんだ。神居君、皆を護るために先回りをして行くつもりなんでしょう?」 |
神居 |
「……」
黙っている、のだけど、沈黙がそのまま俺の答え。 |
白百合 |
じわりと目から涙があふれ、ポロポロと毀れます。
「それだったら、私も一緒に行くよ」 |
神居 |
「……っ?!」
それは驚く、ものすごい驚く。
「だってお前、トラウマとか……」 |
白百合 |
「怖いよ?
怖いけど……でもまた……特別な、大切な人に手が届かないまま喪ってしまうくらいだったら……最期までずっと、ずっと手を握っていたいから……。
だから、神居君が行くなら……私も、行くよ」 |
神居 |
うーん……。
俺の心境的には連れていこうが7割…… |
しぶちょ |
却って危険にさらすかもにゃよ? |
GM |
ものすっごい危険だよ?
神居だけならもしかするとだけど、彼女が居たら……。 |
神居 |
連れて行こうとは思っているんだよ。
……どうせまたブラフして置いて行くから。 |
GM |
結局置いて行くんじゃないか。
『連れて行っても護ってやるよ、俺が!』とか言わないのかよ。 |
神居 |
……ていうのもなくはないのだけど、半々ぐらい?
ただな、益須さん達を行かせてしまったんだよな……。 |
GM |
悩んでるのは構わんが、そろそろ約束の時間の12時が迫ってることを認識してくれ。 |
神居 |
判ってる。 |
GM |
その時刻までにFHの目を掻い潜ってベストポジションを確保し、彼らの勇士・春日部との戦闘を目に焼き付けておかないといけない。
でなければただの犬死になるんだ、益須達はね。 |
神居 |
どちらにしろ時間がない、か。
「ごめん、頼むわ。
俺一人だと勝てるかどうか判らない、さっきも言った通り負けるかもしれない。
だけど、アレなんだよ。
確かに俺が力を使うのは自分の為なんだよ、努力してるのも自分の為。
こういう力を持っているのも、ね。 だけど――」 |
白百合 |
「……?」 |
神居 |
ここで物凄い言いにくそうになってから、続ける。
「――近くに護りたい人が居るとさ、何故かものすっごい力が出るんだよね。
それこそ、自分が持ってる以上の力が湧いてくるんだ。
だからさ、一緒に来てくんね? 」 |
白百合 |
「えっ、えっ?!」
軽く頭が混乱して、何故かちょっと顔が赤くなってます。
でも時間がなくラブコメをしている場合じゃないのも判ってます、ので「じゃ、いこ?」 |
神居 |
そういうと白百合さんを連れて駆けだします。 |
伊弉 |
支部の建物を出たあたりで「話は終わった?」と駆け出てきた二人へと声を掛る。
言うや否や≪ディメンジョンゲート≫、例の地点へと向かう門を造り出しましょう。 |
...Scene is end.
Scene is start...
時刻は12時丁度、中天に太陽が輝く刻。
FHが潜伏する廃病院の一室に、グレネードが投げ込まれる。
噴煙と爆炎が咆哮を上げ、戦闘が開始される――
|
GM |
第1目標はFHの目をかいくぐり戦闘を見据える為のベストポジションの確保。
ただしFH、特に春日部に気づかれると厄介なことになる、気づかれてはなりません。
[知覚]で隠密行動をしてポジション確保をしてください、達成値は8。 |
しぶちょ |
ち、[知覚]だにゃー?!
それは[感覚]に属する技能だにゃー?! |
GM |
あー、[感覚]は白百合しか高い人いないんだっけ? まあ気にしてはいけない。
なおココで失敗するとマジで厄介なことになるので頑張ってくれ。 |
しぶちょ |
だぁいぶムチャを言うのにゃー……。 |
GM |
何を言ってるんだいしぶちょー、無茶振りはここからが本番だ。
さらに、エフェクト等で助長するような演出をした場合達成値補正を与えます。
つまりエフェクトやイージーエフェクト等で巧いこと誤魔化すとかしてくれれば――ね?
出目が低かろうとも即時成長でちょっとだけ[知覚]を上昇させたり、て手もあるよ。 |
白百合 |
つまりは達成値を出すのに自信がなければ描写で頑張れ、ってことですね。 |
GM |
Exactly(その通りでございます)
戦闘同様イニシアティブ順に解決していく、ので白百合からどうぞ。 |
白百合 |
ん〜……。 |
GM |
そんな難しく考えなくていいよ。
エフェクトや描写を駆使してこの場を乗り切ってくれ、って意味だからね。
演出で説得力を持たせられれば自分の行動では+3、他人への補助では+1の修正をプレゼント。
それだけ補正があれば成功までなら大体行けるだろうしな。 |
しぶちょ |
ボクの行動順は凄く後だけどぉ、ボクは即時成長でイージーエフェクトの≪虹の香り≫を取得するツモリにゃ。
ボクらがいる場所とは違う場所に強い匂いを現出させて、彼らの意識をそらすにゃー。 |
GM |
お?
それは突入部隊の支援のノリ? |
しぶちょ |
突入部隊の支援も含め、ボクら全員に意識が向かないようにするにゃん。 |
GM |
なるほどね。
――てな感じでやってってくれるとイイ感じ。
あ、もちろんフォーカスシステム独特のハプニングが一発目はあるんで宜しく♪ |
第1目標:FHに気づかれずに隠れて場所を確保しろ。
目標:[知覚]:8。
Happening.!:破滅的不運
|
GM |
てことでダイスの神様が白百合へむごい裁定を下しました。
破滅的不運が舞い降りて、今判定に対してのクリティカルが+1だ。
クリティカル値が+1ってことは、クリティカル値を下げるエフェクトを用いたりしない限りはクリティカルしないって意味だからな、そう簡単には進行しないぞ。 |
白百合 |
はーい。
では即時成長で≪見放されし地≫≪天使の絵の具≫を取得します。
≪見放されし地≫で私たちが居る一帯の屈折率を変えて闇にし、その上に≪天使の絵の具≫で背景を映し出します。 |
GM |
光学迷彩みたいなカンジか。 |
なお、元来イージーエフェクトは組み合わせることはできません。
がここは判定前の説得力描写勝負なので、そこは気にしてはいけない方向です。
|
GM |
では達成値に+3補正。
それだけでイイ? エンジェルハィロゥエフェクトの≪水晶の眼≫とか取って、知覚判定のダイス伸ばさない? |
白百合 |
GMが取れといってます……っ。 |
GM |
いやいや、取らなくてもいいよ? |
白百合 |
で、でも取らないと進行しない……やりましょう、更に≪水晶の目≫を即時成長で会得。
≪水晶の眼≫≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫、クリティカル値:9で行きますっ。
9D10+3でえ―いっ(ころころ)――達成値:17! |
GM |
では進行値+2。次伊弉。 |
伊弉 |
場所が判ったら補助は出来ても場所を探してる段階では何もできない。
ということで素振りで行きます。
侵蝕率補正込み4D10――ムリ、失敗。 |
神居 |
≪原初の紫:妖精の手≫を即時成長で取って今の判定に使用する。
ヒトミが春日部に見つかりそうになるのだが、その時にふと何かが聞こえる……。
「大丈夫、落ち着けばやれる」
その声が力を起し、隙を見てすっと巧く隠れられる。 |
GM |
≪妖精の手≫はどんなダイスも1つだけクリティカル値である10にするのだったな。
てことで更に振ってくれ伊弉。 |
伊弉 |
――では13。 |
GM |
OK、次神居。 |
神居 |
即時成長で≪道化の出し物≫習得。
元々持ってる≪ハンティングスタイル≫を、今とった≪道化の出し物≫で別のエフェクトに見せかける。
具体的には光を屈折させて姿を隠す≪陽炎の衣≫。
見せかけてるだけだから知覚はしやすいわけだが。 |
GM |
+3ボーナスどうぞ。
てかお前[感覚:1]の上に[知覚:0]だろうに。 |
神居 |
(ころっ)――素で回した、19。 |
GM |
化け物め!
てことで進行値+2、しぶちょーどうぞ。 |
しぶちょ |
経験点の余裕があるかみやんとは違って、ボクが最大の問題なんだよにゃー。
隠れないとボクだけ見つかっちゃうにゃー……。 |
GM |
別に隠れなくてもいいよ?
動こうとさえしなければ、白百合がさっきエフェクトで迷彩してくれてるから見つからない。 |
しぶちょ |
ん〜じゃあこそこそと動く皆を見て、ボクは観察していようにゃ♪
身を隠すことを優先してボクは周囲の薬物を操作する支援に徹する、イサナちゃんへ≪狂戦士≫にゃ!
次の判定にダイスを+12個して、かつクリティカル値−1して欲しいのにゃ。 |
益須達突入部隊がFHが激突し、戦闘が展開される。
「そこだ、回りこめ!」
周囲のFHエージェントを掻い潜っては倒し切り開き、春日部恭二郎の前まで進む。
巧く斬りこんだかに見えたが、春日部恭二郎は腕を異形と化し鉤爪を一閃する。
ばたばたとその一閃でUGN諸氏が薙ぎ倒されて行く――。
|
白百合 |
み、皆がっ……M市支部の時のように、皆死んでしまう……っ! |
GM |
既に真っ二つになった仲間もそこらかしこに転がってる。
戦局はほぼ虐殺といっていい程の劣勢な状態。 |
神居 |
っ……! |
GM |
当然のごとく助けに行きたい人達も居るのだろうけど隠れているわけだから飛び出してはならない。 |
しぶちょ |
それかみやんと白百合ちゃんだけだにゃーん? |
GM |
判定する必要すらないのもいる気がするんだが、その場合はいっそしなくていい。
ついでに春日部からもヤバい位の殺気が無差別に広がってるので、それに耐えるのも含むかな。
強い[意志]で耐えてくれ。 |
第2目標:戦局を耐えて動かず見据え続けろ。
目標:[意志]:7
|
GM |
[意志]は[精神]に区分される、[精神]は伊弉は高いけど他は怪しいレベルだな。
まあそんなこたともかく第2ラウンド突入、白百合から行こうか。 |
白百合 |
涙をぼろぼろと零しながら震える手で口をグッと抑え息を飲み、目に焼きつく程じっと見ています…… |
しぶちょ |
目の前でトラウマが再生されてる状況、白百合ちゃんダイジョウブかにゃ…… |
白百合 |
――16、い、行けました……。 |
神居 |
意志の力は強い。 |
GM |
ていうかクリティカルを回してくるな皆。
伊弉はロール的問題としてこの判定は自動成功ってことでカッ飛ばす。 |
伊弉 |
……。 |
GM |
≪狂戦士≫補正は消失させなくて良いのでカっ飛ばす!
次神居、お前は飛ばさないっていうか成功しないと本当にすべてがオシャカになるぞ。 |
神居 |
判ってる。
今すぐ飛びだしたい衝動があるんだが、本当に命張ってでも止めてくれた支部の皆。
「お前ら全員倒していくわ」と言い切って飛び出しても良かったのだがその上ですら止めてくれた。
それを思い出し、唇から血を流す程に噛みしめながら我慢する……我慢する…… |
GM |
(おいおいおい。クリティカル値10だぞ神居精神2だぞ、なんでこんなに回るんだよ) |
神居 |
――達成17、我慢した! |
GM |
問題児1名とトラウマ持ったお嬢さんが成功したので次、行こうか。 |
しぶちょ |
にゃーん、やっぱりボクもスルーかにゃーん。 |
GM |
しぶちょーだって要らんでしょう、今の判定。 |
しぶちょ |
そうだけどにゃー。 |
GM |
てことで状況は次に切り替わる。
じっと戦闘を見据え、一体春日部は何をしているか・何が起きているかを見極めねばならない。
何か判らない内容を見極めるのは[知覚]判定だ。 |
第3目標:一体何が起きている?
目標:[知覚]:8
|
しぶちょ |
ま・た・ち・か・く……にゃー?! |
GM |
尚基本的にフォーカス判定は戦闘同様の進行をしていく。
伊弉は一個前の判定はGM権限でかっ飛ばしちゃったけど、ラウンド的には自動的に待機を宣言した扱いにして此処から参加OK、勿論動いてなかったから≪狂戦士≫も乗りっぱなしだ。
まあ待機扱いになる伊弉よりは、まだ行動してないしぶちょーのが先だけどね。 |
しぶちょ |
そのままやっても役立たずなのにゃ、ボクは自分に≪狂戦士≫。 |
GM |
エフェクト等による演出してくれればボーナスあげるのに。
てことでかっ飛ばした伊弉の番。 |
伊弉 |
では何をしているかじっと見定めましょうか。
(コロコロ)――2クリティカル、29。 |
GM |
なんでここでそんなに回すんだよ?! |
伊弉 |
≪狂戦士≫でダイスボーナス貰った上でクリティカルが下がってるから。 |
GM |
そーでした。 |
しぶちょ |
ボクの薬は良く効くにゃ♪しっかり向こうの方まで見えてるにゃー。 |
GM |
うーわ進行進んだな、てことは状況は次に進む。
アサルトライフルを掃射しエフェクトが飛び交う戦場、気のせいか春日部の周囲に障壁のようなものが見える。
どうやらレネゲイド的何かのようなのまでは判るのだ、が――てことで一体それは何かを究明しろ。
[知識:レネゲイド]をこねくり合わせて究明しろ。 |
第4目標:その障壁とは何か?
目標:[知識:レネゲイド]、もしくはそれに即した[知識]:9
|
GM |
[知識]も[精神]に区分される。
勿論究明するの手助けをするような巧い演出使ってくれれば達成値補正だすよ、忘れ去られてるかもだけど出すよ。
あと地道にさっきの伊弉で2ラウンド終了、第3ラウンド目に突入だ。 |
神居 |
GM,資料室で調べてたのと俺が喰らったという前歴は有効にならないか? |
GM |
OK,それは補正あげようか。
でも今判定してるのは白百合でそこら全くやってない人なわけだけど――ってなんか回ってないか?! |
白百合 |
――19! |
GM |
バリバリ進行していくなあ、次伊弉。
達成値+3しといていいよ、そこのどこにでもいる高校生から話を聞いて後を引き継いで夜遅くまで調べてたしな。 |
伊弉 |
感謝します。
9D10+3で――ふるわない、11。 |
GM |
それでも状況進行するんだよな。
実際に何が起こっているかというと、攻撃を弾いているわけじゃない。
どうやら攻撃を軽減しているようだ、てことまでが判る。 |
しぶちょ |
超高い装甲値、っていうことかにゃー? |
GM |
そこまでは言えない、これだけじゃまだ判らない。これは弱点ではないからね。
ではこの攻撃軽減、穴や弱点は無いのだろうか? [知覚]でそこらを探り出せ。 |
第5目標:障壁の弱点を看破しろ。
目標:[知覚]:12
|
GM |
神居に関しては実際に戦った上で<ウロボロス>の能力で喰らった経験もあるので補正をプレゼント。
伊弉に関しては人づてで聞き調べただけなのでさっきの補正はNGな。 |
神居 |
OK、ならば力を喰らった感触すらも動員する――クリティカル、14。 |
GM |
あと少し、あと少し……具体的にはあと3段階。ていうか本当に良く回すな?!
まあイイや、次しぶちょーの番。
そろそろ悠長に観察している状況じゃないですよ?
春日部恭二郎の周りにはY市支部のUGNエージェントの死体のようなモノとか。 |
白百合 |
ひっ……。 |
GM |
それを引きづって撤退しようとする仲間とか、向こうの方で転がっているFHエージェントとか。
そんな中で「まだだ、まだ終わらんぞ!」と一生懸命鼓舞している益須寅蔵とかがいるような状況だ。 |
神居 |
寅蔵、輝いているな。
まるで消え去る前のともしびみたいだ。 |
しぶちょ |
物陰からすっと出てきて障壁を見破ろうと目を凝らすにゃ、しぶちょーアイ!
≪狂戦士≫乗ってるから15D10のクリティカル値9で――28! |
GM |
演出追加して補正を上乗せするかい?追加して+3すれば31で到達だ。 |
しぶちょ |
ん〜っと、ちょっと口プレイになるのだけれどいいかにゃ? |
GM |
許可。 |
しぶちょ |
ありがとにゃ♪
春日部の周囲に対して、レネゲイドの能力に対して緑色に発光する薬品を周囲に塗布。
そしてその発光の様子と動きを見て、障壁が何であるかを見極めようとするにゃー。 |
GM |
OK、では見極めた。
春日部恭二郎の障壁は一度攻撃を防ぐと、緑色に発光するその薬品の反応が消える。
……のだけれど、間が経つとまたふわりと障壁が戻る。
春日部恭二郎は、2度目の神居の攻撃は避けていたのを覚えてるかな? |
神居 |
ああ、そういえば。 |
GM |
比喩するとしたらプライアルアーマーてところなんだけど、春日部が展開する障壁はラウンド1度しか発生しない。
もっとも1ラウンド程度の時間が経過すれば、再度障壁は展開するのだけれどね。 |
神居 |
だが再展開した障壁も、1度攻撃を受けてしまえばまた壊れる。
間をおかない連撃には結局は耐えられないんだな? |
GM |
Exactly(その通りでございます)
これが春日部恭二郎の障壁の弱点だ。 |
益須 |
「くっ、これが限界か!」
満身創痍のUGN勢、リーダーの益須は仲間の撤退を指示していく。 |
しぶちょ |
エフェクトとして持ってないけど≪癒しの水≫を撤退していく皆に掛け掛けするにゃ。
「は〜いおつかれ〜♪」 |
GM |
「俺がしんがりを務める、お前ら逃げろ!」
ひとこえ叫べば、単身益須は春日部恭二郎へと無謀な突撃を仕掛ける。
「春日部覚悟!」
「ふっ、ザコが。 エキストラどもは下がっているが良い」
力の差は歴然、春日部がゴミを払うよう鉤爪を振れば紙のように吹き飛ぶ益須。 |
神居 |
だがそれと時を同じく春日部へと振りおろされるのは――既に動いて奇襲を仕掛けた俺の拳。 |
GM |
春日部の障壁はアサルトライフルの攻撃で既に軽く霧散していた、そんなときに来た神居の奇襲に体勢を崩す。 |
春日部 |
「何?!」 |
GM |
攻撃に反応しきれずかすめてしまうが、それでも何とかさばききる。
奇襲のお陰も相まって、益須は吹き飛ばされていくが致命傷こそ逃れられる。 |
伊弉 |
吹き飛ばされていく益須が向かう方向に口を開くのは≪ディメンジョンゲート≫
「お疲れ様」とひとこと、UGNの医療室のベッドの上へと送りましょう。 |
益須 |
「お前たち……あとは任せたぜ……」
ゲートの先へと消えていく。 |
白百合 |
ボロボロと涙をこぼしながら撤退中のUGNエージェント達を誘導します。
「良かった、本当に良かった……こんな無茶なことはしないでください……」
無事だった仲間達に、生きていた仲間達に声をかけつつ、撤退の後押しをしていきます。 |
...Scene is end.