Scene is start...
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血と硝煙の匂いが立ち込め死と苦悶が充満する廃病院。
その中で、くくくと暗い笑いを浮かべ悠然と立っているのは“トイフェル”春日部恭二郎。
彼の頬には一筋の傷、そこから流れるは赤い雫。
地獄の悪魔に臆することなく対峙するのは、その悪魔に傷をつけた張本人である――神居。
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春日部 |
「<賢者の石>よ、性懲りもなく私に敗れに来たというのか」 |
神居 |
「ん〜……。
あのさ、幾つかあるんだけどさ?
ひとつは、タネのばれた手品は、もう通用しないんだよね」 |
春日部 |
「そうだな、貴様の奔流は見切らせていただいた。
次はないと思いたまえ」 |
神居 |
「で、さ?
流石に支部の皆がこうやってさ、頑張ってくれたわけよ。
だから、ここはもう――切り札(CARD)の切りどきでしょ」 |
春日部 |
「ふふふ……何がカードだ、貴様もおとなしく我が軍門に下るが良い。
さもなくば力づくで君を貰い受けていこうではないか、フハハハハハハハハ」 |
PC’s |
……。 |
あれ?
もしかしてこの沈黙、春日部恭二郎可哀そうって思われてる?
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GM |
どうぞどうぞ皆さん、遠慮せず春日部にじゃんじゃん絡んで下さいよ? |
しぶちょ |
だってぇ、これ以上絡むと小物っぽくなってかわいそうにゃんだもん。
最後のロイスを春日部に<ネガティブ:憐憫>でとって、憐れみの目で見てるのにゃー。 |
伊弉 |
私は何を感じるともなく淡々と。
春日部恭二郎に対し<ポシティブ:憐憫>でロイスを取っても宜しいでしょうか? |
GM |
お、おっけーだ、けど……ポシティブ:憐憫って、一体……。 |
白百合 |
あ、わ、私もロイスを……。
益須寅蔵さんに感服/隔意で取らせてください。 |
GM |
あ、はぁい了解です。 |
神居 |
「じゃ、身体もあったまってきたことだし」
パン! と拳を手のひらへと打ちつける。
「――お楽しみは、これからだ」 |
春日部 |
眼鏡をくいっと上げる。
「強がりをいってられるのも、今の内だ」 |
神居 |
その瞬間、春日部を中心にぶわりと凍てつくような殺気が放たれる。
さあ、衝動判定行ってみようか。 |
しぶちょ |
衝動判定に失敗すると、バットステータスの【暴走】がついてしまうのにゃ。
暴走中はリアクションであるドッヂもガードも出来なくなるので丸裸にゃよ。
……ま、ボクは≪ヒューマンズネイバー≫のお陰で衝動判定のボーナスがあるのだけどにぇっ。 |
GM |
レネゲイドビーイングは普通は失敗しないな。
衝動判定は[精神:意志]、目標値は8だ。 |
神居 |
(ころころ)衝動判定は成功したんだけどな、いじめかこれ。
2D10の侵蝕値が5だった、合わせても90もない。 |
しぶちょ |
かみやんこれからガンバル時間なのに、その侵蝕率で大丈夫かにゃ?! |
神居 |
侵蝕率:80はあるから何とかなる、なんとかする。 |
侵蝕率は高まれば、あらゆる判定のダイスにプラスの補正が掛かります。
更に80/100/120の閾を超えれば、それに応じて侵蝕率制限付きの強力なエフェクトの使用が解禁となります。
逆を言えばクライマックスの時点で余りにも侵蝕率が低いと、自分の能力を発揮できない状態で戦わなくてはいけなくなります。
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神居 |
俺の侵蝕率制限がついてるエフェクトは、もっとも厳しいものでも80。
だから、エフェクトの側面では何とか全力でいける。 |
伊弉 |
こちらは衝動判定超えて93、こちらも全力可能。 |
しぶちょ |
(ころころ)……ってそんな事言ってたら侵蝕率が14も上がったにゃ。
100%を超えたのでリザできなくなったのにゃー?! |
共通エフェクトである≪リザレクト≫はHp0になった時に復活できるエフェクト。
ただし侵蝕率が100%を超えたら使えない。
もっとも、侵蝕率が100%越えになるとレネゲイドの方が宿主を凌駕し始めたのも相まって、ダイス補正の恩恵以外にエフェクトLvも強化されはじめるようになります。
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GM |
先程弱点看破のシーンでさわっと説明したけど、改めてクライマックス戦闘のレギュレーションを説明するよ。
春日部恭二郎はラウンドの初撃ダメージを恐ろしく軽減する、具体的には9割だ。 |
しぶちょ |
う、うにゃー?! |
GM |
ただしその際、ダメージそのものは軽減するけれどバットステータスやペナルティは素通ししてしまう。
もうばらすけどブリードはトライブリード、キュマイラ/エグザイル/ブラムストーカー。
マスクデータも相まって、ちょ〜っとしぶといかもね? |
クライマックス戦闘、開始――。
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しぶちょ |
まずぅ、かみやんと春日部はエンゲージしてないとおかしいのにぇ?
で、影から見ていたボクはその2人を遠くから見てたわけなので、遠くに居ないとおかしいのにゃ。 |
GM |
ん? ああ、まあそうなるわな。 |
白百合 |
そもそも隠れてた場所も違いますし、皆さんばらばらですよね…… |
GM |
てかよしわかった、戦闘配置はそれで行こうじゃないか。
神居と春日部はエンゲージ、白百合・伊弉は10m程2人から離れている。
そしてしぶちょーはさらに遠く、女性陣がいる辺りより更に10m程後方だ。 |
神居 |
OK、掛かってこいよ。言葉にせず態度で春日部を挑発しておくか。 |
GM |
行動値の変更はないね。
セットアッププロセスは誰もなし、イニシアティブ決定で最速は春日部だ。
マイナーアクション:≪破壊の爪≫
メジャーアクション:≪獣の力≫≪獣の殺意≫≪吸収≫≪オールレンジ≫≪ジャイアントグロウス≫≪渇きの主≫≪コンセントレイト:キュマイラ≫
更にオートアクション:≪獣の魂≫を起動出せて判定ダイスにボーナス+5D10。
目の前に居る<賢者の石>を襲ってあげよう。 |
神居 |
ホットスタートだな、掛かってこい。 |
GM |
この状況で<賢者の石>を襲わないわけがない。
(ころころ)――達成値:71。 |
神居 |
……ダメージくれ。 |
GM |
春日部恭二郎強いからな?
攻撃力67、装甲値無視かつこのラウンド間のあらゆる判定に対してダイス−3。 |
神居 |
……。
≪リザレクト≫ |
GM |
じゃきり。
腕を獣化させ「貴様では私に敵わぬのが判らぬというのか」と言い放つ。
言うが早いか獣化させたその腕を鉤爪を、情け容赦なくがっと神居へと振り下ろす。 |
神居 |
余裕もなくそのまま派手に受けて吹き飛ばされる。
勢い余って何度か地面に打ち付けられて回転する。
その回転が止まるころには≪リザレクト≫が完了し、無傷の状態で立ちあがる。 |
春日部 |
「何……だと……?」 |
神居 |
「お前やっぱすごいよ、俺が今まで出会った中で3番目に強い」 |
しぶちょ |
それでも3番目なのにゃー。 |
神居 |
余談ながら2番目は河合のじっちゃん、前も言ったが1番は俺自身。
これは“敵”の強さのランクなので友人や味方は入ってない、てか仲間にランク付けなんてしない。 |
GM |
一番の敵は己自身ってか。
そうはいっても知らない相手が傍から聞くと、ただの自信過剰ヤロウにしか聞こえないけどな。
「貴様ごときが何をぬかすか」 |
神居 |
自信過剰でもあるからそう取られても問題は少ないけどね。
(ころころ)……まだ侵蝕率は91、全力で殴っても俺の侵蝕率上昇は6だけだ。
100%には届かないからもう一度気兼ねなく≪リザレクト≫できるな。 |
めんどくせえ。
渾身の一撃ぶちこんでもほぼノーペナルティで戻ってくるとかめんどくせえ。
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伊弉 |
GM……? |
GM |
気にしない気にしない。どうせ一回≪リザレクト≫させたらHpは1ケタ、後は素殴りでも殺せるしね。
さささ、どうぞ次の行動順の方。 |
白百合 |
では行動値14、白百合ほのか行きます。
マイナーアクションで移動して距離を置…… |
しぶちょ |
ああ、逃げないでくれにゃー?!
春日部から逃げてもいいんだけれど、かみやんかイサナちゃんかどちらかからは離れないで欲しいのにゃーっ?!
≪ポイズンフォッグ≫併用のエフェクト支援がしづらいのにゃー。 |
GM |
≪ポイズンフォッグ≫は他のメジャーアクションエフェクトの対象範囲を1エンゲージ内の好きな人に掛けられる[範囲(選択)]にするエフェクト……なんだけど、射程も接触と同義の至近になるんだよね。
しぶちょーは一番近い女性陣から10m離れてる状態なわけですから移動しないと届かない。
でもしぶちょーが10m以上移動するならメジャーアクションを使って全力移動するしかないわけだから、白百合が移動してもしなくてもこのままじゃ結局支援は打てないよ? |
しぶちょ |
うにゃにゃ、そうだったのにゃ……。 |
白百合 |
あらあら。
で、では春日部から距離を置くのと同時に支部長からの支援が受けやすい方向へと移動しますね。
そしてロイス枠が余ってましたので、「襲撃事件」を関係:トラウマでロイスとして習得します。
そして即時タイタス化&昇華。 |
GM |
お、了解。 |
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GM |
しかし第1ラウンドからロイスを切りに来たか。 |
白百合 |
ここでトラウマを断ち切れないとロール的にも動けませんから断ち切ります。
メジャーアクション:≪光の手≫≪光の弓≫≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫
残念ながら侵蝕率はまだ100%を超えてませんので≪マスヴィジョン≫は出来ません。
ロイス断ち切りはクリティカル減少に使用し侵蝕率補正も入れて8D10のクリティカル値は7。
(ころころ)――達成値:32! |
GM |
ドッヂもガードもしないで喰らおうか。
余裕の表情を浮かべる春日部、腕をかざせば周囲に展開するあの障壁。 |
白百合 |
春日部から離れたのは戦うためではなく逃げ出したかったから。
ですがふと、ある言葉が頭の中にリプレイされて立ち止ります。
それは特攻に突撃しようとした益須寅蔵さんのことば。
『お前達がちゃんとやってのけてくれりゃ、そうすりゃ何かあっても俺達は無駄死ににゃならねえからな』 |
GM |
ほお? |
白百合 |
もしここで、私たちが待っていて動かなければ――彼らは犬死になってしまう。
その事がその言葉が数年前の襲撃事件と重なり私の中でプレイバックしていきます。
「(きっと春日部に特攻を仕掛けた皆も、同じような気持ちだったんだ……)」
姉も一身に期待を受けて破れてしまったわけですけれど、姉が倒れて手を伸ばしてくれた最後のひとことが「ほのか……後は、任せたわ……」であったことを思い出します。 |
GM |
ほおほお? |
白百合 |
「私がここで逃げたら本当に、本当に皆が……お姉ちゃんが死んでしまう!
ならば、私がやることは……私がやるべきことは……!」
そう呟くと身体を中心に天使の輪のような大きな光のリングが形成されます。
身体は空へと浮きあがり、リングはくるくると回りだしてはガドリングガンのように光球を打ち出し始める。
光球は春日部の障壁を破壊するよう、あえて防護の厚いところへと撃ちこまれていく。 |
春日部 |
「効くわけがないということをお前たちは学ばなかったのか?」 |
白百合 |
攻撃力は15点。 |
GM |
えらく低いな、てことはダメージが貫通したのは2点のみ。
光球の乱舞はことごとく障壁に阻まれてしまう。
「その程度の攻撃で私に傷をつけられると思っているのかね?」
強者の愉悦の表情を浮かべているところにピシっと、ほんの少しだけ爪の部分に薄い傷がつく。
ぬ? と軽く顔をしかめれば、ぎろりと白百合の方を睨みつける。 |
伊弉 |
行動値:10で私の番。
マイナーアクションで戦闘移動、白百合さんとは反対の方向へと展開する。
メジャーアクション:≪コンセントレイト:バロール≫≪死神の瞳≫≪悪魔の影≫ |
GM |
あー、伊弉。
攻撃判定のダイスを振る前にどんな演出をするか教えてくれ。
それ次第で春日部のリアクションが変わるんだ。 |
伊弉 |
春日部を見据え、彼に掛かる重力を操作して増加させる。
――達成:41。 |
GM |
傷を負わせるような形でも何かをぶつけてくるようなわけでもないわけね?
では春日部は回避を試みようとすらしない、重力を受けてなお堂々と立っている。
「この程度の所業で私に傷を負わせられると思っているのかね?」 |
伊弉 |
そもそも私の先のエフェクトコンボでは、それ自体で傷1つ負うことはないのだが。
≪悪魔の影≫は次の攻撃に対するリアクションを禁止する。
≪死神の瞳≫は次に攻撃を受けた際にダメージが4D10増加。 |
しぶちょ |
傷は負わないけれど回避しないとヤバいことになるのがイサナちゃんのエフェクトなのに、見事に勘違いしてるのにゃー……。
小物臭がぷんぷんしてきたにゃ。 |
GM |
「鬱陶しい羽虫どもが」
下種を見る目で女性陣を見ているよ。 |
白百合 |
あ、あの……目の前に神居君がいるのに……。
本当に春日臭がしてきた、ような…… |
GM |
キノセイデス。
てか春日部、一度神居をけちょんけちょんにしてるしね。
敵としては注意するまでもない小物ていうのが、今の春日部の中での評価。 |
神居 |
では俺の番だ。
一回ぱっと距離を取っては地面を蹴り、体操選手の如く飛び込み前転・宙で回転。
降りる際の落下スピードを用いて体重を乗せ、重い蹴りを叩きこむ。
メジャーアクション:≪漆黒の拳≫≪コンセントレイト:ウロボロス≫
今回は≪破壊の爪≫は自重する、それにより侵蝕率97%でリザレクト可能だ。 |
GM |
使って侵蝕率が100%を超えてくれればラクなのに、リザする気でいっぱいってか? |
神居 |
その通り。
ペナルティ貰ってる状態だから5D10、クリティカル値8で(ころころ)……達成値:65。 |
GM |
さらっといったがトンデモねぇ達成値だな?!
春日部は神居を見てない上にさっきの伊弉のエフェクト≪悪魔の影≫の影響でリアクションが取れない状態だ。 |
しぶちょ |
しかもイサナちゃんの重力操作で更に蹴りの重さと速度が増加なのにゃー♪ |
GM |
近くの奴が動いて攻撃を仕掛けてきたことには気づいたから防御はする。
しようとするけれども気づいた時には時すでに遅し、間に合わない。 |
神居 |
ヒトミの重力分(≪死神の瞳≫分)も含めて79点、喰らえ。 |
GM |
ちょまっ?!
神居素手だから攻撃力−5、命中達成値:65ってことは7D10の≪死神の瞳≫補正が4D10で11D10−5だろが攻撃力!
攻撃力決定ダイスまで平均7.5を余裕で越えてくるとかふざけんなっ?! |
神居 |
それが俺だ、仲間を傷付け殺した報いを受けろ。
春日部の右肩辺りに衝撃が走る。
落下速度が乗り、更にヒトミの重力増幅によって加速された重い蹴りの一撃が、春日部を地面へと叩きつける。 |
しぶちょ |
しかしリアクション不可能って無茶苦茶なペナルティなのにゃー……。 |
GM |
それでもまだ全然大丈夫だよ、伊達に“トイフェル(悪魔)“じゃありません。
威風堂々と立っていた春日部、だが神居のその一撃の重みには耐えきれずに膝をつく。
「……おのれえ!」と神居をばっと跳ねのけ「この私に膝をつかせるとは、やりおるな」と言い放とう。 |
神居 |
更にオートアクション≪喰らわれし贄≫
しゅう……と、春日部の中の力が抜けていく。 |
春日部 |
「くっ?!
またこの力か!」 |
神居 |
春日部の感覚でも判るわけだが、力が俺の方へと流れ込み吸収されていく。
力を喰らい成長して、危険な雰囲気を醸しだす。
「さ、覚悟は良いか?」 |
GM |
≪喰らわれし贄≫はダメージを与えた時に発動し、Lv×3攻撃力補正。
てかこれ侵蝕率上昇1なんだよな……てことは神居の侵蝕率は98、まだリザ出来るか。 |
しぶちょ |
終わったにゃらばボクの番♪
マイナーアクションで戦闘移動、白百合ちゃんの方へ行くにゃ。 |
白百合 |
あ、あれ?
伊弉さんの方ではなく私の方なのですか? |
しぶちょ |
かみやんをイサナちゃんと2人で補助する必要はないにゃー……。
というかね、かみやんの傍に行くとレネゲイド的に食べられそうなのにゃー……。 |
しぶちょーはレネゲイドウィルスの進化体であり集合体であるレネゲイドビーイング。
神居はレネゲイドウィルスやその力自体をも喰らう<ウロボロス>の内包者。
大変危険です。
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神居 |
今しっかりもっちゃもっちゃと≪喰らわれし贄≫で春日部から喰ったしな。 |
しぶちょ |
なぁんでかみやんがボクのに預けられてるのか本当に疑問なのだにゃー、霧の字めっ。 |
GM |
そ〜りゃ霧谷含めて<ウロボロス>の事は知らないならねえ。 |
しぶちょ |
でもボクは知ってるのにゃーよ?!
かみやんの近くに行くのは危険なので、光の輪で格好良くなっている白百合ちゃんの方へぴょん。
光の輪の上に普通に乗るのにゃ♪ |
白百合 |
「し、支部長!!」 |
しぶちょ |
さらに光の輪から肩の上に飛び乗るんだけど自然と重みは感じず、むしろ身体は軽くなり力が湧き上がってくるのにゃ。 |
白百合 |
「ここは危ないですから離れていてください!」 |
しぶちょ |
「ん〜ん、ボクもね? ネコなんだけどね? 支部長なんだよね〜♪
だからちゃんと見えるトコロに居ないといけないんだっ。
だから、ボクのことは守ってね♪」 |
白百合 |
「支部長……。
支部長も、背負っていたのですね……」
支部長へのロイスは<ネガティブ:不安>だったのですが、ここで<ポシティブ:誠意>に切り替えます。 |
しぶちょ |
じゃあボクもその意思の強さを見て、ロイスの<ネガティブ:嫉妬>から<ポシティブ:遺志>の方に切り替えるにゃ。
「(お姉さんの遺志をついでるのだにゃー)」
という訳で彼女に対して≪狂戦士≫、侵蝕値が100を超えているのでエフェクトLvが+1されるから、白百合ちゃんの次のメジャー判定のクリティカル値が−1(下限6)、ダイス+14個にゃ!
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GM |
≪狂戦士≫キモいよな……本当に。 |
クリンナップフェイズにすることがある人は、誰もいないんだよな。
これにて1ラウンド終了、そして2ラウンド目。
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GM |
セットアップは誰も何もできないからすっ飛ばしてイニシアティブ決定、春日部が最初。
彼はぎりっと物凄く恨みの籠った眼差しで、目の前の<賢者の石>を見据える。 |
しぶちょ |
<賢者の石>なんだにゃ、かみやんの呼び方。 |
GM |
春日部にとっては神居は<賢者の石>、そして希少なサンプルでしかない。 |
春日部 |
「貴様……この私に、よくもこの私に!」 |
GM |
春日部にしてみれば品でしかない神居。
格下に傷をつけられ膝をつかされ力を喰われ、憎悪の抑えること無く吼えるよう叫ぶ。
マイナーアクション:≪リミテッドイモータル≫
Hp10点回復した後にメジャーアクション:≪獣の力≫≪獣の殺意≫≪吸収≫≪オールレンジ≫≪ジャイアントグロウス≫≪渇きの主≫≪コンセントレイト:キュマイラ≫、更に≪獣の魂≫と<賢者の石>を使用。
≪魔獣の咆哮≫はそうだなあ……まだかな、許してやるか。
20D10のクリティカル値:5。神居、何か抵抗する? |
神居 |
ガードします。 |
GM |
お?
てことは達成値いる? |
神居 |
もちろん。 |
GM |
え、あ……ちょっと待ってね時間かかるよ。 |
やめてよそういうこと言うの!?
こっちは回避なんてできない大技見せて≪リザレクト≫使わせるで終了するつもりだったんだよ?!
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神居 |
折角だからGMにも体験させようと思ってさ、そういう時間の掛かるキツい判定。 |
GM |
いや、やるよ俺やるよ!! |
――暫くお待ちください――
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GM |
(コロコロ)……あれ、回らない…… |
しぶちょ |
GMぅ〜? |
GM |
おかしいな……(ころころ)……いやでも、50、60……えーっ?! |
伊弉 |
終わりましたかGM。 |
GM |
これだけやって達成値:73、低! |
しぶちょ |
小物臭がいっぱいするにゃー……。 |
GM |
攻撃力は71、低! |
春日部 |
「貴様、貴様あああああァアア!!」 |
GM |
春日部は暴走気味の勢いで獣のような咆哮を上げ、異形の腕を神居へと大上段から振り下ろす。
既にその目は人のそれではなく、瞳は赤く光りその軌跡が残像となって宙に残る。 |
神居 |
とっさに構え腕を楯にする形で受け止めようとするのだけれど、衝撃に耐えきれずがっと腕を弾かれる。
今度は防御を砕かれた際に傷が残る――のだけれど、同時に春日部の<賢者の石>の力がどんどん抜けていく、ような…… |
しぶちょ |
……って春日部が触れたから、かみやんが喰べてるのにゃー?! |
神居 |
「そうか……そこか……それでか……」 |
GM |
わーお。
えーっと、(右腕の手首から肘辺りを指して)大体ここら辺に春日部の<賢者の石>アリマスネー。 |
神居 |
「……良いだろう、それも俺が喰らってやる」 |
春日部 |
「貴様ッ……何をっ……何をしている貴様ァ?!」 |
先程から神居が春日部から喰らっているのはレネゲイドウィルス。
オーヴァードが振るう超常の力の根源、それそのもの。
12のシンドロームはただウィルスを力をまき散らすだけ存在なのですが、神居が宿す<ウロボロス>というウィルスはそのまき散らされる力・もしくは力の根源を喰らいつくす、言わばウィルスを喰らうウィルスです。
もっとも――ただウィルスを力を喰らうだけでは留まらず、喰らうそのついでに人間やそれ自身をも食らいつくすかも知れない、不安定かつ危険なウィルスでもあります。
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GM |
メタ的な解説を挟んでから、プレイヤーフェイズどうぞ。 |
神居 |
あ、GM。
俺の順番ではないが、先に即時成長使うことだけ宣言しておく(レコードシート渡し) |
GM |
(レコードシートを見て)おや、10点だけで良いの? |
神居 |
10点だけで良い、それだけでこと足りる。 |
しぶちょ |
かみやんはソリティアっていうかぁ、経験点ソリティアっていうかあ……どういうことかにゃー。 |
神居 |
今日だけでレコードシート3枚分カラになったな。
即時成長するのは≪コンセントレイト:ウロボロス≫≪原初の紫:妖精の手≫ |
GM |
……この野郎!? |
どういう事かって?
後で 判ります……。
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白百合 |
行動値14、行かせていただきます。
まずマイナーアクション:<ジェネシフト>、上昇の為に振るダイスは2個にします。
(ころころ)――6、良い感じの目で侵蝕率が101へ。
メジャーアクション:≪コンセントレイト:エンジェルハイロウ≫≪光の手≫≪光の弓≫、これに≪マスヴィジョン≫を組み合わせます。 |
しぶちょ |
ダイス祭りだにゃー。 |
GM |
元々エンジェルハイロウはダイス祭りになりやすいシンドロームだけどね。 |
しぶちょ |
しかも≪狂戦士≫でダイス更に+14個してるしにゃー。 |
白百合 |
そしてタイタス化している<ロイス:姉:白百合まい>を昇華します。
クリティカル値:5! |
GM |
どこの<賢者の石>だそのクリティカル値の低さ!?
演出を聞いてから、回避を試みようとか……(様子を見て)……回避を試みますが避けられません、というのが目に見えてますね…… |
白百合 |
(……ころ)――達成値は82。 |
神居 |
タンマ、≪妖精の手≫ |
しぶちょ |
もういっかいにゃ!? |
白百合 |
(ころっ……)では最終的には93。 |
GM |
演出どうぞ。 |
白百合 |
リング状の光輪がまた回転を始め光球をチャージしていくのですけれど、その時に姉の面影を思い出し、姉の使った技を使用します。
先程までとはぜんぜん違う巨大な、巨大だけれど奇麗だけれどまばゆい光のレーザーが放射される。
放たれた無数の光条は、相手を全方位から包み込むように弾幕を張り、襲い掛り、爆発を起こす。 |
しぶちょ |
さながら天使の翼、まさに天使の名を冠するに十分な美しさにゃー。 |
GM |
その光景を目の当たりにし、春日部は一瞬思わず避けようとする。
避けようとするのだけれど避け切れない。
間断なく光条が雨あられの如く刺さるのだけれど、無意識のうちに展開される障壁。
それによって致命傷にはなら――ってダメージていうか攻撃力を出してくれ。 |
白百合 |
≪マスヴィジョン≫を組み合わせましたから固定値がとても高いですよ☆ミ
え〜いっ――(さいころころころ) |
GM |
何か高いぞっ?!
バリア9割軽減なんだよ、ダメージまともに通す気なのかそれ!? |
白百合 |
攻撃力:88っ! |
GM |
何で9割軽減してるのに9点通ってンの!?
で、置いてけぼりの神居、≪妖精の手≫の演出をどこに入れる? |
神居 |
最初のうちは光条が障壁ではじき返されてしまっている。
そこでひとこと「頑張れ」、と。 |
GM |
愛する人のひとことか。 |
白百合 |
ウンと頷いて「……私も、私を信じたい……」
最後光輪から相手の弾幕を張ってカバーしている処に細く短いレーザーがピッ――
合間を縫ってはパスッ! 貫きます。 |
GM |
放たれた山程の光条は咄嗟に避けようとしたが避け切れず、だが総て障壁が無効化する。
「ふっ……ハア……」
大したことはないな。
春日部がそう呟こうとしたところ、肩にドッ――!
「な、何っ……!?」 |
神居 |
9点入った! |
しぶちょ |
10発中1発はいればイイ感じにゃ。 |
春日部 |
「ば、バカな……私のこの障壁が破られる……だと……?!」 |
しぶちょ |
「そもそもさっきから破られてるにゃー」
白百合ちゃんの次はイサナちゃんだにゃ♪ |
神居 |
ヒトミ行け、ぶっ殺せ。 |
伊弉 |
私はぶっ殺せはしない、あくまでもぶっ殺す為の橋渡し。
まあその為にはそもそも当てなくてはいけないけれど……。
≪コンセントレイト:バロール≫≪死神の瞳≫≪悪魔の影≫≪黒星の門≫
侵蝕率補正値3、[精神:RC]で6、≪黒星の門≫で3で12D10+4、クリティカル値;7――と(ころころ……) |
しぶちょ |
おお、回る回る。 |
GM |
てかまだ回るか!? |
伊弉 |
――達成値:48。 |
GM |
……えーっと、春日部の回避達成値が20行きませんで、し、た。 |
伊弉 |
今しがた白百合さんが障壁もろとも貫通させた攻撃の力、それを広げる力を働かせる。 |
神居 |
傷口が、広がる―― |
伊弉 |
「障壁を自慢しているようだけれど、その障壁を貫通した力自体を広げられたらどうなるかな?」 |
GM |
「ぐぉぉぉぉ……こ、この程度でこの私がァアァアア?!」 |
神居 |
ヒトミの次は俺の番。
手のひらににパシンと拳を打ちつけて「さ、一発ぶん殴りますか〜?」 |
GM |
はいどうぞ、パワーパンチャー。 |
神居 |
マイナーアクションで≪破壊の爪≫、見た目は変わらず拳のまま。
≪原初の赤:漆黒の拳≫≪コンセントレイト:ウロボロス≫に≪原初の黒:リミットリリース≫
ところでGM、さっき俺が即時成長で≪コンセントレイト:ウロボロス≫のLvを1つあげて3にしてたの覚えてますかね? |
GM |
はい。 |
神居 |
それに先程≪リザレクト≫したせいでとうとう侵蝕率が100%を超過した。
だから侵蝕率補正でエフェクトLvが更に上がる。 |
GM |
……はい。 |
神居 |
生来≪コンセントレイト:ウロボロス≫のクリティカル下限値は7だけど≪リミットリリース≫があるので下限値は5、この2つのクリティカル補正で5までは下がる。 |
GM |
はい、認めましょう。 |
神居 |
その上で<賢者の石>の効果を使ってクリティカル値が−2。
更に<ロイス:春日部恭二郎>をタイタス化&昇華。
<ロイス>によるクリティカル値の下限値は2、そしてここまでの全部の補正を合わせた今回の攻撃のクリティカル値も下限値である2まで行く。 |
GM |
……はい……えーっと。 |
死にます。
|
神居 |
9D10、クリティカル値:2。 |
GM |
神居ダイス振りたいですか? てかもう好きに振ってください。 |
神居 |
(ころころ)……10、20、30…… |
GM |
ねえ伊弉〜?
こういうの見ているとほっこりしない?もう好きにしてって感じしない? |
伊弉 |
いつもながらという感じですかね。
自分も割と頑張ってるつもりなんですが、比べるとまあ……。 |
GM |
何の補助なく伊弉が達成値44とか48って十二分に頑張ってますよ。
頑張っても一人じゃ12D10、クリティカル値:7なのだしさ。
ぶっちゃけ出し過ぎな位ですよ。 |
神居 |
150……160…… |
でもアレは規格外だから、考えちゃだめ!
比べちゃいけない規格外です、マジで!!
|
神居 |
200……っと? |
しぶちょ |
とうとう止まったかにゃ? |
神居 |
今まで言ってきた中で「俺は自分を信じている」という信念と言葉。
そして先の白百合さんへのひとこと、「頑張れ」という言葉。
「(俺もここで、全力を出すから)」と、≪原初の紫:妖精の手≫を使用。 |
GM |
おおおい!? |
神居 |
……250、260…… |
しぶちょ |
達成値300入りましたにゃ〜♪ |
神居 |
最終達成値は311。 |
GM |
もういいよ!?
しかもリアクション不可状態で無効化も防御も何も抵抗できないじゃないか!
伊弉がさっきの攻撃ぶち当ててくれやがったから!!! |
伊弉 |
一応私はそういう役。 |
GM |
判ってるよチクショウ!
春日部は必死に回避防御しようとするが自らに掛かる物凄い重力・そして広がる激痛に邪魔されて全く動けない。 |
春日部 |
「何故だ?! 何故だあああ?!」 |
GM |
神居に一応最後の一矢を報いようとしますよ、ええ報いようと努力だけはしますよ。 |
神居 |
ダメージはヒトミの≪死神の瞳≫もろもろ全部含めて264点。 |
GM |
ばかじゃないの!?
俺の想定していた春日部恭二郎超Hp増強版も一撃で即死するわ!? |
神居 |
やってるコトは大したことじゃないですよ?
言わば格闘ゲームでただハイスラッシュポンポンって押しただけの様なもの。
一発目だけ「ドン」ってね。 |
ゴッ。
|
しぶちょ |
まさかのHpが一瞬で真っ赤になるって奴だにゃー。 |
GM |
喰らった瞬間、物凄い怨嗟の瞳でにらみつける。
左腕を触手のように変化させては衝撃を返そうとしますよ≪復讐の刃≫
触手の反撃ががすがすがすっと当たりはするんです、が…… |
一瞬の硬直、直後にドーンと劈く音。
物凄い音と衝撃が春日部を吹き飛ばしてはゴン、ゴン、ゴンと廃ビル群を打ち抜いていく。
3・4つ程ビルを貫通しては、廃ビルを瓦礫と化させ崩していく。
遠くの方でビルの壁に、埋まっている春日部が小さく見える。
叩きつけられた春日部。
悪魔の右腕はまるで獣に喰い千切られたかのようにごっそりとなくなってしまっている。
彼に強烈な一撃を叩きつけた張本人・神居の手には、一つの小さな煌めく石が収まっている。
「アンタが借りてた力、確かに頂いたぜ?」
勝利を見せつけるかのよう、敗者へとそう宣言する。
|
しぶちょ |
<賢者の石>を奪ったにゃー。 |
春日部 |
「……っ……」
無言で神居の方、奪われた<賢者の石>の方へと手を伸ばす。 |
伊弉 |
届く訳が無い。 |
春日部 |
埋まっていた壁からどさりと落ち、そしてがくりと膝をつく。
「貴様……この借りは必ず……」
そう言い捨てて(≪魔獣の証≫≪瞬間退場≫で)その場からふっと退場します。 |
GM |
周りに居たFHのエージェント達がざわめきだす。
「春日部恭二郎様が、負けるだ……とっ……?!」 |
神居 |
「で?」
<賢者の石>を手で軽くポンポンとお手玉しながらFHエージェント達の方を向く。 |
ExtraFH |
「そ、そんなっ……」 |
ExtraFH |
「春日部様が敵わなかった相手がっ……我々に勝てるわけがない」 |
ExtraFH |
「て、撤退だー!?」 |
GM |
まさに蜘蛛の子を散らすようにFHエージェント達は一目散に逃げていきます。 |
しぶちょ |
GM、その連中は―― |
GM |
見ての通りエキストラ扱いですよ(=好きにしちゃってイイよ☆ミ) |
しぶちょ |
逃げようとした連中、彼らは出ようとしたところで全員ぶっ倒れます。
意識を刈り取るかどうかで迷ってるんだけど〜……そこら辺は、命まで頂いておきましょう。 |
ExtraFH |
「な、なんd……」
ぐるんと白目をむいて喀血し、バタバタバタ……。 |
しぶちょ |
致死性の毒を散布、全員まとめてお亡くなりにゃ。
「はーいごくろうさーん、そっちは帰せないからね〜?」 |
この日、ファスツハーツ・セルは一つ壊滅した……
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神居 |
「あー……」
ちょっと困ったように頭を掻いてます。
「しぶちょー」 |
しぶちょ |
「んー?」 |
神居 |
倒壊した廃ビル群を見ては「これってやっぱり申請した方が良いの?」 |
しぶちょ |
「あー、そうだねえ。
まあねえ、一応後片付けってのは必要だけれどー。
とりあえずっ、責任を持つのは上の仕事だからぁ気にしなくて良いのよん♪」 |
伊弉 |
「しぶちょー」 |
しぶちょ |
「今度は何かにゃ?」 |
伊弉 |
「この大量に倒れてるモノはどうします?」 |
しぶちょ |
「それは一緒に掃除してくれるからだいじょうぶ〜」
そう言って白百合ちゃんからぴょん、飛び降りて帰ろうとしますにゃ。 |
伊弉 |
「まあ、それなら良いんですけど」
ところでカムイは<賢者の石>、まだ持っていますよね? |
GM |
2個とも持ってるね。 |
伊弉 |
手に持っている方を回収しようとします。
「持ってられると共鳴されて怖いから」 |
神居 |
はぐらかすようにひょいっと。
取れないように上に掲げます。 |
伊弉 |
む、という顔をして「一度回収」
背伸びして取ろうとします。 |
神居 |
「いや、これは」
取ろうとしたところで、投げ上げる。
石は肩にトン、と落ちてきてはコロコロと腕を伝って――肘に来たところでコン。
ほのかちゃんの方に飛ばす。 |
白百合 |
「えっ?」 |
神居 |
「確か、ねえさんのだろ?」 |
白百合 |
「覚えててくれたの? まさか……取り返す為に……?」 |
GM |
キメてくるなあ。 |
白百合 |
伊弉さんのほうにおずおずと「ど、どうしたらいいかな……?」 |
伊弉 |
「受け取っとけばいいんじゃないの?」 |
白百合 |
「えっ?!」
それは全く予想外の反応ですよ?!
私、伊弉さんはコチコチのUGNマシーンだと思ってたんですけどどうもそうじゃないらしい?
伊弉さんに対する<ロイス:ネガティブ:劣等感>を<ポシティブ:信頼>に変更します。 |
GM |
はーい、おいしいね♪ |
白百合 |
そして伊弉さんの言葉には首を横に振って支部長の方に話しかけます。
「これは……UGNの方にお返しします。
これは、確かにこの石は、私の大切なお姉ちゃんのものでしたけれど、でも私が護りたかったのは、私が大切だと思っていたのはこの石じゃないから……」 |
しぶちょ |
「ンー……」
行こうとしていたところ、背を向けた状態で一度止まるにゃー。
「それを護りたくなくってもさあ?
白百合ちゃんの場合はそれで守りたいもの、あるんじゃなぁいの?」 |
白百合 |
「え!?」
それを言われると顔が真っ赤になって「そ、そんなことっ……」 |
しぶちょ |
「若いねえ♪」
そう言ってスタコラさっさ、帰って行きます。 |
白百合 |
「し、しぶちょー?!」 支部長の方を追っかけていきます。 |
たったったったった……。
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神居 |
また頭を掻いてから「ウシ、帰りますか」
そう言うと1人で行こうとします。 |
GM |
折角連れてってくれる人がいるというのに、歩いて帰るなお前は全く。 |
神居 |
(ぼそぼそ)いや実はさGM、これ事情ありなんだ。 |
GM |
(ぼそぼそ)何する気なんだか。 |
神居 |
(ぼそぼそ)秘密ー。 |
GM |
(ぼそぼそ)はあ、そうですか。 |
伊弉 |
カムイのセリフに苦笑いを浮かべる。
「彼女、送ってってあげられない?」
視線をくいと、白百合の方を指し示す。 |
神居 |
あー……。
そうだな、それを聞くと手を振って「了解」 |
伊弉 |
「じゃ、よろしくー」
さ〜て、と。
「ほのかちゃーん」 |
白百合 |
「はーい?」 |
伊弉 |
「カムイー、送っといてー」 |
白百合 |
「あ、えっ?」 |
伊弉 |
「じゃあ私は」っていって彼女の答えも待たずに≪ディメンションゲート≫で消えます。 |
――ふっ。
|
...Scene is end.