バックトラック/Back track

  わくわくドキドキお楽しみ、バックトラック判定のお時間で〜っす。
GM  今回Eロイス? なしです☆ミ
しぶちょ  なしかにゃ?!
白百合  春日部恭二郎は人間だったのですね。
GM  まっ、今回の敗北でジャーム化するかもしれないけどね。
 初めての敗北を受けて、精神が崩壊しながら――
神居  えーっとEロイス無しで俺自身の<ロイス>残り5つ。
 で、侵蝕率139だから……やべ、等倍振りだと足りるか怪しい。
 『倍振り』宣言します。
GM  バックトラックはここで説明出しちゃおっかな。
 さみしいしね、バックトラックだけって。
◇バックトラック判定
 タイタス化していないロイスの数だけダイスを振り、出た目の総計を侵蝕率から減らします。
 Dロイスはこの時ロイスとしてカウントされないから注意してね♪
 もしセッション中の敵役にEロイスがあった場合は、その数だけ追加してダイスを振ることが出来ます。

 その結果、侵蝕率が100未満になれば今まで通りの自分・日常へと戻れます。
 侵蝕率を見て戻ってこれない!? と感じたら神居のように残ったロイスの倍の数を侵蝕率減少に持ち込む『倍振り』を宣言することもできます。
 ――がその場合は当然ペナルティあり、有体にアフタープレイで貰える経験点が減ります。

 一度の減少で戻ってこれなかった場合、最後のチャンスがあります。
 後1度だけ、ロイス+Eロイスの数だけダイスを振ってその総計だけ侵蝕率を減少させられます。
 この上でまだ侵蝕率が100%以上だと、その果てに待つのは己自身の崩壊。
 レネゲイドに身も心も凌駕されてジャーム化し、NPCとなってしまいます。
神居  な、何とか58減った……81。
伊弉  115から27、88。
しぶちょ  何一つロイスを切らなかったのは初めてだにゃー。
GM  今回全くEロイスする必要性無かったよな、と。
神居  ピンチだったのは俺一人ですよ。
GM  君は狙ってやってるとしか思えないから放っときます。
 振れ、振ってしまえ! 倍振り後更に振り足しして3倍振りしろ、しろ!!
 そしてジャームになってしまえ!!!
 最終侵蝕率はメモしてください、この後のアフタープレイでの経験点にかかわります。
 なおもしバックトラックの最後のチャンスを使ってしまったその場合は、侵蝕率にかかわる部分では貰える経験点が0になります。
神居  ――という訳で、皆さんお帰りなさい。
GM  (こんガキゃ、また完全スルーしやがった……)
神居  GMどうしましたか?
GM  別に。
 で、エンディング? 君ら勝手にやってください。
神居  あ、GM。
 正規のエンディングする前に、一瞬だけシーン挿れさせて欲しい。
GM  好きにしやがれっ。
Insertion Scene
Side:Kamii

Scene is start...

 いくつもの倒壊した廃ビル群。
 少し前まで戦いがあったこの場所には、もう周りには誰もいない。
 支部長は帰り白百合はその後を追いかけた、伊弉はその場から転移門で消えている。
 残っているのはただ独り。
 神居獅貴、ただ独り。
神居  皆が見えなくなったところで、流石に喀血します。
GM  <賢者の石>の反動、今さら来やがったのかこの野郎、と。
神居  ゲホっ……。
 限界以上に使いきった力に心臓の辺りが思いきり痛む。
白百合  神居君?!
 まさか、死んじゃうんじゃ……っ?
神居  「(渡したは良いけどな―……あの子がこの力を使わないといいんだけれど)」
 喀血して辺りに散らばり造られていくは紅溜り、口からも毀れる紅の雫。
 毀れて落ちる血を指で拭っては、その痕跡を消していく。
 己に起きていること、その状態。
 それを周りには悟られぬよう何事もなかったかのように振舞いながら、彼は白百合の後を追ってその場を後にした。

...Scene is end.

しぶちょ  イサナちゃんさあ? 去り際確か――
伊弉  ほのかちゃんにカムイの事を『送っといて』って言いましたね。
GM  もう見えてたんですね、「コイツ、無理してやがンな」って。
神居  (頬を掻き)
  まず見えてたんだろうな、ヒトミには。
しぶちょ  最強だにゃー。
GM  まさに影のボスだなあ。
 「一番こいつを知っているのは私だから」というのを表に出さない、超強敵。
白百合  多分それが何となくわかるから、ロイスの<ネガティブ:劣等感>……なのかな。
 「私ではこの人には……伊弉さんには勝てない」って。
GM  でも、あれだよね。
 白百合は試合には勝ってるんじゃない?
白百合  それはっ……?!
 ……施されてる勝ち、ですから……。
GM  あ!
 そっか、「譲ってあげても良いよ」って感じになっちゃうのか。
伊弉  盛り上がってる処悪いのですが、私はそもそも皆が話をしているような土俵にいませんよ。
GM  あー……
伊弉  情愛の関係の土俵に自分はいない。
 だから、譲っているという問題ですらありません。
白百合  それは、伊弉さんを見てれば判りますけど、ね……。
GM  そういう関係になるようなシナリオを用意してあげたくなるくらいだね。
伊弉  ?!
 今何か不穏当なっ……?!
GM  いや神居相手じゃなくても良いんですよ?
 NPCヒロイン――男だけどNPCヒロイン用意してあげても良いんじゃないかなってね。
しぶちょ  そうだにゃー。
GM  でもやるにしても別の機会だねそれは。
 さてバックトラックはこの辺でおしまい、そんなたくさんやることもないしね。
 ここから先はエンディングです。