ミドルフェイズ/Middle phase section 1

Scene 1
Side:Master
GM  さて、始めてもイイかな?
 おけー。
GM  では、まずマスターシーンから。

Scene is start...

―13年前―

 燃え盛る廃墟。
 不気味に輝く満月の下、対峙する2つの人影。
 ひとりは黒い甲冑に身を包み、倒れ伏し。
 もうひとりは白髪を風にたなびかせ、手にした剣の切っ先を甲冑の男に向けている――
白髪の男 「……もう、おわりにしよう」
黒い甲冑 「……ククッ……潮時……か……。
 最期まで……造られた意味も……存在する意義も……見つけることはできなかった……」
白髪の男 「……」
――白髪の男は無言のまま、剣を甲冑の男に振り下ろした。

...Scene is end.

Scene 2
Side:Kakeru
 ではここからミドルフェイズはいるよー。
GM  まずはPC1の石堂くんのシーンからだよー。
 みんな自由に登場可だよー。
 じゃ、えーと……どうしようかな。
 シーンは自由でいいかな?
GM  いいよー。
 なら半ばフィールドワークと化して未だに続けている朝の走りこみが終わって。
 途中、公園のベンチで一休み。
GM  OK。
 ちなみにスティグマは走り込みの間中、真っ赤な誓い、その他いろいろ歌ってたおw

Scene is start...

牧野市、スズメも鳴く早朝の公園。
ベンチに座って一休み中の駆……。
 なんとなしにスティグマに語りかける。
「つーかさ。そもそも魔王になれっつっても、俺以外のそのなんだ、魔王候補? っての?
 どうやって見分けんのさ」
聖痕 「そんなもん、会えばわかんじゃねーの?
 ……たぶん」
「うわぁ……曖昧だなぁおい」
聖痕 「……初出勤なもんで///」
「なんだかなぁ……しかも殺しあえって、そんなこと言われてもなぁ……」
聖痕 「それにあれだ。魔王は魔王に惹かれあうんだよ」
 スタンドとスタンドは惹かれあう、みたいなものかな?
GM  まさにそんな感じ。
「うーん、いまいち……なんかこう、いまいちなんだよなー。魔王って言われても別に俺そんなんになりたいわけじゃねーし。そりゃ襲ってくるってんならなんとかすっけどさー」
小春日  特に何か起こらないのなら、颯爽と登場していいっすか?
GM  どうぞどうぞー。
 あ、侵蝕率あげておいてね。
小春日  ――8、ガンガン上がるっすねー。
 おっと忘れてた。
 ――2。これで44かな。春日と一緒だ。
小春日  そういえば、聖痕の声が聞こえるのは駆くんだけっすか?
GM  みんなにも聞こえるよ。
小春日  じゃあ座ってるベンチの後ろの茂みががさがさっと動いて「おーそーろーしーやー」と声を上げながら現れる。
「うわっ!?」
小春日 「恐ろしいことっすよ、駆くぅ〜ん…………」がばっと立ち上がり。
「……こんな朝っぱらからなにやってんだ春日」
小春日 「おはよーっす! あ、いやーちょっとですね、駆くんに聞きたいことがありましてー……」
 あ、GM。こっちの持ってる情報って、だいたい新ちゃんと同じって思っててだいじょうぶっす?
GM  だいたい同じ。
 違いは、新:FHが開発してUGNが撃破したRBなの。小春日:お父様が作った奴なの。かな。
GM  “資料に記された表現”としては、新ちゃんの言ってるのであってるよ。
 あ、ついでにGM。コードウェル氏って離反したのって13年より前、後?
 私が生まれる前か後か。
GM  コードウェルが離反したのは11年前。
 るるぶに書いてあった記述・年数にはさほど意味はないよ。
 りょうかーい。
小春日 「ええっと、命の保証が無さそうな恐らく日本国外の拘束されるかも知れないような場所に行くのってイヤっすかね!」いい笑顔で。
「帰れ」
 いい笑顔で返す。
小春日 「そーっすかー、やっぱ駄目っすかー」笑顔のまま頭をかいて「そいじゃ、他の“魔王”候補をとっ捕まえるしかないっすねえ」
「なにお前、またなんか怪しいことやってんの?
 あんまり面倒ごとに俺を巻き込むなよ……って、うわー」
小春日 「いえいえいえ」ちっちっち、と指を振り「私が面倒ごとに駆くんを巻き込むんじゃあありません、駆くんが面倒ごとの中心なんっすよ!」ビシィッ。
 こそこそと小声になって春日に耳打ち。
「おまっ、魔王ってそんな節操なく周りに知られちゃってる系の話なのかよ?」
小春日  こっちも小声で。
「いえー、マスターレイス経由の情報なんで、どれぐらい知られてるかは知らないっす。私はただ『『なるべく』“魔王”候補を生きたまま連れてきてね、えへっ』って言われただけっすから」
「うわー……」
小春日 「ていうか、事実確認すらしてなかったっすけど、駆くん、マジに魔王っす? 厨二病っす?」
 首を傾げつつ。
聖痕 「おうよ。ほら、“魔王”って超うれっこだし?」
小春日 「わあ! 変な声聞こえた! どこ、どこっすか!? 上!? 下!?」
 ジャージの裾を捲って「これこれ、朝起きたらなんかできてた」
聖痕 「きゃー、えっちー!!」
「この歳で厨ニ病はちょっと笑えないわー。青木と同列ってだけで既にテンションが下がる……」
小春日 「わー、これが“魔王”の証っすかー、かっけー!
 …………青木の話はするなっ!(カッ)」
GM  青木wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 青木とは、このGMがTRPGやってるときの看板? キャラクター。
 超、がつくほど厨二な高校生です。
小春日 「で――――駆くん、どーするんっすか? それ」
「いや、どうもこうも……」
 公園の木のところでこっそりかくれて、様子をうかがい中。
 気づいてもだいじょうぶですよー。
「そもそもこれ、なんなのよ。こいつなんか魔王になれとか殺しあえとかしかいわねーし」
聖痕 「そうはいわれてもオレの本能が、そう囁いてるんだから、しょうがない」
小春日 「えっとですねー、私もよくわかってはないんすけど、魔王候補が全部で4人いるらしいっす。
 で、魔王の傍には魔王が寄ってくる――らしいっすんで、とりあえずリストにあった駆くんのところに来てみたっす」
「メンズナックルの匂いのする台詞だな……」
小春日 「話じゃ“イスカリオテ”の部下が作ったレネゲイドビーイングがどーたらこーたららしいっすけど、その辺はあまり調べてないんすよねー…………」
「イスカリオテ?」
 ここでちゃんと2人の前に姿を現します。チョット思いつめたような顔。
「レネゲイドビーイング……あー。
 ってうわ、あらたまでどうした?! ってなんか具合悪そうだな……大丈夫か? 腹でも痛いのか? なんか心配ごとでもあるなら相談にのるぞ?」
「ころしに、きた。“韋駄天”――いや、“魔王”を。それが指令、だから」
小春日 「あ、どもども新ちゃん、おはよーっす」
 気楽に手を振って…………あいだに割り込む。
「……なら……死……」
 駆の言葉に対してはそう言いますが首を振ります。
「……小春日の言葉を聞く限り……でも……」
「…………」
 一瞬固まり、それからおもむろに脚に向かって小声で「(おいてめぇ、抹殺指令でてんじゃねーかどうしてくれんだ!?)」と。
聖痕 「お? なんだなんだ? “魔王”じゃねーくせに舐めた口きいてんぞ?
 上等じゃねーか! かかってこい、おら!」
 よーしかかろうか! 演出ですが、フルコンボで駆を狙います。
 新の影がぱんっ、と破裂。伸びあがっては広がっていく――
「おおおおい!? ちょっとまった、ちょっとまてって!」
聖痕 「わはははーっ! 蹴れ! 蹴り殺してしまえー!!」
小春日  演出メインプロセス放棄で演出カバーリング――していい?
 さっと飛びのいて回避し……ようとしたところで割り込むといいさ!
小春日  無言でがっと2人の間に割り込んで、背中でそれを受けるっす。
「小春日!」
 代わりに受けたのを見て驚き叫ぶ。
 目を見開き「……ッ! 大丈夫か春日!」
小春日 「あら、心配してくれるっすか? ふふふ……役得っすねー」
 いたずらっぽく笑いながら駆くんに返すっす。
聖痕 「おるぁ! 邪魔すんじゃねっぞこらぁ! すっぞこらぁ!?(巻き舌)」
小春日  そのまま笑顔で「落ち着きましょ? いいことないっすよ、朝から張り切りすぎても」といって新ちゃんに向き直る。
 憔悴気味な顔、少し涙目。
「落ち、ついてる……殺さなきゃいけないって、FHが作ったレネゲイドビーイング……」
 口からは割と支離滅裂気味な言葉が紡がれていく。
小春日 「そこにいるのはレネゲイドビーイングじゃなくて、駆くんじゃないっすか。
 まあ、殴りたい気持ちは今、すげーわかるっすけど!」
「“魔王”にとりつかれる、と、欲望に忠実に、動いて、“完全体”になる、から……」
 でも、駆自身はまだジャームってる様子じゃ、ないよ、なあ……はあったりする、そんな頭の片隅。
小春日 「…………欲望?」
 ちらっと駆くんの足を見る。
「あー……」
 ちょっと困ったように頭をかき、あらたのほうに歩み寄る。
 びく、として警戒します。なんとかその場からは動かないけれどおもいっきり身体は構えてる感じ。
 そのまま頭にぽん、と手を乗せる。
「とりあえず落ち着けって。俺は俺だ。“魔王”でもなければジャームでもない」
GM  では、そのとき――
 タンマGM、場面進行する前に駆にロイス取らせて。幸福感/【不安】で。
GM  おけ、では進めるよ。
 ではその時、石堂くんたちのいるベンチにむかって、ひとりの青年が自転車を押しながら歩いてきます。
切真 「あれー? おい、石堂じゃねーの?
 なに、その子たち? おまえのナニ?」
GM  石堂くんのクラスメイト、切真一輝です。
小春日  確かリストにいたっすよね。
 いたよね、クラスメイトか3人目!
 ≪ワーディング≫展開。人間なら無力化、オーヴァードやジャームならば相手の出方を見れる。
 ついでにUGNにレスキューコールも兼任。
 じゃあ、その声に気付いてそちらを向き「あー……悪い、今ちょっと修羅場で……」
――ドクン――。
GM  その瞬間、石堂の脚の聖痕がドクン――、脈動を撃ち騒ぎ始める。
 ?!
GM  切真が接近するにつれて、聖痕の脈動は速くなる。
 当然、≪ワーディング≫内でも切真はかまわず歩いてくる。
 近づいてくる切真に対して視線だけを向ける。
 小声で、駆&小春日に「あれも、“魔王”」
 ふっと、真剣な表情になり、呼びかける。
「切真」
切真 「あっれー?
 おいおいおい、もしかして……」
 にらみつけるように「お前、痣は? どっちだ。魔王になるってのをまともに受けちまったほうか? それともどうでもいいほうか?」
 そして無意識に、半歩引いて構えを取る。
切真 「……クヒッ……ヒヒヒッ……そう怖い顔すんなって」
GM  切真はすっと、右手の甲を石堂たちに見せる。
 そこには石堂のものと同じ聖痕の痣がある。そして、その右手はドス黒い血に濡れている。
小春日  無言で駆くんの横に立ちながら「(あれもしゃべるっすかねー……)」とか思ってる。
 逆に一歩、切真の方へ歩を進めます。
「初めまして。何しに、来たの、です……」といおうとして血を見て、「愚問のようですね」
切真 「おまえも……苦しまずに殺ってやるから。な?」
「春日、あらた、下がってろ。……俺一人なら撒ける」
 駆に「あなたが接触されるのが一番困るんです」と言ってから、切真に近づきます。
小春日 「そういうわけにも行かないっすよ、むしろ私も用事があるっていうかー……」
 そういって、切真に声をかける。
「どもども、行き成りなんすけど、命の保証が無さそうな恐らく日本国外の拘束されるかも知れないような場所に行くのって嫌っすかね!」
GM  瞬間、切真の聖痕が≪ワーディング≫を展開!
 半径100mから外部に離脱できなくなります。
小春日  いや〜ん。
 これが特殊なワーディングかっ。
「……チッ。おいスティグマ、答えろ。殺す以外に方法は」
聖痕 「殺す以外の方法? “オレは”しらねー」
GM  切真が、小春日の問に面倒くさそうに首を傾げます。
「悪いけどさぁ、オレ、海外とか興味ねーんだよな。邪魔するってんなら、ねーちゃんも殺すけど、どーする? やるか?」
小春日 「あれ、逃げたら見逃してくれるんすか?」きょとんとした顔。
GM  切真の身体から血液が染み出して地面に流れていく――
切真 「クヒッ……ヒヒッ……」
小春日 「じゃあもいっこ追加で質問っすけど、“魔王”候補以外のオーヴァードが“魔王”候補を倒したらどうなるんすか?」とクマーに横から聞いてみるっす。
聖痕 「魔王が魔王じゃないヤツにやられる!? 考えたこともねー!(キリッ)」
切真 「……シンキングタイムは終わりだぜェ」
小春日 「そっすかー…………まあ、試せば分かるっすかねえ」
 ふう、と息を吐いて。
「……くそが」
 一瞬の逡巡、大きく息を吐き、切真の手の聖痕を見据える。
「やるしかないってか……」
GM  やりたいロールが他になければ、シーンエンドして戦闘シーンへとはいるよー。
PC’s  はーいっ。

...Scene is end.

Scene 3
Side:All
  では、シーンを変えて。
GM  ヒャッハー、イクサダァ!
 さあさ侵蝕率をあげとくれ。全員同一エンゲージからスタートするよー。
 ――5振って47。
 8振って48、上がったなあ。
小春日  ――7振って51でスタートっすねー。

Scene is start...

 戦闘の概略説明はこっちにブン投げー。
 行動値は石堂くん6、新ちゃん9、小春日ちゃん7、と。
GM  まずはセットアップ!
 切真はなしっ。
PC’s  なし!
 ――だっけ?
 いや、あった。≪スタートダッシュ≫でエンゲージを離脱します。
GM  えー(・3・)
 しかたないなぁ! じゃあ今回はいいよ!
GM  いいよ、離脱してもwww
 離脱っていうか、移動したいだけなんだけどね。
 じゃあお言葉に甘えてエンゲージを離脱、5m移動します。
GM  セットアッププロセス終了、イニシアテブ。まずは行動値10の切真からの行動。
 マイナーアクション:戦闘移動で石堂くんにエンゲージ。
 最初の状態が全員エンゲージしている状態で?
 駆は離脱したから、駆のところに行こうとしても、女2人に邪魔されてる、な状態だよ?
小春日  エフェクトを使わないで離脱するにはメジャーアクションが要るっすよー?
GM  あー、そうか。離脱はメジャーアクションが要るんだっけか。 じゃあマイナー移動はなし。
 メジャーアクション:≪コンセントレイト/ブラム=ストーカー≫≪乾きの主≫≪鮮血の一撃≫≪ブラッドバーン≫≪血の宴≫、対象は目の前の女2人組。
 範囲ブラム=ストーカー?!
小春日  ふ、素手の攻撃など…………!
GM  16D10、クリティカル7で16dx@7。
 ――[5,1,6,8,9,1,3,7,1,10,2,4,10,6,3,9][2,8,8,3,5,4][2,10][9][6]<クリティカル> = 46、達成値:46。
 おおお。
小春日  雄々しくガード!
 ≪浄瑠璃の鏡≫≪リフレックス/ウロボロス≫でドッヂ宣言、同攻撃を繰り出し相殺しようと試みます。
 5D10+9、クリティカル8で――[8,9,8,7,4][10,8,3][1,9][4]<クリティカル>+9 = 43、43……。
GM  おしいwww
 3点足りない! 繰り出したけどそぎ切れず、もろに喰らう。
GM  切真の足元に広がる血だまりから無数の触手がのびて2人を切りつける。
 5d+15――[5,2,3,5,4]+15 = 34、攻撃力は34点、装甲値無視。
小春日  余裕でHp0。雄々しく≪リザレクト≫――Hp9。
 こっちも≪リザレクト≫、――3になった。
切真 「……ヒヒッ……いい……やっぱり刻むなら女だなぁ……」
「ぐっ――悪趣味な……」
小春日 「いやー、照れるっすねー」
GM  では行動値9:新ちゃんからPC陣営どうぞ。
 マイナーサボってメジャーアクション:≪原初の赤/サイレンの魔女≫≪混沌なる主≫
 対象は切真、触手を掻き消すように影が喰らいながら侵蝕していく。
 5D10+21、クリティカル10で――低いな、達成値:29。
GM  ドッヂで回避します、とりゃー! ――ダメでした、テヘぺろ。
 影に飲み干されるといいよ!
 ダメージダイスは3D10+15――[8,8,10]+15 = 41、41点装甲値無視!
GM  うぎゃー! たけぇwww
小春日  ダメージダイスが8,8,10とかw
 冷静に見たらダメージダイスがおかしいよね、数値。
GM  おかげで一発でHp0までいっちゃったおwww
「ああもう、どいつもこいつも意味のわからんことで殺し合いやがって……」
「せめて苦しまずに、だっけ? そっくりそのまま、返してあげる」
GM  影に喰いつかれながらも、嘲笑をうかべる切真。右手の聖痕が光る――
 特殊Eロイス:<死ねずの呪縛>発動。みるみると肉体を再構築して、HP全開で蘇生復活。
小春日 「あら、便利」
「……面倒な……」舌打ち。
切真 「刻まれるのも嫌いじゃないぜぇ……ヒヒッ……」
小春日 「…………じゃないっすね、“魔王”以外は倒せない…………かな?」
聖痕(駆) 「……え、まじで!?」
小春日 「違うの!?」
「……」ちらっと駆に視線を向けて「……ああ、なるのか……」
「切真……お前まじでどうしちまったんだよ……」
切真 「どうしちまった? そりゃオレのセリフだぜぇ。
 おまえこそ、なんだよ石堂。こんな時でも、動くの面倒くせぇってか?」
「面倒とかそういう次元の話じゃねーだろうが! お前自分がなにやってるのかわかってんのか!」
「……そうなるのに、いったい何人殺した……“魔王”」
 切真に吐き捨てるように言ってみましょうか。
切真 「何人? まだ2人だけだぜ、たったの。あんたらUGNに比べりゃどうってことねーだろ?」
 にこと口の端を上げ笑みを浮かべます。
「――そうだね。まあ、貴方はここで、殺すけど」
小春日  はてさて、次はアタシの行動順っすが―……一気に全快されるならオーバーキルしちゃうとまずいなあ……待機していいかなっ?
 けずってみてー。
 火力なら、7点なら出せっからっ。
小春日  …………攻撃してみましょう!
 マイナー放棄でメジャーアクション:≪コンセントレイト/ハヌマーン≫≪振動球≫≪災厄の炎≫、さらに判定前に自分に対してオートアクション:≪援護の風≫
 9D10+4、クリティカル8で――しょぼ、20?!
GM  回避を試みるよーっ、10D10、クリティカル10だと10dx@10
 ――[9,5,10,8,10,6,5,1,3,5][3,10][9]<クリティカル> = 29。がんばった(`・ω・´)
 がんばっちゃったー!?
小春日 「えっ、て、あれ、たしか魔王候補って4人だったはず…………」スカッ。
GM  4人じゃないよ、20人だお。
小春日  名前が出てるのが4人だけっすかー。
「……………………ふっ、今のは警告っすよ?」
 ドヤ顔しながら地面に音もなくボコッと穴が開く。これが生物に当たればひとたまりもあるまい。
 なんという恐るべき能力、これがマスターレイスなのだ……(ワナワナ)
GM  マスターレイス! コワイ!!!
 では最後は石堂くんだねー。
 “魔王”が“魔王”を殺すと吸収するんだろうしなあ……。
 できれば駆に殺させたくないけど、駆の攻撃しか効かないならそこが超問題。
「……そうか……。
 スティグマ……本当に殺すしか、ないんだな?」
聖痕(駆) 「……それ以外の方法は“オレは”しらねぇ。殺るか殺られるかだ」
「……恨むぜ」
 その瞬間石堂の姿が、消えた。
 即時成長を宣言します、≪一陣の風≫をLv7で習得。
小春日  なん…………だと…………!
 マイナーアクションで切真にエンゲージ。
 メジャーアクション:≪疾風迅雷≫≪狂乱の一声≫、2D10、クリティカル10で達成値:6。
 だが≪疾風迅雷≫の効果でドッヂ不可だ!
GM  ぐぇぇ、ダメージかもん!
 <韋駄天>も1回宣言、攻撃力は27点。
 次の瞬間、石堂の掌が切真の顔面を掴み、地面にたたきつける。パン、と炸裂音。音速を超えた衝撃が切真の脳を揺らす。
切真 「……っ!?」
GM  地面に倒れこむ切真 だが血だまりの触手が彼の身体を支えおこし、負傷を修復していく。
 特殊Eロイス:<死ねずの呪縛>
 お、おきあがったー!?
切真 「……ゲホッ……グハッ……ハハハッ……石堂……おめぇ、こんないいパンチもってんじゃねぇかよ」
「そりゃな……いいパンチもってるから、馬鹿らしくなっちまったんだよ」
 <死ねずの呪縛>はこれで2回。
 <韋駄天>と同じ回数制限なら、後3回……?
小春日  3回なら、全員の攻撃が当たれば、いけるな…………ああ、あたれば…………。
「おいスティグマ、あいつはなんで倒れない?」
聖痕(駆) 「し、しらねーよ!?
 “魔王”たってその聖痕で持ち味は違うんだって! “そういう聖痕”なんじゃねーの?」
 あ、≪狂乱の一声≫効果で俺対象の憎悪が切真につく。
GM  憎悪きちゃった。
 次の切真は何の理由もなければ対象になってる石堂くんに攻撃か。
 くるっと回って1ラウンド終了。
 では次ラウンド!
GM  セットアップ!
PC’s  なし!
 え、駆、≪スタートダッシュ≫による移動はいいの……?
 1シーンに1回しか使えないぞ、素敵!
 えー!?
 しかも相手と同一エンゲージでスタートするとジリ貧だ! ≪リフレックス/ハヌマーン≫があっても≪残像≫すら組み合わさらない俺に死角はなかった。
小春日  ≪残像≫は強力な回避エフェクトっすが、移動してないと使えないんでしたっけねー……。
GM  今は全員が同一エンゲージ状態だったね、では切真。
 先ほどと同じコンボで3人とも攻撃、達成値31!
小春日  ドッヂで回避宣言するっすよー。3D10+1、クリティカル10で――ふふ、どんなもんです(ドヤ)
 当たってんぞ小春日。
 俺も素で回避だ――12、無理。
 先ほどと同じく≪浄瑠璃の鏡≫≪リフレックス/ウロボロス≫でドッヂ宣言。
 5D10+9、クリティカル8で――34、今度は喰いつくした!
GM  では、喰らった人は32点装甲値無視のダメージをどうぞ。
小春日  女々しく≪リザレクト≫――Hp9へ。
 ≪リザレクト≫! ――Hp1。
 では行動値9で自分の番。
 ≪原初の赤/サイレンの魔女≫≪混沌なる主≫で同じように攻撃。
 ――1点足んない、達成値29。
GM  ムハハハ 回避だ!
小春日  ――19、て見えるっすよ、GM?
GM  ダメージどうぞ(´・ω・`)
 血だまりを喰らうウロボロスの昏い影、39点装甲値無視。
 苦しまずに喰われるがいい!!
GM  血だまりの触手ごと影に侵蝕されていく切真、その顔は不敵な笑みを浮かべる。
 が……。
切真 「……おいおい、なんだよ……せっかく石堂とガチンコ勝負……てときによぉ……」
GM  切真の肉体は再構築されることなく影に喰われていく。
小春日  終わったっすか…………。
「続きはあの世で、するといいよ」
 ぐおっと音が広がるよう影が広がれば、切真を侵蝕して喰いつくしましょう。
 切真の最期を、じっと両の目で見据える。
 ……俺もああなるのか? そんな思いが胸をよぎる。
小春日 「いやー、3vs1でごめんなさいっすよー、フェアじゃなかったすね。
 …………まって新ちゃん! 出来れば死体でいいから欲しいっすー!」大慌て。
 喰・い・尽・く・す!!
小春日  もりもり喰いつくされる切真をみて、がっくりしている。
GM  影に食われながら、切真が石堂を見据える。
「……石堂……おれぁ……おまえに……」
 ばりばりむしゃむしゃごりごり
 ――ごっくん。

 【切真一輝:死亡】

「……? おい。 なんだよ……なんなんだよ……くそっ」
「……あと、17人……」
 ぽそ、っといってから、ちらりと駆を見ます。
 心の中では地道に『駆に手を下させない/殺させないで良かった』と思ってる、そんな新。
GM  そしてここで特殊Eロイスが発動します。
小春日  いや〜ん。
GM  そしてこの特殊Eロイスが発動した分、戦闘シーン終了前に侵蝕率が4D10点減少します。
 普通侵蝕率っていうものはバックトラック以外では上昇するけどこれはその反対。君たちの侵蝕率がなぜか一気に減ると思ってくれればいいかな。
 ということで、まずは侵蝕率の減少値決定判定からどうぞ。
小春日  ははぁん……………………長い戦いになりそうっすねー。
 ――21点減って侵蝕率が60まで戻ったっす。
 私も21、56まで低下。
 25点減少で38まで戻ったな。
小春日 「あれ…………レネゲイドが…………吸われてる?」
GM  さて新ちゃん、ちょっと身体の好きな部位を申告してもらおうか。
 身体? まあ、頬かなあ。首でもいいけれど。
 でもタトゥーなら頬がいいかな。
GM  新ちゃんの頬にペカーッと聖痕が光り輝いてきたぞ!
「……え?」
小春日  やっぱり“魔王”以外の人が“魔王”倒すと移るんじゃないですかぁー!?
GM  ハーイ。
 さきほど申告した特殊Eロイス<聖痕転生>で、“魔王”の聖痕が新ちゃんに移りましたー。
「……まじかよ」
小春日 「ありゃ…………これはまぁ」
「え、え、え?! 私、まだジャームになってない……だけど、そういうやつほど既に堕ちてて、え、え、え……」The・錯乱中。
聖痕(新) 「……こ……こんに……ちわ……スティグマ……です……(おどおど)」
小春日  ヤダ可愛い。
「黄泉に還れ!」
 演出でスティグマを喰おうとするウロアタック。
GM  喰らおうとした影がスティグマに吸収されて、また影となってでてくる無限ループ。
小春日 「落ち着いてくださいよー、そもそも、“魔王”が他の“魔王”を倒したら聖痕を奪う、ってなら…………まあ、こーなりますよね」
「……あ、頭がいたくなってきた」
小春日 「んー、でも、これって…………」
 錯乱混乱も相まって、なんか独り相撲してます。暫くすると息切れしますが。
聖痕(新) 「……ご……ごめん……なさい……(おどおど)」
小春日 「――駆くんと新ちゃんが殺し合わないと“魔王”の数が減らなくなる、ってことっすよねえ。最終的に」
 顎に手を当てて、神妙な顔でぼそっと呟く。
「…………ていうか、私も“魔王”を倒さなきゃいけなくなったっすねー。自分が素材になるなら、それが一番最良っすし、うーん」ブツブツ、ブツブツ。
「減って、融合されて完全化されると、困る。……だから、駆には、アレ、近づけも殺させもしたくなかったん、だ、し」
GM  ではここでシーンを終了して、本日は終わりにしたいんだけれど、よろしいか?
 Ok−。
「……13年前は、どうやって、駆逐したんだろう、これ……」

...Scene is end.