ミドルフェイズ/Middle phase section 4



 ミドルフェイズ3から4へ移行ー。
 実はこの間、実セッションは日をまたいだのさっ。
 誰か、おさらいたのむ!
GM  えーっと、あらすじ?
 ・“魔王”の聖痕もちは、殺さなくても相手を叩きのめせば“魔王”の聖痕が移るよ。
 ・“魔王”の聖痕持ちじゃない場合は、ころさないと移らないよ。
 ・完全に“魔王”の聖痕を集めきると“魔王”となり、4つの異能から1つを使えるようになるよ。
 ・スレイヤーさんがいて、ロード(“魔王”)と対に生まれた存在だよ。
  彼はロードを殺せる、ハズ――なんだけどある程度集まらないとだめなんだよ。
 か、なあ? 超ざっくばらん。
GM  んで、石堂くんと新ちゃんが“魔王”の聖痕を持ってる、小春日たんは持ってない。
 これくらいかな、あらすじ。
 あと質問ある? なければはじめようか。
PC’s  はーい。
Scene 7
Side:Master

 最初のシーンはマスターシーン、新ちゃんの悪夢な白日夢から。

Scene is start...

 天神は戦場に立っていた。
 あちこちで燃え盛る炎、鼻をつく硝煙の臭い、どこからか聞こえる断末魔。
 天神が腕に抱いているのは、共に戦ったUGNのエージェント。
 溢れ出る血と消えてゆく体温が、彼女がもう手遅れであることを告げる。

 腕のなかの彼女はいった。
『こんなところで死んじゃうなんて……わたし……“なんのために生きて”きたんだろう』

 身体が冷えてゆくと同時に彼女の身体はミチミチと変容し、おぞましいジャームへと変わってゆく。

 そこでアナタは気づく。

 死にゆきジャームへと変容するエージェントの顔。
 それが、いつのまにか天神新――アナタの顔に変わっている。

 アナタはつぶやく。

 『ワタシ、ナンノタメニ生キテイルンダロウ』

...Scene is end.

 GMのPCいぢめがはじまった。
 神谷さんの後ならきっとそういう感じと思ってたっ。
 存在意義(レゾンデートル)、か……。
GM  白昼夢なので、ふとした瞬間に意識に流れ込んできたイメージでお願いします。
 実時間1秒にも満たないよ。
Scene 8
Side:Koharubi
GM  よしじゃあ順番に行こうか、次は小春日ちゃんだったね。
小春日  侵蝕率上昇は――10。これで78。
 ククク…………高ぶってきたっすよ…………。
GM  石堂くんは自由登場で。
 ういー。
小春日  さて、これからどうするっすかねえ!
GM  とくに思いつかなければイベントが起こる。
 なにかやりたいことがあればそちらが優先される。
小春日  流れを思い出す度にイベントで!
GM  ではイベントいっちゃっていい?
小春日  かむ!
 ……俺は、どうしてたらいいんだ?
GM  魔王の気配はまだないし、石堂くんは自由にしていていいよ。

Scene is start...

 牧野市、某所。
 石堂と春日は、他の魔王候補を探して街を探索中……。
GM  小春日の連絡用モバイル(携帯)に連絡が入るよ。
 じゃあこちらは、背景で電話を気にしつつなんかしていよう。
小春日  Pi! 相手を見ずにとりあえず取る。
「はーい! こちら小春日ー! ただいま小春日ちゃんは電話にでることができるっす!」
??? 「<<そちら……FHの小春日さん?>>」
GM  モバイルからは機械音声の声がしてくるね。
小春日 「はーい? あ、すいません、どのサイボーグのお方っすか?」
機械声 <<“魔王”のサンプルをお探しなのでしょう?>>」
小春日 「え? あ、まあ、はい、あったらあるだけほしいっす、もりもりで。
 ――誰?」
機械声 「<<こちらからサンプルを提供できます>>」
小春日 「…………はあ、受け渡しは? それと、対価は?」
モルペー
(機械声)
「<<……そうですね、“モルペー”とでも名乗りましょうか。
  受け渡しは後日この番号に連絡いたします。対価は要求いたしません>>」
小春日 「……それじゃあモルペーさん、貴方の企みはよくわからないっすが、私、もらえるものはもらって、返すものは返す主義っす。なので遠慮無くもらうっすけど……アンタが会話してる相手は、利用するには面倒臭いっすよ?」
モルペー 「<<コードウェル様への奉仕こそが私の欲望(ねがい)ですから>>」
小春日  お父様――“コードウェル”の名前が出てきてちょっと渋い顔をする。
モルペー 「<<今現在、聖痕を6つ確保しております。“魔王”の完全体を提供するのも時間の問題でしょう>>」
小春日  ぶはっ!?
「む――むっつ!? むっつっすか?! え、それ、普通にお父様に渡してもいいんすよ?! 貴方の手柄っすよ!?」
モルペー 「<<では、また後日>>」
小春日 「え、あ、ちょ、モルペーさん?」
 ブツッ プーッ プーッ。
小春日 「ち、切られたっすか…………」
GM  切れちゃったね。
 小春日ちゃんが“お父様”って発言したとたん、機械音声越しでもモルペーさんの声が、ちょっとムッとしたのがわかっていいよ。
小春日  んー、と考えながら駆くんに。
「…………えー、どうしましょ、なんか聖痕くれるらしいっすよ」
「……へ?」
小春日 「なんか、6つぐらい」
GM  ちょいここで確認、みんな聖痕を何個持っているかな?
小春日  雄々しく0個。
 4つ。
 自分、堺、イノシシ鍋で3つだな。
GM  おっけー。
 一瞬あっけに取られた顔をして「なんかすげぇ話だなそれ……罠じゃね?」
小春日 「いや、罠かと思ったんすけど、お父様周りの人みたいで……案外、マジかも?」
聖痕(駆) 「グハハハハッ、みずから聖痕を献上するとは感心、感心!」
小春日 「とりあえず、後日連絡くれるらしんで、もらえるものはもらってくるとゆーことで」
「まぁそりゃもらえるものは貰いたいが……感心ってお前、どう考えても裏があるだろうが、少しは考えろよ」
小春日 「いやあ、ほら、裏があったら踏み潰せばいいじゃないっすか。“魔王”同士の戦いだって勝ち抜き戦のバトルロイヤルなんすし」
聖痕(駆) 「フハハッ、よくぞいった! そう、それよ! そのアレがソレでナニよ! ぶっつぶせばいいのよ!」
小春日 「相手が罠張ってても、あんまりかわんないっすよ。楽に手に入るならよし、駄目なら普通に戦えばよしと。おお、そう考えるとデメリットないっすね!」
「うわっ、能天気だなー……! いつも通りちゃいつも通りだけど」
小春日 「気楽にいける間は気楽にいきましょうよー、焦るのは、ピンチになったらで十分っす」
聖痕(駆) 「うむ、他の“魔王”の気配も少なくなって、どこでにナニがいるのかわからんようになったからな!
 向こうから来るのなら望むところよ!」
小春日  クマーに向かって「アンタ基本的に役に立たないっすね……」
聖痕(駆)  (´・ω・`)
「まぁいいか。確かにその通りだ。……このさい罠だろうがなんだろうがハマってやるとするか。毒を食らわばなんとやらともいうしな」
小春日 「ええ、前向きに行きましょう! 前向きに!」
「じゃ、待ち合わせの時間まで適当に時間つぶすか……」
GM  と、ちょうどそのとき。
 どこからともなく(おそらくスティグマから)おかしなベルのような音がするよん。
「そういや駅前に新しい喫茶店が……って、なんだ?」
小春日 「やった! おごりっすね! …………おや?」
GM 『ちんぽろすぴょ〜〜ん♪』
「…………。
 なぁスティグマ、そういうのやめない?」
GM 『“魔王”候補が残り5名となりました』
小春日 「えっ」
GM 『これより第二ステージへと進化します』
「……うわっ、真面目なアナウンスだった」
 おや、石堂の聖痕のようすが……?!
GM  石堂くんの脚にひっついてた聖痕が、石堂くんの影にずるずると移動してきたよ。
小春日 「進化!?」
GM  んで、石堂くんの影が地面からベリっと剥がれて立ち上がってきた。
「……ッ!?」
GM  石堂くんの足元から伸びている影は、ペラペラしているも自分で勝手に動き始める。
小春日 「…………イシドー・シャドーという名前でどーでしょう」
GM  さて石堂くん、この影はどんな形状をしているんだい?
 ぬ、かたちか。じゃあ、何処かで見たことのあるような、ぎざぎざ口に半月目の人間型になる。
 子供が自由帳に描く魔王のような。
 元ネタを言い当てるとはさすがだぜ、石堂。
聖痕(駆) 「ブワーッハッハッハッハッハ!! ようやくここまでたどり着いたぞ!!
 みたか! これぞ我々の力!」
 咥えてたタバコをぽろっと落とし「……う、うわぁ」
小春日 「あ、自我はあるんすね」
聖痕(駆) 「うむ、よりダンディになった吾輩だよ!!」
「いや、俺の影が。いやいやいや。おおい!」
小春日 「うわー、もしかしてこんなキモいのあと4体もいるんだぁ……」
聖痕(駆) 「ブフブハッ! その残り4体どもも一人残らずちぎっては投げてやるわ!!」
 あわてて周囲を見回しながら「キモいって言うな俺の影だぞ!? いやキモいけど! つーか、え、なに、もしかしてお前これからずっとそれなの? どうすんだそれ、ばればれじゃねーか?!」
聖痕(駆) 「ブハハハッ、魔王たるものがこそこそしてどうする! 堂々とムネをはるのだ、ムネを!!」
小春日 「≪ワーディング≫しながらうろつくってわけにもいかねーっすしねえ……」
「えー、ええー……」テンションおちたと肩を落とし、途方に暮れる。
GM  ≪ワーディング≫をしながらうろつくことになるね、規模は任せるけど。
 つまり第二ステージでは身を隠すことができないのさ。
「……春日」
小春日 「はい?」
「……喫茶店はパスで」
聖痕(駆) 「吾輩、チョコレートバナナサンデーたべたい(´・ω・`)」
「……おごりもなしな」
小春日 「がーん!? お、おおおい! イシドー・シャドー! あんたのせいっすからね?!」
聖痕(駆) 「マヂで!?」
「誰のせいだとおもってんだあああああああ!」
聖痕(駆) 「じゃあ、吾輩が伏せればよいのでは?」
 伏せ。
「…………」
GM  普通の影になった。
「もうやだこいつ」
聖痕(駆) 「(´・ω・`)」
小春日  踏んでみる。
聖痕(駆) 「吾輩にはその程度の攻撃はびくとも……わっ、靴底にガムが、ちょ、やめっ……」
小春日 「…………とりあえずこの路線で行きましょう」
GM  では特になにもなければシーンを終了するよ。
小春日  色々あったけどはーい。
 おけー。
GM  ではシーン終了前、石堂くんは、ふいに正体不明の焦燥感に教われる。
 シナリオOPでみた、脚を喪う夢をみたときとおなじような気持ち。
 『生きる目的』を見失って、唖然としながらも、なにかしなきゃ! っていう、そんな気持ち。
 では、不思議な感覚に眉を顰め、一瞬遠くを見るような目をしたところでシーンを切ろう。

...Scene is end.

Scene 9
Side:Arata
GM  次のシーンプレーヤーは新ちゃん。
 はーい。
 上昇は――5、まるまる・もりもり。
GM  みんな食べちゃった(´・ω・`)
 つるつる・てかてか♪
GM  ほいでは。UGNのここの支部から「エージェントと連絡とれなくなった」と連絡がきてたね。
 どこに向かいました? 支部?
 支部かな? 現地の連絡があるならそっちに向かうでしょうけど、ちょっとなあ……。
 あ、あとふんじばったのも送らないとだしねっ、荷物扱いなう。

Scene is start...

 牧野市、UGN支部。
GM  支部の立派なホテルが半壊しているのを一目で把握できるよ(´・ω・`)
 もくもく煙がでてて鎮火作業とか、けが人の救護とかで、現場は騒然としてる。
 見て絶句。まずは生存者さがし――ていうか≪まだらの紐≫を支部長に残していったけど、その時何がどうだったかってわかりますかね? あと支部長どこにいるか。
GM  まず支部長は現場にいません。
 あれ〜!? ていうかいないとか支部長どこ―……連絡はいってるだろうけど向かってるのか何か捕まったのか?!
 あ、自分もみんなの救護をしますよー。
GM  ≪まだらの紐≫から入る知覚情報だけれど、ホテルに到着するまでは、ホテル内部の映像が、主に支部長席から見える光景とかが送られてきていた。
 ふむふむ。
GM  けれど新ちゃんがホテルに到着した途端、≪まだらの紐≫からの知覚情報はノイズになってしまう。
 あにゃー、ついでに“ここに支部に居ない”と。さらわれた上になんか遮断喰ったの……?
GM  遮断食らってますねー。
 「(どうしたんだろう)」と思いながら、まず先に救助します。支部長なら一人で何とかできると信じつつ。
GM  そしてここで、新ちゃんについてる聖痕から愉快な音が鳴るよ!!
『ちんぽろすぴょ〜〜ん♪』
「?!」
GM 『“魔王”候補が残り5名となりました。これより第二ステージへと進化します』
 おや、天神新の聖痕のようすが……?!
「え、ええ、えっ?!」
GM  石堂くんのときと同じように、聖痕がずるずると影に移動してきて、新ちゃんの影がむくりと起き上がる。さあ影の形を考えよう!
 あう、子どもが描いた死神のような形で。
GM  ではそれで。
聖痕(新) 「……あ、あの……その……えと……コンゴトモ ヨロシク」
「いや。って言いたいけどとりあえず、手伝って救助っ!!」
 救助しつつ仲魔のUGNエージェントに「とにかく――はしたくないんですが、連絡受けて支部に来たらこのありさまで、いったい何があったのですか? 支部長も知覚出来ませんし……」
GM  救助活動してた周りのエージェントたちが新ちゃんの影をみて「でたあああああ!!!」って超びっくりする。
「でた、し、私も驚きたいけど、驚いちゃうと仲魔が、エージェントが、チルドレンの皆がっ……!」
 出てくる言葉がすでに十分に支離滅裂な混乱状態。
GM  かわいいなwww
 じゃあ、冷静さに定評のあるエージェントが『まてまだ慌てる時間じゃない』のポーズをしてみなをなだめよう。
エージェント 「天神、それだ。その影だ。
 いや、正確にいえば、違う形状だったが……今想えば同質のものに違いない」
「ぇ、これですか……」じと目で死神(もどき)をみます。
エージェント 「突然、支部内の一室から奇妙な音がしてな。こう、ふざけたベルのような音。
 直後、すさまじい轟音がその部屋から発生し、ホテルが倒壊した。冗談のような破壊力だ」
 うぁー……って顔をします。
エージェント 「勇敢にも、すぐさま音のしたその部屋に駆けつけたエージェントは、そこで『仮面をつけた女』と、『立体化したハーピーのような影』をみたそうだ」
「仮面で、女で、ハーピー、です、か……って、え、あれ?
 でも、これ確か聖痕から鳴って――これと一緒なら、聖痕の人、支部で保護していたのですか?」
エージェント 「いや、聖痕所持者を支部内で保護した話などは聞いていない」
「っと、そういえば支部長は? ここに居られないようですがいったいどこに……後、聖痕探索に出ていたエージェント3名が連絡途絶と聞いたのです、が、そちらは……」
GM  エージェントは静かに首を横に振ります。
「連絡がつかない。倒壊現場もくまなく調べたが、巻き込まれたわけでもないようだ」
 ”聞いてない”ていうのが気にかかるなあ。支部長から魔王関連の命令通達が来たわけだから……支部長……?
エージェント 「ああ、そうだ。それも重大だな。
 うむ。エージェント3名が負傷した。一命はとりとめたが絶対安静だ」
「あ、でも、連絡は取れたのですね」ちょっとほっ。
エージェント 「状況も聞き出すことができた。今おもえば、もっと早く対策すべきだった……。
 3人とも何者かに襲撃される前、魔王候補を無力化し、聖痕を獲得していた。
 そして引き続き魔王候補の詮索をおこなっているさなか、遠距離から不意をつかれて襲撃された。
 轟音、によってな……」
 むう。
エージェント 「聖痕強奪をねらってのことだろう。3人とも意識が回復した頃には聖痕が消失していたようだ」
「なるほど、です……」
 で、ちょっと死神ちゃんに「ねえ」
聖痕(新) 「……は、はい……?」
「お仲魔が、傍にいるかどうかって、判ったっけ、貴女」
聖痕(新) 「……わかり……ます……半径……200mぐらい……までなら」
「で、さ。この間、ここに来たとき、聖痕の反応、誰かから、あった?」
GM  死神ちゃんは無言で首を振ります。
聖痕(新) 「……でも……このゲーム……途中参加……できるから……貴女の……ように……」
「……うん。今のことで、ちょっと仮面女に、用事、できちゃったし、ね……」
GM  エージェントが心配そうに新ちゃんをみつめます。
「大丈夫です。まだ、ジャームじゃないですよ……多分……」
 かるーく怒ってるぽいですが。
エージェント 「襲撃者が聖痕を求めているとしたら、間違いなくキミもターゲットだろう。見くびっているわけではないが、用心は怠るなよ」
「……はい」
GM  今なら援護を頼めばUGNの屈強なエキストラたちがついてきてくれるよー。
 ドウシヨッカナー……あ、頼もう。一人で支部長探しムズいや。
「とりあえず、救護ひと段落したら支部長探しがてら、仮面女も探してきます。一人だと手が回り切らないので、援護お願いできると助かります」
GM  おけ、あくまで支部長探索のためってことね。
 です。流石に≪まだらの紐≫すらの連絡途絶はちょっと、ね……。
GM  けが人は幸いにもオーヴァードのみだったので、救護もわりとすぐ終わります。が、やっぱり支部長はいない。
 作業に見切りをつけたエージェントらは詮索能力の高い面子を選りすぐって新ちゃんにつけてくれる。
「ありがとうございます。
 では、交戦になりそうなら安全を優先で、連絡くださればすぐに飛びますので」
GM  いのちをだいじに!!
 あ、なんか調べたいなら調べてもいいよ。
 “魔王”も知らなさすぎるし、コードウェル博士関連も調べたいし、調べるとはちょっと違うけど死神ちゃんや“ロード”の自我と暴走とかも話聞いてみたい……どれにしよっかなー。
GM  情報収集判定は、1シーン1回・1個ダヨ。
 ……よし。じゃあ【“魔王”(ロード)の造られた元計画と何故再出現したか】で。
 ファルスハーツから〜って支部長からは聞いているけど、小春日から聞いた言葉を考えるとコードウェル博士がって言ってるし時間整合つかない。一番最初に戻ってるけど――ね。
GM  おっけー。[情報:FH]か[情報:UGN]で目標値:8だ。
 [要人のコネ]はあと1回だけど……いいや使っちゃえ。
 4D10+1で――5?! 足りませんでした、げふ。
GM  なんという……。
 あらた。
 お前の今の情報判定、社会1、コネで+3、侵蝕率のボーナスで+1で5個だぞ。
 ダイス1個分抜けてる。
GM  ふっちゃえ。
 GMが許してくれたし振り損ねたダイスをえーい――[10][6]<クリティカル>+1 = 17。
 ぇーい?!
GM  きたああああああああああああああああ。
 神のダイスが残っていたんだな。
 きっと死神ちゃんが教えてくれたと信じるっ。
GM  では順番に。
【情報:魔王計画――“ロード”と“スレイヤー”の計画に関して】
 この研究は、ジャーム化しないオーヴァードを生み出すFHとUGNの黒歴史プロジェクト【プロジェクト・アダムカドモン】から派生しました。
 ※これはFHとUGNが、かつては目的を同じくして共同研究をしていたプロジェクトです。

 “ロード”がジャーム化しそうになったオーヴァードのキャパオーヴァー分のレネゲイドウイルスをむしゃむしゃ食べます。そうすることによってオーヴァードのジャーム化を防ぎます。
 “ロード”はオーヴァードひとりひとりの影に潜ませようという設計でした。
 (プロジェクトで錬成されたのは1体のみですが)

 ですが“ロード”だってオーヴァードなのでレネゲイドを食べ続けると自分がキャパオーヴァーしてジャーム化してしまいます。そこで必要になるのが“スレイヤー”。
 容量いっぱいになったジャーム化の危険が高い“ロード”を破壊するために“スレイヤー”は造られました。“ロード”はレネゲイドビーイング、“スレイヤー”は人間を改造することで造るオーヴァードです。

 研究では、1体の“ロード”と、1人の“スレイヤー”を完成させました。
 とりあえず、頭がくらくらした状態で聞いてます、唖然状態。
GM  クリティカルしてくれたので追加情報もあげましょう。
【情報:魔王計画――“ロード”と“スレイヤー”の計画に関して:Criによる追加情報】
 プロジェクトが頓挫したのは、“ロード”がジャーム化して暴走したからです。
 理由は過度のストレス。そして孤独。

 『“他人のために死ぬこと”を目的に造られた存在』だと気づいてしまった“ロード”は現実を受け入れることができず、『生きる目的』を求めてジャーム化してしまったのです。

 そして“ロード”は“スレイヤー”に倒され、プロジェクトは終了しました。
GM  そして次は【何故再出現したか】。これは第2ステージに進化した死神ちゃんが教えてくれます。
 それは【誰かが“ロード”と同じように、『生きる目的』を見失い、苦しんでいるから】。
「あ……それって……」とぽつり、とだけ。
GM  その苦しみから解放し、生きる目的を与えるために、『“プロジェクト・アダムカドモン”により造られた“ロード”』という概念がレジェンダリ型レネゲイドビーイングとして再現出したのです。
 世にはびこる『生きる目的を見失った』喪失感と絶望を受けて、その性質を大きく歪み、変容してしまってはいますが。
 ……。そっと≪まだらの紐≫経由で、神谷さんの様子を見てみたい、かな。
 そっとでいいです、フラッシュバック程度の刹那。
GM  いいですよー。
 神谷は廃ビルの暗がりで座禅を組み、自身の探索系能力を使い何やら情報を集めている――

 刹那、カッと目を見開く。
「……ロードよ……オレか……やはり、オレのために……」
 すっくと立ち上がると、壁にたてかけてあった大剣を手に取り、決断的足取りで外に出ていく。
「オレが……すべてをおわらせる……」
GM  NOW NEW CHARENGER!!
小春日  わーこっちくるっすよー?!
GM  クリティカルしたので追加情報。
 初期段階で聖痕を授かった人も似たようなもんだったんだろうな、と察しがついていいよ。
 デスヨネー(駆を思い出しながら)
 ちらっ ちらっ。
GM  聖痕|ω・) ちらっ。
 でてくるならかむかむ!
 ああいや、このシーンではでない。
GM  では、今回の調査ででてくる情報はここまで。
 はーい、死神ちゃんにちょっとだけ言ってからシーンエンドかな。
「『生きる目的』、か……難しいよ、ね。ジャームになっても、それは、大事、か……誰のために、何のために、うーん……」
聖痕(新) 「…………あなたのことも……応援したい……(ぼそ)」
「そういって、実行動できるのは、“神様”なんだろう、ね。ただ、他から見て、支部みたいに、こわして、危害になっちゃうから――魔王、なんだろう、ね」
GM  では聖痕の死神が悲しそうな顔(?)で新ちゃんをみつめてるところで、シーンエンド。

...Scene is end.

 初心に帰る情報だったけどえらいもんが出てきたーっ!?
 割ととんでもない情報がでてるなー。しかしそろそろ合流しておきたいなーと思いつつ。
 うん、そろそろ合流したいココロ。