Scene is start...
場所はUGN支部周りの事後処理が終わった後の支部長室。
助かった人は医務室へ、助からなかった人は――埋葬する場所が決まるまで霊安室のような場所へ。
一頻り、今回の戦闘の処理が終わった深夜。
葵は部下が調べてきてくれていた情報を整理していた。
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葵 |
ということで、情報収集を行いたい。何について調べられますか? |
GM |
・永見昴について
・永見孝三について
・バンダースナッチについて
の3つです。 |
葵 |
OK、では【永見昴について】を調べます。
イメージは既に情報はまとまっていて、報告書を読んでいるという感じで。
[UGN幹部]と[情報収集チーム]でダイスと達成値+2しまして……[情報:UGN]で調べられます? |
GM |
[情報:UGN]で調べられます。他でもまぁ、うん。 |
葵 |
[情報:UGN]で――(ころころ)――1クリティカル、19。 |
GM |
ではキミの手元には、部下の調べた詳細な資料が用意されていた。 |
◎永見昴について 永見孝三の娘。
オーヴァードでもあったため、父親が働いていた研究施設で訓練を受けていた少女。 シンドロームはブラックドッグ/サラマンダー。 だが、彼女のいた施設が襲撃され、既に死亡しているはずである。 どのようにして蘇ったのかは不明。
ただ、彼女がバンダースナッチに狙われているのは間違いない。 彼女が狙われる理由は、永見孝三の研究と関係があると思われる。 真と接触後気を失っていたが、つい先ほど目を覚ましたようだ。
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葵 |
「……死亡したという情報は間違いないようね。さて」
どのように蘇ったか――何にせよ、彼女と話をしておく必要がありそうだ。 |
GM |
イベント条件をひとつ、満たしました。
なお他者のシーンへの登場は任意です。 |
葵 |
「今日は……もう遅い、か」
時計を見れば短針は2の数字を指している。明日、話を聞いてみようと決め、他の事務処理を行うことにした。
他PCが出ないのであれば、いったんここでシーンをカットします。
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一同 |
(しーん) |
葵 |
では、シーンを閉じます。 |
...Scene is end.
Scene is start...
千木良が暴れ、そして去ったUGN・N市支部。
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アルセーヌ |
「アーリアさーん……ちょっと良いデスカ?」 |
アーリアル |
「はははは、はい、な、なんでしょう…………?」 |
アルセーヌ |
「……コーゾーが、死んだというのはホントですか?」 |
アーリアル |
「………………はい、せんせいから、お手紙貰って…………もう、自分は死んでるだろうって、昴さんを生き返らせる研究をしてたら、それを狙われて、FHに襲われたって…………」と、手紙の内容を説明します。 |
アルセーヌ |
「ソウですカ……。
ゴメンネ、ヤなこと聞きました。
ボクはコーゾー知ってマス。このセカイでは珍らシイ、イイ人でした。
スバルが死んだコトも、彼が生き返らそうとしてたコトも、ネ……アリーアサン」 |
アーリアル |
「……でも、死んだ人はもどってきません、それより、せんせいに生きてて欲しかった……。
わたしたち、どうすればいいんでしょう?」 |
アルセーヌ |
「ソウダネ、死んだ人、生き返りまセーン、神サマも怒るコトです。
……デモ、スバルは生きていタ。
コーゾーがナニをしていたのか調べマス。協力、してくれまセンカ?」 |
アーリアル |
「…………はいっ、私、がんばりますっ!」 |
アルセーヌ |
「……マズは、カレがどうなったのかたしかめまショウ」
GM、【永見孝三について】、調べまース。 |
GM |
どうぞ、[情報:UGN]です。 |
アルセーヌ |
「デハ、アーリアさん。
ここのPCの前で、『センセーの情報出ろ―』と念じててくださいネ!」 |
アーリアル |
「え? え? え?」 |
アルセーヌ |
4D10+1デ……――10! |
GM |
おっと、ぎりぎりでますね。 |
◎永見孝三について
UGN所属の研究者。 現在、FHに狙われている永見昴の父親。
先日、死亡が確認されている。彼を殺害したのは、バンダースナッチのようだ。
孝三は研究していたものを渡すように要求されたが、それを拒否したために殺されたらしい。
孝三の死後、バンダースナッチは目標を娘の永見昴に変更している。
彼女が孝三の研究を手に入れるための重要な要素だと考えているようだ。
永見孝三の研究について調べられるようになる。
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アルセーヌ |
「ィエッス!! データベース、ヒットォオオオオオオ!!
どれどれ……ヤッパリいってしまイマシタカ、コーゾー」 |
アーリアル |
じゃあせんせいの研究そのまま調べたいな。 |
GM |
どうぞ、[情報:UGN]です。 |
アルセーヌ |
フランス語で何事か祈りの言葉を呟いて十字を切る。
「サァ! アーリアさんの番デース、わたしもここで念じてまーす。
フォオオオオオオオオ! ジョウホウデロー!!」 |
アーリアル |
[要人のコネ]を使って、せんせいから昔聞いた話を思い出しつつ……で。
5D10+4で――18。 |
GM |
回ったよ……。 |
◎永見孝三の研究について
半年前に娘の昴を殺されて以来、レネゲイドを利用した死者の復活について研究していたようだ。
その研究は実ったようで、昴は現在、N市で活動している。
昴がバンダースナッチに狙われているのは、この孝三の研究と関係があるようだ。
UGNのデータベースを調べれば、彼の研究データを手に入れることができるかもしれない。
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アルセーヌ |
「ィエッス!! やはり効果バツグンでーすネ!! この踊りハ!!
感謝します、ゴッドよゥ!! フゥオウ!!」 |
アーリアル |
「せんせい………………」 |
このチームには突込みが必要だと思う。
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時夜 |
ボケしかいない、よねー(笑) |
アーリアル |
「……」
アルセーヌに安心/【面妖】でロイス、取る……。 |
真 |
面妖……(笑) |
葵 |
あ、これは情報を持っておきたい。
シーンに登場してよいですか? |
アーリアル |
「私、葵さんにデータベースのこときいてきます!」って感じで共有して退場したいんです、が……? |
GM |
了解です。
ですが、アルセーヌのシーンなので、アルセーヌの動きをみてからシーンを切ります。 |
葵 |
では出ないでおきます。
一方その頃葵は事後処理に追われていた――で。 |
アルセーヌ |
「オウ……」
スルーして部屋から出るアーリアルを尻目につぶやキマスネ。
「コーゾー、完成させてたのでスカ……スバルはもう、帰らないのに」 |
GM |
問題なさそうならシーンを切りますよ。 |
アルセーヌ |
「ゆっくり、眠ッテ下サイ、マイフレンド」
PCの電源落として、シーンエンド。 |
...Scene is end.
Scene is start...
UGN廊下。
|
時夜 |
色々あって落ち着いてない時夜、駆けてきたアっちゃんにドチン☆ミ |
アーリアル |
「はうっ!」 |
時夜 |
「いった―……ってごめんアっちゃん、慌ててて。
あ、そうだちょうど聞きたいことあったんだけどいい?」 |
アーリアル |
「いた…………え、あ、時夜君、怪我大丈夫で……あ、はい、なんでしょう」 |
時夜 |
「あのさあのさっ!
スバルねーちゃんが手紙が先生が研究がって言ってたじゃん?
あれってあのとき落ち着いて聞けなかったけど、なんだったのかな〜って。
聞いて、平気?」 |
アーリアル |
「あ、はいっ、えっと…………」
と、手紙の内容とかさっきの話とかをぺらぺらと話します。 |
時夜 |
む―という顔。
「先生が、で、スバルねーちゃん……
いや、うん、ってアっちゃんボクが何か知ってるよね?」 |
アーリアル |
これは何の……? |
時夜 |
ボクがレネゲイドビーイングであること、かな?
知ってても知らなくてもおっけーでっ。 |
アーリアル |
「…………えと、時夜君は時夜君だから、時夜君だよ?」 |
時夜 |
かくっとしてから「うん、ボクはボクだけどねっv」 |
アーリアル |
「…………無理、しちゃだめだよ?
せんせいみたいに時夜君、死んじゃったら、やだよ?」 |
時夜 |
「むりをするのがしょーがくせーい!」
決めポーズっ。
「で、それはそれとしてさっ。
じゃあそのUGNのデータベース探しにいこーっ。
あのきったないおじんも気になるけどさ、スバルねーちゃんとおじさんのことが気になるし―……」 |
アーリアル |
「ん、いこ、スバルさん、ちゃんと守らないとっ」ぐっとしつつ。 |
時夜 |
「てことであっちゃん、UGNのこと詳しいよね。
つれてって〜♪」 |
アーリアル |
「ええええと私もそそそんな詳しくないけど、こ、こっちかな?」
ととりあえず支部長ーデータベース探させてぇー! |
時夜 |
てことでえっちらおっちら迷子りながら。
UGNデータベースで研究関連のことを調べたいです、GM。 |
GM |
では、シーンをいったん切ろうか。 |
...Scene is end.
Scene is start...
UGNのN市支部。
アーリアルは永見孝三の研究について調べるため、UGNのデータベースにアクセスするべく情報端末の前までやってきた。
永見孝三の研究データを呼び出すと、パスワード入力を求める画面に以降する……。
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情報端末 |
ピコン!
パスワードを入力してください。 |
アーリアル |
「な、ながみすばる……」 |
『パスワードが 違います』
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アーリアル |
「……………………い、いんすぴれー(使えません)」 |
時夜 |
「……アっちゃん。パスワード、ぢつは判らない?」 |
アーリアル |
「…………スバルさんならしってるかな?」 |
GM |
どうやらパスワードがないとこの情報は調べられないようですね。 |
時夜 |
「割と誕生日とかで入れてそうなんだけどなあ……。
でもー、知らないで入れるとー。アクセスできないとかのトラップ敷かれてそうで―……」
情報端末を触るの事態を躊躇している。 |
アーリアル |
今ここで調べられますか……? |
GM |
無理です。
ということで、もう少ししたらこのシーンは閉じます。 |
時夜 |
「う―……。
でもスバルねーちゃん、アっちゃんがいってたの本当ならあんまりその辺しらせたくない、なあ……」 |
アーリアル |
「…………でも、せんせいはスバルさんを助けて、って手紙に書いてたから、きっと何か手がかりが……あるはずっ」 |
時夜 |
では何か特殊なパスワード探さないとなあ……を認識して、一端ここを後にします。 |
アーリアル |
同じく、退場で……。 |
...Scene is end.
Scene is start...
UGN支部、屋上。
|
真 |
風が冷たい。今はそれでちょうどいいと思う。どちらにしろ、スバルは守る。
……拘ってしまうのは、僕が、幼いからだ。
「あ、アルセーヌさん」 |
アルセーヌ |
「ハイ、マコトクン。見張りですカ?さっきはビックリしたネー」 |
真 |
「びっくりって……あの千木良って男のことですか?」 |
アルセーヌ |
「ィエス! カレのせいで、チャンとお話、出来なかっタネ、ボクの事。
改めて……アルセーヌ・バランド、江戸っ子デース」 |
真 |
「弓為真です。……江戸っ子ではありません」
……江戸っ子かあ。そうかあ。……江戸っ子かあ……。 |
アルセーヌ |
「……コーゾーから聞いてました、キミの事。キミは知らないカモしれねーデスガ」 |
真 |
「永見先生が? ……永見先生の御学友だったんですか?」 |
アルセーヌ |
「ノンノン、ボクはそこまで頭良くないネ、エージェントでした、UGNのお目付け役ね。
コーゾーの研究、見張ってタノ、ボク」 |
真 |
「……なるほど、それで僕のことを」 |
アルセーヌ |
「……あのわんわんヤローもソウでしたガネ」 |
真 |
「アルセーヌさん、アルセーヌさんは昴のことをどう思いますか?」 |
アルセーヌ |
「スバル、うん、ボクも何度か会いまシタ……マコトクン」 |
真 |
「……」 |
アルセーヌ |
「マコトクン、今の“彼女”の事……キライ、ですカ?」 |
真 |
「……」 |
アルセーヌ |
「ソゥリィ、ちょっとイジワルなクエスチョンでしたネ」 |
真 |
「……わかりません」
本当に、そうだ。昴の事は好きだった。友達だったと思う。失って初めて、もう二度と会えないってことがどれだけ苦しいか知った。それを糧に今日まで生きてきたと思う。
日常を守ろうと思えてたと思う。
「ずっと、昴の死に折り合いをつけて生きてきました。あんな事を繰り返さないためにもっと強くなろうと思ったし、才能は無いけど……医者の勉強もしました。
……でも、だから、今の彼女とどう向き合えばいいのか分からないんです。どんな顔をして話したらいいのか、わからないんです」 |
アルセーヌ |
「……マコトくん、キミは、神サマを信じますか?」 |
真 |
「信じません。大切な時に僕達に手を差し伸べてくれる神様なんて、いないってわかってます」 |
アルセーヌ |
「そうです神サマは人を助けまセーン! ……マコトクン、実によくわかってマス。
でも神サマはいるんです……『信ジル者は救われル』っていいますね?
マコトクン、いいですカ? 神サマは信じて救われルためにいるんデース」 |
真 |
「……?」 |
アルセーヌ |
「ダカラ、助けてはくれなイ、それでいいんでス。
『信じて救われる』それだけのことが出来る世界ならそれでイイ。
もしそうでない時は、そのことを知ってる誰カガ救われない人を助けてあげればいイイノデス」 |
真 |
「……わかってます。昴が僕を信じてくれてる限り、僕は昴を守ります」 |
アルセーヌ |
「彼女が何者かは、ボクは知らない、デモ、ボクはコーゾーが彼女を救いたかったの知ってマス」 |
真 |
「……」 |
アルセーヌ |
「さっきのコトバ、ボク、スバルにもコーゾーにも言いました、昔」 |
真 |
「なんて言ってました?」 |
アルセーヌ |
「コーゾーは笑ってくれました。『なら自分達はオーヴァードでも神様を信じることが世界をつくらないとな』と。スバルは……チョット難しかったのかな? 良くわからない顔してまシタ、でも……」 |
真 |
「……知ってました? レネゲイドって、背教者って意味なんだそうです。……僕らが今更神様に縋ろうったって、神様はきっとゆるしてくれませんよ」
……アルセーヌさんが、僕のことを、昴のことを気遣ってくれたのはわかってるつもりだった。 自分が、何かに甘えてるだけなのも、理解していた。
やらなきゃいけないことだって、やるべき事だって頭にはいってる。
なのになんで、こんなに辛いんだろう。
「アルセーヌさん、ありがとうございます。ちょっと、昴みてきます」 |
アルセーヌ |
一呼吸。マコトクンの言葉を受け止めてから、言葉を続ける。
「『私の友達の夢が叶いますように、神サマに祈ってみる』。そう言ってマシタよ、スバルは」 |
真 |
「……そんなの! そんなの、自分が死んじゃったら意味が無いじゃないか!」
駆け出します。駆け出しちゃっていいです? |
GM |
あなたのシーンですよ、真君。 |
真 |
んじゃあ駆け出しちゃいます。 |
アルセーヌ |
「ボクは、スバルを守ります!
それがボクの答えに笑ってくれた、コーゾーへの恩返しですカラ!」
去りゆくマコトクンに大きな声で答えます。
そしてその後、「キミも、答え見つけてくださイ……」と一人ごちて、シーンエンド。 |
...Scene is end.