ミドルフェイズ/Middle phase section 1

<ミドルフェイズに突入する前に>

 ミドルフェイズからは、侵蝕率の上昇があります。
 シーンに登場したキャラは1D10が侵蝕値となり、その値がそのまま侵蝕率に加算されます。
 ただ1D10や判定なんていきなり言われても判らないと思いますので、基本的なこともこちらに。

 この登場侵蝕値上昇を含め侵蝕率は、ある程度なくては何に立ち向かうにも厳しいもの。
 されどあまりにも侵蝕率が上がりすぎれば、その先に待つものは――……。

GM  さて。
 オープニングが終わって休憩をはさんだら、”入出権限がない”と真君がチャットからはじかれたそうです。
 いたずらをした悪いウサギは出てきなさい!
時夜  ああ……それはボクも引っかかった……(笑)
 よ、よし、入れた……ただいまー。
時夜  あーマコトにーちゃんだー、けりっ!
 いたたたたた。蹴らないで! 蹴らないで! そういうのはアルセーヌにやって!
アーリアル  はぅ……間に合いました。
 戻りました……ええっと、時夜君、どうしたの!?(わたわた)
時夜  ロイスが嫉妬なので無暗に蹴るよ!
 スバルねーちゃんと仲が良いのが妬ましいっ。
 その昴ねーちゃんどうしようかシンケンに悩むわけなんだけどね。
 どうしようかなぁ、迷うセッションではないはずだけれど、妙なこだわりで迷う。
 昴を昴として扱うって問題がなあ……。
GM  さて、あとは神父だけかな?
アルセーヌ  オーゥ済みまセーン、遅れマシター。
GM  揃いましたね。
 それでは、ミドルシーンに入りましょうか。
Scene 6:昴の記憶
Side:Makoto
シーンプレイヤーは真君、葵さんは登場です。
このシーンは、葵と真の合流、情報交換シーンです。また、他のPCも任意で合流して構いません。
アルセーヌ  途中から飛び入るのはアリですか!? GMぅ。
GM  ありです。どうぞどうぞ。
 私は昴さんのことはもう聞いていた状態として動いて良いのでしょうか?
GM  お好みでどうぞ。
 ただし、現時点でPCが知り得る情報のみで会話してください。
ま、推測もぜんぜん構いませんけどね。
ふふ……。
 ……PL的には彼女がレネゲイドビーイングだってわかりきっているんだけど……。
 さて、どうしようかなあ……。

Scene is start...

FHを退けた真は、安全な場所を求めてUGNのN市支部へと帰還した。
支部内にある医務室。昴は真の目の前でベッドに横たわり、静かに眠っている。
半年前に死んだはずの少女。彼女は本物なのか、それとも別の何かなのか……。
「……葵さん、昴の事は聞いてますか?」
 目の前で横たわっている昴から目をそらさずに、僕は葵さんに聞いた。
 何が起こっているのかわからなかった。
 質問をしているのは、何より僕が僕自身に今怒っている事を実感させるためでもあった。
「ある程度は聞いています。確か……」
 半年程前にあった事件。そう――彼女はその時に……と聞いている。
 しかし、目の前で眠っている彼女は紛れもなくデータにある少女だった。
 気付かれない程度に歯噛みをする。一拍の間を置き、そして続ける。
「半年前の事件で彼女は亡くなっていると伺っています。どういう理由かは分かりませんが、その彼女が今此処にいて――FHが、彼女を狙っているとのことでしたね」
「昴は僕の前で死にました」
 間違いない。僕は確かにこの目で見たんだ。……あの日のことは忘れようが無い。忘れられるはずが無い。
 なのに、今目の前に昴がいる。
「……納得のいく説明を無理矢理つけることが出来ないわけじゃないんです。
 あの時彼女が覚醒して、その上その力が特殊なものだった。だから、今日まで存在が秘匿されてた。
 ……そういう事なら、わかります。
 たとえ、葵さんがそれを僕に黙っていたとしても、それは仕方ない事だと思います。
 ……そういうことなんですか?」
「……」
 沈黙。考えた所で、彼に対して嘘をつく理由がない。
「いえ、そのようなことはありません。
 確かに彼女はオーヴァードでしたが――彼女の存在は特別に秘匿にしてはいませんし、私もこうして彼女を見ているのが信じられないのが正直な所です」
アーリアル  ここで登場ー……していいです……?
GM  どうぞ。
アルセーヌ  じゃあここでボクもも登場しマース。
時夜  ボクも行かせてほしいな〜、ぢー。
GM  どうぞぞ。登場は任意ですので、許可を取る必要ないです。
 オンセではリアクションを待つ時間を極力削りたいので、システム面は積極的にいきましょう。
アーリアル  ばしーんと息も絶え絶えに支部長室の扉を開けて入ってきます。
「ま、まことさん、い、いませんかぁっ!」
アルセーヌ 「アオイサぁああン!! 大丈夫でーすカ!?
 襲撃されて医務室で寝てると……お、オヤ?」
アーリアル 「いやああああああああああああ変な人がいるうううううううううううううううううっ!」
 ピシピシピシ、力が暴走を始め周囲へと氷が広がっていくっ――!
 目を伏せ、視界には昴だけを入れる。
 そう――死んだと聞いていた。
 その彼女が生きているのは素直に喜びたいが……喜んでいいのかしら。
「とはいえ……どういうことなのしょうね」
時夜  バターン! アっちゃんの後ろから走ってくるガキ一匹。
「スバルねーちゃんココに運ばれて来たってほんと!?」
コントかこいつら。
「ああもう皆、少し落ち着いて!」
 3人まとめて入ってきた所で表情を無理矢理まとめ役のそれにします。
 あと、ここは医務室です。NOT支部長室。
 俄かに騒がしくなってきた病室を尻目に、小さく息を吐く。
 彼女が何かに巻き込まれていることも、何か秘密があることも、なんとなくだけど、わかった。葵さんはきっと嘘をついてないだろうとも思う。
アーリアル 「そ、そう! スバルさんっ! スバルさんですよ時夜君っ!
 じゃなくてまことさん! まことさんはっ!?」
時夜 「そう、スバルねーちゃんなんだよスバルねーちゃん!!
 今どこ、どこどこ?!」
 キョロキョロ、いないこと確認してちょっとがっくり。
アルセーヌ 「……クソガキ共、なんでココいるですカ?
 オー、そうでしタ。ローザさんから要請受けてココきたら受付で支部長は医務室でストいわれて……テッキリ襲われタカト!」
「アルセーヌさんは襲われたのは私じゃなくて弓為君の方。
 無事ですが、まぁ積もる話は少し待って」と言ってアーリアルの方へ近づいて行きます。
アルセーヌ 「ハッハァ! ミステイク! そーゆーことデシタカ」
「大丈夫。変な人だけど怖い人じゃないから。
 怖がらせたらおねーさんが何とかしてあげるから、ね?」とアーリアルを優しく諭します。
アーリアル 「え、あ、あのっ……」
「時夜君も少し静かに。ほら、昴おねーさんならそこ(カーテンの先)で寝てるから静かに、ね」
アーリアル 「ち、ちがくてっ、せんせいっ! せんせいからお手紙でっ!
 スバルさんを生き返らせてせんせいの研究がFHで人体実験っ!」
 小学生二人の競争に知らず苦笑が漏れた。
 こんな風にただスバルのことを心配できたらと僕は思うのだけど。
「いるよ。二人とも病室なんだから、もうちょっと静に」
 彼女が生きていることをどう受け止めていいのか、全然、わからないんだ。
アルセーヌ 「スバル? 彼女がここにイルのですカ!?」と言ってカーテンの向こう、ベッドを覗きこム。
「……」
時夜 「あ、無事? 良かった―……」
 へたりん、その場でしりもちをつく。
 パンパン、部屋中に聞こえる様手をたたきます。
「はい、みんな落ち着いて。
 アーリアルちゃんが先生っていうと孝三さんだったよね。お手紙ってどうしたのかしら?」
アーリアル 「あ、あのっまことさんっ、これっ、これよんでくださいっ!」と手紙を押し付けます。
「……えっと、これは……みんな、昴のことが心配で駆けつけたってこと?」
「昴ちゃんと、貴方のこと。弓為君も自分の世界にトリップしてないで周りをちゃんと見て。
 状況はこれから整理しなくちゃいけないけど、1人で考えることはないんだから」
「……」
時夜 「スバルねーちゃんのことわっるいおぢちゃんが狙ってるって聞いて大慌てでさあ〜。
 なんか襲われたとか聞いて慌てて探してすっ飛んできたんだよねー」
「ええ、多分FHね。
 彼女どういう事情があるのかは分かってないけど――FHが彼女を追っているのは確か」
アルセーヌ 「……ジーザス」
「UGNとしては、見逃せないんだけど……時夜君、悪いけど協力してくれないかな?」
時夜 「んー。UGNのおばちゃん、スバルねーちゃんを護る?  護るなら協力するよっ」
「(お、おばちゃん……一応17歳なんだけどなぁ……)」
アーリアル 「しーっ、時夜君っ、おばちゃんじゃないよ……おねえさんだよ……」ひそひそ。
時夜  舌をペロり。
「あ、間違えた? でもだいじょ〜ぶだいじょ〜ぶ♪
 おばちゃんなんていって怒らないのが良いお姉さんの証拠だからさっ」
「(そんなに老けて見えるかな……)」
 隠れて内心ショックは受けている。
GM  すると、そのタイミングで彼女が目を覚まします。
「んっ……ここは……?
 あたし……黒づくめの連中に襲われて……」
「……昴」
「まこと……?
 そうだ、あたし、キミに助けてもらって……。まこと、助けてくれてありがとう」
時夜  妬ましいなあの嫉妬顔、ぶっとした顔でマコトにーちゃん見てます。
アーリアル (ぽふぽふと時夜くんの頭を撫でて「邪魔はしちゃだめだよ?」っていう顔)
「いいよ。別に……。
 それより、体は大丈夫? 痛いところとか無い? ……キミの事を沢山の人が心配してる」
 だって、昴は死んだはずじゃないか。
 やっと納得して、……そうじゃなくても。 割り切ったのに。
アルセーヌ  空気を読んで、視界から外れてオキマすね。
時夜  ふぐの顔になって、アっちゃんをちょいちょい。医務室の外に行こうという様子。
アーリアル  ぺこっと頭を下げ、時夜に誘われるがままに外にでます。
「そっか……。よかった。昴のことはUGNが守るよ。……僕も、守るよ。ねえ……」
 キミ、死んだんじゃなかったの? ……何で今更、戻って来るんだよ。
「……ごめん。ちょっと、警備の事で考えなくちゃいけないことがあるから、席を外すよ」
 そのまま退室します。
「あ、ちょっと弓為君?」退席する彼を呼び止めます。「……話、聞かなくて良いの?」
 去り際の背中、戸惑いながら語りかけます。
「まこと……おこってる?」
 不思議そうな目で、真の背中を見つめている。
「……ごめん。ちょっと混乱してるだけだよ。
 支部長、話を聞いておいてもらえますか。少し考え事がしたいんです」
 そう告げると、今度こそ部屋の外に出ていきます。
「ぁ……」
 行っちゃった。本当は彼に話を聞いてもらいたかったんだけどな。
アルセーヌ 「アオイサン……ここはボクに任せてもらってもイーですか?」
GM  シーンプレイヤーが退場したので、このシーンは閉じます。

...Scene is end.

GM  ということで、いったんシーン終了です。
 が、彼女から事情を聞きたい人がいれば更に状況を変えずに、次のシーンをつくります。
Scene 7
Side:Arse`ne
そのままの状況を継続で、シーン2へと突入となりました。
GM  シーンプレイヤーはアルセーヌ、他の方も登場は任意です。
 そのままの状態で登場します、侵蝕ダイスは――9。奔ってる、なあ……。
アルセーヌ  ではボクが話しを聞き出す形でイキまショーカ。

Scene is start...

「ごめんね。
 何の前触れもなく半年振りの再会ってなっちゃったから、弓為君も気持ちの整理ができてないみたい」
「半年……あれ……? そっか、半年振り……だっけ……?
 なんだろう、うまく思い出せない……」
アルセーヌ 「ハイ、スバル。怖かったデスネ、もう安心していいデスヨ?」
「あ、アルセーヌさん、お久しぶりです。えーと……」
アルセーヌ 「記憶がアイマイでーすカ? ……覚えててくれてウレシイネ、スバル。
 おトーさんは元気ですカ?」
 アルセーヌに任せられる所は任せて、少し離れて2人の会話を聞こうと思います。
「うん、お父さんは元気だよ。
 でも、ちょっと大変なことが起こったみたいで……それで、私だけ、まことのところへいけって。あと、絶対なくすなって、お父さんからこのペンダントを渡されて……」
GM  そういうと、彼女はロケットペンダントを取り出して、眺めます。
アルセーヌ 「マコトクンはすこーし、支部長……アオイサンとお話スルことありますネ!
 ちょっと時間かかるカモですが」
「あれ……でも、あたし、なんでお父さんの研究室なんかにいたんだろう。
 ……というか、お父さんにここに行くように言われる前って、あたし何をしていたんだっけ……?」
GM  そうつぶやくと、彼女はペンダントを見つめ、視線を落とし悩みだす。
「ダメだ。思い出せない……なんで……うぅ……頭が痛い……」
アルセーヌ 「……スバル、落ち着いて。最初カラ、何がアッタか整理していきまショウ。
 それが一番のクスリですカラ」
「ごめんなさい、もう大丈夫……。でも、どうして思い出せないんだろう……」
アルセーヌ 「では最初から……まず、アナタは“ナガミ スバル”で間違いありませんね?」
「ええと……」
GM  と、彼女がなにがあったのかを思い出そうと顔を上げた瞬間――
 突如爆音が鳴り響く!!
アルセーヌ 「ワッツ!?」
アーリアル  イベントはっやーい。
GM  キミ達の部屋に、血相を変えたUGNエージェントが走りこんできた。
「大変です支部長!敵が!敵がこの支部に現れました!襲撃されています!!」
 な、なぜここに真はいないのか!? まあ、流石に飛び込んでくるけど。
 そっと空気を読み、退室しようとした所で爆音が轟く。
「な、何!?」と小さく言った後、首を小さく振る。
「……緊急の事態のようです。アルセーヌさん、すみませんが行きましょう」
アルセーヌ 「ガッデェム!
 スバル……チョット、イイ子にしててクダサイ、すぐ戻りますカラ」
「ごめんなさい永見さん。後でお話しましょう。久しぶりに、ね」
 一言残して、爆音の方に走って行きます。
 そうしないと、逃げてしまう自分がいるようで、それを否定するように全力で。
アルセーヌ 「すぐ、モドりますから、マコトクンも一緒に、ネ……」
 神父のマントをはおって、聖書を抱えて出てイキます。

...Scene is end.

Scene 8:鮮血の獣、動く
Side:Master

マスターシーンとなります。

Scene is start...

時は少し遡る。

廃ビル群にある、放棄されたビルの一画。
薄暗い部屋の中。酷く危険な雰囲気を纏う、ミラーシェードをかけた男――
” バンダースナッチ”千木良昭仁が、恐怖に震える部下の男から報告を受けている。
『女をUGNに奪われたぁ?へぇ、そいつは失態だなぁ、おい?』
「も、申し訳ございません!今すぐに少女を奪還すべく、部隊を派遣――」
『いや、部隊は出さなくていいぜ。退屈してたところだ、俺が行くことにするよ。
 ああ、そうそう……それと役立たずは死にな! クハハッ!』

バンダースナッチが鮫のように笑う。
瞬間、部下の足元に広がった赤い染みが狼の姿をかたちどり……そのまま、部下に喰らいつく。

「ギャ嗚呼アアああぁぁアア!!」

叫び声が響く廃ビルをバックに移しながら、男は悠然と立ち去った。
その歩みの先にあるものは……キミ達のいる、N市支部。

...Scene is end.

Scene 9:少女を狙うもの
Side:Makoto

シーンプレイヤーは真君。
そして全員強制登場となります。

Scene is start...

むせ返るような血の匂い。
散乱した人間の四肢……獣に食い千切られた、その残骸。
その中心に、男はいた。
血の色をした獣を従えるようにして、悠然と。
千木良 「弱い、弱いなぁUGN! こんな雑魚どもじゃあ、俺の退屈は癒せないぜぇ?」
アーリアル  ビビりモード。震えながら、でも爆音の中心へと向かいます。
「くそ! 悩んでる暇も無いのかよ!」
 目の前の光景。惨劇を目の当たりにして口元に手をやる。
 そう、昔にも――何度も、何度も見てきてしまった光景。
 FHによって作られた悲劇、否――自分の不甲斐なさで防げなかった悲劇の光景を。
「……バンダースナッチ。貴方の暴走もここまでです」
「FH! 昴が狙いなら、これ以上は先に進ませない……」
 ”領域”を展開、そっちがその気なら手加減はしない。
千木良 「おっと、新手のお出ましか。
 今度のやつは少しは手ごたえがあればいいんだがねぇ、クハハッ」
アルセーヌ 「オヤオヤ、相変わらず臭っせぇ犬ッコロでスネ? 躾もなってナイし、ヒンもナイ。
 お久しぶりデース! アキヒト?」
千木良 「おぉう、久しぶりじゃねぇかアルセーヌ、とっくに野たれ死んだかと思ってたぜぇ?
 あの時の傷は綺麗に治ったかい?
 とびっきりの傷をつけてやっただろう! クハハッ!」
アルセーヌ 「ハハッ!
 モノ忘れはいい方デネ! 宵越しのウラミハもちまっセーン! 江戸っ子デスカら。
 ……ただこれはちょっと忘れるの、ジカンかかりそうですガ」
GM  血走った眼をした千木良。彼は下劣な笑みを浮かべながら足元に転がるまだ息のあるUGNエージェントを踏みつけ、 ゆっくりと、その足に力を加えていく……
「クハハッ、命乞いでもするかい? 気が変わるかもしれんぞ」
時夜 「命乞い?
 するとしたらお前のほうだろ、きったないおじんがさ〜あ」
 キッと相手を見やる。
 見知った顔だろう、きっと。今にも泣きそうな顔を、支部長としての顔にして。
「その足をどかしなさい。貴方の相手は、私達です」
千木良 「あぁ、あんたが今の支部長か。
 そこのそいつといい、あんたといい、まだ小僧に小娘じゃねぇか。
 ははっ、こいつはとんだ笑い話だなぁ! UGNには子供しかいねぇ!
 ちょっと殺しすぎちまったかい? 悪いねぇ。クハハッ!」
アーリアル 「こ、子供でも…………たたかえますっ!」と、後ろのほうで雄々しく言う。
千木良 「ああん? いいかい嬢ちゃん、ひとつ忠告しといてやろう。
 死にたくなきゃ、おうちでママのおっぱいでも吸ってな! クハハハハハ」
アルセーヌ 「ハッハァ! 欲しいモノはダダこねて持ってくキミに言われたくないでショウ、アキヒト!
 そっちこそママンのおっぱいからやり直すコト、薦めマース!」
「……皆さん」
 硬い声が、戦場に響く。
「彼を撃破します。戦闘位置についてください」
GM 「おっと、楽しすぎて目的を忘れるところだったぜ。
 おい、そこの奴。永見昴を助けたってのは、お前だな?
 あの女は俺のもんだ。今すぐ返しな」と、真を見据えます。
時夜 「忘れることこそバカのしょーこ」
 この瞬間ソレに対してロイスを取ります。好奇心/【憐憫】。
「あんた、一人か?」
千木良 「そうさ、俺一人だ。なんか問題でもあるかい?」
「無い。むしろありがたいよ。
 ……あんたを倒すだけで、昴を守れる」
千木良 「そうかい。俺に勝つ気でいるのか!
 ハハッ、笑えるねぇ! それなら、死んでもらおうか。なぁ!」
 キミ達の前に鮮血を滴らせる赤い狼が唸りを上げて立ちはだかるッ!
GM  こいつを倒さないと、あの男には届かない!
 さあ、ミドル戦闘に入りましょう。
 5m先に血の色の狼が立ってます、君たちは同一エンゲージ。
 千木良はこの戦闘には参加していません。
 戦闘に参加しないことで千木良をけん制というか、昴を守りにいく事は出来ますか?
GM  そのようにロールしてもいいですよ、意味は無いですが。
 ……素直に戦闘に参加しよう。
GM  セットアップがある方は宣言を。
アルセーヌ  セットアップで動けるのはコチラ、アオイさんだけでースネー。
 それが仕事ですから。
 セットアップで≪ファンアウト≫宣言します。
「……皆さん。遠慮することはありません。彼は――私達の仲間を無残にも殺しました」
 だから……
「各自、戦闘配置。もう一時だって彼の好きにさせてはいけません」
 各自戦闘移動を行って下さい。
アルセーヌ 「オーライ、マイマスター。イットー素敵な天罰くれてやりマス」
アーリアル  5m下がって別エンゲージへっ……。
時夜  あっちゃんと反対、5m前進してワンコとエンゲージする。
アルセーヌ  皆のエンゲージの後ろに一人逃げる、真後ろに20m離れマス。
   時夜が行ってくれてるならわざわざ移動するまでも無いかな、移動なし。
GM  此方はセットアップなし。
 各人≪ファンアウト≫による戦闘移動は終わりましたね?
つまり配置は――


――こんな感じになりました。円が形成しているエンゲージです
戦闘についてはこちらに説明をゆだねます。
 行動値はアルセーヌ(14)>真(13)>葵(8)>アーリアル(7)>時夜(4)

GM  ちなみに明仁の従者ことバンダースナッチの行動値は27です。
アーリアル  スペックが、半端じゃない……っ!
時夜  失敗したかもしれないけどそれが仕事だから仕方ない。
GM  ではイニシアティブから入って最速はバンダースナッチ。
「グルルルルッ」と吼え、時夜に喰らいつく。
 コンボ:不可解なる牙、内容は宣言しません。
 22D10+0、クリティカル値は7で……(ころころ)――31。
時夜  ≪リフレックス/ソラリス≫≪命の盾≫、[社会:交渉]で回避を試みるっ。
 5D10+4、クリティカル8で――(ころころ)――ダメでした。
GM  演出の処理は同時並行方式でよいですよ、サクサク行きましょう。
 バンダースナッチの牙が身体を貫く、36点!
時夜  Hp24しかないのにーっ、余裕の≪リザレクト≫。
 威勢良くガキが前に出る。
 ザクっと紙のように貫かれるが、2転3転して起き上がる。
アーリアル 「時夜君っ!?」
「時夜君!?」
 まだ大丈夫かもしれないけど……どうだろうか。
時夜 「だいじょ〜ぶだいじょ〜ぶあっちゃん。
 ほらこの程度じゃ死なないからさっ、いっつも怒られたってめげないンだぜ俺っv」
リプレイではサクサク進んでいるように見えますが、実際にはかなり時間がかかってます。
戦闘でやりたい演出については順番を待つ間にメモ帳等に記載し、コピペするのが推奨です。
GM  次はアルセーヌ。
アルセーヌ 「しつけのなってない犬ッコロですネ!やれやれ」
 普通に≪小さな塵≫≪コンセントレイト/エンジェルハィロゥ≫で……19!
GM  ドッヂ/ガード共に行いません。
アルセーヌ  聖書からおもむろにマシンガンを取り出し、バラタタタタ――
 25点、装甲値は有効デスヨ。
GM  その一撃は深い! だがまだ倒れない。
 獣の身体が打ち抜かれて、周囲に血が飛び散るッ!
千木良 「相変わらずだなぁアルセーヌ! だが、その程度じゃあだめだ!」
アルセーヌ 「そーゆーキミも大して強くナッテない見たいデスネ?
 ……それじゃ、UGNには勝てまセーン」
GM  次は真!
「狼、か……強そうだけど、手の内を晒しすぎだ。泉におぼれてもらうよ」
 “領域”を広げてまた光の泉を作る!
 ≪コンセントレイト/オルクス≫≪茨の戒め≫、ダメージが入れば硬直をプレゼント。
 5D10+4、クリティカル8で――41!
「時夜、危ないと思ったら距離をとるんだ」
GM  回りすぎだ! リアクションは無しです。
 ならそのまま溺れて貰おうか、24点装甲値有効。
GM  ……。
バンダースナッチの残りHp、24点。
そして、こいつ装甲値:0。

ある意味、すごい。
GM  その一撃で獣が四散し、削れとぶ。
アーリアル 「ひいい…………」
千木良 「ほう、やるじゃねぇか! 俺のバンダースナッチを殺るとはよぉ!」
「あんたのワンちゃんは勝手に溺れただけだ。
 ……昴に手を出すなら、次はあんたがこうなる」
千木良 「こいつは本気で掛かったほうが良さそうだ。
 クハハッ、いいだろう。今回は退いてやる。だが、次は女を頂くぜ。
 それまでせいぜい大事に扱ってやるといいさ」
アルセーヌ 「ソウデスカ、次会うときはママンのオッパイの感想、聞かせてくださいネ、アキヒト」
GM  そう言い放って、千木良はキミ達の前から姿を消してしまう。
 逃げられたようだ。
時夜 「あー、逃げられた―……」
千木良 「次は必ず貰ってくぜ、覚悟しておきなぁ! クハハッ!」
 去り際に、一言言い残していく……。
時夜 「むう。服ぼろっぼろで穴だらけ〜」
 悪態つきながら、[医療トランク]で傷を治します。
 また着替えとして[すごい服]がないか購入判定したいんですがOKです?
GM  どうぞ。判定は1シーン1回までなら任意としましょう。
時夜  (ころころ)……服なかったー……怪我は14点まで回復。
 (ころころ)……(――買えなかったな)
「ほら、時夜君、噛まれた所、出して」と応急手当キットを時夜君に使ってあげます。
時夜 「は――い……」
 ガッツリいかれた足とお腹を出して治療受け。
 4点……うん。少しだけ回復して下さい。
 お姉ちゃん、気丈に振舞っていますが怖さからか手が震えていたようです。
アーリアル 「い、痛そう…………だ、大丈夫? 大丈夫?」
 何もしなかったのでわたわたしています。
アルセーヌ 「応急手当キットは、ット」(コロコロ)――10、成功。
購入判定はこちら
ちなみに皆が頑張っている[応急手当キット]は難易度:10です。
時夜が持つ[医療トランク]は、無くならない[応急手当キット]です。
アルセーヌ 「ありまシタヨ……さあ、痛いトコだしましょうネ?」
 ニタァリ。
時夜  ぞく!
 何かアルセーヌからいや〜なオーラを感じるぞ……っ。
GM  では、このあたりでシーンを切りましょう。
アルセーヌ 「ハッハァ! ボクのショー毒液は高性能デスヨ? ソラリスだからネ!
 ……染みるケド」
時夜 「ソラリスはいやだあああ111!」
――。
ブラック、アウト。

...Scene is end.