子供の頃、かけっこで誰かに負けるのがなによりも嫌いだった。
負けるのが嫌で走り続けた。
暑い日も寒い日もずっと走り続けて、そうしていつしか走ることが生き甲斐になった。
スポーツ推薦で高校に入り、大会で好成績を収めた。走るためだけに勉強し、走るためだけに学校にいった。
性別も人種も国籍も過去も、そんなものはスタートラインに並べば全て関係ない。グラウンドの上ではなにもかも公平で、そんな公平な世界で勝利を掴み取ることがなによりも嬉しかった。
自分の走りに誇りを持っていた。この誇りを胸にどこまでも進んでいけると思っていた。
だからだろうか。
あの日、あの感覚が目覚めた瞬間、俺の心の中に空虚な感情しか生まれなかったのは。
“韋駄天”石堂 駆
シンドローム:ピュアハヌマーン
いままでの人生の大半を陸上に費やしてきた青年。
自分自身を鍛え続け、更なる高みを目指すアスリート……だったのだが、ハヌマーン能力に覚醒したことを切っ掛けに生きる意味を見失ってしまい、人が変わったように無気力になった。
日課だったトレーニングだけは欠かさないものの、部活はサボる、授業は寝ると非常に良くない素行が目立つようになってきている。
最近の趣味は授業が終わったら即帰宅して映画とか動画とかをみること。
ソファーにぐでーんと座って無気力に見るスタイルがお気に入り。
友達付き合いも悪くなり、輝かしき過去からのあまりの豹変っぷりに周囲の人間から心配されている。
高校生活の傍らでフリーのオーヴァードとして活動している。
といっても積極的に活動する気はないようで、巻き込まれたり断りきれない依頼を受けたりするのが主。
ちなみに能力は至って単純で、『速い』というただそれに尽きる。
トンデモ能力の跋扈するオーヴァード界隈ではそれだけではとても弱いといわざるをえない。
基本的には良い奴。無気力で通すのも一応は『自分の責任の範疇だけ』とは決めている。
以前とある事件に巻き込まれた際、奇妙な縁で知り合った仲間たちと共に戦った過去を持つ。
新しい生き甲斐を探そうとは漠然と思っているものの、日常の裏側で無茶苦茶なオーヴァード達を目にしてしまった今となっては、真剣勝負とか無理だなー存在しないなーと感じている。
「えー……そういうのもありかよ。なんでもありだなー」
「ああうん。なんかもう勝手にやってろって感じ」
※無気力君を動かすツボ。
正々堂々と戦うのが好き。というか、同一条件で勝つのが好き。
■プロフィール・ライフパス
ワークス/カヴァー:高校生/アスリート
出自:兄弟:賢い兄がいる。
覚醒:死
衝動:闘争
基礎侵食値:34
■シンドローム
ブリード:ピュアブリード
シンドローム:ハヌマーン
■能力値・技能
【肉体:3】<回避:4>
【感覚:2】<知覚:1>
【精神:2】<意思:1>(思い出の一品により+1、合計2)
【社会:2】<情報:噂話:2>
■副能力値
HP:26、行動値:6、 戦闘移動:11m、全力移動:22m
常備化ポイント:4、財産ポイント:3
■スタート・ロイス
霧谷雄吾|>よく依頼とかもってくるひと。がんばってるなぁ。
仲澤彼方|>同地区でよく戦った短距離走のライバル。
石堂礼司|>出来のよい兄。医者。昔は兄が学力、弟が運動でバランスがとれていた。
■エフェクト
【共通】
≪リザレクト:1≫≪ワーディング≫≪リフレクション/ハヌマーン:2≫
【ハヌマーン】
≪スピードフォース:2≫≪疾風迅雷:2≫≪スタートダッシュ:1≫≪狂乱の一声:1≫≪残像:5≫
■一般アイテム
思い出の一品|>シューズ、[意志]+1。
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