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【はじめに】
 セッション卓はパラレルワールドです。
 回すGM/参加されるPLによって様々に変わるもの、ご理解をお願いいたします。

 【このシナリオは、上級ルールブック記載のシナリオを使用させていただいております。ネタバレNGな人は回れ右でおねがいします】
 【このサーバーは、坂上鮎様の許諾を以て使用させていただいております】
 【――敬意を。そして、感謝を】
 
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 N市中央公園には、桜の古木がある。
 "桜の主"と呼ばれ、住民から愛されてきた。
 もう年老いて、花を咲かせる方が珍しい。
 そんな桜の主が花を咲かせた遠き日の記憶。

 少女は、その光景をふたたび望む。
 何も知らない、幸せだった頃の記憶を。

 ダブルクロス The 3rd Edition
 「Memorial Blossom」
 ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。


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 ≪舞台≫
  東京近郊、N市。
  るる1-P306を参考に。

  季節は4月上旬、大学生の入学式をちらほら見てることでしょうか。
  高校はまだ始まってません、春休みのさなかです。

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GM:お集まりいただきましてありがとうございます。
GM:外は5月、おひるDe始まるダブルクロス、サードエディション。はじめさせていただきたいと思います。
GM:皆さま大丈夫でしょうか。よろしくお願いいたします。
端午 金獅:(ぱちぱちぱちぱち)
端午 金獅:よろしくお願いしまーす!
甲原 深月:よろしくお願いします!
GM:てことで。
GM:【ハンドアウトとキャラ紹介タイム】でございます。
GM:スロースタート兼任なのでゆっくりねっ。


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 ■PC1
 ワークス:指定なし。
 カヴァー:高校生。
 シナリオロイス:水城美香:推奨感情:懐旧/隔意

 水城美香はキミの幼馴染だ。
 3年ほど前に彼女はこの街を離れたが、偶然思い出の場所――町のシンボルである"桜の主"で再会を果たした。

 久しぶりに話す美香は、どこか寂しそうに見えた。
 キミの知らない3年間、美香に何があったのだろう?

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GM:(切り株なお立ち台を準備して、マイクをミヅキ君に向けました)
甲原 深月:「切り株……? よく分かんないけどまあ、雰囲気はいいんじゃないか?」
甲原 深月:お立ち台に立ち
甲原 深月:「こほん……名前は甲原深月(カンバラーミヅキ)、よく女っぽい名前とか言われるけど、れっきとした男子だぞ?」
甲原 深月:「生い立ちはー……うん、出生から話すと長くなるからいいか。 とりあえずオーヴァードになったきっかけとか、そういうのからで良いよな」
ガヤガヤ:<だいじょうぶー
ガヤガヤ:<wkwk
甲原 深月:「俺の叔父さん、まあ今はもういないんだけど……っとそれはどうでもいいか。 そう、叔父さんがちょっとした貿易商みたいなのをやっててな」
甲原 深月:「3年くらい前、ちょいと仕事を手伝いに行ったときに見せてもらったものの中に、よく分からないミイラの腕みたいなもんがあったんだ」
甲原 深月:「叔父さんは滅多にない珍しいものだと思ってたし、その時の俺もそう思ってたんだけどな……まあそれが、一般人は触れてはいけないようなもので」
甲原 深月:「当然、それを狙ってたFHの連中に襲われたって訳だ。 叔父さんは一家もろとも惨殺されるわ、俺も死にかけるわ……」
甲原 深月:「いやあ、あん時はきつかった。腕は肘から先がごっそり無くなってるわ、脚もボロボロで動きゃしないわ……」しみじみとした様子で語る
甲原 深月:「俺も死ぬのかなって思ったその時に、なんていうか……よく分からない声が聞こえてな」
甲原 深月:「生き延びたければ自分と契約しろーとか、確かそういう話だったと思うけど、その辺はよく覚えてないけどな」
甲原 深月:「で、死にたくなかったから契約するって言ったら、さっき言ったあの変なミイラの腕だよ。 あれが吹っ飛ばされた俺の腕にすげ代わってた」
甲原 深月:「で、なんだかんだ力に覚醒してFHを追っ払ったあと、UGNに保護されてな。 今はUGNに所属こそしてないけど、遺産の保護のために監察官が近くに控えてるってわけだ」
甲原 深月:「とまあ、きっかけはそんな感じ」
ガヤガヤ:(ざわざわ)(ざわざわ)
甲原 深月:「次に俺ができることだけど、まあ単純だ」
甲原 深月:「シンドロームはピュアキュマイラ……なんだけど、俺の場合はちょいと特殊でな、少しだけサラマンダーの力も使える」
甲原 深月:「とはいえやることは本当に単純だ。 守りを固めて突っ込んでぶん殴る、分かりやすいだろ?」
ガヤガヤ:<わかりやすーい <シンプルっていいよね! \ざわざわ/
甲原 深月:「もうちょい頑張れば腕も何本か増やせそうだけど、そっから先は今後次第ってことでよろしく」
GM:\わー/
端午 金獅:\わー/ #ガヤに紛れ込むPC2
甲原 深月:「あ、そうそう。 コードネームは”ファイアバグ”、見た目が甲虫っぽいってことでな」
GM:てな感じで、ミヅキ君に質問――あるかたおりますか―?
GM:尚GMはあるのじゃよ。
GM:まず1つ目、ミヅキ君。「3年前の事故」ですが、具体的に幼馴染と別れる前? あと?
甲原 深月:事故は別れた後です、だいたい1か月後くらい
GM:はいなはいなっ。
GM:では2つ目。ざっくりでいいです。シナリオロイスな幼馴染:水城美香ちゃん。貴方から見てどんな子?
GM:(要はどんなつきあいだったかなー、どんな感じだったかなー(※3年前)です)
甲原 深月:幼少期はよく遊んでいた仲、中学時代はやや関りは減ったものの、一緒に登校するような感じ
GM:ふむふむ、ふむふむ。
GM:3つ目。
GM:《Dロイス:遺産契約者:イフリートの腕》
GM:齎された力は分かっております(説明してもらったからね/サラマンダーの体得)
GM:逆に、契約代価:怒りや悲しみの喪失。――どの程度イっちゃってます?;
甲原 深月:自分の不幸な思い出(3年前のこと)とかも平然と語れる程度には悲しみは消えてますし、怒ることもまずありません
GM:。○(あ、割と深度高そうだ……)(平然と語る部分に関しては”時間がいやす”とも取れなくはないけど……)
甲原 深月:そのことに対してあまり自覚はないですが、自分の中の何かが欠けているような、漠然とした気持ち悪さのようなものを抱えています
GM:ふむふむ。
端午 金獅:「ドッキリ系はおどかす側とおどろかされる側どっちがええんかなあ」 #何か企んでる
甲原 深月:「ドッキリ? どうなんだろうなぁ……驚くには驚くけどその後の反応が薄いだの、ものによっては笑い袋だの言われるしなぁ」
端午 金獅:「ふーむ。そりゃ難儀じゃのう。おどかす側の方が向いとるっちゅーことじゃな」
甲原 深月:「リアクション芸なら俺には期待しない方が良いかもなぁ」
GM:喜怒哀楽、のうち、怒哀が欠けてますからねえ……
GM:ひとに言わせればそれは、安寧で穏やかかもですが。
GM:別の人に言わせれば、それは感動(心を動かす)がないってことですしね;
端午 金獅:「んじゃ一緒におどかす側やるか。その時があればじゃがなー」
端午 金獅:#巻き込むつもり満々
GM:さてでは、だいじょうぶでしょうかね。
GM:次の紹介、まいりますねー。
端午 金獅:\はいよー/


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■PC2
 ワークス:UGNチルドレン
 カヴァー:指定なし
 シナリオロイス:“レインボウスネーク”:推奨感情:同情/不安

 キミはUGNチルドレンとして活動し、FHの研究施設に乗り込んだ。
 FHエージェントの“レインボウスネーク”と対峙することになった。

 FH研究施設で対峙したとき、“レインボウスネーク”はキミとは戦わずその場から去っていった。
 彼女は、助けを求めているようだった。

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GM:(切り株お立ち台と、マイクがその場に残ったままになっている……)

 お立ち台にスポットライトが当たったその時、姿を現したのは――


観葉植物:\で で ど ん/
観葉植物:観葉植物。
GM:\植物ふえてる/
端午 金獅:「はっはっは。切り株で実はずっと踏まれてましたーでもよかったんじゃがなー」
端午 金獅:ぽん、と元に戻って本人登場。

ガヤガヤ:<ふまれて喜んでたら芸人かMだよー
端午 金獅:「芸人根性見せんでどうするんじゃ。こういうモンはウケを狙ってこそじゃがなー」
端午 金獅:「んで自己紹介じゃったな。儂は金獅、《血奔る荒獅子(レオンズブラッド)》端午金獅(たんご-きんじ)じゃ。よろしゅう頼むな」
端午 金獅:「現在はUGNチルドレンをやっちゃあいるが、元はFHの側でなあ。つっても実質的にゃただそこで生まれただけ、みたいなもんなんじゃが」
端午 金獅:「複製体って知っとるか? ざっくり言うとクローンじゃ。だいたい5年だか6年前だったかなあ、FHエージェントが死にたかねえから自分を残したいっつって何人も生み出してなあ。儂もそのうちの1人なんじゃ」
端午 金獅:「複製体同士を殺しあわせて、最後に生き残った奴を自分の後釜にしようっつー考えでな……」
端午 金獅:「蠱毒はわかるか? 壺ん中に毒虫を片っ端から打ち込んで共食いさせてより強い毒虫を創り出す奴じゃ」
端午 金獅:「それと同じ用量で殺し合った奴の生き残りの片割れが儂じゃ」

端午 金獅:「生き残った理由は奇跡でも何でもねえ相手側の気まぐれなんじゃが――まあそこは置いといて、そんな経緯で流れ流れてUGNに拾われて、んで今って感じじゃなあ」
端午 金獅:「シンドロームはブラム=ストーカーとハヌマーンとエグザイル、器用貧乏に定評のあるトライブリードじゃ。でもエグザイル結構悪くねえぞー、さっきみたいなことでおどかすの楽しいんじゃ~」
端午 金獅:「戦闘的役割はシンプルにまっすぐ行ってなぎ倒すだけの簡単なお仕事を主にやっとるぞー」
端午 金獅:「日常側にはまだまだ不慣れじゃけえ、ミヅ坊に色々世話になることも多いと思うが仲良くしたってくれや」
端午 金獅:とまあこんな感じのフランクフレンドリー兄ちゃんやってますが根がFHの出なので何かびみょーにおかしいところが垣間見えたりするかもしれない、そんなRPができたらいいなと思ってます。(PLの願望)
GM:期待しております☆ミ
GM:では金ちゃんに質問ある方は―おりますか―?
GM:(今回はGMは先にはステイするぞ)(あるにはあるぞ)
甲原 深月:「エグザイルって色々出来るから便利だよなぁ……」って率直な感想を言っておきます
GM:エグザイルはね……メタモルフォーゼのうにょうにょんだしね……。
端午 金獅:「じゃろー、結構便利なんじゃなこれが。トライブリード様々だと思った一番の瞬間じゃな。まあもちろんモルフェウスには遠く及ばんが」
端午 金獅:(モルフェウスの万能っぷりが頭おかしいとも言う(いやホントあれ頭おかしい(褒めてる)
GM:どれもこれもアイディア次第ですよ(にこにこ
GM:得手不得手はあるけどね!!
GM:じゃあGMから。
GM:まず1つ目|>あなた普段どうしてます?
GM:普段観葉植物で光合成してる、とか。
GM:学校いってますとか。そんな軽い日常。
端午 金獅:学校は行ってないっす。謂わばフリーターっつーか実質ニートです。はい。←
端午 金獅:UGNの支部で観葉植物して驚かせたりとかしてるだけの簡単な日常を送ってます。周りをからかうの大好き。←
GM:別のいい方すると、ニートってっから割とフランクに指令が飛んでくる感じかな……
GM:(手が空いてるからおねがいー、みたいな?)
端午 金獅:そういうことです。
GM:なるほどなるほど。じゃあ2つ目が要らなくなったなー。
GM:GMはこれでだいじょうぶっ。ほかにもっとあるです? ミヅキちゃん
端午 金獅:逆に言えば日常カヴァーやらせるのちょっと不安だと周りが思っている結果かもしれない。(経緯が経緯だしまだ日常には慣れたとは言いづらいし)
甲原 深月:こっちからは特には(GMが結構な範囲の質問をカバーしてくれたので)
GM:(多謝多謝っ@けっこーはんい)
GM:ではOKっぽいので改めて。
GM:平日おひる、ダブルクロス3rdエディッション。『MemorialBlossom』
GM:はじめさせていただきたいと思います。
GM:皆さま、よろしくお願いいたします。
甲原 深月:よろしくお願いします!
端午 金獅:よろしくお願いしまーす!!
GM:じゃあ早々にOPいっきまーす☆ミ 今回はPCからだぜっ☆ミ
甲原 深月:わーわー


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 Opening Scene:1
 Side:Miduki
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GM:【OPにおいて、侵蝕率は上げないでください】
GM:――あげたいなら止めないけど。上げなくていいです。
甲原 深月:はーい
GM:GMが用意しているOPは【回想-3年前のあの日あの時-】からの【現在-あの場所で-】みたいな感じです。
GM:その前でも後でも合間でも、さしはさみたい演出とかありましたらお教えください。
GM:回想は入ったらジェットコースターです。回想と現在ではジェットしないです。
甲原 深月:はーい
GM:――回想フェイズに入っちゃっても大丈夫です?(・・?
甲原 深月:最初っから回想スタートで大丈夫ですよー
GM:じゃあいってきまーっす(しゅたたたた)

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 ――それは、3年前。
 ――ある、春の夜のこと。
 

 夜桜に、月が映える夜だった。
 その夜は幼馴染の美香と、たった2人で“桜の主”を見に来ていた。
 彼女が、どうしても今日、夜桜を見たいと深月を連れ出してきたから。
 

水城美香:「――ねえ、桜がきれいだよ」

 幼馴染は“桜の主”に駆け寄った。
 その年、何年かぶりに花を咲かせたのだ。
 

甲原 深月:「ああ、もう何年ぶりだっけなぁ……最後に咲いたのが俺らが小さいときだったから、だいたい」
甲原 深月:「だいたい7年くらい前だっけ」
水城美香:「うん……たしか、そんなくらい」
甲原 深月:「あと何回、この桜も見れるのかな……この木ももう、随分年寄りだから……」
甲原 深月:「次に咲くのは、来年か、再来年か、それともずっと後なのか……」
水城美香:その言葉を聞くと、少し顔が曇ります。
水城美香:「……あの、ね」
甲原 深月:「うん?」
水城美香:「私、明日、引っ越すんだ」
水城美香:「……あ! といっても日本だよ!! でも、東京からは遠く離れるから、だから、簡単にはあえなくなるし、……」
水城美香:そういうと再度、桜の主を見上げます。
水城美香:「……今年は、ちゃんと咲いてくれた」
水城美香:「ミヅキの言うとおり、去年も、その前も、ずっとずっと咲かなかったから」
水城美香:「――もう、最後まで桜の主が花を咲かせる姿、見られないって思ってた」
甲原 深月:「え……!? あ、明日?」不意を突かれて戸惑っている様子で
水城美香:軽くデコピン。
水城美香:「もー!!」
水城美香:「本当は早くに言いたかったんだけどさ。湿っぽいのは嫌だなって、でね?」
水城美香:ごめ~ん、てへ☆ て顔をしてる。
甲原 深月:「っ……いや、ほらさ……もっと早くに言ってくれた方がこう、心の準備ってもんがな……」軽く額をさすりながら
水城美香:「……でも、ミヅキには、このこと、言っておきたかったんだ……」
水城美香:「うん。そこは、ごめん。だから」
水城美香:「……ミヅキといっしょに、”桜の主”を」
水城美香:「この光景、最後に見せたかったし、見たかったんだ」
甲原 深月:「……」少し押し黙った様子で
甲原 深月:「あー! はいはい! 湿っぽい話はおわり!」
甲原 深月:ポケットから携帯電話を取り出し
甲原 深月:「ところで、美香って携帯持ってたよな? 俺もついこの間買ったばっかりでさ」
甲原 深月:「……連絡先、交換しないか?」
水城美香:「ん? うんもってるよー」ってことで軽く服や腰やらパンパン、携帯探して。
水城美香:――ウェストポーチから取り出す、携帯君。
甲原 深月:連絡先の交換を終えて
甲原 深月:「ああでも別に、ナンパとかそういう類のものじゃないからな!? 単に連絡先のリストに誰も入ってないってのが寂しいっていうか……」
水城美香:「あはは。じゃあなんかあった時の護身にさせてもーらおっと」
水城美香:そういうと肩組む形で並んで、インナーカメラを起動。こちらに向けて2人で並ぶ。
甲原 深月:「えっ!? ちょ、おい!???」

  ――ぱしゃり。
  月明かりの下の夜桜を背景に、ツーショット写真を撮りました。

水城美香:撮った写真を見て、ミヅキ君に見せる。
甲原 深月:「ああもう……そういうとこだぞ美香」
水城美香:拙いながらにフリックをして、ミヅキ君まで写真を送信しました。
水城美香:「――ほんと、ありがとね。ミヅキ」
水城美香:「――私、今日のこと、絶対忘れない……」
甲原 深月:「……おう」若干目を反らしぎみに答える
甲原 深月:「その、さ……向こうでも、元気にやれよ!」
水城美香:「……うん!」
水城美香:屈託ない笑顔で、彼女はそう笑っていた――


 ……………………。
 …………。
 ……。
 



【システム・メッセージ】
 Eロイス:《絶対の枷》の発動を確認いたしました。
 Dロイス:《工作員》の発動を確認いたしました。
 


 ……………………。
 …………。
 ……。
 


 ――美香がいなくなって以降、桜の主は咲いていない。

 一昨年は咲かなかったことに寂しさを感じた。
 去年は咲かなくても仕方ないと思った。

 そして今年も、この季節が来た。



甲原 深月:桜が咲き始める季節、最早毎年の習慣となっているが、咲かなくとも自然と苦痛は感じない。咲かない方が多いからだ。
甲原 深月:いつものように公園に足を運ぶ、少しでも蕾が膨らんでいることに、少しだけ期待して

 ――あれから、3年経ったか。

 あれ以来、幼馴染からはの繋がりはなかった。
 今、幼馴染とつなぐものといったら。

 ――あれ以来、花を咲かせなくなった桜の主だけだなと。
  

水城美香:その、桜の主の腕の中。
水城美香:木に登り所在無く、景色を見ている少女がいる……。
甲原 深月:「あ……」木の上の人物を見かけ、自然と声を漏らす
甲原 深月:「美香、なのか……?」

 声をかけられて、ちょっときょろきょろしてたと思ったら。
 ”美香”という言葉を聞いてことのほかびっくりした顔を浮かべ、声のした下を見る。


水城美香:「……え……?」

 鳩が豆鉄砲喰らったみたいな、驚いた顔を浮かべている。

水城美香:自分を指さす。
水城美香:まるで”今、私の名前を呼んだ?”みたいな感じ。
甲原 深月:こくこく、と何度か小さく頷く
水城美香:すー、透明な滴が意図せず、頬を伝う。
水城美香:「え、あ……えっと、……ミヅキ、くん……? だったよ、ね……?」
甲原 深月:「だった、っておいおい……そう、幼馴染の甲原深月だよ!」ぱっと表情を明るくして答える
水城美香:「え、あっ!?」
水城美香:「やだ、ひさしぶっ……」
甲原 深月:「まったく、俺だって心配してたんだぜ? だって、まさか3年も音沙汰ないなんて思わないだろ?」
水城美香:そこではっとなって周りを見る。自分は木に昇ってる、彼は見上げている。
水城美香:”ちょっとどいて”ってジェスチャーをしてから、せーのっ!

 2転、3転。
 くるくると中空で回ってすちゃっと着地。

 ――地面に降りてまいりました。
 

甲原 深月:「うわ、っと……!」飛び降りる動きを見てすかさず飛びのく
水城美香:「あ、うん、あははは……恥ずかしいところ見られちゃった、かな……」
水城美香:「そっか、しんぱい、してくれたんだ……」
水城美香:嬉しいな、と、小さくつぶやいたのが聞こえるか聞こえないか。
甲原 深月:「いやいや、会ってそうそう凄い動きを見せられて驚くばかりだよ……」
水城美香:あいまいにわらってる。嬉しいような、困惑してるような、なんて言っていいかわからないないまぜの顔。
水城美香:「3年、3年……懐かしい、な……ミヅキ、君、も、……前となんか、雰囲気がだいぶ……」
水城美香:「……かわった?」
甲原 深月:対するこちらは裏表なく、屈託のない笑顔を浮かべている
甲原 深月:「んー、そうか……? 俺はあんまりそういう気はしないんだけどなぁ」
水城美香:「んー。ほら、こんなふうにおしゃれしてなかった、かな~って」
水城美香:そういうとそっと髪に手を伸ばす所作。触れはしない、だいぶ前で停めている。
甲原 深月:「まあ、この3年で色々あったのは確かだけど」
甲原 深月:「友達には角みたいだって笑われたけどな、ははは」
水城美香:あははっ、と釣られて笑う
水城美香:「――うん、でも、似合うよ。格好いい」
甲原 深月:「はは、そりゃどうも」
水城美香:ふと桜を見上げる。
水城美香:「3年前のこと、覚えてる? ――あの時の桜」
甲原 深月:「ああ、綺麗だった」
水城美香:「うん」
水城美香:「でも、聞いたんだけど、桜の主って……あの年から花を咲かせてないんだって、ね」
水城美香:「もう、みられないのかな……綺麗だったのに……」
甲原 深月:「まあ、今年もこんな感じだけどな……他の木と比べても蕾の成長が悪い。 今年も多分、咲かないかもな」
水城美香:「……もう一度」
水城美香:「もう一度だけ、みることができれば……私はそれで……」
甲原 深月:「いつかは咲くさ。 何年後になるかは、分からないけどな」

 ふと、彼女がウェストポーチに手をやる。
 出てくるのはふるえているスマートフォン。

 ――3年前のあの時のとは、違う品物。
 

水城美香:ちょっとごめんねと手で制すジェスチャー。
水城美香:「もしもし。……はい、わかりました」
水城美香:さっと切り、再度仕舞われる。
水城美香:「……ごめん、用事入っちゃった」
水城美香:声に少し、洞を感じる気がする。
甲原 深月:「ん、そっか、なら仕方ないな」
水城美香:「……ミヅキ、君」
水城美香:「すぐに、この街から離れて」
水城美香:そういうとだっと、駆け出していきました。
GM:#追いつくことはできません #適宜行動してエンドります
甲原 深月:「……」少し呆けた様子で美香の走り去っていく様を眺め
甲原 深月:「まさか……いや、まさか、な……」背にぞくりとしたものを感じつつ、シーンを閉じましょう


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 Opening Scene:2
 Side:Kinji
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GM:GMが準備しているOPは【回想-あの日あの時-】からの【現在-あの人は-】みたいな感じです。
GM:その合間になにかはさみたいのは申請ください。回想にはいーーても別に今度はジェットコースターにはならないかな?
GM:……回想盤面先に入っちゃってもいい?(・・? #こっちもきく
端午 金獅:どうぞどうぞー( ˘ω˘)


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 ――今より、ほんの少し過去の話。
 ――FH研究施設の最深部での、そんなお話。  


 そこでは、FHが研究しているレネゲイド活性剤”αトランス”が貯蔵されていた。
 その研究施設の場所を把握・襲撃したのがこちらだった。

 貯蔵施設では、”レインボウスネイク”と呼ばれるエージェントがはだかるだろう――と掌握した情報から予測していた。


 の、だ、が

 

“レインボウスネイク”:その事前情報で把握していた”レインボウスネイク”というエージェント。
“レインボウスネイク”:彼か彼女かよくわからない、そんないでたちの相手はアタッシュケースを抱えたまま。
“レインボウスネイク”:武器も構えずに、目の前からくる殺気を相手をじっと見つめるだけだった。
端午 金獅:「…………ほーん」 意外そうに呟く。

 仮にもαトランスの貯蔵されている施設。
 ひとつ制圧するだけでFHにとっては中々に不利に働く重要施設の一つ。

 そこに構えているからには相応の対応が待っていると思っていたらこの状態である。

“レインボウスネイク”:「戦う、意味なんて、ないよ」
“レインボウスネイク”:「この研究施設はもうおしまい」
“レインボウスネイク”:「UGNが施設を壊す、私がこれを持ち去る。それでおしまい。貴方の勝ち」
端午 金獅:「意味はねえ、か。まあ儂としても抵抗する気のない奴に手をかけるような真似はしとうないからなあ」
“レインボウスネイク”:ふんわりと笑う。
“レインボウスネイク”:「私はね」
“レインボウスネイク”:「もう少ししたら、この世からいなくなる」
“レインボウスネイク”:「……だから、もう意味はない」
端午 金獅:「――ほう?」
端午 金獅:「最初から破棄される前提でここを構えていたんか思ったが……"お前さんの意図"としては違うんか」

“レインボウスネイク”:オートアクション:《神出鬼没》を宣言。

 ほどけるように、姿が消える。

“レインボウスネイク”:「……私には、どこにも逃げる場所なんてないから……」

 声だけが、がらんどうの施設に響いていた――

端午 金獅:「…………なる程なあ」 
端午 金獅:何となく何かを察した。これはアレだ、FHエージェントの拾われた経緯としてはよくあるパターンなモノだろうと直感的にそう思った。
端午 金獅:「――ま、察したところで何もしちゃれんがな」
端午 金獅:とぼやいて回収できるものを片っ端から回収に向かった。


 ……………………。
 …………。
 ……。
 


 ――そんなことがよぎった、うららかな春の日差しの中。
 ――ぴっぴろり~、ぴっぽろり~。

 ちょっと気の抜けたような音が、スマートフォンからなっている。
 

端午 金獅:ぺっ。と応答ボタン押しまして。
端午 金獅:「はいよ~?」 気の抜けた音に相応しい気の抜けた声で出ますよ~
??:「《血走る荒獅子(レオンズブラッド)》の携帯で支障はないでしょうか。こちら、《ネーム・オブ・ローズ》となります」

 《ネーム・オブ・ローズ》
 霧谷雄吾の副官――を務めている、本部からの出向者。

 異端審問官の別名をもつ、ローザ・バスカヴィルから電話がかかってきた。


端午 金獅:「はいはい、合っとりますよ。任務のお知らせですかい副支部長様」
ローザ・バスカウィル:「はい、レオンズブラッド。早速ですが調査の依頼をいたします」
ローザ・バスカウィル:「“レインボウスネイク”というFHエージェントが、N市で活動中との報せを受けました」
端午 金獅:「――ほう?」興味深そうに話に耳を傾けます
ローザ・バスカウィル:「この人物について、詳細な調査を。もちろん、”事後の処理”を含めましておねがいします」
ローザ・バスカウィル:「ただ、」ちょっとだけ言葉を濁す。
ローザ・バスカウィル:「現在、N市支部は他案件処理に奔走していて、支部事態はおそらくそちらまでの手が回りきらないと思われます」
ローザ・バスカウィル:「連絡はしておきましたし連携は取れると思いますが。念のため、N市に古くから住まう名士でありイリーガルである《ファイアバグ》の連絡先をお伝えします」
ローザ・バスカウィル:「手が回りきらなかった場合は、イリーガルまで含めて連携して調査をお願いいたします」
端午 金獅:「はっはっは、イリーガルの協力取り付けただけかなり上々じゃねえんですかいね。人手不足に定評のある日本支部(ここ)じゃあなあ。ご苦労さんです」
端午 金獅:「了解しましたよ。儂もあいつにゃちょーっち気になるところありましたんできっちりと洗わせてもらいましょうかね」
ローザ・バスカウィル:「要件は以上となります。では、よろしくお願いいたします」
GM:すっと、通話が途切れました。
GM:#て事である程度RPしたらシーンは〆です
端午 金獅:切れたらスマホを即ぽいっとポケットにしまいましてーの
端午 金獅:「そんなタイミングで出るっちゅーことは穏やかじゃあねえこって」
端午 金獅:やはりあの場所を放棄したのは何かしらの意図があったワケだ。それに奴――レインボウスネイクが言っていた言葉が関係あるかどうかは別にして。
端午 金獅:「――まだこの世におるってんなら。個人的興味も含めて徹底的に追っかけ回すとしようかね」
端午 金獅:まるでストーカーな発言しながら出立準備に入ったのであった。


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 Opening Scene:3
 Side:Master
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 ――N市中央公園。

 この公園には、市民から愛されている“桜の主”という古木がある。
 今年はいくつかの枝の先に蕾が付き、花を咲かせるかもしれない――



 そんな桜の主のたもとにて。
 奇妙な静寂のただなかで、白衣を着た青年が桜の主に向かっている。


 青年は懐から小さな小瓶を取り出すと、――とろりと。
 桜の主の根元へと、中身をたらし与えている。



 滴が染み込んで、しばらく。

 ――。
 空気の質がうすら、変わる。
 ざわりと、木がさざめいた気がする。



 その感覚を受けてか
 白衣の青年の口元は、満足そうに歪んでいた――。

 

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GM:OPはこれで終わりでーっす。
GM:そして雑に正午でーっす、お昼ご飯休憩と参ります。
甲原 深月:はーい
GM:再開は13時から予定しております。
GM:ミドルシーン1発目はミヅキ君のイベントシーン。逆に金ちゃんが出られません。
GM:そのため、もしかしたらフライングスタートはあり得るかも? ですが。
GM:それはそれとしてちゃんとご飯して休憩しましょう、で。
GM:では、 \きゅうけいだよ / 。
端午 金獅:\はーい/
端午 金獅:(あ、シナリオロイスってもう記入してよかったかな(とりま記入してからご飯GO)
GM:(むしろ記入してください)(PCロイスはないのであったら好きに取ってください)
GM:割とその辺、このGMガチでぶん投げスタイルです(
端午 金獅:(ないのか(じゃあ取る)(ご飯食べたらみっちゃんに取ります)
端午 金獅:(レンチンなう みっちゃんロイスRPしてから感情決めたいのでもーちょっと後に取っとこ)
GM:ガンバ☆