GM:さて、と
GM:前回エンドの時点で出しといたほうがよかったかも? なご報告から入ります。
GM:報告っツーか、絵里ちゃんがもらってた品物の、データ的な扱いです。

《アンチウィルスの拳銃》
 オートマチック式の拳銃。
 弾倉に1発だけ、アンチウィルスが弾頭に込められた弾丸が入っている。

 基本的な諸データとしては“拳銃”といっしょですが再使用不可能の【使い捨て】。
 ある使い方をする場合に限り、プラスアルファの特殊効果が存在します。
 
GM:プラスアルファに関してはのちほど説明します長いので。
GM:(のちほどってか“ある使い方をする”状況になった時に説明します。今しても意味がない)


高橋 健人:大変おまたせしました(寝下座)
高橋 健人:まこと
服部 絵理奈:やっほー(作戦会議で既に頭がパーンしてる顔
GM:おつかれでーすよー。
神崎 リサ:わーいそろったー
高橋 健人:さあ懺悔の時間だ(ログを読み直しつつ)
神崎 リサ:お疲れ様です!
GM:じゃ、ゆるくGMがいわなきゃいけないこというね。
GM:フリーシーンです。
GM:(というかそもそも行動でトリガーするんであって、スタンダップの時点でトリガーはしないシナリオ)
GM:なので、何をなさいますか? ――の前に。
GM:エリちゃーん、「どこ」で別れたい?
服部 絵理奈:はい。
GM:NGが【廃ビル】、秒で「しにたいの?」て聞かれちゃいます。
服部 絵理奈:繁華街でお願いします……。
GM:はーあーい。じゃあ繁華街まで送って、そのあと別れる感じしますね。
GM:2つ目。
GM:ていうかただの予告
GM:棚上げしてたLineの演出したいので、少なくとも絵里ちゃんが出る場合は「即だれかと合流する」のではなく、その少し前のラグをください。
服部 絵理奈:はーい。
服部 絵理奈:私が出ないと話が動かない気がしますが高橋くん&しぶちょーで話進めたいこととかあります?
高橋 健人:しいていうなら君がどう監視されているか伝えてもらわないと困ることかな?!
高橋 健人:それも遠回しでね
神崎 リサ:えりちゃんはにーにと接触中&それを近くで高橋君が尾行中、なのはわかってるからこっちから連絡はしないかなあ
高橋 健人:支部長は別件で忙しい
服部 絵理奈:りょうかーい。
神崎 リサ:隠れてたら携帯の着信で居場所がばれるなんて展開は最近洋画でよくあるんだ……(
GM:ね。
GM:。○(だから……)
高橋 健人:別に直接伝えるのもいいけど、健人が勘づく可能性が高い
GM:あ、そうそう
GM:IPhoneはよゆーで返してもらってます。
服部 絵理奈:\ぴよっ/(skypeの通知音)
GM:ただ返してもらったときは、電源落ちてました。
GM:(てきとーにつけてくださいIPhone)
服部 絵理奈:はい。
高橋 健人:そしてもって最悪「誰かは教えられないが監視されている」と伝えても良い(なおリスクは上がる)
服部 絵理奈:んじゃ次のシーンは私出る方向でいいかな?
GM:いいのかな?
GM:いちおうSPはどなた? て聞きますよ。
高橋 健人:どうぞー
服部 絵理奈:(許可出たら登場ダイス振るよって顔
GM:どうぞじゃわからん、絵里ちゃんでいいの!? はやと君なの?!
服部 絵理奈:3連荘は申し訳ない気がするけど途中から出るSPってアリなの!? とは思っている
高橋 健人:私出る方向でいいというから頷いたんですけど、これどっちにしてもえりちゃんでるんじゃあないかな
GM:んー、まあそうだね
GM:てことで絵里ちゃんから行こうか。仕方ないねだってこのシナリオ、別行動多めだし。
服部 絵理奈:はい。
GM:(1回に関しては長いから切っただから致し方ない。NPCを視点にするわけにはいかんのです)


 -------------------------------------------------------------------
 Middle Scene:12
 Side:Erina
 -------------------------------------------------------------------

GM:【PC2:絵里奈ちゃん。侵蝕率を上昇させ登場してください】
服部 絵理奈:服部 絵理奈の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:92->97) (登場)
服部 絵理奈:あ、うん、もうリザは無理くさいな……
GM:にこにこ
GM:で、だ。
GM:先にGMが演出しても大丈夫です?<別れた~
服部 絵理奈:OKです~
GM:じゃ、ちょっと行ってきます。
GM:(でもSP絵里ちゃんならちょっとだけ春人さんだしてもいいか?(描写だけじゃなくラクするために)
GM:(まあ文章構築で考えます)

 -------------------------------------------------------------------


 ――繁華街。

 あの後。
 IPhoneはびっくりするくらいあっさり返してもらいました。
 ……返してもらった時点では、電源落ちていたけれど。

 「どこまで送ればいい?」ときかれて、選んだ場所は繁華街。
 

矢神春人:「じゃあ、ここまででいいんだね。――あとは、よろしく」
服部 絵理奈:「……はい。駅まではすぐですし。ありがとうございます。……はい」
服部 絵理奈:ぺこり、と頭を下げます。
矢神春人:では、と言って、繁華街の夜闇に消えていきました。
服部 絵理奈:「……はぁ」
服部 絵理奈:ため息を一つ。一瞬目の前が白くなり。
服部 絵理奈:「……どうしよう」
服部 絵理奈:……。少し考えた末に、あっさりと返してもらったIPhone。電源は落ちているが――に目をやる。とりあえず電源入れよう。

 ――ぴっ。
 Lineがちかちか、いくつもの新着通知が出ています。
 
綾瀬真花:Hana|>ミカちゃんみたいなこと言ってるーひとをそういうのはよくないんと思うんだよね。
綾瀬真花:Hana|>ちょっと怖いなー怪しいなーはたしかにあるけどさ。甘いものにも好意にも、もらったものにも、してくれたことにだって罪はないんじゃない? それに罪があったら、そもそも私たちがおごられたこと自体がワルイコトになっちゃうもん。
綾瀬真花:Hana|>それとも暗がりに連れ込まれてむりやりえっちなことされたとか? だったら泣き寝入りなんてしないで大声あげてけーさつかなー? それはほんとに危ない人だもん。
綾瀬真花:Hana|>というか、春人さんにあのあとお礼や連絡した?
綾瀬真花:Hana|>春人さん、絵里ちゃんから連絡まったくないから、一報だけでも絵里ちゃんへのSMSをさせてほしいっていって、私に頼み込みに来てたけど……
綾瀬真花:Hana|>むしろ悪気あることしてたり、なくても無視してる方が、罪な気がするよー?
服部 絵理奈:「あっ……」
服部 絵理奈:めっちゃ通知来てるーー!?
GM:Offってた合間と思われるので、おそらく廃ビルにいた~いままでの合間に来てますね。
服部 絵理奈:はーい。
服部 絵理奈:あ、春人さんへのロイス、ネガティブに、不信感→脅威にしてもいいですかー?
GM:どうぞです。
服部 絵理奈:erina>うん、ごめん……真花ちゃんの言うとおりだよ。ちょっと怪しい所はあるけどいい人、だったし。
服部 絵理奈:erina>矢神くんについて知りたくて必死になってたみたいだし、それを踏みにじるのはよくないよね……。
服部 絵理奈:erina>あ、春人さんにお詫びとお礼はさっきしてきた所だよ。真花ちゃんもごめんねー!
服部 絵理奈:erina>返信遅くなってゴメンねー! また明日学校でね!
服部 絵理奈:ターンエンドだ!
綾瀬真花:Hana|>ん。わかった。
綾瀬真花:Hana|>あ、しってるとおもうけど。私勝手に絵里ちゃんの携帯番号教えちゃった。ごめんね。
綾瀬真花:Hana|>(ごめんね、のスタンプ)
服部 絵理奈:erina>あ、うんいいよいいよー
服部 絵理奈:erina>(かまへんかまへん、のスタンプ
綾瀬真花:Hana|>じゃ、あしたねー。
綾瀬真花:Hana|>(バイバイ、のスタンプ)
服部 絵理奈:erina>(同じスタンプを返す)
服部 絵理奈:IPhoneを仕舞おうとして、1つ息をつく。こんな状況で頼りになるのは――
服部 絵理奈:高橋くん、か……。電話帳を開き、高橋健人の名前をタップする。
服部 絵理奈:ぷっぷっぷ………ぷるるー……
高橋 健人:えーコール来たので応対します。登場ですよー。
GM:はーあーい、かまん
高橋 健人:高橋 健人の侵蝕率を2%上昇 ((侵蝕率:63->65))%
高橋 健人:しってたけどさ……
服部 絵理奈:そのダイス目を分けてくれよ!!
高橋 健人:むりでーーーーす
高橋 健人:――ものの数秒も経たぬ内に通話に出たようだ。
服部 絵理奈:「……高橋くん? こんな時間に電話でごめんね?」
高橋 健人:「――いえ」そしてたっぷりの行間を持って返事をした。多分、間のことを読んでほしい。かもしれない。
服部 絵理奈:あっちからすれば廃ビルに行ってきますと行ったきりで。その後での通話だ。電話を持ちつつ頭を下げまくる。むろんあちらに届くはずはない。
高橋 健人:エフェクト宣言:《管丁字は語りき》 / メジャーアクション
高橋 健人: →《声無き声》宣言
高橋 健人:あーっとまったこれ、視界だ
高橋 健人:本人いねーよ! はい!
GM:だよ?
服部 絵理奈:Oh
GM:だから視界が通る場所じゃないとダメですよ? 単独だと。
GM:(基本的にイージーは、組み合わせはNGです。が、説得力足らしめてくださればコンボOKにしてます)
高橋 健人:じゃ取り下げてこうしよう「今、どこに居ますか? まだ渡していないレポート類もありますので」という適当に話をでっちあげておけ
服部 絵理奈:「あ、今繁華街なの。それと、ちょっと聞きたい事もあって……」
高橋 健人:んおーそれならコンボ アフターフェスティバル
GM:まあ口答したので口答から入ろうね、ですかね;
高橋 健人:「…………あの、近くにいます。多分。駅でいいですので。門限もありますでしょう」
服部 絵理奈:「あ、うん、じゃあ駅前のドトールで待ち合わせでどうかな?」
高橋 健人:「わかりました」と手短に返答。からの、通信切り待ち。
服部 絵理奈:「それじゃ、現地で」ぴっ。


 ――というわけで、チャリで来た。インドトール。
 えりちゃんもすたこらと来れるとおもう。
 


 ――駅前喫茶、ドトール。

  時刻は、8時20分。
 
服部 絵理奈:すたこらとドトールへ。時計を気にしつつ。
高橋 健人:お先に失礼していましょう。2人席、奥まった所を確保してはもう冷え切った氷の手をカフェラテで解凍している健人の姿があります。
服部 絵理奈:カウンターでブレンドを注文して、トレイを片手にはやと君の向かいへ。
服部 絵理奈:「ふぃー、冷えるねぇ」会釈しつつ。
高橋 健人:「お疲れ様です」同じく会釈で切り返して「随分遅くにすみません。というか、連絡に対して随分遅かったですね」という率直な発言。他意はない。
服部 絵理奈:「高橋くんもお疲れ様。ああ、うん……ちょっと前にお茶奢ってもらった人にお礼とかしててさ、ゴメンね。」
高橋 健人:それから適当な出題範囲に対するノートやらレポートやら、まあ小テストのこともあるし。と手狭ながらの机上に並べておく。
服部 絵理奈:がさごそとノートとかレポートを混ざらないように広げつつ。
服部 絵理奈:「あ、それでさ……私うっかりして聞き逃しちゃったんだけどさ」
高橋 健人:「ええ、はい?」鼻頭が赤らんでいる。相当待たされたよね。
服部 絵理奈:「次の『漢詩』の小テストって範囲どこからどこまでだっけ?」
服部 絵理奈:古典の教科書を開きつつ問う。しかしこの古文、小テストなんてものはないのである。

高橋 健人:――そんなこんなの話の端、芳香が立ち上る。机の下、暗がりの足元に《因子》の華が咲く。
高橋 健人:エフェクト宣言:《管丁字は語りき》 / メジャーアクション
高橋 健人: →《声無き声》宣言

 咲かせた華は意思を仲介する存在。もちろん、これは相手が拒めば立ち行かない。


高橋 健人:ずずー。と泡立つコーヒーを啜って一息。「それより貴女は数学を何とかするべきです」という言葉に加え、間。

 『聞こえますか。返事は“心のなかに”留めてください』
 

服部 絵理奈:……コーヒー以外の香りが鼻をくすぐる。なんという花だったか――。
服部 絵理奈:「す、数学……うん……」(机につっぷし)
GM:#ほんとです
GM:#GMは年末年始まじで大変だった数学、がくり
服部 絵理奈:GMはオツカレサマデス……。
高橋 健人:《管丁字》。ブバルディア、アカネ科の花。小さい花を成す冬には強くないもの。上品で慎ましい香り。
高橋 健人:ひっそりと、人目のつかない所にて咲いている。微弱で、コーヒーの匂いに今にかき消されそうだ。
高橋 健人:『この声はテレパシーと思って構いません。貴女が心を開き思念を浮かべれば、自分にも伝わる』
服部 絵理奈:姿勢を直し、耳にかかった髪をかき上げる。白いイヤーカフが見えるかもしれない。
高橋 健人:仕草を一瞥して、それから古典の教科書を奪って自分の数学の教科書をトン、とつきつけた。一種の“警鐘”。
服部 絵理奈:「あう……」
高橋 健人:「時間がありませんので」と、いくらでも取れる表向きの言葉だ。
服部 絵理奈:「そ、そうだね……」店内の時計をちらちらと。

 ちく、たく、ちく、たく――。
 時計の針は、8時半へとむかっています。 
 
高橋 健人:はよう暴露(ゲロ)れや!(意訳)
服部 絵理奈:漢詩(かんし)と監視(かんし)を掛けたつもりだったんだ!(……
高橋 健人:それにしたって今まで何をしていた、になります。健人が知りたいのはそれに至る過程。
高橋 健人:推測は十分立ちますが、本人からも言質を取らないことにはこっちも手段が取りにくい。
GM:あとそれで推測立てていいんだね? てなるからね?
GM:(イヤーカフをみつつ)
服部 絵理奈:『う、うん……えーと、誰に、とは言えないけれど、今私監視されちゃってるの。音声だけか画像までかは分からないけど』
服部 絵理奈:表向きは自分の数学の教科書にマーカー引きつつ。
服部 絵理奈:『えーと、どこから説明すればいいんだろ……廃ビルに行くことになって、矢神さんが現場の検証してたんだけど』
高橋 健人:「……あー、今はそこまでは結構です。自分も時間ないんで」と、相手の手を制しつつ
服部 絵理奈:「う、うん?」
高橋 健人:「とりあえず外も寒かったでしょう、まあ、というか、ここまで走ってきた自分も疲れたんで少し休ませて下さい……」

 ……嘘は言ってないそれ以前にもう疲れた。この寒空の下何分待たされたのだろう。
 という彼は言葉にも思考にも出さないけど、なんか顔に出てる。
 

高橋 健人:というわけでカフェラテを引き続き飲みながら。
服部 絵理奈:「う、うん……ごめんね……」
服部 絵理奈:『矢神くんの件、矢神さんは全て知ってたみたいで……監視つきでレミングスの始末を頼まれ、ました……抗体も入手はできたけど……』
高橋 健人:『誰にというのなら、自分にも想像はつきます。彼でいいんですね。自分からは口外しませんが、不十分な情報を出されても困ります』一息。
高橋 健人:『この会話は、自分と貴女以外には伝わりませんので』そう付け足しながら。
服部 絵理奈:『うん……。矢神さんに』
高橋 健人:『ほんとうは』、視線をわずかに外す。傍目からすれば、沈黙にどうしていいかわからない顔にも映る。
高橋 健人:『貴女を止めるべきだとも考えていました。しかし、“あえてあそこに行くというのなら考えあって”のことと思い』チクチクタイム開始。思考速度が早いためか、伝わる速度も早い。
GM:\はーとふるぼっこだ/
服部 絵理奈:「あうあう……つらい……」数学の問題集を広げながら。
高橋 健人:『収穫があるなら結構です。しかしその対価は非常に大きなものとなりました。……以後、行動には気をつけて下さい。何も考えずに危険地帯に行くというのなら、自分の警告や推測も加味して頂けると』
服部 絵理奈:『……は、はい……肝に銘じます……』
高橋 健人:暗に、“矢神を名乗るなら相手もそのことを知っている”というくだりに際してだ。すっかり相手は知っていたし、絵理奈がヘマをしたというのもよくわかった。
高橋 健人:『この件に関しては自分から支部長にも伝えておきます。なるべく痕跡を残さない、貴女のその通信機に入らない形が望ましいでしょう』
高橋 健人:寒さで麻痺していた舌に熱がこもったのか、今更になって「いつっ」とかいう声が上がった。
服部 絵理奈:『うん……分かった……。だけど、抗体……は銃の形してるんだけど、それは必ず私の目の届く範囲に、って条件が付いてるの……』
高橋 健人:『簡潔に。相手が言う禁則事項をお教え下さい。監視つき、ということは監視が機能しなくなること自体がまずいのは理解できますが』
服部 絵理奈:『ええと、矢神さんの介入と仕事内容をバラす。イヤーカフを外す、外される……あとは銃とその中身を横流しとか検査する、この3つ……。銃は必ず回収すること、って』
高橋 健人:『……しかし“レミングスの始末”を頼まれた。それは本当でしょうか。彼は始末屋です、他人にその手を委ねるとはあまり考えにくい。せいぜいが、居場所を知りたいのみでしょう』

 深く、深く、健人は息をつく。白くもなく、疲弊を伴いつつもまだ鋭い視線が絵理奈の手元へ向けられている。

高橋 健人:『……何故でしょうね。抗体を渡したということは、確かにこちらからしてみれば有利ですが』


 ましてや矢神を斃した者とある。FHにとって、この存在が邪魔者かもしれないという憶測は立つだろう。
 そこまでして抗体を委ねたからには、他意があるのか否か。――と健人は考えていた。
 

高橋 健人:「その範囲より先も山を張れますよ」というささやかな掲示。絵理奈の手元に手を伸ばし、教科書のページをひとつ先へと捲る。示す。
服部 絵理奈:『あ、うん、本当なら私が居場所を教えて矢神さんがするつもりだったみたいなんだけど……』
服部 絵理奈:「え、本当? どこどこ?」教科書は既にマーカーまみれである。
高橋 健人:『そこですよ。普通であればそのとおり、彼自身が始末をし、確認を取り、そこで仕事は完了します』
高橋 健人:一度詰めた距離のまま、顔を上げて絵理奈を見た。

高橋 健人:「マーカーばかりしていると、要点が見えなくなります。肝心なのは、何度もノートに書いて覚えること」
服部 絵理奈:『確かにこれ越しでの確認じゃ不安だもんね……』
服部 絵理奈:「ハ、ハイ……」余談だが絵理奈はノートの方もマーカーまみれである。
高橋 健人:「ほんとうは何が重要であるのか、見極めること。知ったつもりになっただけでは、何も解決しませんから」と指で該当箇所を叩いて距離を戻した。
GM:GMもいうぞ
GM:ガチでマーカー引いただけだと「覚えた気になる」だけだからなっ!?
GM:(あんまり教科書マーカーはよくないぞ、ないちゃうぞ!!)
GM:(すごすご
服部 絵理奈:ハイ……
服部 絵理奈:「何が重要か、見極める……」これ数学の話だけじゃないよなぁ、と瞳を伏せる。
高橋 健人:答えに至る道筋は一つではなく、また結果がその通りであることが正しいとも限らない。計算においては、結果が全てであるが。

 ――ぴこん。
 Lineに着信が入りました。
 
服部 絵理奈:「あっ、ちょっとごめんLine来た」
綾瀬真花:Hana|>あと、さ。

 なんだか、変に間がある……。
 
服部 絵理奈:erina>あれ、どしたの?
GM:返信が返ると、返信が来ます。ただ少し「間」がある。
綾瀬真花:Hana|>ずーっと、いえなかったんだけどさ。
綾瀬真花:Hana|>――なんか、ぎくしゃくしてたじゃない、ここのとこ。
服部 絵理奈:erina>うん。
綾瀬真花:Hana|>たぶん、矢神君が転校したって聞いた日から、だと思うんだけど。
綾瀬真花:Hana|>私、どこかで、自覚なくひどいことしたのかな、って、ひどいこといったのかな? って、ずっと考えてて。
綾瀬真花:Hana|>それが何かは正直、思い当たらないんだけれど。
綾瀬真花:Hana|>わからないならわからないってもう正直に言って、私から謝っちゃったほうがいいのかな……って。
綾瀬真花:Hana|>だから、ごめん。
綾瀬真花:Hana|>虫がいいけど、前みたいには、もうできない……の、か、な。
綾瀬真花:Hana|>Lineでの会話、だけじゃなくて、さ……。
綾瀬真花:Hana|>(柱の陰から窺うようなスタンプが送信されている)
服部 絵理奈:erina>えっ……なんで自覚がないのに謝るのさ!?
綾瀬真花:Hana|>だって
綾瀬真花:Hana|>動かなかったら、ずっとこのままなんだもん。
綾瀬真花:Hana|>それじゃ、ヤだもん。
服部 絵理奈:erina>真花ちゃんは悪くないし、多分期末試験のあれこれでノイローゼになってただけだって、たぶん。
服部 絵理奈:erina>うん、私もぎくしゃくしたままはヤダ。真花ちゃんが謝るなら、私もごめんって謝るよ。
服部 絵理奈:erina>あ、そだ。ギモーヴ何味がいい? 前に食べたーいって言ってたの流しちゃってた気がする、ごめん。
綾瀬真花:Hana|>(ぱあっとお花が咲くようなスタンプ送信)
綾瀬真花:Hana|>あ、じゃあザクロ――は無理かなー。いちごがいい!!
服部 絵理奈:erina>おっけー! 今度の休みに作るよぉ!
綾瀬真花:Hana|>わーい、わーい。(スタンプもワイワイしてる)
綾瀬真花:Hana|>じゃ、あした学校で!! なんなら駅で待ち合わせでっ!!
服部 絵理奈:erina>じゃー明日!(ばいばーい! のスタンプ)
高橋 健人:スマートフォンを弄っている様子を目を平たくして見ている。
高橋 健人:「大丈夫ですか」また、視線を注ぐ。
服部 絵理奈:「あ、うん。大丈夫、ごめんね、待たせちゃって」


 ――業を煮やす健人が考察するにはこうだ。

『禁則事項に口であれ態度であれ、反することがあれば真っ先に始末屋は来るだろう、ゆめ気をつけること』

 から口火を切り、

『ウィルスが機密情報であれば、それに連なるアンチウィルスも同じこと』
『相手が“処分方法”を知っている始末屋であることに加え、UGNにも関連するかもしれないこちらにアンチウィルスを安易に委ねたこと』
『“矢神春人”の仕事は、行方不明事件のことからも考えると単純に《レミングス》の始末だけとは限らないのでは』

 となった。

『抗体を貰った過程は? 普通に渡されたのか?』

 ――という確認も兼ねている。


服部 絵理奈:『もしかしたら、N市の支部を狙ったり――とかが真の目的なのかも? とか?』
服部 絵理奈:『抗体は――。レミングスがウイルスを持ってるって聞いて、そういったものが無いかって聞いてーー最初は断られたんだけど。矢神くんを殺したくて殺したわけじゃない! とか言う話の後にしょうがないかぁ、って……』
高橋 健人:ぐ、とカフェオレを
高橋 健人:飲み込んでまた一息。
高橋 健人:『さて、奇妙な話ではありますが。《レミングス》そのものではなく、ウィルスを始末する、それだけでも片が付きそうですね』

 ――これは健人にとってぬるい話。
 レミングスが機密情報を持っている、ということを考えれば、温情の含まれた意味合いもある。


高橋 健人:始末という意味を変えよう、殺すのはウィルスだけでもいい。……というと、手抜かりのありそうな話なので、可能性として含めてくれとのこと。
高橋 健人:「そろそろ時間です」健人は告げた。
服部 絵理奈:時計をちら、と見る
高橋 健人:「お時間を頂きありがとうございました。……こちらが渡した側ですが。いつもお世話になっている礼、とでも思っていてください。後日、お返しくだされば結構です」
高橋 健人:僅かに微笑う気配。
服部 絵理奈:「……?」首を傾げ
GM:絵里たん絵里たん(封書をじー)
服部 絵理奈:「あ、そうだ、これ……すっかり忘れてた!」矢神さんから貰った封筒を差し出します
服部 絵理奈:わたわたしながら教科書類を片付け始めよう。
高橋 健人:「――――」
高橋 健人:相手はこちらを知っているかは知らない。ただ、正体を知られるには避けられないことだろう。
高橋 健人:封書を手に取り、確認して財布にしまった。

高橋 健人:「ありがとうございます」
高橋 健人:まあ、金にはあんまり困ってない。支部に貢ぐことはあれど、自分に費やすには趣味以外に投資することはないのだ。

高橋 健人:「それでは、途中まで送りますか?」と、誰かさんと似たような声掛け。
高橋 健人:既に帰宅の準備は出来ているし、何より帰る方向は同じだ。

服部 絵理奈:「――あ。私門限に間に合うギリギリまでここで勉強していく……」
服部 絵理奈:机の上には数学のノートと問題集、すっかり冷めたブレンドコーヒーが残っている……


 小首をかしげてまた微笑う。「貴女一人で大丈夫か」と。含意はあれど、こちらも執り成すことがある。
 それでは、と頭を下げて颯爽と立ち去るようであった。
 

服部 絵理奈:「ん、大丈夫。また明日ねー」軽く手を振り、健人を見送る構え。


 ――時計を見れば。
 ――9時に差し掛かっている……。
 


 -------------------------------------------------------------------

GM:さて、いったんおゆはんおふろ休憩でーす。
高橋 健人:はいリアルも夜に差し掛かる! お疲れ様です!
GM:(ちらっ)
GM:21時からで大丈夫ですかね? ちょっと足でてるけど
神崎 リサ:はーいーお疲れ様です!
高橋 健人:いいっすよう。
神崎 リサ:了解です!
服部 絵理奈:おっけーでーす
GM:はーい、では、きゅうけい!!


GM:てことで、どうなさいます、次のシーン。
GM:なお思いつかないなら思いつかないでトリガー引っ張りだすのでご安心ください。
高橋 健人:さあてさて、行くなら支部長、で、うまぁく私も介入したい、です。
神崎 リサ:あがってたのがえりちゃんからの情報の伝達、でしたよね
高橋 健人:これ共有ぜったい。です。
神崎 リサ:一方支部は~ですねうむ
高橋 健人:吉報悲報も兼ねてますからね。
神崎 リサ:ぜったいはい。待ち望んでた一報ですからね
GM:“支部”で、んー……
GM:(延ばし延ばししてもしゃあないかあ)


 -------------------------------------------------------------------
 Middle Scene:13
 Side:Master
 -------------------------------------------------------------------

GM:こちらのが、先になります。
GM:(まあ何とかなるっちゃろ)
神崎 リサ:おお?
GM:なのでしばし、お待ちください。

 -------------------------------------------------------------------

 ――ミニシアター、キネマ・アルバ。
 ――神崎リサの部屋。
 
睦月春日:「……あ、グっ……」

 ――ボコ、ボコッ。

 真っ暗闇の中、何かが沸き立つ音がする。
 《天使の外套》すら維持できないほどに苦しんで、身体を抑えて呻いている。

 ――ボコッ、ボコッ……。

 目に見えるように、腕が、身体が。
 ぼこり、膨らんで。
 まるで気泡が上がり、消えるといった所作を起こす。
 
支部員:「アハハハ、カンパーイ!」

 がチン☆

 グラスを思い切り、相手の頭にたたきつける。
 血を流しうめくさまを見て、ほくそえんでいる……。
 

 ――伝播していく。
 ――うっすらと、狂気が。

 ――宴のさなかの支部員たちに。
 ――少しずつ、伝播し始めた。

 

GM:【システムメッセージ】
GM:【????:??→睦月春日:知覚が把握可能になりました】

 
 -------------------------------------------------------------------

GM:お待たせいたしました。
神崎 リサ:はい(ふるえ
GM:で、だ。
GM:はやと君のSPでしたよね(いってきます

 
 -------------------------------------------------------------------
 Middle Scene:14
 Side:Hayato
 -------------------------------------------------------------------

GM:【PC3:健人君。侵蝕率を上昇させ登場してください】
高橋 健人:高橋 健人の侵蝕率を9%上昇 ((侵蝕率:65->74))%
高橋 健人:おっ上がるぅー!
GM:で、まあ。
高橋 健人:まあこうなるよな(感情の振れ幅というかさっきのやり取り的に)
GM:もうメタ視点どこにいったらどうなるかは分かると思います。ガヤも状況もわかると思います、ので。
GM:そこらを意識しての場所選定を、おねがいします。
高橋 健人:ええとですね、チャリを押しながら進んでます、支部への途中。繁華街の道中。
GM:はーあーい
GM:大丈夫そうなので演出ぶんなげーしょんします、よろしく

 -------------------------------------------------------------------

 ――この情報を知った時点でみすみす帰るなど、この男にそんな考えは選択肢にない。

 ただ、その前に支部長に事前通達するべきだろうか。とも考えていた。支部で直接伝えるのもいいが、どこに耳があるかもわからない。
 喧騒のさなかにあるのは、今この繁華街でもしょっちゅうだ。
 

高橋 健人:すい、と少しだけ人気のないところで一度止まる。人混みに紛れたままでは、思考も鈍りがちになる。
高橋 健人:そろそろ警察官に肩を叩かれてもおかしくない時分だ。そういった意味でも周囲に注意を払いやすい。

 さて、ここから《キネマ・アルバ》への道筋。距離。これは繁華街内なら測るのも簡単。
 健人は因子を込め、また辿られぬよう慎重に《華の種》を飛ばす。
 

高橋 健人:エフェクト宣言:《管丁字は語りき》 / メジャーアクション
高橋 健人: →《地獄耳》+《成長促進》+《声なき声》宣言。遠方より意思疎通を図りましょう。
GM:誰に?
高橋 健人:対象は支部長、ていうか居るっけ? 居ますよね!
神崎 リサ:いますいます!
服部 絵理奈:しぶちょーに無線wifiか
GM:形的に、RCを振ってください。
神崎 リサ:神崎 リサの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:85->94)
神崎 リサ:(先に振ってしまったすいませんぐふー
高橋 健人:そういやまだ70台か……
高橋 健人:(5+1)dx+4 〈RC〉判定
DoubleCross : (6R10+4[10]) → 6[1,3,3,4,6,6]+4 → 10

GM:そーすると
GM:“なんとなく、ミニシアターの様子全体が、ちょっとおかしい”位がわかります。
GM:(そのくらいだな)、ありがとうございます。さあどうぞどうぞ。
高橋 健人:《地獄耳》の効果で対象の位置、および状況が判ります。これは必然的に「たどるまでの場所の状況」も判る。
高橋 健人:《成長促進》で効果範囲の増強。因子の散布距離や華の強度もあがる、というイメージかな。
GM:ですね。
高橋 健人:さてリサちゃん、支部内のどこにいらっしゃいますか~。
神崎 リサ:そうですね……館長室かなやはり
神崎 リサ:ちょこっと出たかもしれないけれど、報告待ちなのと静かなところで考えたいのとで、ここに落ち着いてた感じか……。
高橋 健人:んですね、先んじてまっすぐに館長室に飛んでいこう~ふーわふわ。そして健人はその前に目元が険しくなります。
高橋 健人:「……」
高橋 健人:まあ、それも一瞬です。……気の所為と片付けるには嫌に引っかかる。


 ――館長室。
 

高橋 健人:するりと扉の隙間を縫って種子が飛び、やがて部屋の端に止まる。

 小さい華を僅かに咲かせては、気品ある香りが漂う――。
 もし他に強い匂いがなければ、それが小さな主張を伴っていることに気づけるだろう。
 

神崎 リサ:昼間からの喧騒から少し離れた静かな部屋の中央、机につっぷす影が1人。その傍らには資料と思わしき本やら書類やらが詰まれていて。
神崎 リサ:「――」報告を待つ傍ら、と始めた調べもの。しかし今はすやすや、と転寝ていたようで。
神崎 リサ:「……んん」
神崎 リサ:ふわり、と突然立った匂いに瞼が開いた。この香りは――
神崎 リサ:「……健人、か?」
高橋 健人:『お静かに、今から言うことを傾聴して頂けると助かります。この手段を使うにあたって、返答は“心の中”で呼びかけて頂ければ』
神崎 リサ:「んんっ――『すまん、これでいいか』
高橋 健人:『お手数かけます、ありがとうございます』そっと声色が柔らかい。恐らく、寝起きであることを察知してか。
神崎 リサ:寝ぼけていたか、ついいつもの調子で呼びかけてしまった。頭を振りながら身を起こして、ようやく花の姿を見つけたようで。
神崎 リサ:『それで、どうだった? 絵里奈もいるのか?』
高橋 健人:『いえ、今はまだ別れたばかりで――呼び戻したほうが宜しかったでしょうか』
神崎 リサ:『いや、無事ならそれでいい。もう――もうこんな時間か』
神崎 リサ:思いのほか寝入っていたらしい事にようやく気付いた。
高橋 健人:『そのことについて事前に知って頂きたいことが幾つか。機密事項なので、このように伝達しています』
神崎 リサ:『うん、わかった。では報告を頼む』
神崎 リサ:軽く伸びをすると背中が盛大に音を立てたことに顔をしかめ。せめてソファに行くべきだったか。

 では情報を伝えよう。凛と花弁が揺れる。

『矢神春人が“始末屋”であること、ないし服部絵理奈との接触および廃ビルまで行き着きその間に取引をしたこと』
『取引内容は《レミングス》の――1度は始末というふうに聞いたが、健人としては始末屋がそんなことを頼むには門違い。精々が発見の手伝いだろう――と間諜代わりに使われている』
『それにあたって、禁則事項。開示されたとおりだが、ついでに《アンチウィルス》も入手した。これを使えという達しにて、その際は“服部絵理奈”が同席するのが必須である』

『以上を踏まえ、“睦月春日”に感染しているウィルスを取り除くことが可能になった』

 ――とのこと。

 健人の推測の一つに、

『可能性は正直あまり考えたくないが《レミングス》を殺すこと自体は彼にとって重要性が低そうに思える』

 と言う。何故か。
 アンチウィルスを絵理奈の懇願によって渡したこと、どうもその態度が妙であったこと。色々起因し、考察する要素はある。
 とにかく、その気になれば速やかに処置ができる。

 ……尚、春日が拒否行動に出ないかの懸念材料はまだ残っている。
 

神崎 リサ:『――!!』瞼にしつこくこびりついていた眠気の名残が、一気に吹き飛んだ。
高橋 健人:リサの感情の振れ幅を察知してこっちも一瞬目を開こう。ぱちぱち。
高橋 健人:『以上になりますが、宜しいですか。口外、およびそういった素振りは禁止です。他の支部員にはなるべく伝えないで下さい』
神崎 リサ:『でかした――いや、待て、絵里奈はまだ』
高橋 健人:『今ならまだ呼び戻せます』だってなんかやってるもん。
高橋 健人:あとかなりヨタだけど、資料にあるものと情報が合致するなら『矢神春人との交戦はなるべく避けたい』と言っておこう。マジな。まじ。
神崎 リサ:まとまらない思考が断片的に筒抜けになってるかもしれない。嬉しいけれど、懸念ももちろん同時にわきあがっていて。

|>治安の悪い廃ビルに、その気がある悪と行けば無事で帰ってくるわけがない。
|>事実ひと月前のディアボロスに、絵里奈は壊されかけたから。

|>始末屋だというならば、他人に“始末”を頼むのは筋違い。
|>この目の前の部下も基本、“イリーガルからのは信じない。最後は自分で確認する”から。

|>《レミングス》のウィルスが機密事項なら、《アンチウィルス》も機密事項。
|>なら漏れることは通常なら、避けるはず。

|>……じゃあ。
|>反対に、《アンチウィルス》を絵里奈が渡されなかったら自分たちはどうしてた?
 
神崎 リサ:『――わ、わかった。知っている素振りを極力見せない事だな』
神崎 リサ:ちら、ともう一度時計を見やる。もう深夜に差し掛かる時間帯、呼び戻すには躊躇われる時間だが。
神崎 リサ:『――春日がここに来てからもうかなり経つ。病状はおそらく、もう一刻を争うだろう。手段が揃ったんだ、今夜のうちに行いたい』
神崎 リサ:『無駄な交戦はこちらとしても避けたい。そっちに構ってる余裕はない』
神崎 リサ:思考でのやりとりなので、いつもよりダイレクトかつ即座に意志が飛んでいく。
神崎 リサ:『それに……お前がそう判断したならそうしよう』そう続けた。
高橋 健人:『“彼を殺さずに済むのならそれに尽きる話”です。貴方も、願ってもない話でしょう。神崎支部長』

 その声色は真に迫っていた。もしアンチウィルスがなければ。救う手立てがなければ。
 ――そもそも健人が助力に是と頷いたのも、支部長の強い意思と判断あってこそである。
 そこに行動、結果が伴えば言うことはない。
 

高橋 健人:『彼の思惑は自分には理解しがたい部分もあります。ですが、人間とは基本、矛盾を孕み感情に倣う生き物。彼なりの何かがあってのことでしょう』

 さて、と居住まいを正すような仕切り直しの一声。

高橋 健人:『ここから服部さんにも連絡しておきます。彼の様子は?』

高橋 健人:春日の状態も気になる所ではある。一刻を争うというのなら。
神崎 リサ:『……ああ、もちろんだ』
神崎 リサ:肯定を返しながらも、事がうまく運びすぎている? という懸念が頭の隅をもたげたような気も、した。

神崎 リサ:『あれからまだ戻ってないんだ、絵里奈が来るまでに一度確認を――』
神崎 リサ:こうしてはいられないと椅子から腰を上げる。この知らせを早く伝えてあげたい。
高橋 健人:『承りました』良ければこちらも、絵理奈に一報入れたいネ。同じ手段で。
神崎 リサ:『じゃあこちらについたらまた知らせてくれ。それまでに出来るだけ準備を整えておこう』
高橋 健人:『……あの』躊躇うような声
高橋 健人:『支部内の、様子――が、変――なのも、気になるのですが――いえ。気にしないでください。もしかしたら、まだ皆さん大変なのでしょう』
神崎 リサ:『うん?』
神崎 リサ:『変? たしかにいつもとは違うだろうが……』
神崎 リサ:そう考えながら扉に目を向ける。おそらくまだどんちゃん騒ぎは続いているはず……?
神崎 リサ:ここからで何か気づけそうな変化だったりはあるだろうか……
高橋 健人:花あったんだった。咲かせとけ(今更感)。
GM:外の描写いるですか?
高橋 健人:内側から探るならまだうっせーなーとかそのぐらいの話になるんだろうか。
GM:いや、欲しいなら描写しますよだったの。
神崎 リサ:得られるのであれば欲しい……!


 ――きゃはは――かしゃーん。
 ――なんか、宴の形質が変わってる。
 ――みんなして、狂気の笑みとを浮かべては。

 ――泣き叫ぶもの、痛めつけ笑うもの。
 ――なんだか、おかしい。
 


 ギィ――。
 神崎リサの部屋から、《ワーディング》が発動した。
 

 ――フラッシュバック。

  「タスケ、て助け、テ――」
   ぼご、がごっ――。


高橋 健人:ぱちっ、と目が見開く。絵理奈に呼びかけはしたが、この状況下。彼女を待つ暇がない。
神崎 リサ:「――春日」
高橋 健人:『支部長。何事ですか』
服部 絵理奈:呼びかけられたので出……ていい?
GM:ダメ
服部 絵理奈:あい。
高橋 健人:うーんこの場合、連絡はしたがという体になる。
GM:ただクライマックスはちょっと盤面わけから入ります。
高橋 健人:チャリで行く。(ギーコギーコ
神崎 リサ:震える足を、すぐさま駆け出したい衝動を、健人の声に応えなきゃ、という思考が、ぐちゃぐちゃになっている。
神崎 リサ:『おかしい、みんなの声が、見えて、あたしのせいで間に合わない、はるひ――』
高橋 健人:『支部長ッ』強い思念。精神を揮う健人の喚起。
高橋 健人:華の匂いを思い起こす。あの変異の兆し、そしてウィルスの特性。繋げていく思考と走り出した自転車の車輪が連動する。
神崎 リサ:鋭く響いた声が聞こえたようで、びくりと身を震わせる。
GM:ん? はやとくんも、外に出るん?
高橋 健人:というか! 今! 支部の外ですよ!!
服部 絵理奈:はやとくんは支部に入ってなかったのでは
服部 絵理奈:お花で無線wifiしてたはず
高橋 健人:なので「今から絵理奈を呼びかけて2人で自転車オーバードライブしてえ」という話が一瞬持ち上がった。
GM:おう失敬。
高橋 健人:その辺どうなんでしょう処理としては。そもそも別れた直後という想定から、外組の距離間自体は遠くないと思うのですよね。
GM:ので高校生組(外)/リサちゃん組(中)になります、外から先。
GM:(入りはね)
高橋 健人:でもって自転車の処理は〈肉体〉です。ぼかーつらいね。絵理奈ちゃんがトップスピード出してくれたらとりあえず支部までにはささっと行き着く。
服部 絵理奈:【肉体】+40mだからな移動距離……
GM:のでま、とりあえずいったん切りますかね、さしもに。
GM:(盤面動いたので)
高橋 健人:はーい。
服部 絵理奈:はーい
神崎 リサ:はいー

 
 -------------------------------------------------------------------

GM:さすがに神視点(PL視点)で「はるひ君の場所」でなんか起きたといったところで
GM:はるひ君の部屋へと行くのが矛盾ない行動だと、区分けになっちゃいまし、た(。 )。
GM:区分けスタートか……さて、と。


 -------------------------------------------------------------------
 Climax Scene
  ――Side:Outside
 -------------------------------------------------------------------

GM:まずはキネマ・アルバの外にいた組からです。
GM:【高校生組、侵蝕率を上げてください】
服部 絵理奈:服部 絵理奈の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:97->100) (登場)
服部 絵理奈:服部 絵理奈の侵蝕Bを+1した (侵蝕B:2->3)
服部 絵理奈:ぴったり100だよ!?
高橋 健人:高橋 健人の侵蝕率を2%上昇 ((侵蝕率:74->76))%
高橋 健人:ひっでえなおい(いうまでもない)
高橋 健人:こいつなんなん
GM:ちょっとだけ描写はいります。

 -------------------------------------------------------------------

 ――ギィ。
 嫌な音がする。
 ずいぶんと気色の悪い、《ワーディング》の感触。
 ミニシアター、キネマ・アルバ。それがそこから発動された。
 
服部 絵理奈:「い、今の……!?」
高橋 健人:もうそっちに行くよ! チャリで!
高橋 健人:おまえを拾ったほうがはやいからだー!!!(ギコギコギコ
服部 絵理奈:ばたばたと勉強道具を片付け外に出ます。
服部 絵理奈:「た、高橋くん!! 今の……!」
高橋 健人:え、じゃあこれ砂煙立ち上がって急ブレーキでえりちゃんの前に停まるか。すっげえ息切らしてる肉体値0(−1)ですが。
高橋 健人:+1だった。死ぬ所だった。
GM:しんでる #しんでる
服部 絵理奈:Σ
服部 絵理奈:「……だ、大丈夫?」
高橋 健人:「…………、!」すっごい何かいいたそうにしてるけど、まあ理解してくれ。自転車降りて、肩で息してます。貧弱。
高橋 健人:しぶ、とかいう断片的な言葉がきこえたかもしれない。
服部 絵理奈:「今のワーディング、支部の方から、だよね……」
服部 絵理奈:「自転車、私がこぐから! 高橋くんは後ろに!」
服部 絵理奈:人の自転車乗っ取る気満々ですよ。
高橋 健人:力なく絵理奈の腕を掴んで自転車を見やろう。応じてくれたなら後ろに乗っかるぞ。ほら、荷台ならある。ヘルメットないなそういえば。
高橋 健人:この世界にルールなんざないんだよ! 怒りのオーヴァー(ロー)ド!
服部 絵理奈:2ケツって時点でアウトですからね!!
高橋 健人:もちろん地形は把握してるからあんまり人目のないルートは選別できます! 指示する!
服部 絵理奈:「それじゃ、しっかり掴まってて!」
服部 絵理奈:キュマイラの怪力(肉体7)で全力で漕ぎますよ!
高橋 健人:『銃をいつでも出せるよう準備を。内部は恐らくウィルスのせいで混乱しています――』
高橋 健人:咲かせた華は、彼の回らない舌の代わりに様々な指示を出す。

服部 絵理奈:『そんな事言われても今は漕ぐのでいっぱいいっぱいだよぉ!?』
高橋 健人:じゃあまあ、簡潔にルート指示しながら行きましょう。
服部 絵理奈:『おっけー、次は右ね!』


 ルートを指示して、夜闇を駆け抜ける。
 ときおり風が吹けば、凍れる冷気がシアターの方向から感じられる。


 近づくとわかる。

 ……キネマ・アルバの建物が、凍りついていて。
 ……窓が、扉が、閉ざされている。
 

服部 絵理奈:キキ―ッ! っと急ブレーキでキネマ・アルバ前!
矢神春人:「……おや?」
矢神春人:急ブレーキの音に、ゆっくり振り返る。
高橋 健人:ごつっというやや鈍い音。鼻っ柱が絵理奈の後頭部にぶつかった。結構痛い。
服部 絵理奈:「あ、高橋くんゴメ……って、え」
矢神春人:「ああ、キミか……」
矢神春人:「危ないよ、今、近づくのはね」
服部 絵理奈:矢神さんの姿にフリーズ。


GM:いったん、スタックします。
服部 絵理奈:はい。
GM:てか押し問答するでも実力行使でも絶対時間かかるんでスタックします。
高橋 健人:いえーい!
神崎 リサ:わーわー
GM:とりあえず、つーぎーはー
GM:20日、かな。で!
GM:三三五五の解散になりま、す。
服部 絵理奈:明後日だー!?
GM:基本、Outside(外)は、なんらかの方法で入れない限りは、Inside(中)には参加できません
神崎 リサ:あさってだー(しろめ
高橋 健人:おつかれさまでえす。明後日、片付くといいねえ。
GM:よーぽど停止しなければ明後日でカタつくと思います……。
高橋 健人:妖怪ログ取りシュババ