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 Middle Scene:6
 Side:Hayato
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GM:【PC3:健人君。侵蝕率を上昇させ登場してください】
高橋 健人:高橋 健人の侵蝕率を8%上昇 ((侵蝕率:50->58))%
高橋 健人:おっ上がった
GM:さすがあれ喰らったらかなあ。
GM:てことで、こっちでもいいます。
GM:今までのシーンから見て、3・4日後になります。
GM:原因? 作者、おねがいします、演出(
高橋 健人:スーパー監禁タイムが……
GM:ですです。最初のそこらは投げます。こっちでも適用ですハイ。
神崎 リサ:<寝ろ
GM:<寝ろ
支部員:<しぶちょーままー
支部員:\ウルトラソゥ\/ハイッ/
GM:#このひとたちもたぶんです

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 ――なんてのはともかく、年末年始の休暇について濁していた健人もついに支部長の牙にかかる。

 2日3日程度は週の頭に休暇を貰ったはずが、勤怠表を見るとおかしい。
 1日だろうか。というかその休日ですら何をしていたのか、当然訝しがられる。
 
 あの後鬼の形相を携えた支部長に詰問され簀巻され、全く自然な話だが挙句仮眠室に放り込まれた。


神崎 リサ:<希望者は並べー放り込んでやるー #同じ穴のむじな説

 まあ、簀巻と言えど本人の自由が効かなくなるので寸時の話だ。
 これで自宅に返そうものなら、彼を自由にしようとするなら――それこそ世間一般の考える《自由》の定義から逸脱した彼の行動に至るだろう。
 ということで、支部にて監禁じみた強制謹慎の出来上がりである。

 幸い案件は他が執り成している。
 というか今まで彼が受け持っていた案件の数を数えてみよう。他の支部員の分まであるようだ。


 要は、自己管理不足を叱責された彼の落ち度に過ぎない。
 健人は仕事が出来ないと死ぬ体まではいかないが、手持ち無沙汰のまま牛乳をたっぷり注いだコーヒーを啜っていた。
 

支部員:仮眠室にかちゃりこ。
支部員:カステラ持参でまいりまして。
支部員:「ジェルマン、お身体はどうですか―?」
支部員:少しは休めましたかね、と。

高橋 健人:「……。えーと。恐らく。言われてみれば確かに効率が落ちていたような気がします。休憩を挟んだら、マシにはなりましたような……」
高橋 健人:珍しく漠然とした言葉だ。こんな風に休暇をもらうことはまあたまにはあれど、慣れもしない。
支部員:「はははっ。確かにほんと、デスマーチもいいところなんですがね」
支部員:「ただ、身体も資本ですし。何よりうちのしぶちょーはそこらすごい心配してますから、ああ見えて」
高橋 健人:「そちらは大丈夫なんでしょうかね」
高橋 健人:「……こちらを案じてくださるのは助かるんですが、自分はどうしても……」と、カップを握る手が強くなる。

支部員:「んー……」何とも言えない顔で、カステラを切り分ける。塩カステラのようだ。
高橋 健人:じ、と菓子を見る。好き嫌いはない。好きなもの嫌いなものもとりわけ「こう」というものもない。この少年らしい。熱いのは、苦手だ。
高橋 健人:甘いものは脳の効率を上げてくれるとの話なので、それなりに摂取している――ゆえの、気遣いに感謝の言葉を述べつつ。
支部員:どうぞ、と。小皿に分けたカステラを、差し出します。
高橋 健人:「ありがとうございます」。と、再度の謝辞。
高橋 健人:カフェオレを小机に置いて、ただ黙々と、きめ細やかな手つきで一口大に切っては口内に放り込んだ。


 UGN所属として。チルドレン・エージェント問わず。
 《責任感》という種は彼の中で大輪の花を咲かせている。
 それ以外に何があろうというものか。誰も彼も、そして自分自身もそれをよく知っていて尚、以外の道を模索はしていない。
 それでいい、とずっと思っている。考えている。
 

神崎 リサ:神崎 リサの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:69->72)
神崎 リサ:ようやくちょっとおさまった
GM:3・4日またがせて正解だったかなあ;
高橋 健人:健人の今日の上がり率を見てると謹慎が逆に心的ストレスになっているんじゃないか問題
GM:それ仕事中毒(ワーカーホリック)いいますΣ
神崎 リサ:お仕事人間ぇ

 支部員から遅れる事しばらくでこんこん、とノックの音。


高橋 健人:もさもさもさもさ、リス
支部員:「あ、はい、あいております」
神崎 リサ:「あたしだ、入るぞー」と一声の後、扉を開く。がちゃり。
支部員:「あ、支部長。お疲れ様です」
高橋 健人:咀嚼、嚥下。規律。
高橋 健人:起立、一礼。
神崎 リサ:「うん、お疲れ様だ」
神崎 リサ:いつものように顔を出して、ベッドに目をやった。さて謹慎のほどは。

高橋 健人:「お疲れ様です、神埼支部長。この度は自分の至らぬことでご迷惑をおかけしました」
高橋 健人:そんな普段の事務対応。

高橋 健人:「つきましては十分な休暇を頂いたので、謹慎を解いて頂けると……」
神崎 リサ:「はぁ……そう思うんならもう少し自己管理を何とかするんだな?」
高橋 健人:「――――――」あっすごい間だ。
神崎 リサ:顔色は、もう隈は薄まったな、とかまじまじチェック。本当に休んでたか、の確認に余念がない。
高橋 健人:「はい」僅かに視線が逸れた。嘘がつけない、というのを何度か繰り返して幾星霜。
GM:Let’sプロファイリングだー
高橋 健人:クマは流石に薄らいでます。ただ今までの勤労ぶりからして完全に失せたかはお察し。
高橋 健人:それでも言いつけは守ってしっかり休息したり、ちょっと体を動かしてたりはしてます。流石に鈍るので。
神崎 リサ:「誰よりも熱心なのも、うちの為に働いてくれるのも皆知ってる。おかげでなんとか年末年始乗り切れた」
神崎 リサ:「だからちょっとぐらい休んだってばちは当たらない。それにお前に倒れられたらいよいよ困る」
高橋 健人:「御尤もです……」
高橋 健人:基本的に、正論を突きつけられた健人は返す言葉を持とうとしない。だが、不本意だと思うことはある。

神崎 リサ:そんな事を言いながらのあれこれチェックの結果は。……ぎりぎり及第点だったようだ。
神崎 リサ:「……全部終わったら休む、とか言うのはなしだからな」じろり。

 倒れるのは、本来であれば任務の後であることが望ましい。
 だが彼が十分な〈肉体〉を持っているか、それはお分かりのようにやや貧弱だ。

 ――それでいて無茶をしようとするのだから始末に悪い。

 本人ですら理解っているのに、何かカビのように根を張った悪癖がある。
 仕事中毒(ワーカホリック)、それが彼の特性。
 

高橋 健人:「…………それが望ましいのですが」言うに事欠いてこの発言。
神崎 リサ:まったく誰に似たんだ、とぼやきかけて。脳裏に浮かぶのはあの年中デスマーチ疾走中の上司しかいない。
GM:> 年中デスマ <
高橋 健人:霧谷の子だな(雑
神崎 リサ:「いっそ休日シフトの方を組んでやるか。その日は全部仕事置いて鍵かけといてやろう」笑顔。
高橋 健人:「……あの、流石に訴え……」濁した。全ての原因が自分にあることを理解しているからこそ。
神崎 リサ:「……なんて言えたらいいんだがなあ」
神崎 リサ:相手が待ってくれない案件が山積みだからこその、この現状である事を思い出し。

高橋 健人:「手のつけられない状態なのは、自分もわかっているんです。でも、せめて今回の件は完遂させて下さい」
高橋 健人:「――長期の休暇は、それから取りますから」
高橋 健人:支部長の心労に関わるなら、こう言っておけば安心させられるだろうか。自分一人の問題ならまだしも、これは支部内の士気にかかってくる。
神崎 リサ:「他の皆にも負担が増えるばっかりだ……この年始を乗り切れば、なんて言ってはいるが」
神崎 リサ:ため息。現実、今もこうして表のシフトを変わってもらっている。その皺寄せを被るのは部下たちなわけで。
神崎 リサ:「……わかった。もう顔色もよくなったし。高橋健人、今をもって謹慎を解こう」
高橋 健人:「誠に感謝します」

 伏した目元に、僅かな申し分のなさ。
 彼とて人の子であり、“心なき者”と謗られてもそういう訳ではない。
 機微を感じているだろうことは、支部長もほかの支部員もわかっているだろう。
 感情を殺すほどの人格や能力があればいいのに、とこっそり思っていたのは内密に。
 

高橋 健人:そして誤変換をあるので申し訳無さにかえておこうね~。バグを起こした子はしまっちゃおうね~。
高橋 健人:さて、謹慎を解いたなら早速仕事しようぜ! ところで連れ子どうした! って訊きたげにしようか!
神崎 リサ:彼が責任感が誰よりも強いのは知るところ。でも張りつめすぎたそれがいつか切れてしまったら、と。仕事面だけではなく、彼自身への心配でもあり。
神崎 リサ:「そうだ。事件の片がが済んだら、今度こそ打ち上げもやるか。お前の休暇祝いもかねて」
高橋 健人:「休暇祝いとは」首を傾けた。言葉の意味を微妙に捉えきれていない。
神崎 リサ:きっと今の皆ならノッてくれるぞ、と付け加え。にこにこ。
高橋 健人:「のる……」
神崎 リサ:な、とそばに控えていた支部員に振りかけて……拘束しっぱなしだったことをようやく思い出した。
支部員:にこっ、と笑い
神崎 リサ:「っと……悪い、お前も忙しいのに。もう戻っていいぞ」
支部員:「了解です」ぺこり頭を下げて、仮眠室を出ます。
支部員:「ジェルマンの休暇祝いと、しぶちょーママの新しい家族のお祝いですねっ」
支部員:サッ、パタン。
 
 「おーいみんな―、宴の準備も並行だー」
  ――とかなんとか、遠くから大声が聞こえたような。
 

高橋 健人:「ママ……」オウム返しをしきりに返している。
神崎 リサ:「あいつら……」早速ノリの良さがいかんなく発揮された事に思わず顔を覆ったようで。
高橋 健人:「あの。話を本筋に戻しましょう。……彼の経過は?」
神崎 リサ:「そう、だな……」聞こえてくる声にはひとまず背を向けることにした。
高橋 健人:「非常に難しいとは存じております。未だ、こちらとの対面叶わない状態ですから。……ですが猶予はありません」

 何分、今回の行方不明事件との関わりが濃厚だからだ。ましてや、どこの所属かも薄ら勘付いている。
 それは支部長にも心当たりがあるのでは、と言いたげに。


支部員:「おーい誰かケーキ買ってこーい!」とか外はがやがや。机椅子をばたんばたんしてる音も。
支部員:「コーラもたくさんな―」
神崎 リサ:「いくらか聞く事が出来た。彼は……FHに囚われていた実験体、らしい」
神崎 リサ:そこから春日の話を紐解いていく。とぎれとぎれの言葉を繋いで、極力事実であろう部分だけを拾い上げる。
支部員:「瓶コーラ重いんだよなあ……」ぼやく支部員は居るものの宴の準備は進んでいる……
支部員:「あと支部長も大人になったし、カクテル位はいるよね」
神崎 リサ:そんな具合に「睦月春日」で開示された情報を打ち明け。まるっと明かします。
高橋 健人:「ジャームかどうかの判別は――難しいでしょうね。ただ、その所も考慮して頂けると。殺処分という訳ではありませんが、今後に支障をきたすなら収容所への輸送も提案します」

 ――健人は提案を突きつけていく。

 当たり前の話だが、情に厚い支部長からしていればいい話でもない。
 今は参考人としての面が強いにせよ。


支部員:「どれがいいかな……コーラベースで。ロング・アイランドアイスティ?」
支部員:「馬鹿、さすがに死ぬぞ」「大丈夫だよ支部長だから☆」
支部員:「よし買い出し部隊いってきまーす!」
神崎 リサ:「うん、現状だと何とも言えない。せめてあの恐慌状態が収まってくれれば……」
神崎 リサ:今も一人部屋に潜んでいる彼に思いを馳せる。程度は多少ぶれがあるが、どこか怯えている様子が抜けきらないように思え。

 “レミングス”。げっ歯類の群れ。逃げる者ども。脱走者。それが何を意味するのかは、健人にもわかる。
 元いた場所から逃げた人間のせいにするには、あまりにも過酷極まる状況だったのだろう。
 ただ、健人にはそれを心より同情することもない。
 

神崎 リサ:「ここに春日がきた、という事は追手とやらもおそらく付近にいる可能性が高い。そして逃亡者を追い続けている可能性も」
高橋 健人:「…………、正直、その所は自分にもどうしようもないです。迎撃はできますでしょうが。引き続き、支部長が睦月さんを預かるしかないでしょう」
神崎 リサ:「ああ……皆にも注意を呼び掛けておかないと」
高橋 健人:「服部さんには協力を仰いでおりますから、N市内で有事の際はお呼びしても大丈夫かと」
高橋 健人:「――自分は、この事件についてもう少し追える箇所を見つけました。現場の状況、およびもう一人――というべきでしょうか、“目撃者”のこともありまあす」
高橋 健人:ますます
GM:やっぱもう一回寝たほうがいいんでは(違
高橋 健人:手がかじかんでるんだよう!11
神崎 リサ:(ロープ準備
GM:(ここは仮眠室

 春日を匿った事に後悔はない。
 しかし、そのせいで周りに被害が及んでしまうかもしれない……ジレンマ。

神崎 リサ:「そうだな……絵里奈もいてくれれば心強い。今は少しでも手が欲しい」
高橋 健人:「できれば支部長には、その首謀者や幇助犯のことを訊けたら……と考えております」
高橋 健人:しかし春日が噛んでいるとは記憶にあったか、少々あやふやだ。N市であるなら、来てもおかしくはないが。

 しーん。
 部屋の外はいつの間にか静まり返っている


神崎 リサ:「わかった、調査に関しては引き続きお前に任せる。あたしもあたれる所なりあたってみよう」
神崎 リサ:「春日の件もある、あたしはあまり動き回らない方がいいだろう。何かわかればまた追って連絡を入れよう」
高橋 健人:「畏まりました、任務再開します」深々と胸に手を当て、一礼。
神崎 リサ:「よし」満足気に頷き返した。省みなさは危なっかしいが、頼もしいのは確かであり。
神崎 リサ:「ただし。……そこの任務を片付けてからな?」
神崎 リサ:す、と指さした先には食べかけのカステラとカフェオレのカップ。
高橋 健人:たっぷりと間を置いて、命令には素直に従った。
神崎 リサ:お残しは許しません。最後の一口が片付いたのまで見届けたら今度こそ解放しよう、と考えたようで。
高橋 健人:3分以内で支度する!
高橋 健人:ということで調査判定させてくれー! 支部長ー!
神崎 リサ:アッハイどうぞー!!
神崎 リサ:あ、そうだついでに調達判定しようかな
高橋 健人:行方不明事件についての追加情報あるなら確保だ確保!
GM:どうぞどうぞー
GM:オンリーUGN、です。
支部員:いってらー!
神崎 リサ:応急セットがほしい。ごそごそ。
高橋 健人:あ、ちなみに。支部長は調査することある? 補助がいらないならこっちでメジャー消費して調べちゃうけど
高橋 健人:表記上ないけど、探せば出るとはおもうのね。
神崎 リサ:あー表記外の調査……。
高橋 健人:ただまあ、こっちの出目次第もあるからもししくじったらダメ元で頑張って欲しいかな、というのはある
GM:ん。なのでまずはふぁいお、順番に。
GM:外道にはしてないよさすがに、閾とか。表記外は希望があれば準備するけれど少し遅れるからね、程度ね。
神崎 リサ:はい、健人くん終わったらごそごそしまっす。
神崎 リサ:ひとまずは開示されてる方をばんばん開けてった方が、かなとも思うのでここはそっち優先でいいですよ!
高橋 健人:あーいよー
高橋 健人:エフェクト宣言:《葵華草を辿る》>《導きの華》 侵蝕率+2% / メジャーアクション
高橋 健人: →対象の次達成値に+6
高橋 健人:(5+2+0)dx+8 〈情報:UGN〉判定・コネ:UGN幹部使用
DoubleCross : (7R10+8[10]) → 8[1,1,3,4,7,8,8]+8 → 16

高橋 健人:ウーン今日はふつう
神崎 リサ:最近付近で変わった人物見なかったかとかあたりか むむ
高橋 健人:高橋 健人の侵蝕率を2%上昇 (侵蝕率:58->60)%
高橋 健人:高橋 健人の侵蝕Bを+1増加 (侵蝕B:0->1)
GM:すこしロールするのです。ふつういうなー;
神崎 リサ:この前が振り切れすぎてた説
高橋 健人:そしてロイスも取得るよ。
神崎 リサ:わーい!
高橋 健人:ロイス取得。 神崎リサ:○尊敬/不安 感受性豊かで、頼もしい上司。ただ、心配をかけているとは言え支えは必要と考えている。
高橋 健人:高橋 健人のロイスを+1
高橋 健人:食器を片付けて一息、それからすぐに事務机にへばりつく。休憩時間ですら、正直考えることはいくつもあった。花の声。被験者。

◆行方不明事件(再調査)
 案件を選り分けていくと、3・4日前までは、傾向が大まかに3種類に分けられるのがわかります。
 1:例年恒例ドンパチからの行方不明。
   これも恒例だが、傾向的にサラマンダーシンドロームがド派手に行っているっぽい。こちらはワーディングの痕跡等もまれにあります。年末年始なので通常より格段に多くなってます。
 2:そしてその応対等に追われてると思われる、UGN’s。
   傾向的にチルドレンの失踪が多めだが、1だけの割にはちょっと多いぞ? な感じ。
 3:1・2にどちらも当てはまらない行方不明者。
   意識してより分けて初めて分かるのが、どうも1・2、そして年末年始での表世界の事件。
   それを隠れ蓑にしている? と勘繰るくらいの、ほんの少しの起こり方。

 ただどれにしても、1の恒例ではじめっから把握しきったものでもない限り、“死体を代表とした物的痕跡がありません”。
 どうやら誰かが、消しているか。
 もしくは初めから、物的証拠が残らない法を取っているか。

 ただ、強制謹慎を受けていた3・4日の合間では、ちょっと不審なのがあります。
 たとえ《ワーディング》を感知してその現場に急行しても、ついたときには破壊の跡だけであと何もない? のパターンばかり。
 ただしあとで警察なりUGNなりと名簿を照らしても、やはり行方不明者が出ているのがほのかに出てきます。

ささやき声:『“くるって”“わらって””はじけて””ふえて”』
ささやき声:『“てをのばされれば”“ひとがしぬ”』
ささやき声:『“したいにくすりがうたれると”“びょーきはそこからなくなって”』
ささやき声:『“さいごはなにも、のこらずきえた”』

【矢神春人(再調査):<裏社会/UGN/警察>が調査可能になりました】
【????:??の、ロックが外れました】
 
GM:長かった、お待たせ(ぜはー
GM:(3・4日ビハインド&達成値のせいで増えました)
GM:メタで言います。
GM:後者、????、開示されて調べたら即クライマックスです。
高橋 健人:(指を鳴らし始める)
神崎 リサ:おおう
支部員:マジか
GM:開示、の、トリガーまでは早いんだけどね。
神崎 リサ:はるとさんの方も開いたかー
GM:(指さし確認)ん、間違えてない。

 書類、あとは他の調査員などにまかせていた報告を読み漁る。
 不審点が数か所、これは想定していたことだ。“隠れ蓑”の存在など。
 死体であれ生者であれ、破壊跡があっても人物の痕跡がないのは何らかの手法――この場合、オーヴァードの能力だろう。薬とは、何か。
 

高橋 健人:「(UGNチルドレンの比率。……もしFHの研究所から逃げおおせたのが子供であれば、それと誤解して襲撃した可能性もある)」
神崎 リサ:しかし行方不明事件にあたってたはずが、はるとさんの方も開いたとなると。むう。
支部員:あ、仮眠室から出たら支部員の襲撃があるんじゃないかな(
GM:襲撃支部員任せた☆
神崎 リサ:じゃあ出る前にあれもやっとこう、応急キットごそごそ。
服部 絵理奈:今回は応急キット取る旨味は薄いんじゃないかナー(戦闘中使えないし、ミドル戦闘はペナバトルじゃない限りないって言われてるし
GM:ロールのうまみはある(
神崎 リサ:あ、はるひくん用なのです。
服部 絵理奈:あ、なるほど。
GM:でもその通りですデータとしては意味は薄い。ただはるひ君に~ならだいじ。
高橋 健人:他に防具とかなら入用ならこっちで手配するよ
高橋 健人:いちおう手配師くさしてる
GM:ん。そのシーンにあうものねー。まあUGN支部なら大概準備できるはず。
神崎 リサ:UGNボディアーマーあたりあわよくば、とか書いてたので頼るかもしれない……とりあえずはごそごそしますー
神崎 リサ:(1+1)dx+4@10 <調達>
DoubleCross : (2R10+4[10]) → 10[10,10]+10[1,10]+8[8]+4 → 32

神崎 リサ:エエエー
GM:なにしてるの!!?
支部員:えぇー!?
神崎 リサ:てへぺろ☆
GM:すごく いい 手当品だ!!
GM:あ、ごめんちょっとGMぼけてた、はやとくん
GM:ささやき声、「1・2にも当てはまらない資料を見てた時に」聞こえました。
高橋 健人:????????
高橋 健人:目を話してたら変な出目が
神崎 リサ:え、なんだこれこわい。ダブルで回ってさらに1回とかこわい。
神崎 リサ:この後の判定こわい(こわい)
GM:いつもの いつもの

 有事の際の虎の子キット。
 応急処置とはいえ、これだけあればきっと気休め以上の効果が得られるに違いない。

神崎 リサ:げっとー(ててれてー
高橋 健人:せめてこの出目をアーマーで
GM:だめです(振る前に指定だからね
神崎 リサ:ほんとそれでした……まあこれで手当てができる
支部員:仕方ないネ……
高橋 健人:まあ私が振ろう
GM:とまれちょっとだけ雑談で補助してます、あい。GMも少しぼけてた……
高橋 健人:うん、てっきり同じ園芸ナカマがいるのかと
高橋 健人:>花の声
GM:ごめんね、いつ言えばいいかぼけ倒したらしいね!; どのパターン見てる時に言ってるかわからんと意味わからんくなるよね!?
GM:すみませんでした(。 )。
高橋 健人:いえいえ
神崎 リサ:お疲れ様です……!
GM:(共有めもにも書いとこう)
支部員:ふむふむ……
高橋 健人:じゃあなぜ花の声が? ってことになるけど、恐らく健人が「現場にあった花の一部を採取して植木鉢に持ってきてくれませんか」とかいうこじつけができる。
神崎 リサ:自分が行けなくても持ち帰ってもらいやすいものですしやってそうな。
高橋 健人:というわけでボディーアーマーでいいのね? 調達ー
神崎 リサ:はいボディアーマーお願いします(どげざ
高橋 健人:えーと
高橋 健人:12か
高橋 健人:(5+3+1)dx+1 〈調達〉判定・コネ:手配師使用
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 9[1,2,3,4,4,7,7,8,9]+1 → 10

高橋 健人:財産点2点消費してもいい?
GM:演出してくれればね!
高橋 健人:しぶちょーもいいっすね? 答えはきいてない!
神崎 リサ:(またおごってもらうんじゃな気配を察知
GM:(まただね
GM:(誕ぷれ?
支部員:またしぶちょーが奢って貰っている……
神崎 リサ:アー!?(どんぶらどんぶら
高橋 健人:というわけでおしはらーい。必要経費を払い防具の購入します。ある程度は支部の支払いもあったけど、こんな時期だもの。お金ないよね、じゃあ自分がプレゼント代わりに。
高橋 健人:財産点2点払いました。残り1点。
神崎 リサ:神様仏様高橋様……ありがとうございまする……
支部員:「はい! 誕生日プレゼントと出産祝いと、どっちの御熨斗のがいいですかねっ」キラキラ。
神崎 リサ:(リアルにせき込む
支部員:(ふいた
支部員:(にこにこにこにこ)
神崎 リサ:よく見たら支部員か!!w
GM:手配員でもよかった(…)
GM:あ、受け取ったらメモ帳に描いてくださいね、リサちゃん。
高橋 健人:「え……」連れ子の次は出産なのかという解釈を始めた。
高橋 健人:咳払い、「おめでとうございます。これから益々のご活躍をお祈り申し上げます」


 個人的なことには深く突っ込まないしそんな気もない。
 野暮は野暮、その辺は支部員に任せよう。真偽のほどは知らないのだ……。
 全てのリソースを表情筋に費やしてなんとか笑ってみせた。
 こういう時の作り笑い――他意はないが儀礼上――、微笑する。


神崎 リサ:「え、た、誕生日?」突然差し出された包みに思考停止。
支部員:「ジェルマン謹慎解除おめでとうー! 支部長誕生日おめでとうー!!」

 ぱんぱーん! クラッカーが四方八方から鳴り響く。


神崎 リサ:しばらく差し出す手とこちらを見る微笑(笑顔!?)とを往復していたが、畳みかける破裂音にびくっと飛び上がった。
高橋 健人:笑ってたけどすぐに引っ込んだよ。そういうの難しいらしいよ。
高橋 健人:「ああ、はい……」喜んで良いのやら、また先のことを考えねばならんのやら。
神崎 リサ:「え、あ、お、お前ら……!?」あわあわ。

 見ればどこかのスーパーで買って来たのかオードブルとケーキも用意してある。人数分の瓶コーラもだ。


神崎 リサ:「じゃ、なくて! ……あー、ありがとう、健人」
神崎 リサ:意を決してようやく受け取って。思わず胸に抱えて抱きしめてみたり。
高橋 健人:「あの、目出度いところ申し訳ないんですが、事件に関しまして……」と切り替えて書類提出と報告を始める。
神崎 リサ:「お前たちもありがとう……と、言いたいんだが。これ、報告が済んでから! だ!」
神崎 リサ:わいわいお祭りムードの部下たちに負けじと声を張り上げてひとまずは押しやろうと。

支部員:「は、はい支部長!」ざざっと波が引いて行く……と同時に取り皿の準備なんかを始める支部員であった
高橋 健人:「…………気が早いですね」
高橋 健人:まあこれ以上なければ私からは以上です。ロイス、とってくれ!(いい頃合いでは)
神崎 リサ:とりあえずなだれ込んで来た連中は部屋の外に追い出し。ふう。
神崎 リサ:ハッろいす これ、複数人でもまとめて取れるんですっけ個人個人……?
GM:まとめて取れますよー
GM:例えば家族、とか、父母、とかだいじょうぶ。ひとかたまりにどう思ってるかな感じ。
神崎 リサ:ああーなるほど! じゃあN市支部員でまとめて取ります
神崎 リサ:デスマ期タイミングだから連帯感/厭気で取る、か。 ポジティブ表で!
神崎 リサ:あー、いややっぱりネガティブ不安にしときます。演出も重ねてたし直し直し。
GM:はーあーい
神崎 リサ:タイタス(昇華) 神崎 リサのロイスを+1した
高橋 健人:きえてるぞ!
神崎 リサ:ぐわ記述間違えてた けど増えてるからおっけい
高橋 健人:まあ健人なりの素に近い笑顔かなあ>微笑 学校にいる時はふっつーに笑顔作れるんだけど
神崎 リサ:神崎 リサのロイスを+1した
神崎 リサ:なおしなおし。
高橋 健人:じゃそろそろ切ろうね
GM:はーい
神崎 リサ:はーい!


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GM:だぁいぶがっつりやってたなあ!!?
高橋 健人:ごめんねえ
高橋 健人:ついつい
支部員:ですにゃー
神崎 リサ:笑顔!? と見直そうとしたらもう書類に向いてたんだろうなここ。
GM:てことで、おひる休憩です。ごめんね午前待ちぼうけさせちゃって。
神崎 リサ:がっつりありがとうございます。ついつい……
GM:1240から再開、です、が
GM:アレだ、絵里ちゃん単独ならいっそここからやるよ付き合うよ!!?
支部員:んやー、一緒にお昼休憩とるよお
支部員:ガヤたのしかったです
GM:じゃあ休憩なのです
GM:次のシーンは指定……ほんとはしなくてもいいんだけど、まあバランス的にかな、で絵里ちゃんSPかなしてます。
GM:もちろん【こっち先にやりたい!!】ならそちら想定します。
神崎 リサ:大変お待たせしたので絵里奈ちゃんでいいと思います!
支部員:どんな指定かだけ休憩前に聞いていいですか
GM:トリガー引っ張ったわけじゃなくて自由でいいですよΣ
GM:なのでやりたいシーン作ってくださいという投げっぱなしジャーマン、困るならば
GM:「一方そのころ」で街でもおうちでもやりましょう、で。
GM:(綾瀬さんも切ったきりだし)(ミカちゃんも切ったきりだしで)
支部員:なるほど。放課後に支部に押しかけようと思ってました
高橋 健人:イケメンとの邂逅をおっぱじめても良いんだぜ
神崎 リサ:いいんだぜ。
高橋 健人:ま、そのへんは自由に。PL的にいうと調査判定する際にしくじったらどうしようもないんで呼びつければいきます。
神崎 リサ:防具のデータ写しあと戻ってきたらやるんでとりあえずめもっときました。
GM:はーい、まあとまれ休憩でー。
神崎 リサ:はいーひとまずごはん!!
高橋 健人:おせっかいながら装甲値の項目つけといたよ。足してね~
高橋 健人:足したよ~(こいつ
神崎 リサ:至れり尽くせりのサポートあざます!!
高橋 健人:これがわたしのやくめですゆえ!

 
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 Middle Scene:7
 Side:Erina
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GM:【PC2:絵里奈ちゃん。侵蝕率を上昇させ登場してください】
服部 絵理奈:(正座
GM:。○(いや、なので、侵蝕率アップして登場……)
服部 絵理奈:服部 絵理奈の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:61->69) (登場)
GM:割と、割と?
服部 絵理奈:上がってますなー
GM:指定してますけど別にトリガーシーンではないです。開いてトリガーないしね。
GM:(行動でトリガーはあっても)
GM:なのでどんなシーンがいいかはお好みで。
服部 絵理奈:えーと(マップガサゴソ
服部 絵理奈:放課後ミカちゃんと道すがら帰ってる感じかなー? 真花ちゃんは居るかどうかわかんない
GM:誘わないといないですねえ。
GM:基本的に美香ちゃんは勝手に出せますが真花ちゃんは状況柄勝手に出せません。
GM:(縁はミドルの2であったけど、誘わないならやっぱり離れてそのまんま)
服部 絵理奈:誘いたいところだが支部に行くから誘いはしない、かなあ
GM:それじゃなしでと
GM:(なにかをしまいつつ)
服部 絵理奈:(震える

 -------------------------------------------------------------------

 ――放課後。
 
服部 絵理奈:「――……でさー」ミカちゃんとだべって下校しつつ。
沼沢美香:「あーひと区切り。スタバあたりでもいく―?」
服部 絵理奈:「おつかれおつかれー。スタバ……うーん、今日はちょっと用事あるんだ、ごめんっ!」
服部 絵理奈:手を合わせて頭を下げつつ。
沼沢美香:「えーざんねん。デート? 高橋君と」
服部 絵理奈:ものすごい勢いで首を横に振る
高橋 健人:<なにかいわれのない話が尾を引き始めている
GM:(だってこちらでやるしか振れる盤面なさそうですから振ることは振りますよと)
高橋 健人:<しょうがないねー
沼沢美香:「あれ、でも真花もそれっぽいこと言ってた気が……高橋君のキューピットするとかなんとか? あれ?」
服部 絵理奈:「真花ちゃーん!?」
服部 絵理奈:「(あれ、キューピット……? に、ギモーヴ……まさか……、いや、偶然だよね……)」
沼沢美香:「高橋君ところ行くなら仕方ないなー」に た り。
沼沢美香:なんかLineをぽちぽちしている。
服部 絵理奈:「ちょっとー!? また悪い顔してるー!?」スマホを取り上げようと
沼沢美香:「あ、いやーん☆」
服部 絵理奈:Lineをタスクキルして返す(
沼沢美香:「あーん」うそ泣きしつつ返してもらって。
沼沢美香:「でも実際、花は短し恋せよ乙女だからね? 割といい感じじゃン高橋君」
沼沢美香:「あの根暗矢神のアホンダラのことひきづってないでさっさと別の恋にれ~っつ★ だよ。真花のキューピットじゃないけどさ」
服部 絵理奈:「そだねぇ、頭いいし誠実そうだし……(めっちゃワーカホリックだけど」
服部 絵理奈:「矢神くんのこと引きずるのも良くないよね、ありがとミカちゃん。」
沼沢美香:「ん」
沼沢美香:「あ―あ、いい男いないかなーってまあ、てきと~流れますかねアタシは」
沼沢美香:ンじゃねーっとばかりに、スタバへGOと流れました。
服部 絵理奈:「んじゃーねー!」
服部 絵理奈:というわけで支部へとことこと。


 ――ミニシアター、キネマ・アルバ。
 
服部 絵理奈:チケット売り場にて。
服部 絵理奈:「アラン・スミシ—お願いします」
スタッフ:「はい、いつもありがとうございます」にっこり。
服部 絵理奈:そう頼んで裏の顔、支部へと。
服部 絵理奈:「お疲れ様です」
服部 絵理奈:行きかう支部員に挨拶しつつ。
スタッフ:もはやお馴染みの顔の1人。特にチケットを見せずとも奥への扉を示されるようになったようで。
GM:あ、ただちょっと描写しよう
服部 絵理奈:ほい!

 どことなく、支部の雰囲気が浮ついてるというか。
 ねつぽったいような。

 年末年始の進行のせいかな……?
 忙しいって言ってたし。
 
服部 絵理奈:「(何かあったのかな……?)」
服部 絵理奈:支部内の雰囲気が違うことを肌で感じつつ。
支部員:「お疲れ様でーっす!!」「あっ服部さんも来てくれたんですね!」
服部 絵理奈:「え、何かあったんですか?」
支部員:「お祝い事ですよ」、という支部員の奇妙な笑顔。疲れているを通り越して若干ハイ。灰になる。
服部 絵理奈:「お祝い事……?」
服部 絵理奈:よくよく見ればケーキやらオードブルやらの皿、クラッカーのカスらしきものが目に入る
支部員:「あれ、聞いてません?」「ほら支部長年末誕生日だったんですよ、でもそれどころじゃなかったからって」
支部員:聞きつけると1人、また1人と増えていきそうな。わいのわいの。
服部 絵理奈:「あっ、そうだったんですか! 事前に聞いてたら何か用意したのに……」
支部員:「や、ちょうど支部長も打ち上げやりたいって言ってたらしくて」「じゃあもう思い立ったがなんとやらーってことで!」
支部員:「やーだな、こういう時は『私の笑顔がプレゼントです』とか言っときゃいいのよ!」肩をパシパシ
支部員:「ジェルマンもちゃんと用意してるんだもんなー」「隅におけないよなー」
支部員:「あいつ園芸好きなだけに両手に花だよなー、羨まし!」
服部 絵理奈:「ああ、それで支部内で」ちょっとうらやましいです、とぽつりと。
支部員:「ささ、遠慮なく遠慮なく。ケータリングの備蓄なら十全だからさ」
服部 絵理奈:「え、笑顔!? それってどっちかっていうと異性に使うのでは!?」
支部員:「そうですよー服部さんもあっての支部長ですもん」「よく聞きますよ、オフでどこどこ行ったーとか」
支部員:そんなもんめでたいんだからなんだっていいのよ、というもう浮つきまくった支部員の様相を端に――
高橋 健人:出るかあ!
服部 絵理奈:おー
高橋 健人:高橋 健人の侵蝕率を2%上昇 ((侵蝕率:60->62))%
高橋 健人:おまえ……
GM:The・安定

 視界の端からぬっと出てくる気配のない少年。
 ただ、その手には渋々といった感じにペットボトルの茶と少々の軽食がある。
 

服部 絵理奈:「あ、高橋くーん!」支部員にたかられつつも手を振る
支部員:「よっ、色男のご来訪だー」
支部員:\ヒュー/
支部員:\ヒューヒュー/
高橋 健人:「服部さん、お疲れ様です。此度はこのような調子ですが、気にしないでください。皆疲れている上で、安らぎが必要なので」

 のっけから支部員の喧騒をないものとして扱っているように、相変わらず一人だけ別の意味で浮いている。
 

服部 絵理奈:「年末年始はサービス業大変だもんねー」
高橋 健人:「ええ。兼業というには些か重労働のようですから」こっちは本業にガン振りしている。
支部員:「ねえねえどうよドラセナ、ジェルマン。ここんところ学校でも噂もちきりらしいね?」と絡み上戸してあげよう
服部 絵理奈:「えっ学校で!? って誰から聞いたんですかそれぇぇ!?」思わずLineを見る。主にミカちゃんが悪さしてないか。
GM:ミカちゃんは言うに及ばず綾瀬さんもですね!
GM:先だっての喫茶店でのあれこれが数日前に話題になってたような。
GM:(Lineだとね)
高橋 健人:むしろ悪さするなら調査員……ゲフゲフ、校内に居るエージェントも絡んでそう。
GM:噂話、だとたぶん校内エージェントも絡みそうですねえ(しみじみ)
支部員:「こっちのお仕事、もあるもんねー。大変だぁ……」
高橋 健人:「…………」

 なぜ人はこういう話になると際限なく盛り上がるのだろう。人としての本能がそうさせるのだろうか。
 と、完全に俯瞰して支部員を見ている。悪いとはつゆとも思ってないが、人間誰しも解せない事がある。


高橋 健人:そしてとてもじゃないが仕事のことを切り出せる空気ではない。健人はこのぐらいの空気は読める。お酒の空気は吸わない。
服部 絵理奈:お疲れ様でーす、とか言いつつ瓶コーラを受け取り近くの支部員と乾杯したりなんだり

「カンパーイ」
「いぇーい!!」

 ――カーン☆
 
高橋 健人:カーン
服部 絵理奈:カーン
高橋 健人:まァペットボトルなんだけどネ!
服部 絵理奈:「(事件の事で来たんだけどどうしよ、これ話せる空気じゃないよね……)」
高橋 健人:「――服部さん、申し訳ございません。場に居ても構いませんし、適度に切り上げても構いません」
高橋 健人:健人はさっさと切り上げる気マンマンのようだ。いうてここ、事務室なのかな……別室かな……
高橋 健人:多分空いてる部屋とか休憩室ってことにしとこうな。事務室の方を見ている。
服部 絵理奈:「高橋くんが謝ることじゃないよ……みんな大変みたいだし。あ、でも――」
服部 絵理奈:「今日は行方不明事件と矢神さんの事で来たんだ……」高橋くんに小声で。
支部員:\お疲れ様で……あ、なんだこれ! お前らばっかりパーリィかよ!/ \よっお疲れー!!/

 まだまだ宴は盛り上がる様相を見せている――


服部 絵理奈:「お疲れ様でーす」追加の支部員に瓶コーラを渡しつつ
高橋 健人:同じく、声量を抑えている。支部員の茶化しには視線をくれるだけ。
高橋 健人:「お手数かけます。自分は先に事務室に行きますので、頃合いを見て相談しましょう」

服部 絵理奈:「うん。それじゃあ、後で事務室でね。」相変わらず小声である。

「ほらお前次だろ! とっとと行ってこい!」「えええーそんなーー!?」
 シフト切り替わりの合間、少しながらも人の流れが出来始めたようで。


高橋 健人:とりあえず、軽食を平らげ茶で流し込む。変わり始めたパーティの合間を縫うように、健人は事務室へと去っていった。
服部 絵理奈:オードブルのチキンやら春巻やらをちょこちょことつまみ。
服部 絵理奈:「……ぁ」
支部員:「ジェルマンご出勤ー!」「よっ俺らの期待の星ー!!」
服部 絵理奈:健人に遅れる事5分ほど、絵理奈も事務室へと。


 ――事務室。


服部 絵理奈:「ごめん、抜け出すのが遅くなっちゃった」

 さて、宴の空気はいずこへやら。
 健人が剣呑な表情で睨みつけているのは、書類の数々。服部に気づいて顔を上げた。
 

高橋 健人:「いえ、たまにはこういったガス抜きも必要でしょう。特に貴女は、オーヴァードになりこちらの仕事の手伝いをして頂いて間もありません」

 ろくな歓迎もできなかったですし、という話も付随してきた。
 一寸、思い巡らすようにまぶたが下ろされる。
 

高橋 健人:「自分にはどちらかというと静かに花壇でも眺めている方が好きなので」彼なりの愛嬌というか、そういったたぐいの言葉。
服部 絵理奈:「あー……高橋くん、ああいう雰囲気は苦手?」
高橋 健人:どうぞおかけ下さいと用意した椅子と、残っていたペットボトルの紅茶。絵理奈の言葉には、曖昧な笑みを取り繕うのみ。
高橋 健人:「……。どこへ行こうと、こういった社交的な場があります。苦手ではなく、好みということでもない、という話になりますかね」
服部 絵理奈:「あ……ありがと」促されるままに椅子に掛ける。
高橋 健人:「宜しいでしょうか」一旦了承を求める。仕事の話は、そこからだ。
服部 絵理奈:「う、うん? あ、そっか、事件の話……?」
高橋 健人:「ありがとうございます」頭を少し下げる。それから、「事件と――矢神の話とお聞きしましたが」
高橋 健人:ホットのミニサイズ紅茶にしとこう。(ヨタ)ミルクかレモンか無糖かはお好みでどーぞ。
服部 絵理奈:ミルクティーにしておこう(ごろん
服部 絵理奈:「うん。矢神春人さん。このままこっちから音沙汰なし――っていうのも悪いとは思うんだけど、何を話せばいいかわからなくって」
高橋 健人:「先方もやきもきしているでしょうね。ただ、」一旦口を閉じ、思案顔。
高橋 健人:「――彼の素性は確かなものでしょうか」

 ――そこで疑問を呈する。ここまで深入りするのに、理由があるのか。
 調査員のさがであり、ましてやFHと関わっていた人間絡みのことである。どうしても、懐疑的になってしまう。
 

高橋 健人:親密だからと片付けるのは簡単で、調査の結果そうであれば構いもしない。UGNの秘匿事項には触れさせることはさせないのだから。
服部 絵理奈:「素性……確かに矢神くんの親類、とは言ってたけど自己申告だもんね……」
服部 絵理奈:「うーん、素性、素性かぁ……名刺貰ったんだけど、この会社に電話して確認してみた方がいいかなあ」
服部 絵理奈:というわけで春人にーにについてUGNコネ使って調べたいです!
GM:どうぞどうぞ
服部 絵理奈:(1+1+2)dx+0@10 <情報:UGN>
DoubleCross : (4R10+0[10]) → 10[3,6,9,10]+9[9] → 19

高橋 健人:お、おう
高橋 健人:1たりねえな!
服部 絵理奈:くるりんぱ!
GM:なんでそこまでたたくのかなあ!!? てか絵里ちゃんか。UGNコネの演出すこしお願いしますっ!;
服部 絵理奈:「え――と。高橋くん、矢神くんの身辺調査してたんだよね? その時の資料、見せて貰えないかな?」
服部 絵理奈:「私に見せても大丈夫な範囲で良いから、さ」
服部 絵理奈:コネは目の前の高橋くんだ!!

 矢継ぎ早に書類が渡された。
 イリーガルなれど今回の案件に助力してもらっているのだ。よほどの秘匿情報でなければ、開示できるものは開示する。


服部 絵理奈:まるで用意されていたかのような速さに目を丸く。「ありがと。」
服部 絵理奈:真剣な目付きで書類に目を通す――

◆矢神春人(再調査)

 どう資料をひっくり返しても、どうあたってみても。
 戸籍上に『矢神春人』などという人間は、存在しない。

 どうやら偽名であり、偽りの身分であることは、間違いないようだ。

 ――よくある風貌なので自信は持てないが。
 ――どこぞかの資料で、似た風体のがいた気がする……。

 ――始末屋だったような、FHエージェントだったような。
 ――とにかく、あんまりイイ響きじゃないところで見かけた気がします。

 【?????:???のロックが外れました】
 
高橋 健人:「――この調査結果が確かなものか、ということになります。……お分かりいただけましたか」
服部 絵理奈:「あ、あれ……? うそ、偽名……!?」
高橋 健人:「戸籍は偽装できません。仮に手を加えても、それは警察や別ルートから事実を割り出せます」
高橋 健人:そして戸籍自体が存在しない。あからさまに疑えというようなものだ。そして健人は、「これこそが真実である」と確信に至っている。
服部 絵理奈:「それじゃあ、あの人の正体、って……なんで矢神くんの事を調べてたの……?」
服部 絵理奈:新たに出てきた疑問は尽きない。
服部 絵理奈:「うーーん、でもあの人、ここの資料にあったFHエージェント、とか始末屋、の所で見た事がある、かも……?」
高橋 健人:よく見てたなあと感心気味。「自分も覚えがあります」しかり、と首肯く。
高橋 健人:「ただ始末屋、工作員、スパイと言ったほうがわかりやすいでしょうか。そういった人間は何かと情報を隠蔽するので、こちらとしても調査には骨が折れますね」
GM:先に宣言しますと
GM:フリーで【正体探す】つっても却下しますのでよろしく、本懐じゃない上に今はやと君が言った通りなので。
服部 絵理奈:はーい。
高橋 健人:閾値30とかいいはじめられたらスプーン投げるわ
GM:いや知ったところで苦労に見合わない(メタ)の上に
GM:はやと君の言う通りで互いに隠蔽するからね……てこと;
高橋 健人:うん。なので事件の主犯とかじゃない限り情報把握だけはしておく。そういう人間が関わっているなら、っていう
GM:ですです。
服部 絵理奈:「それは……そういうお仕事なら仕方ない、よねえ」
服部 絵理奈:「あ」
服部 絵理奈:「真花ちゃんに注意くらいはしておかないと」
高橋 健人:「彼女にも関わりがある、ということですか。できれば護衛はしたいのですが――」猫の手でも借りたいね。
服部 絵理奈:「ん、ほら、前に一緒にお茶した日。あの席に矢神(仮)さんも居たの。矢神くんの話が聞きたい、って校門で2人で捕まってさ」

 “羽振りがいい”と思えば、“そういうことか”と一人合点がいった様子。そして狙われるとするなら、事態をより知っている絵理奈の方だろう。
 例の事件に綾瀬が民間人として巻き込まれるなら、その限りではないにせよ。
 

高橋 健人:「ともかく、その始末屋というのが“行方不明事件”に関与している可能性が高いです。首謀者と決定づけるには、FHの研究実験である以上ありえない。あれの仕事は、あくまで事後の片付け」

 そしてなぜ矢神を探していたのか、という箇所も気になると言えばそうなる。
 FHの所属であれば、情報が渡っているだろうに。


服部 絵理奈:というわけで真花ちゃんにLineだ。
服部 絵理奈:erina>真花ちゃーん、前に矢神くんの事聞きたいって言ってた人、あの人気を付けた方がいいよっ

GM:Lineの前にちょっとだけね
GM:(またIpone触ったでしょうから)
服部 絵理奈:あい
GM:SMS来てますよ、見覚えはある番号、記録してるかは知らない。
服部 絵理奈:おや、どちら様
高橋 健人:おれだよおれおれ
SMS:『綾瀬氏よりこの番号を教わりました。とつぜんのSMS送信を失礼いたします。もしお時間の都合がよろしければ、ヒデのお話をお聞かせいただけませんでしょうか』
GM:内容でお察しくださいです。
GM:(登録してたかわからないから何とも言えないんですハイ、一見だとね)
服部 絵理奈:(登録はしてないんじゃないカナー。でも内容でお察しだ)
GM:(はい。クランブルの綾瀬さんだったら気にせず名前出したけど、こういう形になりました)
GM:Lineのほうはぴよっていってから、なんか返信がないです。ただ、“未読”のままです。
服部 絵理奈:「……あ。あの人からメール来てる」
高橋 健人:「あの」察したようだ。内容を訊きたそうにしている。
服部 絵理奈:スマホの画面を直接高橋くんに見せよう。
高橋 健人:「………………」
服部 絵理奈:思いっきりため息をつき「どうしよ、これ……」
高橋 健人:「推測できることは、」と切り出し「――貴女がUGNに与しているのを知っている、ということです」

 それが何を意味するのか、そして斃した矢神と関連する、FHのエージェントと思しき男に会うこと。
 これは仕立てられた構図ではないのか、ということ。何の意図があってかは知らないが、少なくとも健人の中ではそういう考えも産んでしまう。
 

服部 絵理奈:「私が、UGNに……。でも、どうして……」
服部 絵理奈:青年の目的が分からない。狙われているのか、はたまた。
服部 絵理奈:「うーん、高橋くんの推測があってるとしたら、あの人と会うのは罠、ってこと?」
高橋 健人:「貴女が餌とされてUGNを釣り上げるつもりなのか、どうかですね。そして、こちらにはFHからの脱走者もいます」顎に手をかけ、要素を拾っていく。
服部 絵理奈:「FHからの脱走者……?」
服部 絵理奈:絵理奈まではるひ君の情報は行ってないのであった。
高橋 健人:「“睦月春日”。今、神埼市部長が預かっているチルドレンです」
高橋 健人:「FHの実験対象として所属していたようですが、どうも扱いが酷いようで――」

 視線を絵理奈に合わせているが、健人はその実どこか遠くを見ているような目つきになった。


高橋 健人:「――多く同被験者と共に脱走を図った、とのこと」
服部 絵理奈:「そ、そうだったんだ……。FHが一連の行方不明事件に絡んでるかも、で――はるひ君は脱走者でUGNに匿われてる……」
高橋 健人:「そして以前述べた通り、UGNとFHは敵対関係にある。彼はUGNに助けを求めた、ということは、必然的にUGNの始末も含めて屠ろうとしている算段が伺えます」
服部 絵理奈:「矢神(仮)さんはFHのエージェントの可能性がある……。うーん、わたしをダシにしつつはるひ君も狙ってるかも、ってこと……?」
服部 絵理奈:「神崎さんに一旦報告した方がいい、かなぁ……」
高橋 健人:「このことは情報共有するべきでしょう」
服部 絵理奈:「そう、だね……」
GM:報告行くならシーンも長いのでいったん切りたいですがよろしいでしょうか?
高橋 健人:「話を進めるなら――相手の挑発に乗る、というのも手です」
GM:(挑発? に乗りに行くのもあり)
高橋 健人:ところで2つ未開示あるんですがぼかぁ
高橋 健人:クライマックスじゃない方調べても大丈夫なのかなあ
服部 絵理奈:うん、報告前にシーン切る感じでおながいします


 -------------------------------------------------------------------

GM:っていったん切っちゃったよΣ
服部 絵理奈:アフン。
GM:きゅるきゅるしよう!?
GM:(調達―;って泣かれたしね)
GM:ただまあ行動自体は次に持ち越しで!!?
服部 絵理奈:きゅるきゅるきゅる。
神崎 リサ:まきもどし!
高橋 健人:なんか欲しいものあるならがんばるから!!11
高橋 健人:アーマーでも買っておく!?
服部 絵理奈:あ、自分も調達忘れてた!? UGNボディアーマーほしいです!!
高橋 健人:オラァン!!
高橋 健人:まあその、私振るね
服部 絵理奈:はい。
高橋 健人:(5+1)dx+1 〈調達〉判定
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 7[2,2,3,4,5,7]+1 → 8

GM:プレゼントしたからさすがにね!
高橋 健人:よし、あとは任せた(ごろん
服部 絵理奈:私も振っていいすか
GM:どうぞです
服部 絵理奈:(1+1)dx+0@10 <調達>
DoubleCross : (2R10+0[10]) → 4[2,4] → 4

GM:はい!
服部 絵理奈:知ってた。
GM:12って難しいんです!!
GM:てことで今度こそ、〆
服部 絵理奈:はい。
高橋 健人:そうだね
服部 絵理奈:はい。


 -------------------------------------------------------------------

GM:え、と、1540まで休憩しようと思います。
GM:おーらい(・・?
服部 絵理奈:りょうかいでーす
高橋 健人:うぃ
高橋 健人:洗濯物仕舞ってくる
神崎 リサ:40分まで 了解ですー
GM:行動次第でトリガーします。
GM:ので40分になったら、次どういう行動をとる? からですね。
GM:(EX:挑発? に乗る。しぶちょーに報告する。が、いまでてる行動ですが、こんなかんじでね@どういう行動をとるか)
神崎 リサ:一方その頃支部長は、をやりながらはるひ君のところに行きたい気もしています(挙手
高橋 健人:挑発か罠かはしらないし、向こうがえりちゃんのことを知ってるかも判らない。けど「矢神」を引き合いに出した以上は前回の件を確実に知っている、とまでは言い切れる。
高橋 健人:あくまで健人個人の考えで深読みも否めないから、まあそのへんは支部長の判断も含めてご随意に。
どどんとふ:「神崎 リサ」がログインしました。
神崎 リサ:ログインしなおそうとしたらまさに落ちたせふせふ
高橋 健人:んでもってメタいことを言いたいけどあえて黙っとく。ウィー。


GM:(ずーり、ずーり)
GM:フリーシーン? です。
GM:というより何をしたいかでトリガーにいくというかなんというか。
GM:なので皆さんで、なにしたい? →どの順でやりたい? をご相談ください。
神崎 リサ:はーい
服部 絵理奈:挑発に乗るにしてもまずはしぶちょーに報告かなあと思っている
高橋 健人:ほうれんそー
神崎 リサ:ですなあ。
GM:ほうれんそー
GM:の前にリサちゃんはさっき「一方そのころしたい」って言ってましたがなさいます?
服部 絵理奈:しぶちょーは一方その頃……というかはるひ君手当とかしなくていいんです?
神崎 リサ:はるひくんに聞ける事、ももうちょいありそうなのと手当しに行きたいので2人が調べてる間……をやりたいかなーな気もはい。
高橋 健人:ならやっちまえ!
服部 絵理奈:いっちゃえー
GM:ンじゃ盤面的に、リサちゃんの一方そのころからしたいです、よろしいでしょうかお三方?
GM:(同時に、2人は飛び込み禁止になります)
服部 絵理奈:あい。
神崎 リサ:ありがたやーんでは!
服部 絵理奈:ついでにはるひ君にケーキなりオードブルなり持って行こうぜしぶちょー
GM:じゃ、しごとしてくるねー
神崎 リサ:うむ!


 -------------------------------------------------------------------
 Middle Scene:8
 Side:Risa
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GM:【PC1:リサちゃん。侵蝕率を上昇させ登場してください】
神崎 リサ:神崎 リサの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:72->80)
神崎 リサ:あーまたー
服部 絵理奈:オワー
GM:おいでませ80%、侵蝕率ボーナスもうけましょう。
神崎 リサ:神崎 リサの侵蝕Bを+1した(侵蝕B:1->2)
神崎 リサ:ひいん
GM:【リサちゃんのオンリーシーン】です、一方そのころだからね。
GM:なので同時に【絵里奈ちゃんと健人君は出られません】てことでひとつ、ね?
神崎 リサ:はい。

 -------------------------------------------------------------------

 宴もたけなわ、即席のパーティ会場は気を抜けば時間を忘れてしまいそうだけれど。
 いくつか食べやすそうなおかずや甘いものを選んでタッパーに詰めて、そっと……は無理だったが、1人会場を抜け出した。

 場の盛り上がりに反して案外すんなりと解放してはくれた。……だから訳知り顔で見守られるぐらいは大目に見ようと思う。
 喧騒を背中に、先程見つけておいた応急キットも携えて廊下を1人歩いて行く。

 皆気のいい連中。良くも悪くもノリがよくて、こうして暖かく受け入れてくれて。
 こんな生活がやってくるなんて、昔は思ってもみなかったな、とふと思いを馳せて――


神崎 リサ:「――ッ」 目の前の景色が、色が、変わる。

 ――フラッシュバック。
  冷たい部屋と廊下とこどもたち。

 ――フラッシュバック。
  見覚えのあるような、ないような顔。声。


  いずれも前に見た繰り返し。
  それでも前ははっきり見えなかった表情や、色が見えるようになった、気がする。


神崎 リサ:「――……」
神崎 リサ:思わずその場にうずくまる。早く、去ってほしい。戻る。暖かい場所に戻りたい。

神崎 リサ:何か別の事を、と強く念じてみる。ここから離れるには、と手繰り寄せようとした記憶。
神崎 リサ:――ふと、ひとつの光景が浮かんできた。懐かしい景色。隣に誰かがいる。

 沈黙。嫌でも視線を感じてちらりと伺いみれば、気づかわし気な視線がこちらを捉えていて。

 
「――その傷は、まさかまた」
「ケンカじゃない」
 強く言い捨てれば、一時の間。
 また気づかわし気な気配を感じて、むずむずとする。

 
「……あいつらあんまり煽ってくるから、つい」
「それこそ相手の思う壺でしょう、とこの前も」
「わかってる!」

 
「……わかってるんだ、けど」
「ついカッと?」
「……」

 
 ぎゅっと拳を握りしめる。
 ここではそれが良くない事、なのに。出来なきゃいけないのに、あたしはできない。

 
「あいつら、『俺たちこそが正義』だって言って」
「『悪の手先なんてここにはいらない』なんて言って」
「あたしを庇うやつもいっしょだって言って……」

 
 できないのは、あたしがもともとFHだからだ、なんて彼らは高らかに言ってのけたけど。
 違う。今はもう、ちがう。

 
「……ばかな連中。あたしを直接ねらえばいいのに」
「でも、そんな見え見えの誘いにのっちゃうあたしは、もっとばかだ」

 
 ――フラッシュバック。
  暖かな日差しと、年若い青年と。ままならない自分へのいらだちと、不思議とそれが引くような安心感と。


神崎 リサ:「……」

 あれはもう、何年前の事だったろう。UGNチルドレンとしてホームに来て、まだいくらかの頃か。
 かつての年若い青年、今の上司でもある霧谷雄吾。
 あたしを何かと気にかけてくれた。身寄りのないあたしの、唯一身近な保護者の様な存在。


神崎 リサ:ふと、顔をあげる。いつの間にか周りは元の廊下に戻っていて、あの冷たさは影を潜めてはいたけれど。
神崎 リサ:あの時彼はなんて答えただろう。そんなあたしを叱咤したのか、励ましてくれたのか。
神崎 リサ:――いつの間にか握りしめていたアイフォンを起動させて、ロックスライド。呼び出したのは、電話帳。
神崎 リサ:声が聴きたい、無性にそう思った。少ないアドレス帳から選択したのは「霧谷雄吾」の番号で。
神崎 リサ:耳に当てて、コール音を聞く。あの人は、いやあの人こそ多忙だ。きっと出ないかもしれないけれど――
 
 ――かちゃり
 

霧谷雄吾:「お疲れ様ですファイアフラッシュ。こちら、リヴァイアサンです」
神崎 リサ:「――あ」
神崎 リサ:「と、その。すいません、忙しい時に」
霧谷雄吾:「いえ。――どうなさいましたか?」
神崎 リサ:なんだかとっさに言葉が詰まってしまって。姿は見えなくても、あの気づかわし気な表情が目に浮かぶようで。
神崎 リサ:「ええと……報告、というではなくて。少しだけ、話をしたくて」
神崎 リサ:すいません、と珍しく気弱そうな声が向こうには届くのかもしれない。
霧谷雄吾:くす、小さく電話向こうが笑った気がしました。
霧谷雄吾:「なんだかむず痒いですね。年頃の女の子から「話したい」と電話をかけていただけるのは」
神崎 リサ:「あ、いや、そういうわけじゃ」
神崎 リサ:わたわた。そういう受け取られ方をするとは思わなかった!
霧谷雄吾:「しばし前に、誕生日を迎えられましたよね。まずはおめでとうございます」
霧谷雄吾:「今の環境は、どうですか?」
神崎 リサ:「あ、はいお陰様で……誕生日?」
霧谷雄吾:「ええ。年末に」
神崎 リサ:「はい、そうです。今も皆祝ってくれて……覚えててくれたんですか」
霧谷雄吾:「ええ」
神崎 リサ:「……ありがとう、ございます」
神崎 リサ:じわり、しめつけていた苦しさがどこか薄らいだような気がして。
神崎 リサ:「……これも覚えてますか。あたしが時々ここじゃない風景が見える、って言ってたの」
霧谷雄吾:すこしだけ間があってから。
霧谷雄吾:「……ええ」
神崎 リサ:肯定の言葉にまた少し安心感を覚える。
神崎 リサ:「起きているのに夢を見ているような、そんな風景が」
神崎 リサ:「最近、なんだかまた増えてきていて」
神崎 リサ:「それだけじゃない、どこか不安定なのが自分でもわかるんです」
霧谷雄吾:「……」少し、沈黙が流れる。
霧谷雄吾:「それは、つらいです、か?」
神崎 リサ:「……」
神崎 リサ:「今のあたしは暖かさを知ってしまったから……」
神崎 リサ:「引き戻されるのは怖い、かもしれない」
神崎 リサ:「お前はいつまでもばけものなんだ、って突き付けられてるようで」
霧谷雄吾:ふんわりと笑う。
霧谷雄吾:「暖かさを知れたのは、幸せだと思います」
霧谷雄吾:「確かに私たちは《ひとを超えたもの(オーヴァード)》、薄氷の日常から見れば化け物と言われても仕方がない」
霧谷雄吾:「だけど、私たちもまたひとであり」
霧谷雄吾:「また、それを大事に思ってもらえてかつ、《化け物》であったころもあるならば」
霧谷雄吾:「それこそあなたは、ひとと、オーヴァードとの懸け橋になることができ」
霧谷雄吾:「またひと以上に、ひとの痛みと、あたたかさを教え、救うことができるのですから」
神崎 リサ:じっと電話越しの声を聞いている。人でありたい、人でいたい。それは何よりも強い願いでもあり、それを教えてくれたのは。
神崎 リサ:「こんなあたしにも、誰かを救う事ができる……?」
霧谷雄吾:「おや、自信はありませんか? ファイアフラッシュ」

 じんわりと目元が熱を帯びている気がする。
 救えたら、いや、救いたい。でも、それをやり遂げる事が、今の自分にできるのだろうか――。

神崎 リサ:ごしごし、とあらっぽく目元をこすり。泣き顔なんて、見せられない。
神崎 リサ:「……いいえ!」力強く答えた。
霧谷雄吾:力強い答えに、ニコリ笑みを浮かべる。
霧谷雄吾:「では、おねがいしますね。あなたでこそ、できることもありますから」
神崎 リサ:「はいっ!」
霧谷雄吾:「ではお名残惜しいですが、こちらも立て込んでおりまして。失礼させていただいてもよろしいでしょうか」
神崎 リサ:胸のわだかまりはいつしか消えてしまったようで――
神崎 リサ:「あ、すいません時間を取らせてしまって……って、そうだ」
神崎 リサ:「ついでにもう一ついいですか。一つだけ」
霧谷雄吾:「はい、なんでしょうか」
神崎 リサ:「参考までに、なんですけど」
神崎 リサ:ふう、と一つ息を付く。今までずっと迷っていた相談、でもこの人ならきっと大丈夫、と思いなおし。
神崎 リサ:「もしも、FHの施設に囚われていた被害者をUGNに保護してもらいたい、となったら」
神崎 リサ:「どうしたら、受け入れてもらえますか」
神崎 リサ:回りくどい話は苦手だし、らしくない。ここはいっそ、単刀直入にぶつけてみた。
霧谷雄吾:「ふむ……」少し考える。
霧谷雄吾:「その子次第、とは基本なります。こころのケアもあれば、周りが受け入れてくれるかの環境もありますからね」
霧谷雄吾:「それはおそらく、いま私が電話でお話している相手でしたら、よくわかってくださることでしょう」
霧谷雄吾:「ゆえに」
霧谷雄吾:「よき理解者が、護れる相手が傍らにいれば。という形にはなりやすいかと思います」
神崎 リサ:「……」はた、と瞬いた。
神崎 リサ:どうしたら春日を安心させられるか。ここ数日そればかりずっと考えていて、どうやったら彼にもUGNが安心できる場所だと信じてもらえるかと頭を悩ませていたのだが。
神崎 リサ:「……やっぱり、あたしはばかだったみたいだ」
神崎 リサ:くすり、自嘲にしては嬉し気な笑みが零れた。
神崎 リサ:「よく、わかりました。ありがとうございます」
霧谷雄吾:「少しは、助けになりましたなら幸いです」
霧谷雄吾:「では、失礼いたしますね」
神崎 リサ:「はい、失礼します」

 ――ちん。
 

神崎 リサ:「霧谷雄吾」と表示されたままの画面を一瞥すると、またポケットへとしまいこんで。
神崎 リサ:再び周りに目をやれば、いつもの廊下。通いなれた自室への道。時折背後からも楽し気な声が漏れ聞こえてくる、暖かな場所。
神崎 リサ:「……よし!」
神崎 リサ:気合一発。再び荷物を抱えて立ち上がり、そうして向かう先は……。


 ――リサちゃんの、部屋。

 
神崎 リサ:ここ数日の常、拳を軽く扉の前に掲げて。
神崎 リサ:こんこん。
神崎 リサ:「春日、入るぞー」
 
 ――シーン

 中にはいる。
 あれから外に出た形跡なんてほぼほぼない。この3・4日でよく知っている。
 きっと中で、また震えてる。たったひとりで。
 

神崎 リサ:がちゃり、静かに扉を開けて中へと身体を滑り込ませた。

 ――真っ暗な、部屋。

 カーテンも閉じ、しめきった。
 静かな、部屋。
 

神崎 リサ:ぱちり、壁を探って電気を付ける。数秒置いて、光が満ちて。
睦月春日:「……」
神崎 リサ:「ただいま、春日」
睦月春日:ベッド向こうで覗き込むよう、見上げ、伺っている。
睦月春日:「おかえり、ベツレヘム」
睦月春日:きょろ、きょろ。
神崎 リサ:にこり、その姿を見つけてほっと息をついた。
睦月春日:扉が閉まったのを確認すると。――ふわり。
睦月春日:《天使の外套》を解除し、本性である大きな青年の姿になる。
神崎 リサ:「ほら、今日はお土産がいっぱいあるんだ」
睦月春日:クンクン、犬が鼻を鳴らすようなしぐさ。
睦月春日:「……これ、は……?」なんだろう、という顔をしている。
睦月春日:嗅いだことないにおいだ。
神崎 リサ:掲げて見せたのは先程いくらか頂戴してきたオードブルやスイーツの詰まったタッパー。ほら、と蓋を開けてみせた。
睦月春日:ふわ……と感嘆の声。
睦月春日:「どうしたの、ベツレヘム。これ……」
神崎 リサ:「食べやすそうなのを選んできたんだけど。こっちはフライドチキン、あたし一押しの料理だ。こっちは春巻きと……」
神崎 リサ:「……っと、これか? これはな、あたしのお祝いの料理なんだ」
睦月春日:「おい、わ、い?」
睦月春日:まんまるな目で見ている。
睦月春日:「ベツレヘム、なにか、いいことあった、の?」
神崎 リサ:「先月、あたしの誕生日がきてたって。みんなが覚えててくれたんだ」
神崎 リサ:とっておきの打ち明け話、とばかりに春日に語り掛ける。あの瞬間を思い出すと、今でも自然と顔がほころんでくる。
睦月春日:「タン、ジョウ、ビ?」
神崎 リサ:「誕生日、生まれた日。……あたしがベツレヘムから神崎リサになった日」
睦月春日:「……?」不思議そうな顔。
神崎 リサ:「FHからUGNに拾い上げられた日、暗いところから日向に出られた日……」
神崎 リサ:「……まあ、そんなところかな?」
睦月春日:ぁ……、と。口を半開きにして。
睦月春日:「……そ、っか」
睦月春日:うつむく。顔を見せずに。
神崎 リサ:説明は苦手だからな、とちょっと照れくさそうに笑う。
睦月春日:「――オタンジョウビ、おめでとう。――リサ」
睦月春日:「……」
神崎 リサ:「うん、ありがとう」
神崎 リサ:ぱあーっと、何度祝われても嬉しいようで。
神崎 リサ:「……次は春日の番だ」
神崎 リサ:「あたしも祝いたい、春日の誕生日」
睦月春日:びくり、身震いする。
睦月春日:「ボク、には……」腕を押え、震えて。「……ボク、も、いきたい、けど……」
神崎 リサ:「けど?」
睦月春日:「……」
睦月春日:ぽつりと、小さく、聞こえるか聞こえないかの声。
睦月春日:“たすけて、……たすけて……”
睦月春日:がたがた、小刻みに震えてる。
神崎 リサ:そっとベッドに腰を下ろして、震える肩を両の手で包む。
神崎 リサ:「春日がいきたい、って望むなら。手を伸ばしてくれるなら」
神崎 リサ:「あたしが引っ張ってあげる。安全なところにすくいあげられる」
神崎 リサ:「だから春日も、あたしと一緒に生きよう?」

 がたがた、がたがた、震えてる。
 とぎれとぎれの言葉。要領が得づらい、順も不同で。


睦月春日:「レ、ミング、ス、は……レミングス、は。ハツカネズミみたいなもの、で」
睦月春日:「それも、――じっけんしっぱい、いって、た」
睦月春日:「だから、……レミングスが、抱えてる、は、ペストみたいな、もの、で」
睦月春日:「……レミングス、は、いる、だけで、……冒して、くるわせて、ぼーはつして……」
睦月春日:蒼い顔、血の気のないくちびるで、がたがた言っている……。
神崎 リサ:「ペスト……ぼうはつ……?」
睦月春日:「ペスト……黒死病……」
神崎 リサ:逃さず拾い上げようと、じっと見つめて耳を傾けている。
神崎 リサ:なんとなく聞き覚えのあるような。そういえば前に見た映画で扱っていたかもしれない、古くに蔓延した病気の名前とおぼわしき単語。
睦月春日:「ひと、を、ころす、うぃるす、じゃないんだけれど」
睦月春日:「……レミングスは、しっぱいさくだから。ひとを、くるわせて、こわす。ホスト……」
睦月春日:「レミングスの、ウィルス、……レミングスがいきてる、と、しなない。レネゲイドと、一緒に、活性化してる、から」
睦月春日:「だから、ウィルス、殺すには……レミングスを、ころして、その上で、ワクチンを……」
睦月春日:暗い顔をしている。
神崎 リサ:だんだん言わんとするところが形を得てくるのと同時に、愕然とした。そんな、まさか。
睦月春日:「ハカセ、が、いろんなので、じっけん、していた」
睦月春日:「ホスト、いきてても、ウィルスを殺す、ワクチンに食わせる、に、は」
睦月春日:「ヒケンタイ、ホストと同じか、類似のレネゲイドの持ち主」
睦月春日:「それが、レネゲイドに飲み込まれてないで」
睦月春日:「アンチウィルス……ワクチンと、共振して、活性化させて、ホスト……ヒケンシャのレネゲイドを抑えこんで、うちこむ、だった」
神崎 リサ:「……」ぽく、ぽく、ぽく。
神崎 リサ:「……ま、待て! メモ取るから!」
睦月春日:「ぁぅ……」
神崎 リサ:ざんねんながら、支部長のキャパシティが追い付かない! 慌てて書くものを探そうとして――
睦月春日:「……」
神崎 リサ:「いや。春日、もっかいそれ喋れないか……!?」
神崎 リサ:書き留める自信も、ちょっとばかしなかった。
睦月春日:「……もう、いち、ど……?」
睦月春日:「どこ、か、ら……?」
神崎 リサ:「どこから……この際もう全部頼む! それがわかれば、分かる人に伝わればきっと」
神崎 リサ:再びポケットから引っ張り出した携帯電話。ムービー機能で録音してしまった方が早い!
睦月春日:なんか動かしてるのを見るとびびくう!!? っていうよ!? いうよ!!?
神崎 リサ:……と、カメラがこわい。と怯えていた様を思い出して。
神崎 リサ:見えないよう、春日からは別の位置に向けておく。
神崎 リサ:こわいよなあごめんよ。そっとポケットの中にとどめておいて……
睦月春日:首をかしげて、震えながら。
睦月春日:「レ、ミングス……」
睦月春日:「レミングス、は、ハツカネズミ……みたいなもので……」
睦月春日:「それも――じっけんしっぱいだ、って、ハカセは、いって、た」
神崎 リサ:「うんうん」わずかに録画ボタンをタッチして。
睦月春日:「……レミングスが、抱えてる、ウィルス……ペスト――黒死病みたいな、もの、で……」
睦月春日:「レミングスは、いる、だけで、……おかして、くるわせて、ぼうはつ……させ、る……まわりにも、いっぱい……うつっていく……」
神崎 リサ:「いいぞ、その調子だ」
睦月春日:「レミングス、の、ウィルス……レミングスが、いきていると……しなない……レミングスのレネゲイド、それといっしょに、元気になって、活性化してる、から……だから……」
GM:#レネゲイドも、ウィルスですからね
睦月春日:「だから……ウィルス、ころすには……レミングスを、――して、その上で、アンチウィルス、を……」

 “ころして”とは、2度目は言えなかったらしい。


睦月春日:「ハカセ、は、ウィルス、けんきゅう、いろいろで、していた」
神崎 リサ:「博士……」
睦月春日:「ホスト、いきていても、ウィルスをころす……も、いろいろ、やって、みてて……」

 しきりと繰り返される「ハカセ」に今更ながら意識が向いた、ような気がしたけれど。今は話させる方が大事だと口を挟むのはやめたようで。

睦月春日:「できた、の、は」
睦月春日:「ホスト……ヒケンタイ、それと同じか、似たレネゲイドの持ち主」
睦月春日:「その持ち主、が、レネゲイドに飲み込まれてない、状態。ジャームや暴走、してない状態」
睦月春日:「アンチウィルス……ワクチンと、共振して、活性化させて、その上で」
睦月春日:「ホスト……ヒケンシャのレネゲイドを抑えこんで、ワクチンをうちこむ、そんな、ときだった」
睦月春日:ガタガタ、ガタガタ。
睦月春日:「No.16の……オリバナムの、しせつの……同じしせつの、……みんな、みんな、もう、くるったか、こわれ、た」
睦月春日:「……オリバナム、に、は、もう、いなかった……だけど、ベツレヘム、みつけた……」
睦月春日:「オリバナム、には、ベツレヘム、しか、いない……たすけ、て、たすけ、……たすけ、て……」
睦月春日:うずくまって、がたがた、震えてる……。

 言葉が途切れ、またひどく震え出した様子にポケットの端末を操作する。
 垣間見えた『録画停止』の画面をちらと確認して、今度こそポケットから手を離した。

神崎 リサ:2度聞いて正直中身が全部理解できたかと言えば、答えはノーだ。
神崎 リサ:いくらか学んで知識を付けてきたとはいっても専門外にも程がある。


 それでも最後の言葉はわかった。
 春日にはあたししかもういない。だからこうして今も救いを求め続けている。


神崎 リサ:「……つまり、あたしがいれば」
神崎 リサ:「春日は、助かる?」
睦月春日:こく、こく、首を縦に振っている。
睦月春日:「かも、しれ、ない……」
神崎 リサ:「なら、やる事はひとつだ」
神崎 リサ:「春日、あたしはお前を助けたい。いや、絶対助けてみせる」
神崎 リサ:「今言った事、あたしだけじゃ全部は理解しきれない。でもきっとわかってくれる奴が、あたしの傍にはいる」
神崎 リサ:「そうすれば春日を助ける方法……もっと具体的に何をすればいいのか、きっとわかるはず」
睦月春日:「く……ぅっく……ぇっく……」
神崎 リサ:「だから春日、あたしを信じてくれないか?」
睦月春日:がたがた、がたがた、震えている……。
睦月春日:「ゎい、こわい……こ、ゎぃ……だ……」
神崎 リサ:うー。活性化がおさまらないのか……。
睦月春日:「そ、とに……だれ、の……目……」
睦月春日:「みつか……れ、ば……け、され……。ベツレヘム、は……おぼえ、てる、匂いだから……だいじょうぶ、だ、けど……」

 やっぱり震えが収まってはくれない。
 ここ数日こんな調子で、一体どうしたら、ともどかしくて。


神崎 リサ:「そと……」

 |>この部屋から“外”に出そうは、あきらめたほうがいい気がする。
 |>自分以外の、誰かに会わせるのも。
 |>たぶんに、誰かの目が。自分以外の誰かに見つかるのを、極度に恐れてる。
 |>――それが、“死”に直結するから。
 
神崎 リサ:「……えっと、そうか。もしかして」
神崎 リサ:「春日、その。あたし、言葉が足りなかったみたいだ」
神崎 リサ:「春日が怖がるものが外にいなくなるまで、春日をここから連れ出したり、追い出したりはしないよ」
神崎 リサ:「外に出るのはあたしだけ。春日は、ここで待ってて」
睦月春日:腕を抑えて、うずくまったまま。こくこく、こくこく。
神崎 リサ:「それなら、大丈夫?」
睦月春日:こくこく、ぶんぶん。小刻みに首を縦に振っている。
神崎 リサ:ようやくの手応えに、またちょっと目元がじわっとしかけたような気がしたのを慌てておさえこむ。よかった。通じた。
神崎 リサ:「うん、じゃあ、そういう事だ!」
神崎 リサ:ごしごしと目元をこすりながら、なんとかそう言って。こんな些細な見逃しのつまづきに、何日一体頭を悩ませていたんだろう!
睦月春日:「ぁぅ……あの、ベツレヘム……」
神崎 リサ:「ん? どうした?」
睦月春日:「おねがい、だから、あんまり、いわない、で……」
睦月春日:「あんまり……いわれる、と……バレ……」カタカタ、カタカタ。
神崎 リサ:「あ……」
神崎 リサ:「わかった。なるべく、言わない」口を押えて、頷いて見せる。
睦月春日:「……うん……」
神崎 リサ:「……さ! じゃあお待ちかねの……の前に」
神崎 リサ:気を取り直し。タッパーとは別に、もう一つの手土産をひっぱりだす。
神崎 リサ:よいしょ、とベッドに上げたのは先程見つけてきた応急キット。
睦月春日:「へぅ……?」
睦月春日:なんかごそごそしだしてるのを見て、顔を上げる。涙と恐怖でぐちゃってした顔。
神崎 リサ:「怪我、ずいぶんしてるんだろ?」
神崎 リサ:「あ、いや。これは痛くない。むしろ痛くなくするやつだ」
睦月春日:「いた、くな、く……ぇっと……」
神崎 リサ:ぱか、と開いて見せる。包帯とか、湿布とか。ちょっとした薬類が詰まっているようで。
神崎 リサ:「全部身体の痛いところとか、傷ついたところを治してくれるものだ」
睦月春日:首をかしげる。
睦月春日:「いやし、みず、みたいな、もの……? それとも、くつうの、や……」
神崎 リサ:「ん、と。たぶんそれ、癒しの方だ。身体を元に戻す手助けをしてくれる」
睦月春日:「もど、す……」
神崎 リサ:ごそごそてきぱき、と詰められたものを広げて整えて。
神崎 リサ:「……さて」
神崎 リサ:じ、と上から下まで眺めた後。
神崎 リサ:「春日、とりあえず、その上着脱げ」
睦月春日:!? 一瞬目を白黒。
睦月春日:「ぇ、あ……ぬ、ぐ……ぇ?!」
睦月春日:確かにベツレヘムがしつらえてくれた服だけど、ぇ……?!
GM:(てことにしてくださいモルフェウス@しつらえ服)
神崎 リサ:(きっと直してくれた奴ですハイ!
神崎 リサ:(あ、しつらえたか。同じサイズはないだろうしなるなる
神崎 リサ:「いや、脱がなきゃわかんないだろ。どこにどの程度の傷があるのかーとか……」
神崎 リサ:この前の嫌な感触を思い出して、たしかこの辺だったかーとお構いなしに裾とかひっぱりはじめるかもしれず。
睦月春日:「ぇ、あ。でも。……あれ、そういうものなの?」
睦月春日:だいぶ、素。ただ、ベツレヘムが言うならそうなんだろう、と思って。素直にまくられる。
神崎 リサ:「え、そういうものって?」
睦月春日:「エフェクト、で、治すのに、みないから……あんまり……」
神崎 リサ:抵抗しないのをいいことにばんざーいととりあえず脱がすようで。すぽーん!
睦月春日:\すぽーん/

 いくらかの、よくある肌色。
 ――の振りをしてる、えぐい変色や感触が、いくつもみえる。
 
神崎 リサ:「そりゃまあ、ああいうのはまた別だろうけど……これはちゃんと傷の上からやらなきゃ、」
神崎 リサ:言いかけて、見えたものに閉口した。

 なんだか、泡立った後みたいな感じの感触なのがあったり。
 なんだか、どす黒く壊死した腐ったような、そんな感じの色があったり。
 
神崎 リサ:うわあ……
神崎 リサ:これ、応急キットじゃ絶対間に合わな……と、とりあえずそっと触って触診の真似事のようなことを……
神崎 リサ:痛がったりしないかとか、様子を見ながら。

 <くにゃ
 
睦月春日:「……?」首をかしげてる。
神崎 リサ:うわああ
神崎 リサ:内心悲鳴を上げてるかもしれない。けど痛がりはしない様子に安心して……いいのか……?
GM:まあ、いたがりはしないということは
GM:壊死というか神経死んでるってことですからねえ……。
神崎 リサ:ですよなあ……
神崎 リサ:とりあえず切り傷とか、応急キットでなんとかできそうな箇所を探して治療を試みてみたり。打ち身っぽいところに湿布貼ってみたりと、あれこれしてみますぺたぺた。
神崎 リサ:2d10 応急キット
DoubleCross : (2D10) → 11[7,4] → 11

GM:そこそこなおってるー
神崎 リサ:ぎりぎり期待値ぃ
神崎 リサ:「……こんなもんか!」
神崎 リサ:とりあえず本当に応急的にだけれど、処置ができたとうんうん。
睦月春日:処置の合間も、不思議そうにみてます。
神崎 リサ:最後にお疲れーと再び服を着せてやって完成。
睦月春日:「あ……う……」
睦月春日:服を着させられてから、湿布のところをつんつんしてみたり、包帯を不思議そうにさわってみたり。
神崎 リサ:今回の事が解決したらちゃんとしたところに見せてやらないと……と、新たな決意を固めたようでもあり。
睦月春日:「……」
睦月春日:ほわーと、いう声が出てくるような。そんな表情で。
神崎 リサ:「あんまりいじくりまわすんじゃないぞ、かえって傷が広がったりもするからな」
睦月春日:「あ、うん……」
神崎 リサ:ごそごそ、と役目を終えたキットはしまい込んで。
睦月春日:「あ、……なんて、いったら、いいんだろ……」
睦月春日:え、と。なんかいいたそうにしてる。多分、お礼の言葉が出てこない。
神崎 リサ:「んー?」
神崎 リサ:「……ああ、そういう時はな。「ありがとう」って言っとけばいいんだ」
睦月春日:「あ」
睦月春日:「アリ、ガ、ト、ウ」
睦月春日:「……で、だいじょう、ぶ?」
神崎 リサ:「よくできました」にこー。
睦月春日:にこー、まねて笑う。
神崎 リサ:ふふふ。こっちも釣られて笑っちゃうぞ。
神崎 リサ:「……さ、今度こそいい子にはご褒美だ!」
神崎 リサ:先程ちら見せしてたタッパーを今度こそ取り出し!
神崎 リサ:机の上に一緒に持ってきた取り皿とかも並べて、ちょっと豪華な食卓風に。
睦月春日:クンクン、はじめのときのように、鼻を鳴らす。
神崎 リサ:ついでに飲み物も頂戴してきたことにしよう。冷えた瓶コーラどーん!
睦月春日:パチクリ、目を真ん丸。
神崎 リサ:「これはなー、魔法の飲み物だぞー美味しいぞー」うきうき。
神崎 リサ:とか言いながら春日くんを机の前に座らせて、自分も向かい側に座って。
睦月春日:(すとん、お座りする)
神崎 リサ:ぱん、と手を合わせてみせて。
神崎 リサ:「いただきます!」
神崎 リサ:……と唱えたところで、目で促してみる。ほらほら。
睦月春日:??? としばらくクエスチョンマークがうかびまくる
睦月春日:とりあえずまねて。――ぽふ。
睦月春日:「イタダ、キマス?」
神崎 リサ:「よくできました!」
神崎 リサ:「さ、どれでも好きなの食べていいぞ。あたしのおすすめはこれとかな、あ、これもおいしくて――」
神崎 リサ:と、一通り指さしながら、気になるそぶりをみせたらよそってやろうとして――
睦月春日:蓋がついたまま、ビンコーラを飲もうとして。
睦月春日:「?? これ。かじるもの?」
神崎 リサ:「あー待て待て! キュマイラでもなきゃさすがに歯が負ける!」
神崎 リサ:もちろん準備しました栓抜き、目の前ですぽーんと音を立てて外してあげます。
睦月春日:口明けて、はなして、スポーンしたのをみて。
神崎 リサ:「これでオッケー。はい、どうぞ」
睦月春日:「ぁ、うん……」おずおず、受け取って再度。
睦月春日:「~~っ」
睦月春日:一気飲みして、ぱちぱちぱちっ★
神崎 リサ:「な、面白いだろ?」にこにこ。
睦月春日:けほ、けほ、けほっ……
睦月春日:「び、びっくり、し……」
神崎 リサ:「あはは、いい飲みっぷりだったぞ」にこにこにこ。
睦月春日:「――うん、でも、面白い……」
神崎 リサ:「ほら、こっちもいろいろ面白いぞー」と、料理の方も示しながら。
神崎 リサ:自分の皿にもちょっとずつよそいつつ、どんどん春日のお皿にも料理を積んでいく。

睦月春日:おずおずと、食べて、貰って、そのたびに目を白黒して。
睦月春日:「これはなに」「これは」と、だいぶたどたどしく。


 会場でも軽くはつまんでは来たけれど、1人よりも一緒に食べる味に勝るものはないだろう。
 一緒に骨付き肉にかじりついたり、舌鼓を打ったり。

 聞かれればその都度答えてやって、気に入った様子を見受ければどんどん残りをよそってやったり。
 おいしいはたのしい、をもっと知ってほしくて。

 初めはあんなに深く見えていた溝が、ようやく浅くまで埋められたような気がして。
 まだ問題は山積みだけど、今はもう少しだけ、この暖かい時間を味わっていたい。



 そんなささやかな願いと共に、時計の針は進んでいく――。



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GM:おつかれでーすーよー
GM:てことで、あしたかな、かなっ?
神崎 リサ:おつかれさまでしたー!
神崎 リサ:長丁場お付き合いありがとうございました(ふかぶか
神崎 リサ:両面共に必死すぎて身近なところに解決点があったのにまったく気づかない構図を繰り広げてしまった……(
GM:HAHAHAHA
GM:三三五五の解散でーす、明日もあるしそこそこに、でっ!
高橋 健人:ウィ、GMさまもお疲れ様です
神崎 リサ:はーい、また明日よろしくお願いしますー!
GM:あー、とーとーキーワード言われた。こっちで言われると思わなかったくらいで!
神崎 リサ:反省会したらおやすもう しかし80の大台……(とおいめ
高橋 健人:まあ主人公だから倍ぶり期待しておこう
神崎 リサ:節約のためにシーン登場セーブを、と思ったらそんな暇はなかった。さすがPC1!
高橋 健人:ではではお早く寝て私の脳リセッツ おーやーすーみー
神崎 リサ:おやすみなさい~
神崎 リサ:ログを……せめてログを……
神崎 リサ:とれた! よしおやすみなさーいー