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 【プレセッション】

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GM:ハーイ! ナイトメアプリズン、はっじまっるよー!
墨坂 霜樹:わーわー
アリエンヌ:よろしくお願いしますー
東洋人の女:よろしくでーすよー。
GM:ナイトメアプリズンは、サプリメント『ディスカラードレルム』収録の、シナリオクラフトプレイ専用ステージです。
GM:シナリオテンプレートは「悪夢を破れ!」、シーン数7、プライズポイント10となっております。がー……
GM:今回、三人しかいなくて手数が足りない&ステージの特殊性をかんがみて、シーン数はそのままプライズポイントは8に引き下げたいと思います。
GM:みなさん、それでよろしいでしょうか?
アリエンヌ:はーい
墨坂 霜樹:ういうい、大丈夫です!
東洋人の女:はーい、がんばります!
GM:アドヴェントなんて悲しいしね……ではそれで!
GM:(共有メモ:テンプレートの項を変更しました)
GM:では、次に「デザイア」決定のダイスを振ります。シナリオクラフトにおいて、ボスの衝動と専用Eロイス二個が決定されます。
GM:現在、ナイトメアプリズン専用Eロイス3つが公開ですので、これと合わせて、合計五つのEロイスが公開状態だぞ!
GM:1D100
DoubleCross : (1D100) → 82

GM:衝動:恐怖 Eロイス:「未知なる恐怖」「宇宙的恐怖」
墨坂 霜樹:宇宙的恐怖wwwwwwwwwwwwww
アリエンヌ:(あれ? CoCだっけこれ?)
GM:間違えた、未知なる姿、だ
GM:Eロイス:未知なる姿 他者を恐怖するが故に、自らの肉体や精神、時には記憶さえもレネゲイドによって変貌させることができる。
東洋人の女:(げんど—ポーズをする) ←おそらく被害者
GM:性能上は、トリガーで明かされるボスの正体が、それまでの調査で分かったものととまるで無関係でもOK、という便利なEロイスだ!
GM:情報収集がプライズポイント制のシナクラならではですねー。
アリエンヌ:じゃあニャル様の仕業ってことで
GM:呼ぶんじゃありません!
GM:Eロイス:宇宙的恐怖 あなた(ジャーム)の抱く世界への際限なき恐怖が、幻像として世界に投影され、人々に目撃されることでさらなる恐怖をまき散らす。
GM:イベントチャートを振る直前に使用。そのイベントを[宇宙的恐怖が出現する]に変更する。これはトラップとして扱い、解除難易度は+1D1される。
墨坂 霜樹:あー自分がみてる幻覚を相手にも見せるということかー
GM:性能は割と厄介ですな
GM:共有メモにも書いたっと
GM:というわけで、PC1から順番に自己紹介をお願いしますドスエ。
墨坂 霜樹:はーい


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 【キャラ紹介】

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墨坂 霜樹:久しぶりで何から話せばいいのやら
GM:自然体でいいのよ
GM:PL視点で語ってもいいし
墨坂 霜樹:とある地方都市でUGN支部長をやっている墨坂霜樹(すみさかそうき)です
墨坂 霜樹:35歳で奥さんと養子がいます
墨坂 霜樹:サラマンダーとオルクスのクロスですがこの頃サラマンダーの必要性について考えています
GM:《先陣の火》、旧世界にはないからね……(※当卓はEA未適用ICまで環境です)。
墨坂 霜樹:やることは、簡単で<動物使い>で取得してるワタリガラスのムニンを中心して烏の群れを敵にアタックさせるRC攻撃型です
墨坂 霜樹:あと《妖精の手》もとったので判定支援もできます!
墨坂 霜樹:「あー、UGN支部長の思考烏合(フギン)つうんだがその話、ちょっくらきかせてくれねえか」
墨坂 霜樹:カヴァーも隠す気なし!よろしくお願いします
GM:相変わらずの独立行政法人UGN!
GM:妖精さんもつけてますます頼もしいですね。よろしくお願いします!
アリエンヌ:パチパチパチ
東洋人の女:パパチパチパチ
GM:次の方どうぞー
アリエンヌ:じゃあ倣ってメタに紹介しよう
アリエンヌ:PC2、アリエンヌ=トルシエ
ブラドホルトのそれなりに有名な一家の出自です。
ただ移住者ということもあって言うほど昔の地位はそこまで高くなかったようですが、
自分が高貴の生まれであることを誇っている少々気位の高い女性ですね。

アリエンヌ:で、家が騎士団にも所属できていたこともあってか、
淑女であれと教育は受けているものの若いころは座学よりも剣技に興味を示しており大層なお転婆娘だったそうな。

GM:おお、騎士団……
墨坂 霜樹:かっくいい
アリエンヌ:結婚適齢期になって無難に地元の男性と結婚して慎ましく過ごしていた――
――という特に波瀾万丈もなく普通の人生を過ごしていました。

アリエンヌ:位は高くないけど実力はある、みたいなちょっと複雑なお家事情? だといいなあ。メイビー
GM:そういえばご両親とかはどうされてるんでしょうか……
アリエンヌ:そこでエリザベートの支配後、家は無論襲われましたし、反抗したアリエンヌも一度はエリザベートの拷問を受けかけましたが。
夫のアランが身代わりになって後日首だけが道端に転がされていたようです。

アリエンヌ:そんな状況になって余計剣を振り回さざるを得ないアリエンヌは、アランの
「自分の身を大事にして、どうかこの街から逃げるように」
という置き手紙に気づいてしまい、彼の想いを突っぱねるわけには行かず、ひとまず逃亡の下準備を始めたのでした。
PC3が来るちょっと前の話ですね。

GM:アイエエエ……相当無残だよォ……
墨坂 霜樹:ぴいいい
アリエンヌ:大体がことのあらましです。
白兵型のアタッカーで、従者を拠り所にした少々面倒くs……ブラムピュアです。

アリエンヌ:ここからファンタズマさんと会って逃亡劇が始まるかなー という具合ですね 以上です
GM:血の誇り! 血の復讐! その運命の行く末やいかに。よろしくお願いします!
アリエンヌ:よろしくでーす
墨坂 霜樹:よろしくお願いします!
東洋人の女:よろしくでーすよー。
GM:では、最後の方どうぞ~。
東洋人の女:「僭越ながら。奥様からご紹介にあずかりました、“ファンタズマ(幽霊)”と申します」
東洋人の女: とある地方都市で支部長してた、こともある。記憶喪失の東洋人の女です。
東洋人の女: なんか先日の映画ネタで会話してたら間違っても“平たい顔族”っていっちゃいけない気がしてきたのでこんな紹介になりました。
東洋人の女: 目視で目を惹くのは9割9分の白髪と容貌&雰囲気、左手につけてる白色金の指輪。あと酷いかはだけた場合に見える胸部の融けた小さな金属屑。
東洋人の女: 記憶喪失+αの所為で実年齢が定かではないですが、25前後位じゃないかな、と。
東洋人の女: HO示唆の関係で全記憶消去の状態からブラトホルトに入ります。ゆえに真名やら現在名やらロイスやら全部伏字です、イラナイ必要ナイダッテ覚エテナイデス。
東洋人の女: また同理由により、ジャームとか言われても基本「???」になります。教われば真綿が吸い込むように覚えますがまず屍者にも《ドクタードリトル》もあってか普通に接して話しかけに行きます。そうでなくてもガチで“死”を経験したのもあって自分に対する“いたい”“こわい”などの危機信号が壊れてる。ヤバいって感じたらとめてほしいな!
GM:謎の東洋人白髪美女! こいつは怪しげな薬とか気功とか使ってきそうだぜ! ハッハァー!
東洋人の女:事実地元? だと「稀代の魔女」だし、「怪しげな薬で誑かしたんじゃないか」とか言われてそうですよ、ガチで。
GM:そうやってセルフに評判を落としていかなくてもっ
GM:余計な噂をしている暇があるかどうかも怪しいでありんす、はい>地元民
東洋人の女:地元だとカルマが悪いからねっ(泣きダッシュ) まあ確かに余計な噂してたらいつの間にか神隠し喰らいそうな場所でもありますからねえ
GM:うん。みんな生きるのに必死。
東洋人の女:、と閑話休題。
東洋人の女:ブラム=ストーカー/ノイマン−エグザイルのトライブリード。
東洋人の女:従者型ですが奥様とは一転、ミドル重視よりの戦闘はガードスタイルです、身代わりにして肉の壁。
東洋人の女:かな、こんなものかな? 失った昔はくそ長いのがキャラシートに書いてありますが、基本余程覚えてても「そういえばこんなことあった?」程度まで、と。よろしくお願いいたしまーす。
墨坂 霜樹:よろしくお願いします
GM:よろしくでーす!
アリエンヌ:よろしくお願いします!
GM:なお、墨坂支部長については『雨天新』、東洋人の女については『雨天血行 昼の部』を読むとわかるぞ☆
GM:交わらないはずの二人が出会う……それがナイトメアプリズン!(とは限らない)
東洋人の女:あ、ステマ!?
GM:というところで、オープニングフェイズです。
GM:まずPC3(5)&PC2、最後にPC1となります。
墨坂 霜樹:はーい!

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【オープニングフェイズ】

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 ■オープニング1 東洋人の女&アリエンヌ

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GM:アリエンヌさんは登場を少しお待ちください。でも二人とも登場侵蝕どうぞ。
東洋人の女:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 10[10]+43 → 53

アリエンヌ:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+7[7] → 43

東洋人の女:キタイをまったく裏切らないダイス目をありがとうございます、しってた。
アリエンヌ:wow
GM:まあ状況が一番悪いところからスタートする人やし……
東洋人の女:いつも通りとも言います。

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 ――日本の、とある場所で。


 茶を淹れて、座布団に座ってひとごこち。
 机の上には手紙がいくつか、それのあて名に目を通す。
「んーっと、これは私ので、これはあの子ので。こっちはいわゆるダイレクトメールだから処分、で……」
 目を通しては選り分けていき。
 ここセーフハウスでしたよね? と誰にともなくひとりごちる。

 どこにでも、とは言わないか。
 開けた窓の外は見晴らしが良い、景色のよいそんな家で。
 たまに飛び込む封書を見て、誰にともなくひとりごちる。
 まあ別に。偽装だろうと互いに日常の名もあるわけで、手紙が来ないわけではないのだけれど……と。

 そんな折、携帯がぴぴっ、ぴぴっと鳴りはじめる。
 聞くだに慌てて立ち上がり、家を駆けてさっと戸締り。
 パタパタパタパタせわしなく、外へ出てから電話を取る。
 “この音”がなる相手からは間違っても家の中ではとりたくない。
 いくらジャミング入れてたとしても、場所をなるべく特定されることは避けたい。
 家からそこそこ離れてから、閑散とした場所で電話を受ける。

「ご無沙汰しておりますリヴァイアサン。……ええ、だいじょうぶです。……ひとり、です」
 超多忙と言われて秘書もバタバタ倒れてる位のこの人が、携帯に電話を掛けてくる。
 もちろん談話なんかじゃなくってイコールで“仕事”の話、しかも割とメンドウごとの。
「ひとりですが吹っかけますよ?」
 実際“ひとり”でないと困る密談だとしても、内容を伏せたにしても、連鎖的に縁故者を巻き込む率は割と高い。
 その力を期待するなよとくぎを刺したにしても、裏では当然そこまで計算してくるだろう。
 どうなるかはわからないのが常の世界、“仕事”の代価も吹っかける。

 そもそも、日常に存在しないはずの“自分”――つまり“幽霊”である自分への協力依頼なら、組織的にあれやこれやと手を回して補助もしなくてもいいのだから、その分吹っかけてもばちは当たらない。
 割とトラブルになるのも知ってるし、何より日常を組織につかまれていたくないから、幽霊のままを選んだともいうけれど。

 そんなことを思いながら、仕事の話を伝えられる。
 電話口では説明を受けながら、詳細は転送したとの旨を聞く。
「調査、ですね。場所はブラトホルト……はて、どこかで、聞いたよう、な……?
 いえ、場所はわかります。ドーム型の闇が覆う場所でしたね。そうではなくってさきほ……」


 ――ことん。


 次の句は続くことはなく。
 手に持っていた携帯電話が地に堕ちる。

 持ち主がいなくなった携帯からは、「どうされました?」と心配声が。
 幾度と重ねて聞こえてくるが、程なく光はプツリと堕ちて。

 ひらりと。
 堕ちた携帯のすぐ上に、見慣れぬ異国の小さな封書が。
 ブラトホルトへの招待状が、それを覆うように舞い降りていた。
 


アルフレッド:『――ようこそ、ブラドホルトへ』


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GM:というわけで、1名様ごあんなーい。
GM:それではPC3→PC1の順番で、1D10をお願いします。
GM:(※東洋人の女さんとアリエンヌさんは、一緒にいる合同OPなのでまとめて振ってもらおうかと)
アリエンヌ:アッ振ってしまった
GM:あ、侵蝕じゃなくて、シーンのイベントを決めるチャートのためのやつです。
東洋人の女:ああ、なるほど。
アリエンヌ:ほーい
〝ファンタズマ〟:(ブラトホルトなので、幽霊に、どろんっ)
〝ファンタズマ〟:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

アリエンヌ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

GM:A1:5 飢えたときに、住民に温かい食事を出してもらう。
GM:A2:9 次に会ったとき、相手は殺されていた。
GM:というオープニングになりますね。
〝ファンタズマ〟:奥様に拾われたときかしら……
アリエンヌ:かな~
GM:つまり、飢え死にしかけたファンタズマさんが食事をもらう→奥様に拾われる→再会したら相手は死んでいた、という流れかな?
〝ファンタズマ〟:かなあ、まさに幽霊状態で、ブラトホルトの裏路地で猫の傍らでころん、と。

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 ――ブラトホルトの、裏路地で。
 


〝ファンタズマ〟:「……、……」うつろ目で、口を薄く開けたまま、路地に無造作に転がっている。
〝ファンタズマ〟:え、と、ここにきて、何日だっけ。そもそも、自分は、誰だっけ。
GM:たったった、と誰かが走っているような足音がする。
街の住民:「はぁ、はぁ……な、なんとかやつらを振り切ったぞ」肩で息を切らし、汗びっしょりの、ご老人。
〝ファンタズマ〟:ここが”ブラトホルト”という街だってことは、いろいろで分かったわけだ、けれど。
街の住民:と、寝っ転がってるあなたのすねをうっかり踏んづけ、たたらを踏みます。
〝ファンタズマ〟:ぼやっとした目で、走ってこられたご老人を見る。踏まれる。
〝ファンタズマ〟:「……、……」
街の住民:「うわっ! ……と、とと、生きて……るのか?」
〝ファンタズマ〟:「……、……」パク、パクと。億劫そうだが口を動かす。いちおう、まだ、いきては、いる。
街の住民:人の好さそうな顔をした老人は、やっとの思いで手に入れたであろう紙つづみと、あなたの顔をしばし交互に見比べます。
街の住民:「……どうせ老い先短い命、少しは神様に点数稼ぎしておかんとな」にやり
街の住民:彼は笑ってつつみをほどくと、中身の半分をあなたの手元に押し付けました。乾いたパンと、少々の加工肉。それに干し果物。
街の住民:彼はそれから、片手をあげて挨拶を告げると、走り去っていきました。
〝ファンタズマ〟:押し付けてこられた品を見る、老人を見る。パク、パク。
〝ファンタズマ〟:「あ、なた……」言いきる前に、行かれてしまった。
〝ファンタズマ〟:「……」
〝ファンタズマ〟:押し付けられた品を見て、ゆっくり手を伸ばし。

 * * *

アリエンヌ:また、遠くから足音。今度はまっすぐとファンタズマの方に向かってくるような、確実な音。
アリエンヌ:「――血の匂いが濃いわ。屍人だったらどうしましょう……でも、」
アリエンヌ:そこで言葉を切って、角から顔を見せたのは婦人。

〝ファンタズマ〟:転がっている見慣れぬ東洋人が一人、傍らに猫や烏がいる。包み紙ごと食べ散らかしたのか、辺りは少し散乱してる。
〝ファンタズマ〟:「ぁ、ぅ……だ、れ?」現れた女性に合わせた、イントネーションと言語で話す。
アリエンヌ:「…………人?」
アリエンヌ:急く足音は、忍び足に変わる。耳をそばだてた所に飛び込んできた、胡乱な声……生きている?

〝ファンタズマ〟:ひと拍、ふた拍、沈黙流れて。
〝ファンタズマ〟:「ひと……?」おうむ返しに帰ってくる。傍らの猫や烏やらはそのままに。
〝ファンタズマ〟:「――、――」何事かと話しかけている様子。

アリエンヌ:「に、獣?」
アリエンヌ:判断に困った表情を浮かべ、婦人――アリエンヌは、ひとまず女の傍らに静かによった。
アリエンヌ:もしそれらが襲いかかるようであれば、の身構えも怠らずに。

〝ファンタズマ〟:猫が、みーと鳴いたらな。女はそれを聞いて。
〝ファンタズマ〟:「家、の、婦人……? 故トルシエ、伯、の……」
〝ファンタズマ〟:無造作に倒れたそのままで、そんな風に返してくる。どうやら、身体を起こせる体力はあんまりないようだ……。
アリエンヌ:「……あら、あなた……地元の方かしら? ……おかしいわね、あなたみたいな人なら目立つ筈よ」
アリエンヌ:警戒は解かないまま、しかし今にも死にそうな女の声には戸惑う様子も兼ねる。

〝ファンタズマ〟:弱弱しく、首を横に振って。
〝ファンタズマ〟:「この子、たちが、教えて……、くれ……た」と、傍らの動物たちを見る。カァ、と、鳴き声が上がる。
アリエンヌ:「………、あなたも力があるのね。でも、エリザベートの手の者とは思えない」
アリエンヌ:ゆっくりと女の近くにしゃがみ、軽々と体を起こした。
〝ファンタズマ〟:「ちか、ら……? エリザベート……“レディ・オブ・トーチ……”」なところで躰を起こされる、少し目が丸くなる。
アリエンヌ:「大丈夫? なんて言えない様子だけれども」
アリエンヌ:「もしかして襲われたのかしら。あなた、お名前は?」
〝ファンタズマ〟:パク、パク、口が動く。首を横に、振る。
〝ファンタズマ〟:「なにも……」
〝ファンタズマ〟:「“ファンタズマ(幻覚/幽霊/化けもの)”と、は、呼ばれ、た、けれど……その、くらい……」
アリエンヌ:アリエンヌは眉間にしわを寄せる。襲われたショックで記憶を落としてきたか、色々と思索を巡らせるも。
アリエンヌ:「伊太利亜語で……ええと、幽霊だったかしら。まあいいわ、こんな状態じゃ放って置けないもの。一度うちに来なさい」
アリエンヌ:と、有無をいわさぬ様子で女を担ぎ上げる。とても婦人とは思えない腕力であった。

GM:肉体6は伊達ではない
〝ファンタズマ〟:「……、……」パク、パク、口を動かして。「あ、りが、とう……」かろうじて、声を絞り、出した。

 ――――それから数日後。


GM:あれから君は、なんやかんやアリエンヌ奥様のところに居ついていたりするようです。
アリエンヌ:それなりに広い屋敷ではありますが、召使は殆ど居ません。
アリエンヌ:高齢の男性が一人と、妙齢の白い女が一人。

GM:メイドとして働いてる感じでしたっけ?
〝ファンタズマ〟:侍女してますね。
GM:では、ある日あなたは何らかの所用で外出することになりました。
ダリア:黒フード目深にかぶっていきましょう。
ダリア:名前が変わってます。これは奥様から賜った名前。“名”もない、記憶もないということで、つけてくださいました。
アリエンヌ:庭にかろうじて咲いていたダリアという、彼女の大事にしている花の一つですね。赤に白、どことなく似ているということで。
GM:ああ、それで(とても納得)
GM:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8

GM:町のあちこちには、ぼうと突っ立っている〝屍者〟たちの姿。
GM:彼らはエリザベートに精神を破壊され、ジャームに変えられた犠牲者だが、今現在はその忠実なるしもべだ。
GM:街頭に立つ監視の屍者、そして徘徊する屍者。それらを避けながら君は街路をゆく。
アリエンヌ:婦人もきつく「ああいったものには関わらぬよう、決して見つからぬように」と言いつけてありますね
ダリア:靴音を立てることもなく。空や路地にいつも共にある、隣人たちにも聞いて先導してもらいながらに。
:「にゃあ、にゃあ」
カラス:「ガー、ガー」
ダリア:分かっていただきありがとうございます、夜だと蝙蝠とか、蝶とかも増えますね!

 【ブラドホルト】


GM:思ったよりでけぇな!? まあそれっぽい街の画像をと思って……
GM:隣人たちが、危険が迫っていることを告げて散り散りに逃げ出そうとしています。
:「みゃーん」たったったっ
カラス:「カァ、カァ」ばさばさっ
ダリア:む、と。ランタンのシャッターを下ろして灯りを見えなくし、逃げていく先をちゃんと確認して。
ダリア:(逃げる先を見ておくとそっちは安全って意味合いだからね)
GM:そして遠くから聞こえる悲鳴!
街の住民:「たっ助け……うっ!」
ダリア:あっ、て顔。
GM:悲鳴、そしてどさり、倒れる音とが角の向こうでしました。
ダリア:ランタンをカタンっ、落としては駆けつけます。
GM:するとそこには、危険な黒装束を来た女が、倒れたご老人をけりつけてます。
ソフィア・ノイラート:「ふんっ! ゴミが!」。
ダリア:かごからナイフ取り出してーの、投げつけます! 危険な女に。
ソフィア・ノイラート:「!?」
ソフィア・ノイラート:ばっと振り払い、あなたをにらみつけます。面倒くさそうな顔をして、コキコキっと首を鳴らす。
ソフィア・ノイラート:「次はアンタかい?」
ソフィア・ノイラート:無造作に近づいてくるが、女からは得体のしれない気配が膨れ上がる!
GM:今の君は名も知らぬそれは――レネゲイド!
街の住民:「に、逃げ、なさい……」
ソフィア・ノイラート:「うるっさいよ!」ガンッ と鼻面をけりつける!
ダリア:得体のしれない気配にたじろいで、でもぎりっと口の端をかみしめる。口から血が流れる。
街の住民:「ぎゃふ!」吹き出す鼻血!
ダリア:さて、GMに許可採れたんで。

 ――ぽたり。
 

ダリア:流した血が騎士を模っては、老父と女の間に現れる。
ソフィア・ノイラート:「ほほう……」おもしろげに口元をゆがめる。「お前も、か」
血の騎士:「***、**!」
血の騎士:それが小さく何かを言ったと思えばぶれて、老父をとっ捕まえる形で担ぎ上げて片方が離脱を図る。

ソフィア・ノイラート:「させるか!」
ソフィア・ノイラート:女が手を振ると、街路の石畳がめくれ上がり、不格好な腕を形成される。
ソフィア・ノイラート:つかみかかろうとする、が――、
ダリア:同時に彼女も後ろ飛びで離脱はかりますよ!

 ――がちっ。
 

ダリア:騎士が横あいから飛び出ては、その攻撃をはじく。
ソフィア・ノイラート:「チッ!!」
GM:後に残ったのは、騎士のかけらがごとき、霧のようなものだけ――
ソフィア・ノイラート:「逃したか――ったく、日ごとにああいうのが増えてきたねえ。ああ、めんどくさいったら」
ソフィア・ノイラート:肩をすくめ、再び街路へと消えていった。

 * * *

街の住民:「う、うう……」弱弱しいうめき声。胸のあたりは血で真っ赤に染まり、もう長くないことは明らかだ。
ダリア:「……。……」だいじょうぶですか、なんて、いわない、意味がないし見ればわかる。
ダリア:「この間は、ありがとう。おかげで、命拾い、しました」
街の住民:「ああ、あん、た、か」にこり、ぎこちのない笑顔だ。
街の住民:「はは。助けておいて、よか、った」
街の住民:「でなきゃ、いま、未練をふやして、る、とこ。ろだ。から。なあ……」
ダリア:薄く犬歯で自分の指を切ってから、彼の胸のあたりに手を添えて。
ダリア:血の操作というか輸血テイストで、痛みを和らげようとしてみます。
GM:では、ご老人はゆっくりと目を閉じます。
街の住民:「ああ……もう、痛みも、ない」
街の住民:「あり、がと、よ」
ダリア:「せめて、安らかに――」
GM:その言葉を最後に、彼は眠りにつきました。
ダリア:自分の血をもう少し流して、従者つくる要領で黒い大きな布を作りだし。老父を包んで。
ダリア:そのまま帰路につきます。お屋敷の許可が下りれば簡易とはいえど弔う心づもりで。

 ――帰路について。
 

アリエンヌ:ダリアが屋敷の敷地に入った所で、真っ直ぐにアリエンヌが駆けて来る。
ダリア:「遅くなりまして申し訳ございません、奥様」と、ぺこり。女の傍らに騎士のようなモノがいて、その騎士が、何か黒い布で包まれた遺体? を抱いている。
アリエンヌ:「ああよかった、ダリア! 獣たちの報せもないからどうかしたのかと思ったわ」
ダリア:沈痛な面持ちで「すこし、トラブルに巻き込まれてしまいまして……」
血の騎士:そういうと、騎士が前へ歩み寄り、片膝をついて首を垂れる。
アリエンヌ:「そう。……それで、フレデリクは? ……」
アリエンヌ:傍らに控えた騎士に目を転じ、沈痛な面持ちでアリエンヌは口を閉じる。

アリエンヌ:(同じく)沈痛な面持ちで、だ
ダリア:目を閉じて、騎士が抱える黒布を見て
ダリア:「……」沈黙のまま、黒布をそっと開ける。
アリエンヌ:遺骸を目にし、かすかに立てる歯ぎしりの音。
アリエンヌ:「……わかったわ、普段なら10日ほど待たないといけないのだけれど……庭に埋葬して頂戴。
アリエンヌ: ここに居れば、エリザベートの手も及ばないでしょうから」

ダリア:「かしこまりました」
血の騎士:騎士も立ち上がると、礼を一つ。庭へと音もなく向かう。
アリエンヌ:気丈に振舞っていた女性の顔に疲れが翳る。背を見送り、額に手を当て――しばし、思索にふけりながら屋敷へ戻っていった。

 数日前までは生きていたものが、あくる日には帰らぬ人となっている。凄惨な、そして無情なる日々。

 それはかつての、平穏なこの田舎町とは無縁のはずの日常であった。
 すべては、あの女――エリザベート・ブラーシュがもたらしたのである。


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■OP1 終わり

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ダリア:あ、GM。ロイスとります。2つほど。
アリエンヌさんに【恩恵】/不安、ソフィアに執着/【嫌悪】

GM:どうぞどうぞ
GM:アリーさんもありましたらどうぞ
アリエンヌ:じゃダリアさんに
アリエンヌ:○庇護/不信
GM:では次へ

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 ■OP2 墨坂霜樹


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GM:お待たせしました支部長、登場侵蝕をどうぞ。
墨坂 霜樹:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 8[8]+31 → 39

GM:では、オープニングの詳細を決めるので、1D10を二回お願いします。
墨坂 霜樹:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

墨坂 霜樹:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

GM:C1:ヒロインの状況3 [ライバル]に連れ去られようとしている。
GM:C2:状況の急変4 アルフレッドに見逃してもらい、逃走する。
GM:墨坂さんは確か、ヒロインが連れ去られるところに居合わせて、巻き添えをくらった、という設定でしたよね。
墨坂 霜樹:ですねー
GM:前半でヒロインと出会い、さらわれそうになるのを助け、負けて自分も連れていかれ
GM:現在になって、なぜかアルフレッドに逃がされる……?
GM:いや、脱走しようとして、アルフレッドがなんか見逃してくれたような? ってなる感じではどうでしょうか
墨坂 霜樹:多分、連れ去られたあと(日本で)
墨坂 霜樹:エリザの前に引っ張り出される前に助けてくれた(ブラドで)
墨坂 霜樹:みたいな感じではないかと
GM:ういうい。ではまず、日本での日常シーンなどだうぞ
墨坂 霜樹:ふむむ、では夕方頃…6:30くらい?
墨坂 霜樹:久しぶりに早く帰れるし、この頃平和だしで
墨坂 霜樹:結構機嫌がいい
GM:そんな貴重なタイミングで……(ほろり
GM:んーと、では夕方の商店街、かな
墨坂 霜樹:はい

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 【夕方の商店街】

GM:わいわい がやがや かしましく、穏やかな、平和そのものの街並みでございます。
GM:あたりは買物帰りの主婦や、部活の終わった学生の一団、遊び歩いてる感じの若者なんかがいる。
GM:そんな中――
柘榴愛璃:「きゃっ!」すってんころりん
墨坂 霜樹:(ちょっくらケーキでも買って帰るってもいいかね。いや、なんか果物とかのがいいか?)
墨坂 霜樹:じゃあそれをみて助け起こす
GM:セーラー服の少女が転んだ拍子に、持っていたリンゴが落ちて、あなたの足元に転がってきます。
GM:あ、じゃあ助け起こされよう
墨坂 霜樹:「おいおい、大丈夫かい」
墨坂 霜樹:リンゴはムニンが拾ってくれる
柘榴愛璃:「あ、ありがとう……おじさん」
ムニン:「カア」(はいどうぞ)
柘榴愛璃:目をぱちくり。「ありがと。かしこいカラスだね」
柘榴愛璃:「おじさん、サーカスの人?」
GM:カラスを使う→動物使い
GM:→猛獣使い→サーカス、という連想らしい
墨坂 霜樹:「いや、単なるしがない法人の職員だ」
柘榴愛璃:ふふっと笑みをこぼす。「へえ、カラスを手なずけてる公務員なんて、変」
墨坂 霜樹:「だろ? 自覚はあるんだよ、一応な」ムニンは肩にとまる
柘榴愛璃:「あたし、柘榴愛璃(ざくろ・あいり)」
柘榴愛璃:ちょっと声をひそめて。「ねえ、ちょっと変な人が後ろついてきてるんだけど。……途中まで、一緒に行ってもらって、いい?」
墨坂 霜樹:変な人ねえ
GM:あたりは帰宅ラッシュやらなんやらで、わりと人が多いです。
墨坂 霜樹:じゃあ墨坂はこう不自然にならないようにうなづきつつ
墨坂 霜樹:《地獄耳》!
GM:では、特に不審な音声はひっかからない。ただ、外国語でなんか独り言をいってる女がいて、内容はわからなかったりする。
墨坂 霜樹:ふむー、外国語だけで疑うのもなあと思いつつ
墨坂 霜樹:「俺みてえなオッサンでよければ」
墨坂 霜樹:送るぞー
GM:ではてくてくと、君たちは歩を進めました。
柘榴愛璃:(ほっとした顔をしながら、わりと腕とかつかみそうな距離で並んでる)
墨坂 霜樹:(職質受けたらシャレにならねえ……!)
GM:親子とか言い張るんや
墨坂 霜樹:うん、がんばる
墨坂 霜樹:背後警戒しつつ歩いていきましょう
GM:さて、何度か角を曲がったところで、再び愛璃が声をひそめます。
柘榴愛璃:「……ほら、あの人」
GM:指さす先にいたのは、危険な露出度黒装束を着込んだ、金髪の白人女性。
ソフィア・ノイラート:「…………」
GM:君たちを見る目は、ケダモノのような眼光を放っている。
墨坂 霜樹:(うわあ……なんか外国のMVに出てきそうなねえちゃん)
GM:なんて形容だww
墨坂 霜樹:暢気しつつ、ムニンを使ってカラスを集めつつ警戒態勢
墨坂 霜樹:「知り合いか?」(こそっ
柘榴愛璃:ぶんぶんと首を振ります。
墨坂 霜樹:「そうか……」
柘榴愛璃:(嘘じゃなかったでしょ、と目で訴えている)
墨坂 霜樹:頷く
GM:と、柘榴ちゃんが少し首をかしげる。
柘榴愛璃:「……変だな。もううちが近いのに、どんどん知らない場所に入ってく」
墨坂 霜樹:えーっと
墨坂 霜樹:墨坂は多分この街に住んで10年はたってないか…まあそんくらいだと思うんですが
GM:ちなみにあたりは、墨坂さんも知らない場所です。
墨坂 霜樹:まじか
GM:街中には違いないけれど、見たことのない通りになっている。
GM:オルクスのエネミーエフェクト《ラビリンス》の効果だ!
墨坂 霜樹:ワーイ(白目)

《ラビリンス》
 街並みや建造物を作り替え、迷路のようにするエフェクト。
 このエネミーが指定した一部の地域や建造物では、指定された人数のPCしか登場できない。


ソフィア・ノイラート:「はははは! やった気づいたかい?」
ソフィア・ノイラート:「ようそこ、アタシの迷宮に」
墨坂 霜樹:では舌打ちしつつ、ワーディング貼ります。戦闘に柘榴ちゃん巻き込みたくないマン
柘榴愛璃:「?」では、ふらっとその場に崩れ落ちます。
墨坂 霜樹:「一般人巻き込むほど馬鹿じゃねえし、そっちが仕掛けてこねえならこの子送ったあとにやる予定だったんだよ」
墨坂 霜樹:いつのまにか電柱とかに鴉がめっちゃとまってる
ソフィア・ノイラート:「思ったより頭の鈍いタマだね。アタシの目的は、最初からそっちの子だよ」
墨坂 霜樹:「そーか、そーか。まあ、どっちにしろ見逃すわけにはいかねえんでな」
ソフィア・ノイラート:「ふぅん」じろじろと、なめまわすような視線でキミを品定めする。
墨坂 霜樹:すっごい不機嫌だよ!(おうちかえるの遅くなるので)
ソフィア・ノイラート:「まあいいか、アンタももろとも、女王様に引き渡しだ」
GM:おうちには とうぶん かえれないものね
GM:というわけで演出戦闘開始だ! ソフィアの足元から地割れが走り、地面からアスファルトの破片で形成された腕が伸びる!
墨坂 霜樹:バックステップで回避しつつ
墨坂 霜樹:「ムニン!」
墨坂 霜樹:鴉が一斉にソフィアさんに襲いかかるぞー
ソフィア・ノイラート:「はん! ヒッチコックかい?」
ソフィア・ノイラート:何もない空間から、白く透き通る無数の腕が湧き出して、カラスの群れを迎え撃った!
墨坂 霜樹:(あ、やべえ。一人じゃ無理くせえ)
ソフィア・ノイラート:「そらそらそらっ!」
墨坂 霜樹:ダメもとでガラケー出してみる
カラスたち:「カア、カア」「ギャア、ギャア」「ガー、ガー」ばさばさ、ばたばた
墨坂 霜樹:通じる?
GM:んー、かける相手にもよるかな
墨坂 霜樹:えーっと支部に
GM:じゃあ通じる感じでどうぞ!
墨坂 霜樹:「聞こえるか! ……えーっとどこだよここは! 商店街の近くで交戦中だ、至急応援をよこせ!」
墨坂 霜樹:多分鴉のうち1匹が道案内用に飛んでく
支部エージェント:途切れがちの音声がなんとかそれに応じようとする。『え……しぶ、ちょ……どこっ――ザザッ――ザー……っ……』
墨坂 霜樹:「一般人を1人保護してる、子供だ! 誰でもいいから早く来い!」
支部エージェント:『聞こえ……早……ます……ザザザッ――ガリガリガリ――ガガーピー……』
GM:ブツン! 唐突に通信は切れた。
ソフィア・ノイラート:「んー、ちょっと電波の切り方が甘かったねえ」
墨坂 霜樹:「わかってたが……くっそ! 通じただけよしとすっか…」
ソフィア・ノイラート:「ははっ。観念しなあ!」
ソフィア・ノイラート:カラスを蹴散らし、無慈悲に白い拳が墨坂に迫る!
ソフィア・ノイラート:「そらあっ!」
墨坂 霜樹:では、柘榴ちゃんを守る体制で
墨坂 霜樹:「しまっ……!?」
墨坂 霜樹:倒されます
ソフィア・ノイラート:実体のない拳が、嵐のような殴打を加え、打ち倒す!
ソフィア・ノイラート:「よっ……と」
墨坂 霜樹:気絶してます
ソフィア・ノイラート:倒れた君の頭をブーツでふみにじり、勝ち誇ろう。
ソフィア・ノイラート:「あんたも一緒に来るんだよ。ブラドホルトへね!」
GM:という、女の宣言が聞こえたか、聞こえなかったか――

* * *

GM:ともかく、それから月日は流れ。
GM:君たちはエリザベートの屋敷で囚われ人になってました。
柘榴愛璃:「ぐすっ……ううっ……帰りたいよう……」
墨坂 霜樹:「あー、大丈夫だ。きっと帰してやるから、な?」
GM:柘榴ちゃんは家族や日本のことや、これからのことを考えて、毎日泣いているのでした。
柘榴愛璃:「うん……」こくこくとうなずく。
GM:君たちは牢屋とは言わないまでも、粗末な物置部屋のようなところに閉じ込められ、一日一食(ロールパン一個と水一杯)の粗末な食事を与えられています。
墨坂 霜樹:(泣いてる餓鬼は苦手だ……、いっつもいっつも。なんでこう餓鬼ばっかりこーゆうめに会うのかね)
GM:弱いからじゃないですかね……(無慈悲)
墨坂 霜樹:頭撫でながら
墨坂 霜樹:「ほら、腹減ってるだろ。俺は腹減ってねえんだ、少しやるよ」
墨坂 霜樹:っていって半分位あげたりしてる
柘榴愛璃:「駄目だよ……おじさん、私より体大きいのに」と言って固辞する。
墨坂 霜樹:「大人は子供より丈夫なんだよ」とケラケラ笑ってる
柘榴愛璃:でも空腹に耐えかねて、ひとかけらだけもらったりする。
墨坂 霜樹:あ、当然ムニンも一緒にいるのでそっちにもパンわけたりしてます
GM:だが当然、カラスのぶんまで食事が出たりはしないのであった。
墨坂 霜樹:しってる
墨坂 霜樹:ひもじいのは我慢してるよ!子供の手前で大人が弱音吐くわけにはいかないから
GM:そんなわけで君たちが閉じ込められている物置部屋? ですが、特に見張りとかはいないようだ。
GM:食事は扉の下の小窓から入れられます。
墨坂 霜樹:……ムニンならなんか出れない?
GM:小窓も鍵がついてますが、壊せば通れるサイズですな。
墨坂 霜樹:よしじゃあ壊そう
墨坂 霜樹:壊して斥候やってもらおう
GM:どうぞ!
墨坂 霜樹:演出でー…溶かすか。鍵
墨坂 霜樹:サラマンダーだし
墨坂 霜樹:そんでムニンを出す
墨坂 霜樹:「すまねえが、今は兄弟しか通れねえんだ。ちょっくら外の様子を見てきてくれ」
ムニン:「カー」(了解)
GM:ではごそごそっと小窓を通り抜けて
GM:しばらくしてムニンが戻ってくると、だいたいの館というか城? の見取り図がわかります。
墨坂 霜樹:ほほう
GM:外へ通じる裏口までのルートが分かったぞい
墨坂 霜樹:うーん
墨坂 霜樹:鍵開くかな牢屋の
GM:中から開くのは大変だぞう
GM:壊すのはそれなりに頑張れば出来るぞう
墨坂 霜樹:ふむ、では
墨坂 霜樹:「あー、ちょっと向こうむいててくれねえかな」と石榴に
柘榴愛璃:黙って後ろを向きます。
GM:数日間狭い部屋に閉じ込められて暮していては、いろいろと暗黙の了解もできる。
墨坂 霜樹:だよねえ
墨坂 霜樹:よっし
墨坂 霜樹:《茨の縛め》を演出で使います
墨坂 霜樹:鍵壊してドア開ける
GM:ゴシカァン!
GM:監禁室の扉は死んだ!
墨坂 霜樹:いいのかそれで
GM:開いたには開いたぞう
墨坂 霜樹:「よっし……とりあえず、この気味の悪い館から出る算段はついた。行くか?」
墨坂 霜樹:一応柘榴ちゃんに聞く
柘榴愛璃:「……いく。いくよ」
柘榴愛璃:少し、震えながらだが、その意志は固い。
墨坂 霜樹:「ここにいた方が、安全かもしれねえぞ」
墨坂 霜樹:「それでもか?」
柘榴愛璃:ぎゅ、と墨坂さんの服のすそを握り。「あたしは、エサをやり忘れたペットになりたくないもん」
柘榴愛璃:やり忘れられた、か
墨坂 霜樹:「んじゃ、おっさんから離れるなよ。出来るだけのことはする」
柘榴愛璃:こくん、とうなずきました。
GM:というわけで、ムニンの案内でてくてくてくと君たちは館内を進んでいきます。
GM:だんだんと地下のほうに入っていきますね。漆喰の壁が石造りになって、じめじめとした湿っぽく冷たい空気になる。
GM:そんで血の匂いが混じってることに、墨坂さんは気づくでしょう。
GM:なんか遠くから悲鳴とか、言葉はわからないが許しを請うような、この世の終わりのように悲痛な叫びが、かすかにしてます。
墨坂 霜樹:(あー……やべえな)
柘榴愛璃:手が白くなるほど強く、墨坂さんにしがみついています。顔色が蒼くなってきてる。
墨坂 霜樹:手を握ったり開いたりしてエフェクトが制御できるか確かめる。
GM:エフェクトは今のところ問題なさそうだ……。
GM:と、そこへ。

 ガチャリ


アナ:「あーつまんない! もう死んじゃった!」
GM:10歳そこそこの少女が、全身から血の臭いを発しながらあらわれました。
墨坂 霜樹:ひいいいい
墨坂 霜樹:隠れたい!
GM:隠れ場所はお好きにどうぞ! なんか謎の黒い袋の山が壁際にありますよ。
墨坂 霜樹:じゃあ柘榴ちゃん抱えてその影にダイブ!
アナ:「やっぱり綺麗に皮をはぐのって、難しいのねえ」
アルフレッド:「お嬢様、そもそも人間は皮を剥がすと皮膚呼吸ができなくなりますし、たいていは、ショック死してしまいます」
墨坂 霜樹:(なんつー会話してやがんだよ。あいつら……)
墨坂 霜樹:冷や汗
アナ:「ふうん、やっぱりただの人間はもろいのねえ。じっくりやるなら、オーヴァードに限るわ」
アナ:「あ! そうだ」無邪気な様子で、ぱん、と両手を打ち鳴らす。「ニホンから捕まえたオーヴァードがいたじゃない。あれ剥ぎましょう!」
アナ:「アルフレッド、連れてきて」
アルフレッド:「かしこまりました」
アナ:「一緒に女の子もいたわよねえ。焼くのとおぼれさせるの、どっちがいいかしら?」
アルフレッド:「お嬢様のお好きなように」
墨坂 霜樹:(やべえ)
アナ:「んー、どうしよっかなあー♪」
GM:少女は遠足でも楽しみにするような口調で、てくてくと歩き去っていく。
アナ:「じゃ、準備できたら呼んで。お昼寝してくるわ」
アルフレッド:「はい」恭しくお辞儀する。
柘榴愛璃:がたがたと震えながら、必死で隠されている。
GM:ちなみに、あなた方が隠れてる黒い袋の山ですが。
墨坂 霜樹:はい
GM:袋の端から、人間の指だか髪の毛っぽいものが、見えるような気がします。
墨坂 霜樹:し っ て た
柘榴愛璃:吐きそうな顔で、しかし口元を抑えて必死にこらえてます。
墨坂 霜樹:飢餓感に苛まれながら集中してます。もしも気がつかれたら戦えるように、戦っている最中に衝動に負けないように
墨坂 霜樹:(※衝動:飢餓)
墨坂 霜樹:下手したらそのへんの肉食べる
GM:では、先ほど少女と話していた執事風の男――特徴的な仮面をかぶっている――ですが。
アルフレッド:ぎらり。仮面の奥の目が、はっきりとこちらを見た。
墨坂 霜樹:(あっやっべ)
墨坂 霜樹:とりあえず身構えながら、いつでも柘榴を抱えて走れるようにしておく
アルフレッド:ふっと目をそらすと。何事もなかったかのように、その場を離れていきます。
アルフレッド:が、立ち去る直前、そっと片手が、ある方向を示しました。
GM:その方角は、ムニンが探してきた脱出路と一致します。
墨坂 霜樹:「……見逃された?」
墨坂 霜樹:何がなんだかわからないがとにかく助かったらしいのはわかったので
墨坂 霜樹:震える柘榴ちゃんをこう…抱え上げるようにして急いでその場を離れたいです
柘榴愛璃:「きゃ」と小さく声をもらして、はっと口を押さえ、されるがままです。
墨坂 霜樹:というところでおk?
GM:他になければそれで!
GM:あとロイスとかあればだうぞー
墨坂 霜樹:うーい
墨坂 霜樹:初期ロイスとPC間?
GM:シナリオロイスと、PC間は出会ってからですかね。
墨坂 霜樹:はーい
墨坂 霜樹:では柘榴ちゃんに ◎庇護 不安で
GM:OK!


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 ■OP2 終了

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【オープニングフェイズ 終了】

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