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【はじめに】
セッション卓はパラレルワールドです。
回すGM/参加されるPLによって様々に変わるもの、ご理解をお願いいたします。
【このシナリオは、サプリメント記載のシナリオを改編・使用させていただいております。ネタバレNGな人は回れ右でおねがいします。
このサーバーは、坂上鮎様の許諾を以て使用させていただいております。
――敬意を。そして、感謝を。】
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【Act Trailer】
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“不老不死”
それは古来より、万人が求めてやまぬものである。
不死の力を与えると言われる“死者の宝冠”
それを求め、豪華客船に潜入したものたちに待っていたのは――血煙る地獄。
その中で愉悦に身を浸して笑う――不死なるもの。
Double Cross the 3rd edition
『Deadman’s Crulse』
ダブルクロス――それは、裏切りを意味するコトバ
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GM:と、いうことで:よろしくおねがいしまーっす!
霧々:よろしくお願いしまーす!
九十九 銀次:よろしくおねがいしまーす!!!
フローズ:よろしくお願いします!
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【――舞台】
みなとみらいに停泊中の船・ノーライフクイーン号が舞台です。
季節は6月、日は2日。横浜開港祭の時期です。
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GM:期せずして、本日は6/2でございますっと。
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【ハンドアウト】
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■PC1
ワークス:FHエージェント
カヴァー:指定なし
シナリオロイス:都築京香:推奨感情:慕情/隔意
指定Dロイス:強化兵。
今回、キミが命じられた任務は“死者の宝冠”の奪取だ。
だがそれよりキミにはもっと気になることがある。
それはキミが持つ“万物を殺す才能”を見抜き、FHへといざなってくれた都築京香の存在だ。
FHを離れたはずの彼女は“死者の宝冠”の近くでキミを待っているという。
彼女はいったいどんなプランを考えているのだろうか。
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GM:(キャラ紹介タイムー)
GM:(九十九君へへとスポットライクとマイクをいそいそ持ってくる)
九十九 銀次:あ、はーい
九十九 銀次:「FHエージェント”夢幻の護人(Reve gardien)”九十九 銀次だ」
九十九 銀次:「まぁ、ただの殺人マシーンだ。」
九十九 銀次:と本人はこれくらいです。
九十九 銀次:データだけ言うと、精神振りの単体白兵型です。
九十九 銀次:半透明の妖刀を所持しており、相手の返り血もしくは己自身の血で刀身が怪しく光る!
九十九 銀次:設定は元々は天涯孤独のUGNチルドレンでした。天涯孤独でUGNの施設で育ったため自分には何もない。と思い
九十九 銀次:じゃ、”何か”を持っている人々を守りたいと思い、明け暮れていたけれどそんなに都合はよくなく守れなかった。という経緯がありまして
九十九 銀次:その際に自分の在り方に迷っているとプランナーから守れないのであれば"力"をどうぞ? と遺産(強化兵)を受け取ります。ということでFHに居ます。
九十九 銀次:欲望は保持。夢とか理想とか持った人々を守りたい(人、オーヴァード関係なく)
九十九 銀次:強化兵の殺意の進行もあってか、守りきれなくなる前に殺せばいい、打ち倒せばいいという思考です。
九十九 銀次:と、用意したものはこれくらいです!
GM:は―あーい、何か質問ありまーすかっ!
GM:とりあえず質問っツーかGMからね、今日ここまで行くかわからないけど。
GM:けっこーつづらくんは古株です、どの程度古株って、都築京香がFH日本支部長といわれてた頃、に、拾ってきた方です。
GM:OPでその回想あるからね☆ミ でっち上げ準備よろしく♪ あんど、みんなそこらはどの程度知ってるんだろう、と。
九十九 銀次:確かに古株ですね! でっち上げは設定のもと何とかしてみます!w
九十九 銀次:うーん、組織ではあるからなぁ、知っててよいのでは? とは思いますよ。リーダーとか特に
GM:はいなはいなっ〆(..
九十九 銀次:強化兵なのでそれなりに任務も同じだっただろうし、何せ同セルですのでね!
GM:もっともFHは欲望重視、なにしだすかわからないけどね、キラッ☆ミ
GM:てことで、そんな主人公格というか当事者No.1でーっす♪
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■PC2
ワークス:FHエージェントorチルドレン
カヴァー:指定なし
シナリオロイス:キャプテン・ジャンジャック:推奨感情:執着/憎悪
指定Dロイス:---
今回、キミが命じられた任務は“死者の宝冠”の奪取だ。
この宝冠はゼノスメンバーである“彷徨える死人(フライング・デッドマン)”キャプテン・ジャンジャックも狙っているらしい。
何度ころしても、何事もなかったかのように毎回よみがえってくるジャンジャック。
ちょうどイイ機会だ。今度こそ奴を地獄へ送り、自分の優秀さを見せてやろう。
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GM:(マイクとスポットを、霧々ちゃんにちょんっ)
霧々:「はーい! 新人FHエージェントの霧々(きりむ)だよ!」
霧々:ちょっとウェーブかかったボブの少女。囚人や拘束衣をモチーフにしたパンク衣装で元気いっぱいだ。
霧々:「氏名なんてカタッ苦しいもんは忘れた! 過去なんて振り返らない、オーヴァードになった以上、前だけ見て生きてやるぜ! ノーフューチャー!」
霧々:※本名は「桐島理夢(きりしま・りむ)」なのでキリムです。
霧々:「つい最近覚醒したオーヴァードなんだけれど、その時はUGNのボケナス連中の戦闘に巻き込まれて瀕死だったんだよね~。だからアタシ、目覚めるなり大暴れさ! 死にたくなかったからね!」
霧々:「そうしたらあいつら、アタシを〝ジャーム〟呼ばわりして殺しにきやがった! 冗談じゃねーぜ! アタシは殺されるぐらいなら、他人を殺してでも生きる!」
霧々:「なんだかんだ、その時の戦闘から間もなく、あのコードウェル博士に拾われてFH入りした。ってワケ。いやー、あん時は博士があんな大物だなんて思わなかったなー」
霧々:「なわけで、数年FHにいる銀次先輩と違って、こちとら入って数ヶ月のチョー新人! 早く手柄を立てて認められたいぜ!」
霧々:というわけで、欲望は「生存」。不死者なのでUGNからはジャーム扱いされ、生きるためにFHに入り、生きるために日々を戦い抜くおなごです。
霧々:性能はハヌマーンとモルフェウスの範囲アタッカー、かまいたちで視界も出来るし、砂の加護でちょいちょい小器用にこなす……予定だ!
霧々:こんな感じかな? 以上、よろしくお願いします!
GM:はーい、かわいい新人さんっ。
九十九 銀次:よろしくおねがいしますー! 先輩ッ面ができますなw
フローズ:(´▽`)
霧々:あ、そうそう、コードネーム忘れてました。「キーニング(泣き叫ぶ)キリム」です。
GM:どなたか質問ありますかー?
九十九 銀次:十字槍はどなたからもらったのでしょう?
霧々:「出来るだけ敵に近付かずに戦いたいです!」「でも射撃とか苦手です!」と言ったら
霧々:「じゃあこれでも使っとけ」となんか事務的なひとに槍をぽいされました。
九十九 銀次:あぁ、射程あるし、うんw
霧々:結局離れて戦いたい一心でかまいたちを覚えた臆病ガールだ!
霧々:(ので槍自体は特にいわくもないただのクロススラストです)
九十九 銀次:ふむふむ、はーい
フローズ:わりと全体的にキャラが立ってる感じだ……(´▽`)
GM:濃い、よ、ね!
GM:さて、つぎいくよーっ!
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■PC3
ワークス:FHセルリーダー
カヴァー:指定なし
シナリオロイス:死者の宝冠:推奨感情:有為/脅威
指定Dロイス:---
今回、キミがコードウェル博士から命じられた任務は“死者の宝冠”の奪取だ。
“死者の宝冠”とは所有者に不死の力を与えると目される、Exレネゲイドの宿った王冠だ。
それは現在、ギルド所有の客船:ノーライフ・クイーン号にあるという。
だが情報によると目的となる“死者の宝冠”を、ゼノスも狙っているらしい。
どうやら、簡単に終わる仕事ではなさそうだ……。
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GM:(わんわへとスポット、あんどわうりんがるを持参)
霧々:わうりんがるww
フローズ:「 」
九十九 銀次:犬だ!
フローズ:「違う、狼だ」
フローズ:「――いや、なんだ。幻聴が聞こえた気がする。じゃない。あたいだな」
フローズ:「ゴホン。フローズ。フローズ・F・マーナ」
フローズ:「“ホワイト・ウル――ドッグ”? 何を言ってやがる?」
フローズ:「チッ……えーと、我が少数精鋭のセルの《リーダー》にして《盾》だ」
フローズ:攻撃は一切できないが、その分あたいの頼れるアシが何とかしてくれるだろうよ」
フローズ:キュマイラ/サラマンダー/エンジェル・ハイロゥのクロスブリード。
フローズ:あんまりしたことないカバーリング型です。
放浪の末にたまたま日本に来て、たまたま自由そうなFHに居着いている状態です。
ただ漠然と生きていたので組織だった行動をしたことがなく、
かといってUGNは面倒くさそうだなって理由です。
理由はそれだけじゃなくて、
あれだけ大きな組織を裏切って新たな組織を起こした
コードウェルのパンクでロックな精神にびびっと来たそうですよ。
見た感じ扱いづらそうなFHセルリーダーです。
口癖が悪く悪態もつきやすいですが、
古代種としての経験やもとより犬……狼の意識にも似たウィルスのおかげで
そういうった群れの統率に関してはそこそこ上手くやっていけてる感じでしょうか。
欲望も“トップになる”という目的意識あってか、単独暴走はしにくいです。
UGNを狙うという意味で、起こす行動は大胆ですが。
――まあ、上司が上司、部下が部下で中々上手くいかないようです。
フローズ:「――でいいか? 他に質問は」
九十九 銀次:リーダーのとこ来てどれくらい経ってるだろう……?
フローズ:それなりに長い付き合いのような気もしますねえ。
霧々:霧々は新人だから数ヶ月そこらの付き合いですねい。
フローズ:多分同じ時期か、それよりちょっと先にフローズが入ったという形であれば。
フローズ:あ~1~2年前。ならちょっと長い付き合いぐらいか。
GM:OKかな、OKかなっ?
九十九 銀次:はい!
霧々:オウイェー
GM:では
GM:\れっつ・クルージング/
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Opening Scene:1
Side:Hróð
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GM:まず【OPでは侵蝕率あっぷダイスを振らないでください】
GM:事件の導入は【セルのアジト】から入り、ます。です、が!
GM:その前に、回想的に”セルの日常”をやってください、3人で!
霧々:とりあえず、セルの建物とか溜まり場がどんな場所か、リーダーに決めてもらいたく。
フローズ:使われてない廃墟や倉庫を数箇所抑えて縄張りにするって形ですね。
九十九 銀次:おぉ、たまり場だぁ。
フローズ:1箇所だとバレた時に面倒なので……というのが理由で、あと人気が少ないほうが犬の姿でもだらけられるとかいう。
霧々:じゃあ倉庫の一角に、ボロのソファやテーブルやテレビを持ち込んでごろごろしてる、って感じでいいですか?
フローズ:いいですね~
霧々:ではそれでー
GM:回想シーンはセルの中じゃなくても外でバトっててもいいからね、適当にね!
GM:(ロールのならしともいいます、あい)
九十九 銀次:はーい
霧々:ぼかぁ、セルの倉庫に巨大ぬいぐるみを持ち込んで怒られたいです。
フローズ:女のコだなァ
九十九 銀次:ww かわいいなw
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――アジトにて。
霧々:「ちぃーっす! リーダーいるー? うちのセルに仲間が増えるよーん!」
九十九 銀次:自分は廃墟にふさわしくもない、黒スーツでネクタイゆるゆるのままですよー
霧々:アジト(倉庫)にやって来た霧々は巨大な段ボール箱を引きずっている。
フローズ:狼です。
霧々:「開封!」箱を開くと……出て来たのは高さ165cmの、茶色い熊の巨大ぬいぐるみだ!
霧々:「見てよこのリラックスしすぎた熊ぐるみ! 完全予約制でお値段ろくまんえんだけど、なんやかんやしてゲットしたよ!」
霧々:「これで見た目だけうちのセルの頭数は増えるし、ふかふかソファ第二号になるよ! しかもカワイイ!」
フローズ:おもむろに寝そべり姿から立ち上がると、ぬいぐるみに向かって跳躍し、喉元に食らいつきます。
霧々:「ああ――ッ!? リーダアアアん?!」
九十九 銀次:「……」何とも言えない顔をしている。
フローズ:「ガルルル」
霧々:「いやーやめてー! くま可哀想! リーダー人間の理性取り戻そう!?」
フローズ:「ブォンブォンブォン」
フローズ:人の姿に戻ってぶん投げるよ!
霧々:「ああ! くまの首が! ワタが! クッションが! アーッ!」
九十九 銀次:「リーダーもリーダーだなぁ……」
フローズ:「――なんだこのクソは! オーヴァードでも何でもねえな!」
霧々:「ぬいぐるみだから仕方ないじゃん! EXレネゲイドのくまがいたら欲しいよ!」
九十九 銀次:「そういう問題なのか……」
霧々:「アタシが給料つぎこんだ巨大ぐるみがー!」
フローズ:「……あーびっくりしてつい投げちまった。保証効くのかこれ?」
霧々:ぬいぐるみはリーダーに食いちぎられ、みるも無惨なボロ雑巾と化している。
霧々:「びっくりって問題なの……保証……どうだろう……」
霧々:ふらふら~とソファに近付き、うつぶせにころがって、ふて寝する。ばたんきゅー。
フローズ:「ソーリーソーリー。次からはちゃんと言え」
霧々:「言ってる端から食われた気がしますけどぉ……」
九十九 銀次:日常に少しほっこりとしつつも、仏頂面。
フローズ:「どうせならちゃんとした人員連れてこい。あたいら3人でもまだまだアシが足りなくて困る」
九十九 銀次:「まぁそう気を落とすなよ。また買えばいいだろ?」
霧々:「そこはリーダーの手腕じゃないですか?」
霧々:「なんすか。先輩、ろくまんえんをぽんと出してくれるんすか? しかもあれ予約からの受注生産だから、決まった時期にしか手に入らないんですよ!」
フローズ:「あたいがおトモダチ連れてくるようなツラしてるか? ……大体逃げられるンだよ、こんなツラしてっと」
霧々:「……実はちいさな子犬にやたら懐かれたりしません? リーダー」キラキラと期待の目。
フローズ:「………………」
フローズ:眉間にシワを寄せ集め、圧を込めた眼差しで言外に言う。『そんな訳あるか』と。
霧々:(あっダメなんだ……)
フローズ:「…………ハーァ」
フローズ:別の1人用ソファーにぼすんと腰を降ろして足を放り投げた。
霧々:「うう……とりあえずいつか直せるかもしれないから、これは片づけておこう……リーダーも先輩も、捨てないでね!」
霧々:と言って、巨大ぐるみの残骸を1箇所に集めて、箱に詰めます。一応モルフェウスなのだが、修理系エフェクトなんてない! 成長を待て!
フローズ:「裁縫でもやるのか? 気長なやつだなァ」
九十九 銀次:「あぁ、善処する。」
霧々:「アタシは一応モルフェウスなんですー!」裁縫とか面倒だからやだ。
霧々:感覚3だからがんばれば出来るかもしれないが……w
フローズ:「……ま、そろそろデケェことの1つや2つこなしてえ所だが」
フローズ:「あたいら3人だと中々そうもいかないんじゃないかと思っててねえ。ましてや1人はルーキーだ」
霧々:「期待の新人ですよう。任せてくれりゃ、どーんと働いてみせますよう」テキトーこいてます。
九十九 銀次:「そのルーキーにも慣れてもらわないとな」
フローズ:「――言うは易し、行うは難しだ」
フローズ:「キリム。お前の能力を侮る訳じゃねェが、キーキー泣きながら踊ってるんじゃ任せるにはまだ心許ないぜ」
霧々:「うう……だって戦うのは怖いですよう、死んじゃうかもしれないんですよう」
霧々:「アタシゃ死なないためにFH入ったんですからー! うがー!」
霧々:(少しでも無理そうと思ったら全力で逃げたいですの顔)
九十九 銀次:無言で深々とソファに。
フローズ:「意気は良しっと……ま、ツヅラも居るんだから無茶はすンなよ」
霧々:などと今日もキーキーわめく、いつもの、日常。
……………………。
…………。
……。
――そんなこんなで。
――現在。
セルのアジトでふとよぎる、いつものてんやわんやの日常。
テロリストの日常? といわれたらまあ違うかもしれないけれど、それでもいつものフローズヴィトニルの、日常。
――日常がよぎって、戻ってくる、今。
――廃墟のアジト。
アジトにひとりでいると、通信が入ってくる。
――Dr.コードウェルから。
Dr.コードウェル:「ホワイト・ドック、私だ」
フローズ:「……あー。すいませんドク。ウルフです」
Dr.コードウェル:「おっと、失礼。ホワイト・ドック。君に頼みたい仕事がある、今はひとりかね?」
フローズ:「………………。一人です」諦めた。
GM:通信の向こうは少しだけ、いぶかしげな様子です、が、続けます。
Dr.コードウェル:「“死者の宝冠”を知っているかね。EXレネゲイドに感染した宝冠で、所有者に不死の力を与えるという」
Dr.コードウェル:「その宝冠が、現在ギルド所有の客船:ノーライフ・クイーン号に存在するということが分かった。君のセルにその奪取を頼みたい」
フローズ:「《不死の女王》号? 変なネーミングだな。アー、判りました。他に潜入するセルはないということで?」
Dr.コードウェル:「少数精鋭で頼みたい、あまり目立っても致し方ないのでな」
Dr.コードウェル:「近々その船でパーティが催される。その期に乗じて潜入するといい。身分や招待状の偽装はこちらで手配済みだ」
フローズ:「了解です。死者の宝冠は展示されている状態ですか?」
Dr.コードウェル:「いや、展覧会ではない。おそらく積み荷のひとつに紛れ込んでいるだろう」
Dr.コードウェル:「“死者の宝冠”はゼノスも狙っているようだ。“戦いの女神(ミネルヴァ)”や“彷徨える死人(フライング・デッドマン)”が動いているとの情報が入っている」
フローズ:「船の名前からしてそのためにあるようなモンだとてっきり思ったモンですがねェ……」
フローズ:「そんでもってゼノス……ああ、ゼノスと」
GM:ここで少し、拍を置きます。
Dr.コードウェル:「……懸念事項がある」
フローズ:「……はい?」
Dr.コードウェル:「君のセルメンバーの一人、レイヴ・ガーディアンは知っているかね」
GM:どこまで、とかそういう具体的なことは言わない。
フローズ:「アー……、《群れの頭(セルリーダー)》ですから、一応は」
フローズ:話の流れから、おそらくそういう意味だろう、と汲み取って途切れがちに答える。
フローズ:「……彼のことで何か問題が起きると?」
Dr.コードウェル:「彼は、ゼノスの首領である”プランナー”都築京香と浅からぬ接点がある」
Dr.コードウェル:「彼女のことだ、何らかの折があれば遅かれ早かれ機と隙を見て、彼に接触を図ってくるだろう」
Dr.コードウェル:「この奪取任務を少数に絞る理由の1つでもある。それとなく、彼に注意を払っていてくれ」
フローズ:「あたいの部下に手はつけさせませんよ、そんなビッチ」
フローズ:吐き捨て気味に応えると、鼻を鳴らした。
Dr.コードウェル:くっくと笑い。「以上だ、いい報告を期待しているよ」
GM:#通信きれます、いろいろまとめたらシーンエンドで!
フローズ:バシ、と携帯機をその辺のソファーに投げ捨て、懐から湿気った煙草を取り出す。
フローズ:……灯された火に照らされた面影は、鋭く獣の気配を帯びている。
フローズ:ゆっくりと火の点いた煙草をくゆらせ、思索するように静かに目を閉じた。
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Opening Scene:2
Side:Kirimu
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GM:事件導入は【過去回想~ジャンジャックとのいちゃいちゃ】です。その前に演りたい演じたいのあったらレッツゴーで!
霧々:うーん、今は特に思いつかないですね。
GM:じゃあ、過去回想から入りますね。
――かつて。
”彷徨える死人”キャプテン・ジャンジャックと“何度目かに”対峙した時のことだ。
海賊船長風のファッションをした奇妙なこの男は、キミを見てうれしそうにしゃべり始めた。
ジャンジャック:「よぉ、久しぶりだなキリム! 何度目かわからんが、また地獄からよみがえってきたぜぇ」
霧々:「げえ……またぁー……」うんざり顔。
ジャンジャック:「ここにゃちと用事があったが、空振りでよ。お前と戦えなきゃ骨折り損ってやつだったぜ」クカカカッ、と笑っている。
霧々:「来んな! カエレ!」
ジャンジャック:「キリム! お前は“死者の宝冠”ってしってるか? 俺ぁソイツを探してるのさ」
霧々:「し、死者の宝冠……?」当然、知らない。
ジャンジャック:「……まあ、どっちでもいい」
ジャンジャック:「お前と戦えるなら、どっちだってなあ!!!」
霧々:「っぎゃ――! やっぱりぃー!」
GM:彼は大ぶりのカットラスを手に嬉々として、霧々ちゃんに襲いかかります。
霧々:涙目になりながらFH十文字槍(クロススラスト)を構える! 来るならこい!
霧々:《コンセントレイト:ハヌマーン》+《電光石火》
霧々:7Dx@8+2 ※演出です
DoubleCross : (7R10+2[8]) → 10[2,2,6,6,6,8,10]+7[6,7]+2 → 19
――ガン、ギン、――ざぐっ。
霧々:「死ィエねえええええええ!」
霧々:さっきのコンボに《砂の加護》を加えて
霧々:10Dx@8+2
DoubleCross : (10R10+2[8]) → 10[1,2,3,4,4,4,5,7,7,8]+2[2]+2 → 14
霧々:さがった!w
霧々:霧々の全身から、霧状のオーラが吹き出し、動きをアシストする!
GM:下がってる下がってる!!
霧々:突き、払い、しなる槍! だが――、
霧々:「あああもう、めんどくさいいい!」ちらっと辺りをうかがう。
ジャンジャック:「つええ、つええなあキリム! ハハハ、うれしすぎて死にそうだ!」
霧々:さいわいそんなに狭いロケーションじゃなし、今なら逃げられるだろう!
霧々:「うるせー死ね! アタシは自由への逃走をはかる!」脱兎!
霧々:《軽功》こそないが、ハヌマーン運動神経で全速力だ!
ジャンジャック:「あっ、くそっ!? 待てよキリム、これで終わりなんて物足りねえだろ!!?」
霧々:「うしゃーい! 乙女の柔肌は安くないんだよう!」
霧々:「お前みたいなひからびたジジがいこつとやってられるかー! 生きるの一番!」
GM:フリントロックを取り出して、逃げる足へパン、パンッ――
霧々:「ひやうっ!?」臆病的直感でさけるさける!
GM:パンッ、パンッ――。
ジャンジャック:「ああくそぉ、これで終わりかよ……」
ジャンジャック:遠ざかっていく霧々ちゃんの背中を見、もう届かないフリントロックを腰にしまう。
ジャンジャック:「……ったく。“死者の宝冠”さえありゃ、なあ……仕方ねえ」
ジャンジャック:「また会おうぜ、キーニング・キリム」
そういうと、彼は砂となり、風に吹かれて飛んでいきました。
霧々:モルフェウスみたいな退場だ……
……………………。
…………。
……。
そして、6月。
――喫茶店、にて。
Pipipi、Pipipi――
霧々:「うー」だーらだーらとメロンソーダを飲みつつ、めんどそうに電話を取る。「あーいー?」
GM:おうち(セル)からの連絡です。
GM:てかリーダー、投げていいかなー? ロールして伝えてっ。内容は「死者の宝冠の奪取」「キャプテン・ジャンジャックの打倒」。
フローズ:ぬお
霧々:「こちらー、きりむー、でーす」だらだらっとした受けごたえ。どうせこの番号を知ってるものなど限られている!
フローズ:「あたいだキリム。いいか?」
霧々:「はーい。なんでしょうー」
霧々:(休憩中だったのでだらけモード)
フローズ:「( ――唐突に獣の一声がスピーカーの彼方より雷のように聴こえた―― )」
霧々:「ヒェッ」やばい、リーダーが怒る!
フローズ:そのあとガサゴソ音がして携帯が拾われるような物音。
フローズ:「よし。目覚ましになったな?」
霧々:「な、なんでしょうリーダー!?」はきはき。
フローズ:「オーケー。耳かっぽじって眼をひん剥いて聞けよ」
霧々:「はい」
フローズ:「デケェ案件が来たぞ。《不死の女王》号っていう客船に乗り込んで……《死者の宝冠》を奪う任務だ」
フローズ:「それと、お前のおトモダチの……切り裂きジャックだっけか? もついでにブッ潰しとけとか何とか」
霧々:「死者の宝冠…………あー、あいつこの間会った時も、それ探してました!」
霧々:「あと友達じゃないっす! ストーカーっす! なんかアタシを殺そうと付け狙ってくるし、早く殺しておきたい!」
霧々:命の危機は早めに片づけないとね。
フローズ:「若いなりにモテてるじゃねェか、良かったな。あれの所属はゼノスか? 野良か?」
霧々:「知らないですよう。こんなモテかた嫌ー!」
フローズ:「チッ、まあいい。邪魔ならどの道食いちぎっときゃいいさ」
フローズ:「不死の秘宝ってのも中々に伝説のオタカラっぽいしな。そりゃ奴も欲しがるだろう」
霧々:「不死ねえ……」
霧々:死にたくない、生きたい。でも、不死って、生きてるって言えるのだろうか……?
霧々:「なーんか、ロクでもなさそー……そのお宝」
フローズ:「あとはー……アー」
フローズ:一度言葉に詰まって、一服する気配。
フローズ:「今回は特に連携を大事にしたい。なにせあたい達のセルだけの行動になる」
フローズ:「無論あたいは部下のことは信用しているが、どうも上司がうるさくてね」
霧々:「うん? 博士からなんか注意されましたー?」
フローズ:「ルーキーのお前に報せるほどのことじゃないさ。ただ、泣き喚いてどっか行くんじゃねェぞ」
霧々:「やだな、勝手にどっか行ったりしませんよう。リーダーの傍が生存率高そうだし!」本音!
フローズ:「フン。咄嗟になったら首根っこでも掴んでやるから安心しておけ」
霧々:「それはもう」もみてボイス
フローズ:「以上だ。質問は? ないな、良し。それじゃあ後ほど合流する」
霧々:「(あっ質問却下された!)はーい」
ブチッ ツーツーツー
霧々:気を取り直して、食べかけのスイーツに手を伸ばした。メープルー、パンケーキー、ハーブティー(もっきゅもっきゅ。
霧々:もぐもぐと賞味しながら。「……不死って、食べ物の味、分かるのかな?」
霧々:などと首傾げ、はい、他になければシーンエンドで。
GM:うん、あるのですこれが。
坂月那岐:「さあ、な」
霧々:「ふぉい?」
GM:声をする方を見る、と、いつぞやにみた女性がひとり。
霧々:声の主に振り返ってー「あ、坂月ちん!」
坂月那岐:「この間は、どうも。相席、いいか?」
霧々:「どーぞどーぞ」
坂月那岐:「どうも」と礼をして、正面の席に腰を下ろします。少し不機嫌そうな様子で。メニューを見て「……ハーブティを」と注文する。
坂月那岐:はぁ、とため息をつき。
霧々:「なんか元気ないね? 嫌なことでもあった? あ、ここの〝本日のケーキ〟美味しいよー」お勧めメニューとか教える。
坂月那岐:「ちょっと、な」おすすめメニューを見ているが、どこか上の空。
坂月那岐:「少し、先の通信を聞かせてもらった。”仕事”、らしいな」
坂月那岐:ちょこっとイラッ☆ した様子で、来たハーブティをすすります。
霧々:「まーねー」坂月さん(ゼノス)には自分がFHなのは知られてるので、まあいっか、という態度。
坂月那岐:「その“仕事”の話に出てきたヤツ、な。こいつはとても気に喰わない奴でな。私も仕留めそこなっ……」
坂月那岐:「……勘違いするな。負けたわけじゃない。仕留めそこなっただけだ」
霧々:「ほほほうほうほう」
霧々:にゃごにゃごした顔で聞いてる。
坂月那岐:むう、とふくれっつら。
坂月那岐:「”仕事”にいくなら、障害になるだ、ろう。……負けるなよ」
GM:#適当に会話したらエンドです。
霧々:「むー、電話聞いたなら知ってるだろうけど、あいつアタシのストーカーだからねー」
霧々:「今度こそ地獄から戻ってこなきゃいーのに。はあ、がんばるよ!」
坂月那岐:「ああ」
霧々:で、折しも注文の品を食べ終え。「じゃーね、坂月ちん。まったー」
霧々:喫茶店を出て行きます。
坂月那岐:では、その背中を見送って、シーンエンド。
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Opening Scene:3
Side:Ginji
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GM:事件導入は【FHに入るときの回想シーンwithプランナーといちゃいちゃ】からの【現在】です。その前に演りたいのがあったら、れっつごーっ!
九十九 銀次:回想からであれば、落ち込んで迷っていそうなので
九十九 銀次:雨の中どこぞのベンチにでも座り込んでいるでしょうね。
――いつか。
――雨の中で。
美女:「こんな雨の中、ひとり。いかがなさいましたか?」
GM:九十九くんが一人、雨にうたれていると、ふと声がかけられる。
九十九 銀次:眼だけで見上げて、
九十九 銀次:「……」目は弱弱しく、無言である。
美女:少しの合間、眼を閉じて、間を開け「――リトル・フェンダー」女は、彼のコードネームを口にする。
九十九 銀次:「! ……あなたは?」と少し驚く。
美女:「貴方は、叶えたい・護りたい・譲れない、そういった願いが……いえ、欲望(ネガイ)がありますね。でも、それが真には叶いきれなかった。その手から毀れ落してしまった」
美女:「貴方には、叶えるだけの意志が、心が、力があるのに、あるはずなのに、その使い方がわからない。戸惑い、迷っている」
九十九 銀次:「!? ……ぼ、僕にはそんな力、ない。」
GM:彼女はそっと、九十九君へと手を差し出します。
美女:「そうでしょうか」にこり、薄く笑みを浮かべる。「私と一緒に、きませんか?」
美女:「私なら、貴方の”才能”を生かせます。私ならば、願いをかなえるためのプランを示すことができます」
美女:「まよった時、どうしようもないとき、立ち止まってしまうもの。どうすればよいか、何をしたらいいかわからないもの」
九十九 銀次:差し出された手を見て、顔を見上げる。「あなたが、”プランナー”だったんですね」
九十九 銀次:「僕には力がない。それにこの欲望(ねがい)は正しいのです、かね」
九十九 銀次:「なんでもお見通しなあなたなら、知り得て居そうです」
都築京香:「力がなければ、持てばいい。抜け殻ならば、吹き込めばいい」
都築京香:「喪った貴方の、その抜け殻に、私ならば”いのち”を、力を、道を吹き込めます」
九十九 銀次:「あなたについて行けば吹き込まれる、と? こぼれ落とさずに済む、と?」
GM:都築は無言で、微笑んでいます。
九十九 銀次:立ち上がって、一礼。
九十九 銀次:「その力を、僕に、ください」
九十九 銀次:「守れるというのなら、こぼさずにいられるというのなら……」、と。
都築京香:「では、こちらへ――」
……………………。
…………。
……。
――あれから。
――時はたち。
君をFHへと誘い、御霊を、力を与えた美女――都築京香はFHから去って行った。
君は彼女から与えられたことを、教わったことを胸に、いまもまだFHエージェントとして手を朱に染めている。
――そんな、ある日のこと。
都築京香:「ご無沙汰しております、レイヴ・ガーディアン」
一人街を歩く君に、幼い少女の声がかかった。
九十九 銀次:「(……ん? 迷子……?)」と面影見つつ少し困惑。
九十九 銀次:「あんたは……プランナー? でいいのか?」
都築京香:ちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべたのち、スカートのすそをつまんで礼をする。
都築京香:「ご無沙汰しております。レイヴ・ガーディアン。あれから御霊とは、付喪とは、うまくやっていけておりますかね。そして」
都築京香:「貴方の欲望(ネガイ)は変わりなく、またその為に在らせられておられますかね?」
九十九 銀次:「あぁ、なんとか、な。 俺の欲望(ねがい)も今も昔も変わらない。」と表情変えず、
九十九 銀次:「そういうあんたは随分と変わったな」
都築京香:「ふふっ、ちょっとありまして」と、少し照れくさそう。
九十九 銀次:「そうかい」
都築京香:「今日は貴方に、これを渡すためにまいりました」
GM:そういうと彼女は、綺麗な封書を取り出して、九十九君に渡します。
九十九 銀次:「これは?」と受け取って聞きます。
都築京香:「豪華客船:ノーライフ・クイーン号の船上パーティ、その招待状です」
GM:数日後に迫る開港祭に、そんなのあったなー、位で思ってくれるとうれしいです。
九十九 銀次:「ほう、豪華客船の船上パーティね、こんなものをなぜ俺に?」
都築京香:顔をほころばせます。
都築京香:「私はその船で、貴方のことを待っております。その時を、楽しみに、しております。それでは……」
GM:そういうと、その場をそっと立ち去ってしまいました。
九十九 銀次:「ん? 楽しみに、待っている……?」納得いかない顔である。
GM:#ちょっとだけ反応したら通信機が鳴ります。
GM:#またリーダーからの連絡で、今度は【死者の宝冠の奪取】です。よろしく☆ミ
九十九 銀次:「(リーダーからか)はい、九十九」
フローズ:「――ツヅラ!」
フローズ:「……ああ。今何してる?」
九十九 銀次:「特に何をしているというわけでもないが 何か?」
フローズ:「ならいい。仕事だ」
フローズ:「……《死者の宝冠》を《不死の女王》から奪うって内容のな」
九十九 銀次:「不死の女王から……なるほど」
九十九 銀次:「了解した」
フローズ:「おう。キリムにもすでに言伝はしてある。縄張りで合流次第向かうぞ」
フローズ:「今回あたい達だけの少数潜入になるが――頼りにしてるぜ、ツヅラ」
九十九 銀次:「うちのセルのみ、か。 まぁ役割以上は動くさ」
フローズ:「……、ま、特に連携をしっかりしときゃ後はどうにかなるだろう。誰かさんがヘマ打たなきゃな」
フローズ:と、曖昧に言葉を濁して先ほどのキリムのように質問を受け付けない形で通信を切った。
九十九 銀次:「」通信が途絶えた後
九十九 銀次:「(プランナーに、死者の王冠? 不死の女王? ねぇ……気がかりなことが多いな)」
九十九 銀次:と一人思いながら、招待状を見て、いつもの縄張りへ。
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Opening Scene:4
Side:Master
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――ノーライフ・クイーン号の貨物室。
ぞくっ。
刃物が肉を切る音が響き、ついでどさりと重いものが床に投げ出される音が響く。
その部屋の中には、血の海に沈む黒服の男。
――そして。
――血まみれの曲刀を手にたたずむ、キャプテン・ジャンジャック。
「けっ、弱ぇ。こんなクズどもじゃつまらねえ。やっぱキリムくらいじゃねえとなあ」
「まあいい、ついでに“死者の宝冠”を取り戻せるんだ。この程度は我慢しなくっちゃあな」
ごそごそ、と。
自ら以外いのちあるものがなくなった闇の中、彼はうごめき何かを探す。
「っと、あったあった」
彼は貨物のひとつから、きらびやかな宝冠を取り出す。
――死者の宝冠。
「さあ宝冠よ、また俺に力をよこせ」
「そして、銃弾が飛び、剣が舞う、アタマが痺れる狂った血の宴をおっぱじめようぜ!!」
宝冠をいとおしそうに掲げれば、
鈍く、赤く、宝冠の宝石が答えるように輝く。
ぞるり、ぞるりと。
その輝きを浴びると、肉が、目が、脱げていくよう、こそげ落ちていく。
カタカタカタ――
笑い声のような、骨を打ちつけるような響きが、こだました。
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