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【はじめに】
セッション卓はパラレルワールドです。
特にこのシナリオは、ガチでパラレルワールドです。大事なことなので2度、言います。
【このシナリオは、原作者:藤様の許諾を以て改編・使用させていただいております。
このサーバーは、坂上鮎様の許諾を以て使用させていただいております。
――敬意を。そして、感謝を。】
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朝比奈風吹:おお、ご丁寧にどうもどうも。
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【Act Trailer】
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雨が降る。
止むことなぞない血の雨が。嘆きを映す涙の雨が。
空は澱んでいる。
あの時から、あの瞬間から、すべてが変わったから。
街は歪んで、運命は狂って、未来は軋んだ。
だから――
Double Cross the 3rd edition
『雨天血行』
ダブルクロス――それは、“裏切り”を意味するコトバ
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GM:ということで:始めさせていただきたいと思います。良しなにお願いいたします。
朝比奈風吹:よろしくお願いします!
貴家勝平:よろしくお願いします。
GM:【ハンドアウトと自己紹介タイム】
GM:てことでハンドアウトを張って、自己紹介タイムでございます。
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■PC1 ワークス:指定無し/カヴァー:高校生
シナリオロイス:“グレイスレイン”佐久間霧香(さくま きりか)
推奨感情 P:尽力/N:不安
『君が通う高校の同級生・佐久間霧香は、ホワイトハンド(UGN医療班)に所属するオーヴァードだ。君のように戦う力は無いが、非常に熱心なレネゲイド研究者である。
この町で異常発生するジャームを救いたい、といつの日か彼女は君に語った。
そんな彼女を通して、UGNはある依頼を持ち込んでくる。近頃町で起きている、UGN施設襲撃事件についての協力だ。
どうやらFHが絡んでるようだが……?』
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貴家勝平:では、先生はいませんが僕が依頼を受けましょう。
貴家勝平:どうも、さすがかっぺいです。
貴家勝平:ハルトって先生に拾われて探偵見習いをやってるオーヴァードです。
貴家勝平:特技は皆さんのお手伝い。あとは多少推理とか調査とかできます。
貴家勝平:今日はよろしくお願いします
GM:はーい、探偵さんかな、探偵見習さんですねっ。なんか質問ある人いますかねー?
GM:てかまあGMがあるんだけどそもそも。普段学生生活どんなかんじですかね? ダブりんさん? 数えさん? 学年とかそういうの。
貴家勝平:学年は高校三年生ですが、進学考えてないため気楽です。
GM:周りの受験戦争状態の中、ゆるくゆるく――ですね。
貴家勝平:出席日数と赤点ギリギリを保ちながら気楽に高校生活を送ってますね。
GM:ちょま!?
朝比奈風吹:マイペースだ。
貴家勝平:周囲から探偵の助手をやってることは認知されてるので。実態はともかく。
GM:がんばれ探偵見習い。
GM:こんな感じかな、そんな感じのPC1さんです、よろしくお願いいたします。
貴家勝平:ノイマンの無駄遣いがんばりますよ。
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■PC2 ワークス:UGNチルドレン/カヴァー:高校生
シナリオロイス:喪服の青年。
推奨感情 P:執着/N:敵愾心
『君は十年前、FHのテロで両親を失い、同時にオーヴァードとして覚醒した。
UGNに入ったのもその時だ。
ある日、家族の墓参りに行った君は、そこですれ違った男がFHエージェントだったと知る。
FHはまた、あの時のような惨劇を繰り返そうとしているのだろうか?
何が目的にせよ、その活動を阻止しなくてはならない。』
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GM:ということで、次はPC2:朝比奈さんお願いいたします。
朝比奈風吹:「朝比奈風吹(あさひな・ふぶき)だ。先ほどの貴家さんとは一つ年下になるな」
朝比奈風吹:「十年ほど前の惨劇でオーヴァードなるものに覚醒した。私の家では〝資格者〟と呼ばれていたがな」
朝比奈風吹:「……何の資格か、だって? これだ」と、手に提げた刀をかかげる。「鬼斬りの古太刀……銘を神立清宗(かんだちきよむね)と言う。魔を祓い、邪鬼を斬る宝剣さ」
朝比奈風吹:「邪鬼をUGNはジャームと呼んでるが……邪鬼は邪鬼だよ、人ではなく、滅すべき鬼」
朝比奈風吹:「まあ、身寄りもなくしたことだし、UGNの世話になってチルドレンなるものをやっている。よろしく」
朝比奈風吹:性能は基本的にかち割り型です。ハヌピュアのガードドッジカバーリング不可装甲無視マシラアタックを受けろ!
朝比奈風吹:ちなみに趣味はジャームを求めて夜な夜な町を徘徊……パトロールすることです。
GM:スマフォ片手にIngressでもしてるんですかあなたは!? はいな紹介感謝ですっ。
墨坂 霜樹:イングレスwwwwww
貴家勝平:深夜徘徊で補導されそう。
朝比奈風吹:≪軽功≫で逃げる。それでダメならワーディングだ!(最後の手段)
GM:。○(わー、なんかあっちこっちいろいろやってそうだ)
墨坂 霜樹:(アカン)
朝比奈風吹:(そんな危険人物みたいに言わんとっても)
GM:がんばれ支部長。
貴家勝平:不良しかいない、今のところ。
朝比奈風吹:学業には専念してますよ、たぶん。
GM:この世界線不良とか傾奇者とか集まりやすいのでしょうか……。
朝比奈風吹:そういえば原作昼部も不良学生がPC1だったなー。
GM:正史の夜も傾奇者です、ちゃらいあんちゃん。まあ正史に突っ込むとわからない人が出るので置きます。
GM:ともあれ、よしなにおねがいいたします。がんばって!
朝比奈風吹:がんばってジャームぶっ殺すよ!
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■PC3 ワークス:UGN支部長/カヴァー:指定無し
シナリオロイス:佐久間霧香
推奨感情 P:有為/N:不安
『君は呪われた町と名高い竹露市のUGN支部長だ。過去の惨劇により、ここはジャームが異常発生し続け、収容施設はいつも満員御礼。
そこへ目を付けられたのか、FHによる施設襲撃事件まで起きた。増え続ける問題に君は忙殺寸前だが、希望はある。
君の元で働いている佐久間霧香の研究が、もうすぐ実を結ぼうとしているのだ。成功すれば、潜在的ジャームが治療可能になる。
だが今は、この襲撃事件に対処しよう。』
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GM:てことで、PC3:しぶちょ、おねがいしまーっす。
墨坂 霜樹:はい。
墨坂 霜樹:「オレの名前は墨坂霜樹、今年で35になんぜ。……オイ、おっさんっつたやつぁ表出ろ」
墨坂 霜樹:「独立行政法人UGNの支部長……ってことになっちゃあいるが、実際は世界を護る社畜ってやつだ。UGNってなあ会社なのかね」
墨坂 霜樹:「支部はいっつも人手不足だが、オレは眼が多くてな……オイオイ間に受けんなよ」
墨坂 霜樹:「オルクスだからなあ、鴉さ。ここの街に飛んでる鴉ァ全部俺の息がかかってると思いねえ。見回り程度にしか役には立たないがね」
墨坂 霜樹:まあそんな感じの人ですよー
朝比奈風吹:かーらーすー、なぜ鳴くのー♪ からすの勝手でしょー♪
GM:はいなー、そうか鴉使い……流石な2つ名、だなあ。
墨坂 霜樹:相棒はワタリガラスのムニン! 友達も少ないぞ!
朝比奈風吹:その部下はジャーム絶対殺すウーマンだ! サツバツ!
貴家勝平:実は友達、そこそこいます。
GM:ということで:何か質問アリマスカー?
朝比奈風吹:質問というか確認ですが、PC3と2は知り合い(直接の上司と部下)でもいいですかね?
墨坂 霜樹:ええで!
GM:好きにしてくれて大丈夫です。
朝比奈風吹:はいなー。
墨坂 霜樹:突然カラスが呼び出しに行くかと思うけど気にしないでね。
GM:GMから少しだけ、一人だけ色ロイスがついてます。どんなひとだろう?
GM:#なおGMから勝手に出すことはないから安心してください。
墨坂 霜樹:奥さんです。
墨坂 霜樹:経験で結婚って出ちゃったんだもんよ。
GM:奥さんですか、単身赴任なう? 街に住んでる?
墨坂 霜樹:高校時代からの同級生で、一緒に住んでますよ。
GM:20年来の幼なじみ結婚……っ!?
墨坂 霜樹:まあ、支部にこちとら連日泊りがけだから寂しい思いはさせてる。
GM:なるほど、なるほど……。
墨坂 霜樹:愛妻家ではあるんだ……。
墨坂 霜樹:仕事のことは……話してるんじゃあないかな。一応ね
朝比奈風吹:着々と嫌なノボリが立ってませんか、支部長。
墨坂 霜樹:言うなや。
GM:(OPなりでそんな日常、描写噛ましてもらえればGMは嬉しいです。まあぼやっと考えておいてください)
墨坂 霜樹:了解です。
GM:てことで――キャラ紹介ひとだんらく、かな?
GM:ではあらためて。
GM:『雨天血行』、始めさせていただきたいと思います。
墨坂 霜樹:よろしくお願いします!
朝比奈風吹:よろしくお願いします!
GM:オープニングの最初、チョーっとくそ長いです。適宜打っていきますが、読み切ったよーを雑談でプチでいいので反応してください(。 )。
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Opening Scene:0
Side:Master
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――ある日の、竹露市。
――郊外の、一軒家。
しとしとと。
梅雨の長雨が降りしきる。
「ひっく、うっく」
閉じられた部屋、暗い中で女の子がうずくまって泣いている。
「ねーね、ねーね、泣かないで」
その妹だろうか。
泣いている女の子の、頭をなでる小さな子がいる。
「ねーね、ねーね、いたいのいたいの、とんでいけー」
とんでいけーってした後で、小さな子が女の子へ、なにかを差し出す。
――淡い桜色の、腕時計。
「ままが、これ、ねーねとはるかに、あげるって。おそろい、おそろい」
「おそろい?」
「おそろい」
泣いた鴉が、もう笑う。
にこって笑う、姉妹がいる。
「ねーねと、いっしょっ」
「うん。はるかと、いっしょ」
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――ある日の、竹露市。
――とある、路地にて。
ぽつり、ぽつり、雨が降る。
アスファルトをだんだんと暗く染めていく。
だんだんと、バケツで水を引っくり返したかのような、強い雨に変わっていく。
「あー、やっぱり。まーた傘持って来なかったでしょー。折りたたみ傘くらいちゃんとカバンに入れなよ梅雨なんだからー」
「うるさいな、天気の運はいいんだけど」
「はいはいにーさんといっしょにいると小雨ですんだり晴れてたりでけっこうその運には助けられます。
でもねー、今大雨だよ! テスト期間なんだよ!! ずぶ濡れになって風邪ひいてたら世話ないじゃない天気って気まぐれなんだから」
「ぁー、聞こえない聞こえない」
雨の中、どこにでもあるふつうの会話がこだまする。
兄妹らしい、遠慮などない会話。
雨宿りを諦めカバンで雨を除けていた兄を、妹が差していた傘の中へと引っ張りこむ。
「しかもその左腕の、父さんの時計じゃん。それまで濡れてるし……」
「テスト期間だけ借りてきた」
「黙って、だよね」
「……」
「確かに“しばらく帰れそうにない”ってメールに連絡、あったけど……勝手に持ってきたのにその扱いは、怒られるよ?」
「……想像したくないな」
ザア――。
…………………………
………………
…………
……
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ざあざあと、強く強く雨が降る。
いまは昼間のはずなのに、夜に近しい程にここは暗い。
ひりついて、澱んだ空気がそこかしこ。
ピカリ、稲光が刺す。
廻りにはひとが、人だったものがたくさん、たくさん倒れている。
その中でひとり、果敢に戦っているものがいる。
彼は稲光が刺した瞬間、ナニカをみて、硬直した。
「*******、************、**、」
「***、********、***、……」
喉から、引き絞るような声で。
「――死んで、くれ」
彼は、そういった。
…………………………
………………
…………
……
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ざあざあと、強く響く雨の音。
空は暗く光は翳る。アスファルトは暗く冷たく冷えていく。
――そこに残るは。
紅緋の雨に穿たれた、もぬけの殻に、なった、家。
打ち捨てられたかのように、無残に千切れた、時計のバンド。
――そこに残るは。
紫黒に轢かれて骨折れて、無残に壊れた、空色の傘。
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Opening Scene:1
Side:Soki
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GM:と:言うことで支部長からです、なおサイコロを振らないでください。
墨坂 霜樹:?
GM:事情により、OPでは侵蝕をあげないでください。
墨坂 霜樹:はい。
GM:んで、支部長からなんで、す、が。
墨坂 霜樹:不安になるから溜めるのやめーや(震え声)
GM:想定しているシーンは【支部】からスタートです。その前に、日常やらなんか描写したいことがあったら先にしてください。普段の感じとか。
墨坂 霜樹:はいな>日常
GM:あと、どんな支部かもください。何もないと普通のカヴァー会社になる。
墨坂 霜樹:支部は……普通に雑居ビルの一室です。
墨坂 霜樹:でも実は全部UGNが管理してる。
GM:はーい。
墨坂 霜樹:いつものごとく、鳴り響く電話と格闘しながら仕事(書類)してます。
=UGN竹露市支部、オフィス=
GM:今日も今日とてひっきりなしに、電話が鳴るなり書類が飛ぶ。
GM:”呪われた街”竹露市。人口30万からの中核市とも言われる、山に囲まれた盆地にあるその土地。
GM:UGN自体の仕事はいわゆる忙殺だが、ここは地獄かって言いたくなるくらいの多忙さ。それというのも――
GM:10年前の“惨劇”からこっち、特異なウィルスがはびこっている。
GM:“ショート・トランス・レネゲイドウィルス”
GM:これは20余年前にはびこったウィルスとは少し異質。通常なら五分五分に近い確率でジャーム化するのに、こいつが発症すると十中八九の率で、ジャーム化する。
GM:――まあそんな感じで、追われてます、はい。
GM:それでもここ近年では少し、楽になった、かも? らしいですがね。
GM:(支部の日常はどんな感じですかねえ)
墨坂 霜樹:「……FHにSOGにギルドに」
墨坂 霜樹:「こっちの事情もちったあ考えろってんだよ!」
墨坂 霜樹:キレながら仕事してます。
佐久間霧香:「お疲れ様です、支部長」
墨坂 霜樹:「おー、お疲れ様。佐久間」
GM:そういうと、お茶とお茶菓子を持って現れる。そんな研究員が一人。
墨坂 霜樹:「悪ぃな……バタバタしちまってて」
墨坂 霜樹:机は窓際にあってときどき鴉が来ては飛び立っていく。
佐久間霧香:「いえ……」その表情は、暗いような明るいような、ないまぜの顔。
GM:というのもですね。
GM:UGNは、ジャームは基本保護から冷凍睡眠、明日につなげるっていう感じのことが多いです。これ前提。多いだけで現場対応また違いますがちょっとおいてね。
墨坂 霜樹:お、おう。
GM:なのですが。
GM:最近、そのジャームの保護施設や、検体保管施設に襲撃があります。
墨坂 霜樹:アッハイ、知ってた。
GM:でもじゃあ“襲撃”ってわかるなら応待せよ! になるわけですが――
GM:いつもその“襲撃”、起きてから気づく感じです。
GM:気づいたときには施設がからっぽになってて、ジャームも人も、みーんないなくなってる。
GM:当直の護衛のひとも行方不明。痕跡とかいっこも見えない。コーヒーが残ったままとかでひとと収容者だけが忽然と消えてる感じ。
墨坂 霜樹:えええええ!? なにそれは、マリーセレストか。
GM:当然ですけど、人手が減ってます。仕事に関しては逆にうなぎのぼりで増えてるよ、収容すべきジャームも消えてるけど機材なんてほぼお釈迦。
朝比奈風吹:き、機材――ッ
墨坂 霜樹:鴉とか見てないんですかそれ。
GM:(にこにこ)まあちょっとあとでね。
墨坂 霜樹:ハイ
佐久間霧香:「ええ、なんか不安で……私のところも、研究してます、から」暗い面持ち。
墨坂 霜樹:そりゃあなあ……という顔。
佐久間霧香:「あ、でも! 暗い話題ばかりじゃないんです!!」と、無理やりなのか、本気なのか、声が弾む。
墨坂 霜樹:「おう、聞かせてくれ」と言いつつ自分はお茶をすする。
佐久間霧香:「あ、あのですね! 兼ねてから研究してましたショート・トランス・レネゲイドの対抗薬の新薬、スタビラリティ・レネゲイドですが、あれが完成しそうなのです!」
佐久間霧香:「で、ですね! あの……」書類をごそごそ。
フギン:「カァ」
墨坂 霜樹:「わーったよ……ほれ」
墨坂 霜樹:止まり木に止まってるフギン(渡鴉)にはお菓子あげつつ、お茶をこぼす。
墨坂 霜樹:「アッツ!?」
佐久間霧香:「わっ!? だ、だいじょうぶですか!??」
墨坂 霜樹:「本当かい!?」ガタッ「大丈夫だから! その話をもうちくっと詳しく!」
佐久間霧香:「あ、はい! それでですね」と書類を支部長のデスクの前に。やけど大丈夫かな……って顔をしてますけど続けます。
佐久間霧香:「出来れば近日中に検体として、ジャーム予備とジャームを1体ずつ、雨月総合医院から研究所まで護送の許諾をお願いしたい、で、す」
GM:人体実験になるので、結構恐る恐るな様子です。
墨坂 霜樹:「おうおう! いいぜ、いいぜ」
墨坂 霜樹:判子を押しておこう。
墨坂 霜樹:「なあに、こちとらそういうことができない身の上だ。責任くらいしか背負っちゃやれんが……そうか、ありがたい話だ」
佐久間霧香:「あ、あ、あ、ありがとうございます!」ぺこぺこぺこ。すごいアタマ下げつつ「で、では、取り急ぎ準備に向かわせていただきますっ!」
GM:ばたばたばた――。
GM:#適度にしたらシーンエンド予定ですよー。
墨坂 霜樹:はーい。
墨坂 霜樹:「しかし……新薬ができる、か」
墨坂 霜樹:お茶を拭きつつ
墨坂 霜樹:「いいことなんだろうが、何なんだろうな。きな臭いぜ」
フギン:「カア」
墨坂 霜樹:ってところで終了。
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Opening Scene:2
Side:Hubuki
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GM:GMサイドの想定シーンは【とあるお墓】です。
GM:(その前にやるならて感じでお願いします)
朝比奈風吹:こちらからは特に何も。
=竹露市、とある霊園にて=
GM:梅雨の真っただ中、雨は強くも弱くも降りおちる。
GM:そんなある日、あなたは時間を取り、家族の墓参りに来ている。
朝比奈風吹:(……今日で、もう十年か……)
GM:#なお命日とかわからないのでそこらは描写サボります。口から出まかせレッツトライでよろしく。
朝比奈風吹:学生の身なので、冠婚葬祭の衣装は学生服一つあれば事足りる。けれど、日常のそれと地続きにしたくはないから、特別に喪服を用意してきた。
朝比奈風吹:いつも肌身離さず持っている神立清宗は、今日は持って来ていない。他ならぬ、両親を斬った刀だからだ。
朝比奈風吹:(……違う)小さく、かぶりを振る。(私が斬ったのは父さんと母さんじゃない、邪鬼だ)
朝比奈風吹:十年前の惨劇――竹露市全域を襲ったその災禍の中で、風吹はオーヴァードに覚醒し、両親はジャームと化した。
朝比奈風吹:代々家に伝わる鬼斬りの古太刀〝神立清宗〟と契約し、その後は無我夢中。気がつけば、首を落とされた両親の体があった。
朝比奈風吹:「……死ねば、みな仏だ。鬼も、人も」ひしゃくから水を汲んで、墓を洗う。
朝比奈風吹:そんなこんなで物思いに耽りながら、墓参りをしています。
GM:そんな、折。
――パチン。
GM:何かが灼ききれた? そんなレネゲイドの爆ぜがした。
朝比奈風吹:「――ッ」
朝比奈風吹:(レネゲイド? こんな所で……ッ)手元に武器は、ない。
朝比奈風吹:方角とか分かりますか?
GM:分かります、見ますかね?
朝比奈風吹:見ます。相手に見つからないよう確認する。
GM:では、あちらの方、霊園の一角ですが。
GM:とある場所、お墓の前。で、傘も差さないで拝石に立つ青年がいます。
喪服の青年:「……」
GM:辺りは、灼ききれたかのような、それでいてぞっとするほど異様な冷たさ。
GM:そんな空気が、その周辺にある――、そんな感じ。
朝比奈風吹:(雨降ってるけれどお墓は洗ったな)
朝比奈風吹:いかにも異様な気配に警戒する。が……んーと、距離はどのぐらい離れてます?
GM:大して。なお青年は気付いてません、ぼうっと立ってます。
朝比奈風吹:(ふむ……丸腰で面倒は避けたい、が……相手が邪鬼の可能性もある。何者か確認しておくべきだな)
朝比奈風吹:あくまで、ただ墓参りに来た一般人として、自然を装って近付く。あ、傘持ってますよね風吹。
GM:キメテクダサイ。場所は小雨が降ってる印象! 来る前はどさぶりだよ!
GM:はたから見れば普通の、喪服を着た青年ですね。なんかちょっと朝比奈ちゃんからみると「……あれ?」はあるけど、まあ、そんなかんじ。
朝比奈風吹:……なにがひっかったんです?
GM:なんか引っかかったらしいですが、まあ近づいたらかな(メタセリフ)
朝比奈風吹:「こんにちは……大丈夫ですか?」青年に傘を差しだして、挨拶する。
朝比奈風吹:どうぞ、とハンカチも差し出す。
喪服の青年:「……え、あ?」青年は驚きます。それこそ声かけて来ると思わなかったとか意外だとかそんな感じ。
喪服の青年:ハンカチに視線を落とし、受け取ろうとして、左手でひらひら「……お気遣い、なく」
朝比奈風吹:(なんだこの反応。……周囲の気配に気づいてなかった? ド素人か、それとも、よほど物思いに耽る相手が、墓の下にいたのか?)
朝比奈風吹:「今日の雨は、寒いですよ。遠慮なさらず」ハンカチを押しつける。
喪服の青年:寒々しい笑いを浮かべ「はは、どうも。ありがとうございます」と、そういってから受け取りましょう。
GM:朝比奈ちゃんにはわかります、この人左手首に腕時計しているんです、が――
GM:――その、時計の音が、していません。
朝比奈風吹:ちょっと視線をやってみよう。針が動いてないのはすぐ分かりますよね?
GM:すぐわかりますね。見た感じ壊れてるとかそういう感じじゃない、手巻き式の腕時計。だけど動いてない、明らかに。
朝比奈風吹:(動かない腕時計、か。故人ゆかりの品だろうか。さすがに訊ねるのは踏み込みすぎだしな……)
朝比奈風吹:「あなたも、お墓参りですか? そんなに雨に濡れて……よほど辛いことがあったんですね」
喪服の青年:「あ……」何かを半端に言おうとした、だけどそれはカタチにならない「……そうです、ね」と、墓の方を見やる。
喪服の青年:「仕事で、出張でこちらに来たので……墓があると聞いて……折角ですので」歯切れは悪い。
朝比奈風吹:ちょっと、気まずい。相手がオーヴァードだとしても、踏み込みすぎたかもしれない。
朝比奈風吹:(仕事で来たから立ち寄った、か……そういえば毎年の墓参りでも会ったことはないし、そこは本当かもしれないな)
朝比奈風吹:(なんだかただの詮索好きのようで居心地が悪くなってきたぞ)
GM:なお、お墓自体にも「あれ?」な違和感があります。がまあとりあえずおいて。
喪服の青年:気まずそうな様子を察すると「では、俺はこれで。失礼します」というと
GM:その場に誰もいなかったかのように、忽然と消えました。
朝比奈風吹:「あ……」こちらも立ち去ろうかと思っていたのでちょうど良いが、足が速くて驚く。
朝比奈風吹:ところでハンカチ持って行かれましたかね。
GM:持って行かれましたね。
朝比奈風吹:よっしゃ(名前とか入ってるぞ)
朝比奈風吹:まあ本人もいなくなったことだし、墓の名前でも見ておきましょう。
GM:“空本家之墓”と墓石に刻まれている――。
GM:あと、このお墓。全体をぼやっと見ると“なんか違和感あるなあ”があります。
朝比奈風吹:うーん、目を凝らして調べてみましょう。なんか違和感あるものには、邪鬼の手がかりがひそんでいるのだ!
GM:こらさなくてもわかるレベルです、目視すればわかるので。
朝比奈風吹:どれどれ。
GM:お墓には、亡くなられた故人のことが書かれている“霊標”ってものがあります。
朝比奈風吹:はい。
GM:戒名・没年・俗名・享年とかが刻まれているモノなのです。これが霊標ね。
GM:それが綺麗にひとり分、ぽっかりと空いている。右から埋まって左へ行く形なのですが、左から2番目にあるであろう仏さんの部分の石が融けて喪われています。
GM:なおそこら辺が、どうも先ほど感じたレネゲイドの灼けかつ冷たさを感じます。
朝比奈風吹:……それ、この雨の中で湯気というか蒸気とか出てません?
GM:してません。
朝比奈風吹:ちょっと手を伸ばして見ましょう、ギリギリ触れるかどうかな感じで。熱さとか分かるかな。
朝比奈風吹:あー、蒸気とか出てないなら、レネゲイド的なそれしか感じられないか。
GM:普通に石の冷たさですかね。
GM:#適度にやったらシメです、お墓の管理人さんと話すなら出そうかなレベル。
朝比奈風吹:(……先ほどのレネゲイドはこれ、か。サラマンダーか、モルフェウスというところだろうが、なぜ……?)
朝比奈風吹:(よほど辛い恨み……でもないか。あの様子では。悔悟? 悲哀? 憐憫?)
朝比奈風吹:「なぜ、名前を消した?」
GM:(まあ、管理人さんだしましょうかね)
朝比奈風吹:どうにも居心地が悪い。相手がオーヴァードなのは間違いないが、敵なのか味方なのか、あるいは野良なのか。
朝比奈風吹:「……そうだ、管理人氏に聞いてみよう。霊標から消しても書類には残ってるだろう」
GM:てこ、てこ、傘をさして老父の管理人さん。
朝比奈風吹:「墓が破損したことも伝えなくてはならんしな」
朝比奈風吹:ぺこり、頭を下げる。「こんにちは。……お久しぶりです」毎年来てるから顔見知りとかでしょう。
管理人:「おや、こんな雨の中――仏さんも喜ぶ、ねえ。朝比奈ちゃん」ほんわか、笑み浮かべてます。
朝比奈風吹:軽く世間話をしつつ、墓石の破損を伝える。「いたずらでしょうかね。罰当たりなやからもいるものです」
管理人:「ぁー……」といって墓標を見る。
管理人:「誰だろうねえ、バチあたりにも程がある……つい先日の掃除のときには、そんなにはなっておらなんだのだがのぉ」
朝比奈風吹:(やはり、ついさっき融かされたのだろうな)
管理人:「はて、さて……」
朝比奈風吹:「……誰か、この一家に恨みを持つ者がいたのでしょうか」
朝比奈風吹:ちなみにこの霊園、基本的に十年前の惨劇の犠牲者ぞろい、ですよね?
管理人:「ふむ……空本さん、かのお……さて、はて……?」
GM:一応ふつ―の霊園なので、普通に亡くなられてる方もいます。がまあ十年前の惨劇の人がだいぶ眠ってます。
朝比奈風吹:じゃあ例外もありうる、かー。
朝比奈風吹:管理人さんからこれ以上分かることないようなら、適度に会話しつつ、お別れします。さようならー。
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Opening Scene:3
Middle Scene:Kappei
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朝比奈風吹:あ、シナリオロイス。
GM:あ、またシナリオロイスわすれてた。もうあれだ、今のうちにPC3もとってて!!
GM:なお勝平さん、PC1の想定GM準備場面は【学校登校場面:テスト期間なう】です。
貴家勝平:じゃあ、半分以上頭が寝ながら登場しましょう。
貴家勝平:前日まで他の事件に関わってて眠いのだ。
GM:ですよねー!! がんばれ探偵たまご!
=竹露市、とある学路=
GM:梅雨時の曇り空、前後テスト期間。
GM:非日常がどうだろうがお仕事がどうだろうが、当たり前のように来る学生としての本分:テスト期間でございます。
貴家勝平:で、級友にまた事件かーと冷やかされながら登校してる。
貴家勝平:「がっこついたらちょっとねよ」(ふわぁ
貴家勝平:別の事件を追ってそこそこ前に転校してきてるのです。
GM:がんばれ、まけるな。転校生でも容赦はないぞ!
貴家勝平:「もうテストとかやだよ……」
佐久間霧香:「ふふ、眠そうですね」と後ろからちょっと悪戯っぽい笑み「おはようございます。貴家先輩」
GM:#佐久間霧香は高2なのです。貴家さんは高3だからね。
貴家勝平:「ほわっ、佐久間さん。科学部の何か、かな?」
貴家勝平:というのが符丁なのです。UGNがらみで何かあるんかっていう。
貴家勝平:あ、二人とも一応実際に科学部に席はあります。
GM:じゃあちょっと――少し待ってね、はいなはいな。
GM:何かに気付いたのか、少しだけニコリと笑みを浮かべます。
佐久間霧香:「貴家先輩、先輩に“夢”ってあられますか?」
GM:パターン的に、何らかの世間話を交えながら符丁を言うのが習わしになってます。それ一発だとばれるからね!
貴家勝平:「……夢?」
佐久間霧香:「ええ、夢」
貴家勝平:「ないけど守ることは出来るとか、呪いで叶うまで解放されないとかそういう話じゃなくて?」
佐久間霧香:クスくすっと笑って「先輩らしいです」
貴家勝平:「僕の夢は先生みたいな名探偵になることかな」
佐久間霧香:街をそっと見ます。
佐久間霧香:「私は、この街にはびこっている《呪い》を根治したいな――って、そんな、ささやかだけど大それた、そんな夢があります。そのために……」ちょっと俯いて、バックにかかっている品物に視線を落とします。「――そのために、始めた研究ですから」
GM:バックには、年には合わない、ひび割れた時計があります。
GM:もとは腕時計だったんだろうな――なのですが、バンドがちぎれてる。それを違うものでくくってます。
貴家勝平:「そっか」
貴家勝平:彼女の身の上についてはどの程度知っていていい?
GM:情報収集です。少し続けていいなら少し吐露します、弱ってるので気持ちが。
貴家勝平:ほいほい、かまわない。
GM:(さっさとーならばさっさといくのでいってね!)
佐久間霧香:少し、暗い顔。弱ってる、そんな様子。
佐久間霧香:「妹が、いるんです。ある時から、行方不明で……」いた、という言い方はしたくない。「この時計、あの子とお揃いだったんです。もうひび割れて、壊れてるかもですが。でも、見つからないってだけで、希望を捨てたくないんです」
佐久間霧香:「だから、あの子のためにも、私にできることを――したいの、です」
GM:時計自体は盤が壊れている子どもが付けるような時計です。が、コツ、コツ――と時をちゃんと刻んでます。
貴家勝平:「だったら、手伝うよ」
佐久間霧香:はっ、と顔をあげます。
佐久間霧香:「あ、ありがとうございます! すみません、こんな湿っぽい話……」
佐久間霧香:「あ、あのです、ね……」不安要素はいっぱいある、だけどここからが”符丁”のお話。
貴家勝平:「探偵があきらめたら事件は迷宮入りだって先生が言ってたんだ。だったら、俺があきらめない。がんばろう!!」
佐久間霧香:「はい!」
貴家勝平:と、両肩をもつ。
佐久間霧香:少し頬を赤らめます。
佐久間霧香:その状態で耳打ち、ではないですが小声で。
佐久間霧香:「あの、最近なのですが……UGNの研究所や、検体収容施設、ジャームの保護施設に襲撃があるみたいなのです。襲撃というか……いつの間にか、もぬけの殻になっていて、気づけない、そんな感じで……」
佐久間霧香:「で、あの、その」これを依頼に来たみたいです。
貴家勝平:「その謎を俺が解くんだね。任せて!! さっ、行こう」と、テストのことをほっぽり出して行こうとします。
佐久間霧香:「あ、でもまっ――先輩テストは―!?」
GM:#〆たら終了です。
貴家勝平:「いいの、あとあ――あ」
貴家勝平:と、先生に見つかって教室に連行されたところでシーン終了です。
貴家勝平:あ、学校の先生な。
先生:「こら貴家! 貴様ー!!?」てことでむんずり。
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Opening Scene:4
Side:Soki
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GM:しぶちょーでてこーい!!
墨坂 霜樹:ハーイ!?
GM:想定時間軸:【テストタイム、のそのころ】的な。【場面:街中】です。
GM:まあふっつーに街を歩いててくださいからスタンダップ。
朝比奈風吹:(多分風吹もテスト受けてる)
墨坂 霜樹:フギンは自分の遥か上空を飛んでる。
GM:なのでPC1/2はテスト受けててね!
=竹露市、街中=
GM:普通に人がごった返す、そんな街中。人が往来する、どこにでもあるそんな光景。
GM:そんな中で。
雨合羽の少女:「ちょっとーすみませーん、たすけてくださーい、おばーちゃんの……」
雨合羽の少女:「……わーん、街の人冷たいひどいえーんえーんえーん」
墨坂 霜樹:わざとらしっ!?
GM:横断歩道のところで、こんな声が、聞こえてきました(…)
墨坂 霜樹:雨降ってるんです?
GM:降ってますね、だから雨合羽。
墨坂 霜樹:dsyn
墨坂 霜樹:うーん……声をかけましょうか、通報されたくないから本当はかけたくないのだが。
朝比奈風吹:親切が仇になるこんな世の中じゃ(ポイズン)
墨坂 霜樹:「おう、お嬢ちゃん。どうした?」
GM:視ればすぐわかるレベルなのです、が。
GM:この子、横断歩道でおばあちゃんの介助をしようとして、うまくいけてない感じです。要は親切しようとしてうまくいけてない感じ。
墨坂 霜樹:ああ、なるほど。
雨合羽の少女:「へう!?」びっくり「あーあーあー、すみませんっ」がしっ。つかむよ!
墨坂 霜樹:「お、おう」掴まれて驚きつつ。
雨合羽の少女:「あ、あ、あのですね。おばーちゃんを」指さして「あっちまで、連れて行きたいんです」横断歩道の先、今は赤。
墨坂 霜樹:「手伝うぜ、大変だろ」
雨合羽の少女:こくこくこく。「おねがいします!」
墨坂 霜樹:今時感心な子だなあ。
墨坂 霜樹:と思っておこう!!!!
墨坂 霜樹:「いやあ、こう見えても正義の味方なんぞやってるもんでね」
老婆:「見ず知らずなのに、済まんねえ……」
墨坂 霜樹:「いいってことよ。親切は受け取っとくもんだぜ」
雨合羽の少女:「正義の味方ですか―、なんか、すっごーい!」素直に女の子は驚いている。
老婆:「ほっほっほ、孫のことばみたいじゃのお……」
墨坂 霜樹:「ふっふっふ……すげーだろ」
雨合羽の少女:「すごいすごいすごい!! あ、おばーちゃん。孫がいるんですか?」
墨坂 霜樹:「ま、おれぁそこまで若かねえがね」
老婆:ほっほっほ、顔「そうさのお。おにいさんくらい位の息子に、お嬢ちゃんくらいの孫か、のお……」少し、さみしそうな顔。
朝比奈風吹:…………このばーさん、もしかして、名字……。
老婆:「寄る年波には勝てんもんじゃ。身体がよければ、もっとその子らにも会えたし、楽しませてやれたのじゃが、のお」
墨坂 霜樹:ヒィ
チカ、チカ――ピン。青になります。
雨合羽の少女:「あ、おばーちゃん青になった。いこういこう」てことで、介助しながら横断歩道をテク、テク。
墨坂 霜樹:「……ばーさん、あんまし気に病むんじゃあねえよ」
墨坂 霜樹:そう言いながら介助を手伝う
GM:少し、力なく笑ってますね。
墨坂 霜樹:「病は気からだ、こんな雨の中じゃ余計だ」
GM:で、介助のさなかなのですが。
GM:少女の右腕に、なんか年に合わない子供っぽい腕時計が見えます。
GM:それはなんだか変に赤く染まっていて、ぢ、ぢ、といった異音がしている。
墨坂 霜樹:ふむ。ってことは、時を刻んでる?
GM:刻んでますね、ただ何かきれいな音じゃない、異音がするなあ――な感じ。
墨坂 霜樹:そうだな、うん。
墨坂 霜樹:ではよほど大切なんだろうなあと思いつつ
墨坂 霜樹:「その時計、調子が悪いみてえだな。店とかで見てもらったほうがいいんじゃあないか?」
雨合羽の少女:「え、あ!?」時計を見る「……ときどき言われます。でも、おねえちゃんとお揃いなんです。捨てられなくて」と、はははって笑います。
そうこうしているうちに、横断歩道渡りきりました。
雨合羽の少女:「おじさーん、おつかれさまでーっす。ありがとー!!」手をぶんぶん。
墨坂 霜樹:「おう、当たり前のことをしたまでだ。お嬢ちゃんもおつかれさん」
老婆:「ほんに、ありがとうのお。お嬢ちゃんもお兄さんも、のお」
老婆:ぺこり、と老婆は二人に頭を下げますね。
墨坂 霜樹:「いーんだよ。世の中助け合いってな」
GM:ふと、なんか少女が気付いたかのように、老婆の傍に近づいて、ひとこと。
雨合羽の少女:「――帥が願い、叶え能うぞ」
墨坂 霜樹:ファ!?
GM:一瞬、なんか雰囲気が変わった? そんな気がしました。
墨坂 霜樹:なにやくいこといってんの。
GM:老婆も「?」という顔をしています。が。
GM:とうの少女も「どうしたの?」って顔してます。
墨坂 霜樹:こっちのセリフだ「どうかしたか?」
雨合羽の少女:首をかしげてます。どうしたのって顔。さっき一瞬雰囲気変わったけど、あれ? な感じ。
墨坂 霜樹:お、おう。
GM:とまれ、バイバイってして、女の子は立ち去ります。雑踏の中へ――
墨坂 霜樹:待った。一言いっていい?
GM:いいですよー
墨坂 霜樹:んじゃあ、名刺渡す! そんで「時計、捨てろとは言わねえよ。大事なもんなら手入れしとけよ!」
雨合羽の少女:名刺を受取って「そっか―、墨坂さんっていうんだね! ありがとうありがとう!! うん、がんばるよー!」
GM:じゃああらためて、彼女は雑踏の中へと消えていきます。
墨坂 霜樹:じゃあそれを眺めておこう。
GM:その子が見えなくなったかな、と思った頃に。
――ぞわり。
怖気が、奔る。さきほどまでそこに居た、老婆がみちみちみち――いびつな形へ、異形へと変わっていく。
GM:――ジャーム化。
墨坂 霜樹:いやあああああああああああああああああ!?
朝比奈風吹:うおおおい!
朝比奈風吹:願いかなってねーし!
老婆:「おや、おやおやおや……身体が、良くなった。重い病気が、消えていく――アハ、ハハハハ……」
GM:#反応くださいその後で〆だ。 #なお戦闘にはせんぞ。
墨坂 霜樹:「はっ、は は は は」乾いた笑いを漏らす。「ヒデェ話だよ。全く」
墨坂 霜樹:フギンが鴉の群れを連れて肩にとまる。
墨坂 霜樹:「あいにくと……俺は“正しいこと”の味方だからな! やらしてもらうぜ!」
墨坂 霜樹:戦闘態勢ということで終わり!
GM:ではそういうと――
――ぐちゃり。
GM:みちみちと変質していった異形が、いきなり赤黒い染みとなり、その場で崩れ落ちました。
GM:染みはその後、ゆらりと消えました。
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墨坂 霜樹:ひあ?
朝比奈風吹:あり? 攻撃する前に崩れた?
GM:てことで、オープニングフェイズ終わりでーっす。